トカゲに栄養をバランスよく与えられる餌「人口餌」の種類。メリットやデメリットも紹介

以前、トカゲの餌としてコオロギといった虫を与えることを記事にしましたが、「虫がキライ」「生理的にムリ」と感じる人や、「管理がメンドウ」といった問題点もあります。

そういった虫以外の餌を扱いたい人にオススメできるのが「人口餌」です。

トカゲの人工餌(人工飼料)とは?

種類

トカゲの人工餌と聞くとちょっとわかりづらい人もいるでしょうが、簡単に説明すると「カメの餌」や「金魚の餌」をイメージすると分かりやすいでしょう。それのトカゲ版です。

人工餌では栄養などをバランスよく配合しているため、虫だけを与えていると起きる「栄養の偏り」や「特定の栄養の不足」などが解消されます

極端な話「人工餌さえ与えていれば何の問題もなく成長してくれる」ともいえます。

・固形物タイプ
・粉末タイプ
・ゼリータイプ

人工飼料には大きく分けてこの3種類で特徴も違うため、それぞれ紹介していきます。

固形物タイプ

固形物タイプの人工餌は「カメの餌」や「金魚の餌」と同じになります。

有名なもの(というかそれくらいしかない)のが「イグアナフード」と「フトアゴヒゲトカゲの餌」になります。

「イグアナ」や「フトアゴヒゲトカゲ」となっていますが、食べる餌の特徴が同じであれば別に他のトカゲが食べても特に問題はありません。

「イグアナフード」はフルーツ系を含んだ人工餌でや野菜や果物メインの餌を与えるトカゲに。

「フトアゴヒゲトカゲの餌」は虫なども食べるトカゲに与える人工餌になります。

粒の大きさも20cmくらいの小さめのトカゲでも食べられるものと、30cm以上の大きさのトカゲでも問題なく与えられる大き目のものもあるので、飼っているトカゲの大きさによって粒の大きさを変えましょう。

ただそのまま与えると硬すぎるので、まず水でふやかして柔らかくしてから与えることになります。

「イグアナフード」は特にイグアナが好むよう成分が調整されているので、まずはオールラウンドに与えられる「フトアゴヒゲトカゲのエサ」を使ってみましょう。

粉末タイプ

粉末タイプの人工餌は、水を含ませて団子状にして与えることになります。

固形物タイプには少ない粉末状にした「コオロギ」を混ぜ込んでいるタイプもあるため、人工餌ではなかなか食べないトカゲでも食欲をアップさせることもできます。

粉末タイプは一度に与えるエサの量を自分で調整できるので、固形物タイプだと難しいトカゲが小さすぎる・大きすぎる場合でも対応できます。

特に大きいトカゲだと粒のひとつひとつをチマチマ食べさせるのもアレなので、いっそ特大の団子状にした人工餌を与えてみましょう。

粉末タイプは草食寄り・肉食寄りでも大丈夫なよう、いくつか種類が分けられているものがあります。

製品の紹介をよく読んで、今選んでいる人工餌はどちらのトカゲ向きなのか確認しましょう。

ゼリータイプ

ゼリー状にしてあるトカゲの人工餌もあります。

バナナ果汁などを混ぜたフルーツ系のゼリーで、それにカルシウムなどの必要な栄養も含んでいる人工餌になります。

メインで与えることもできますしたまにオヤツ代わりに与えたりする方法もあります。

トカゲだけでなくカメに与えてもOKですし、はてはモモンガやハムスター・リスといったげっ歯類にも与えられる万能な製品が多いです。

コオロギなどにも与えられるため、カブトムシの餌のように水分補給を兼ねた餌としても使えます。

ゼリーのため冷蔵庫で保存する関係上それなりに長い期間保存できます。

ただ保存期間が長ければ長いほど、風味などが無くなっていきます。

1パックで10~30個のゼリーが入っているので、食いつきがいい新鮮な内の2~3ヶ月以内には使い切りたいところです。

人工餌のメリット

管理がラク

人工餌のタイプを問わず、管理・保存がラクにできます。

餌の容器のフタをしっかりしておけばそれだけで数か月は保存できるため、長期に渡って餌の確保が容易になります。

このため虫系の餌では難しい「餌のキープ」や「与えるときに捕まえる」・「虫ケースの掃除」といった問題もなくなります。

固形物タイプなら与えるときに水でふやかすだけ。

ゼリータイプなら容器から出すだけ。

粉末タイプだと団子状にするため少々手間がかかりますが、それでも虫などの活餌に比べて総合的な手間は確実に減ります。

エサの管理で悩んでいるなら、一度は人工餌を使ってみましょう。

栄養管理が必要ない

冒頭でも説明しましたが、人工餌は栄養がバランス良く配合されているため餌の栄養管理に気を使うことが少なくなります。

虫などの活餌では栄養の偏りなどを防ぐため、専用のサプリメントをふりかけたりして栄養の補填が必要になります。

しかし人工餌ではそういった手間も必要なく、ただ与えていれば順調にトカゲが育ってくれるようになります。

少々強引な手ですが、人工餌の栄養が少ないと感じるなら他のサプリメントを併用することもできます。(餌にふりかけたり、混ぜ込んだり)

実際活餌の栄養価を詳しく知るのはかなり難しいので、必要な栄養があらかじめ配合されている人工餌を使えば、トカゲの食事に気を使う必要がなくなります。

そういった餌の栄養管理が手間だと感じるなら、早めに人工餌を使うようにしていきましょう。

人工餌のデメリット

人工餌にもデメリットがあり、飼っているトカゲの種類・嗜好によっては人工餌が使えない場合が出てきます。

人工餌を食べないトカゲも

人工餌自体を中々食べないトカゲもいます。

肉食メインの餌を好んで食べるトカゲだと、人工餌に食いつかない場合があるそうです。

バナナなどのフルーツも食べる雑食性のトカゲなら人工餌を食べる可能性も高いので、一度与えてみて反応を見てみましょう。

私見ですが一番食いつきやすい人工餌はにおいが強めの人工餌です。

例えば「コオロギ配合」の人工餌では粉末状にした乾燥コオロギが配合されています。

臭いも中々にする人工餌なので虫を食べる肉食性のトカゲだと食いつきがかなりいいです。

特に粉末タイプの人工餌だとこういった処置がされているのが多いです。

他の「固形物タイプ」や「「ゼリータイプ」の人工餌は中々食べなくても、このタイプならすぐに食いついてきました。

与える際に水を混ぜて団子状にするのに手間がかかりますが、その分高確率で食べてくれるのでまずはこのタイプの人工餌から与えてみましょう。

活餌を与えると人工餌を食べなくなったりすることがある

活餌を与え続けている、あるいは人工餌を与えたあとに活餌を与えると、それ以後人工餌を食べなくなることがあります。

やはりトカゲとしても生きている餌の方が魅力的なのか、活餌を与えるとそちらに食指が動いてしまい人工餌を食べにくくなることがあります。

せっかく餌を与えても食べてくれないのは、餌のムダに繋がります。

そのためできれば餌の種類は統一して、普段人工餌を与えているなら極力トカゲを目移りさせないようにしましょう。

ただ絶対に食べなくなるわけではなく、ある程度期間を置くことで活餌に『飽き』たり、お腹が空いたりすればまた食べてくれるようになります。

逆に人口餌に飽きることもあるので、できればトカゲの好みに合わせた複数の種類の餌を用意しておきましょう。

コストがかかる

人工餌のほうが活餌と比べて料金がかかることが多いです。

栄養管理や保存がしやすい人工餌ですが、その分長期的に見ればコストは増えていきやすいです。

コオロギなどの活餌なら自家繁殖で増やす手も使えるのでコストを減らせますが、人工餌はそうはいきません。

まあ栄養満点なエサを常時与え続けられるための投資だとでも思っておきましょう。

※「カメの餌」や「金魚の餌」も食べたり

同じ人工餌のジャンルである「カメの餌」、はては「金魚の餌」なんてものでもトカゲは食べたりします。

「カメの餌」は同じ爬虫類であるカメが食べるものなのでまだわかりますが、「金魚の餌」まで食べるとは思いませんでした。

あるときトカゲ用の人工餌が尽きて、代わりにカメに与えている「テトラレプトミン」を水でふやかしてから与えたらバクバク食べてました。

同じように「金魚の餌」を与えてみたら、小粒なせいかカメレオンみたく舌にくっつけて口に運んでましたし。

…まあ率先して与えるのはどうかと思いますが、同じ人口餌だとトカゲも飽きてきます。

気分転換代わりにカメの餌で「テトラレプトミン」のような高栄養価な餌を与えてみるのも手だと思います。

最後に

これでトカゲに与えられる人工餌の紹介を終わります。

やはり活餌では難しい栄養管理や保存などがたやすいのが人工餌の魅力になります。

けっこうトカゲ1個体の趣向によるものも大きいので、事前情報では人工餌を食べないトカゲが食べたり、その逆もあったりします。

まず自分が飼おうとしている・飼っているトカゲに人工餌を与えられるのか確認してみましょう。