爬虫類の食いつきが良いエサを比較。どのエサが一番優れているか?

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トカゲといった爬虫類で常日頃悩むのが与えるエサ。

特に爬虫類の飼育初心者だと、何を与えれば食べてくれるかの判断がしにくい人も多いでしょう。

昨今の爬虫類は普通に1万円以上の値段になる種類も多いので、せっかく購入してもエサを食べずに死なせてしまった、なんて思いはしたくないでしょう。

ではどういったエサなら食べてくれるのか?

食いつきの良さ・コスパ・保存性など、様々な面から各種エサの長所や短所を比較をしてみました。

※注:虫嫌いの方は一部要注意!

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エサ別比較表

まずは一般に販売されているエサで、活餌・人工飼料含めてた比較がこちら。

食いつき栄養価コスト管理
乾燥人工飼料○(△)
コオロギパウダー
ゼリー○(△)×
乾燥昆虫餌
コオロギ
ミルワーム
ハニーワーム
シルクワーム×
ローチ
冷凍ネズミ
鶏のササミ

ペットショップ併設のホームセンターでも扱っているエサから、少々専門性の高い店でしか扱ってないエサまで、一覧にしてみました。

では各種解説へ。

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乾燥人工飼料

乾燥人工飼料とは「フトアゴヒゲトカゲのエサ」「イグアナのエサ」といった、水でふやかしてから与えるタイプのエサのこと。

最近は少し種類が増えていますが、基本的には「フトアゴヒゲトカゲ」「イグアナ」「ヒョウモントカゲモドキ」「リクガメ」といった、僅かな種類の爬虫類専用のみ。

ただその種類の爬虫類しか食べないわけではなく、大抵は「フトアゴヒゲトカゲのエサ」で問題なし

多少エサのバリエーションもあるものの、成分の配合にはそこまで違いが無いように感じます。

・穀物系(小麦、とうもろこし)
・昆虫粉末(ミズアブ、ミルワーム、コオロギ)
・ミネラル(カルシウム、亜鉛 etc)
・ビタミン(A、B12、D etc)

メインの成分は穀物系で嵩増しし、そこに昆虫の粉末で味付け・風味付け、といった感じです。

やはりメリットとしては量に対してコスパが良く、乾燥しているためかなりの期間保存可能な点。

栄養バランスも整っているため不足が無く、そのまま与えているだけでペットの肥満なども防げるため、健康上でも優れています。

水でふやかせばすぐに食べられるようになるので、優先的に常用のエサにしておきたいところ。

欠点としては飼育したてだとなかなか食べてくれない点。

最初は人工飼料をエサと認識していない爬虫類も多いので、徐々にエサに慣らしていかないと食べてくれません。

後述するコオロギパウダーを混ぜ込めば食欲増進するので、最初はコオロギパウダーを混ぜ込んだ状態で与え、徐々にパウダーの量を減らしていきましょう。

最終的にはパウダー無しでも食べてくれるようになります。

…腹が減ってると乾燥したままバリバリ食べるくらいには。

コオロギパウダー

エサを食べない時はコレ」といえるほど食いつきが良く、どんな爬虫類でも満遍なく食べてくれる万能エサがコオロギパウダーです。

乾燥コオロギを粉末状にしているため匂いも強く、原料がコオロギなためか「食べられるモノ」と認識しているペットも多いです。

そのため非常に食いつきが良く、空腹時なら大抵の場合食べてくれるため、飼育したてのストレスなどでエサを食べなくて不安な時に重宝します。

栄養価も高く、少量でもかなりの栄養を補給できます。

一番の特徴としてはトップレベルのたんぱく質が配合されている点。

粉末にして成分が凝縮されるため、同量のエサで比較すると他のエサに比べて遥かに多いたんぱく質量となります。

例えば、たんぱく質が多い鶏のささみ100gでたんぱく質が20gほどなのに対し、コオロギパウダーなら60gはあります。

製品によっては多少増減しますが、高たんぱくなエサを与えたいならコオロギパウダーが一番でしょう。

パウダーを団子状にする際に水で固めるため、給餌の際に水分補給もさせてあげられます。

乾燥しているため長期保存も効くので、エサを必要量だけ与えられるのもポイントです。

欠点としては与えすぎは肥満の原因になる点と、コスパが悪い点。

少量でも高い栄養価なのが災いして、与える量が多いと肥満になりやすくなります。

少量で充分なところを「与えた分だけ食べるから」とつい多く与えがちになるため、栄養過多で太ってしまうケースが多いです。

与えすぎには要注意。

また他の人工飼料に比べると割高で、100gでも2000円くらいするのがザラです。

メインで与えるとコストがかさむので、上記の乾燥人工飼料に混ぜ合わせたりして与えると良いでしょう。

基本的には幼体や小型の爬虫類に与えるもので、50cmを超えるような大型のトカゲなどの常用食にはコスト面で向いていません。

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ゼリー

メインのエサにするのは難しいですが、爬虫類のオヤツ・補助食としたゼリーもあります。

基本的にビタミン・ミネラルや乳酸菌など、身体の生育や体調を整えるための成分がメインとなっています。

ゼリーなので消化も良く、食欲が無い個体や衰弱して体力が無い個体に与えるとより効果的です。

大体直径3cmほどのカップゼリー×10個と多めで販売されており、長期保存かつ常温保存も可能となっています。

ただ普通の乾燥人工飼料に比べて食いつきは良いものの、やはり慣れていないと食べてくれない個体もいます。

また時間がたつとゼリーの水分が抜けてしまうので、最長でも2日間以内に食べきってしまう形で与えたいところ。

栄養面の欠点として、たんぱく質など成長する際にメインとなる栄養価はほとんど無いので、常用食としては向いていません。

冒頭で書いた通り、偶にあげるオヤツや、元気がない個体に与えるのがメインの使い方になります。

変則的な使い方ですがコオロギなどのエサにして、そのコオロギを食べさせることで間接的に与える方法もあります。

コオロギ

一般的な活餌になるのがコオロギで、サイズも多種多様な状態で販売されています。

種類としては一般的に以下の2種類が販売されています。

・ヨーロッパイエコオロギ
・フタホシコオロギ(クロコオロギ)

栄養価はたんぱく質をメインにした成分で、平均的かつバランスの取れた栄養価のエサといえます。

コオロギだけを与えていても問題なく成長できるので、カルシウムなどのミネラル不足になることも少ないでしょう。

ヨーロッパイエコオロギ、通称イエコは生体でも2cmほどと小型なので、小型の爬虫類でも問題無く与えられるコオロギです。

フタホシコオロギも生体で2cmほどとイエコと同じですが、フタホシを品種改良したクロコオロギだと3cmくらいまで大きくなります。

フタホシとクロコオロギは幼虫だとほとんど見分けが付かず、大抵はクロコオロギをフタホシとして販売しているところも多いです。

自家繁殖させる方法もありますが、繁殖させるならイエコの方がおすすめ。

イエコは臭いも少なく成体になるまでフタホシより早いので、ストックしたり繁殖させる点で優れています。

逆にフタホシの自家繁殖はやめた方が良いです。

フタホシはイエコよりもたんぱく質が多い分、死骸や脱皮した皮などから発せられる悪臭が強いです。

数匹をストックしているだけでもかなりの悪臭が出るので、数日以内には全部エサとして与えておきたいレベル。

そしてイエコ・フタホシ問わずですが、飼育ケージ内の湿気が多いと死にやすくなってしまう点もネック。

特に冬場だと結露などでケージ内が水浸しになることも多いので、できるだけ乾燥気味の環境にしないといけません。

他にダニなども沸きやすくなる・共食いする等、イエコに比べると繁殖させるのは少し手間がかかるので、ある程度コオロギの飼育に慣れてからの方が良いでしょう。

やるならかなり大きなケースを使って、一気にたくさん飼育・繁殖させる方が良いでしょう。

ミルワーム

小型や幼体のエサとして重宝するのがミルワーム。

何よりも保存が簡単で飼育もラクなのがポイントなため、大抵のペットショップで販売しており、入手も容易。

エサには野菜くずやペットの食べ残しを与えておけば良いので、誰でも長期的に生きたまま保存することが可能です。

ジャイアントミルワームという5cmほどにもなるミルワームもいるため、30cm以上の個体でも対応可能と、幅広い種類の爬虫類のエサとして運用ができます。

栄養価としては脂肪分とたんぱく質が多いため、あまりエサを食べない個体や、少し太らせたい個体に対して有効です。

欠点としては栄養価が偏る・繁殖の工程が面倒という点。

ミルワームはリンの成分がかなり多く、カルシウムの吸収が悪くなるという爬虫類としてはかなり問題になる欠点があります。

カルシウムが少ないと骨折をしやすくなったり、骨が歪んでしまう「クル病」になりやすくなります。

カルシウムサプリメントを使ってもカバーしきれないので、メインのエサにするのはやめたほうが良いでしょう。

そして体組織がエビのしっぽや昆虫の硬い羽根と同じキチン質でできており、このチキン質は消化しにくい成分なので、食べた量に反してそこまで栄養にならない場合も。

フンと一緒に消化しきれず出てくる量が多い場合は、多量に与えないほうが良いでしょう。

またミルワームは共食いする傾向があるため、エサ切れさせない・サナギになったら隔離する・1匹あたりの面積を広く取る(密集させない)なんど、繁殖させるにはある程度条件があります。

意図的に繁殖させないとなかなか増えない傾向にあるので、コオロギのように「気づいたら増えてた」なんてことは少ないかと。

ただ培地はフスマを使うだけで、野菜くずといった余りものをエサとして与えておけば問題無く飼育可能です。

「冷蔵庫に入れて保管する」なんて長期保管方法もありますが、ミルワームは寒くなると死にやすくなるため、あまりおすすめしません。

ハニーワーム

近年普通の販売店でも目にすることが増えてきたハニーワーム、別称「ぶどう虫」とも。

釣り餌としても使われているので、目にしない人は釣り具店に足を運べば見つかるかもしれません。

ハニーワームはミルワーム以上に脂肪分が多く、食いつきもかなり良いため、弱った個体にかなり有効です。

理由はハチミツを好んで食べているため。

ハニーワームはミツバチの巣のハチミツを求めて寄生する、いわゆる害虫の側面も持っており、ハチミツ農家からはかなり嫌われています。

しかし栄養豊富なハチミツを食べているため、その栄養価はかなり高め。

脂肪分は活餌の中でもトップで多く、またたんぱく質もイエコオロギに次いで多いため、カロリー量比率は活餌の中でもトップクラス。

ミルワームと違ってキチン質もないためため、食べただけロスなく栄養になるというメリットも。

注意点として消化に時間がかかるのと、カルシウムが少ない点。

人間と同じで脂質が多い食べ物は消化しにくく、あまり体力がない個体に大量に与えるのは控えた方が良い、という意見もあります。

そしてカルシウムといったミネラル分は少ないため、長期的に与え続けるとミルワーム同様「クル病」になるリスクも高まります。

ツルツルしたミルワームよりはサプリメントが付着しやすいので、積極的にカルシウムサプリメントを使っておきたいところ。

基本的にはミルワーム同様メインで与えるものではなく、衰弱した個体に対してや、オヤツとして時々与えるのがベストでしょう。

ミルワーム同様ワンカップで販売されていますが、1匹あたりの値段はミルワーム2~3匹分くらいと少し高め。

しかし短期的に使い切るとするなら丁度良いくらいの量なので、使い勝手は良いかと。

飼育方法も確立されているため、慣れれば長期保存・繁殖も可能です。

ただ繁殖させるにはかなり手間がかかります。

オートミール+ハチミツ+植物性グリセリンを使った専用のエサ兼培地と、カビやダニ・ハエなどが入り込まないような環境を用意する必要があります。

長期的に放置するとダニがよく沸くため、少々神経質に育てる必要があります。

ただハニーワーム自体はかなりタフなので、エサがあれば問題無く成長していきます。

成虫になると蛾になり、オスメス揃っていれば勝手に産卵して繁殖していくので、産卵する培地さえ整っていればすぐに増えていきます。

シルクワーム

シルクワームは蚕の幼虫で、後述の理由で一般的なショップでも目にしにくいエサです。

シルクワームはバランスの良い栄養価をしており、さほど偏りなく栄養摂取できるようになっています。

「太らせずに満遍なく栄養摂取させたい」なんて場合にメインで与えていれば、不足なく成長させることが可能です。

ネット上では「シルクワームはたんぱく質が多い」なんて書かれてることも多いですが、これは「乾燥したシルクワーム」の場合らしく、あまりあてにはしないように。

ただし大きさの割に体の大部分は水分がメインなので、突出した栄養はないそうです。

シルクワームは大きくなると4cmくらいになるので、成長期を終えてから健康的な食生活をさせたいときに使えます。

ただ逆にいえば特化した栄養摂取ができないため、足りない栄養素をカバーするのは難しくなってます。

良くも悪くも「多くもなく少なくもなく」な栄養価といえます。

シルクワームの飼育・繁殖ですが、かなり難易度が高いです。

シルクワームの主食は桑(マルベリー)の葉で入手がかなり難しく、専用の固形エサも販売されていますが、あくまで「一応食べる」くらいの物だと思った方が良いです。

おまけにかなり脆弱で、エサ不足や湿気・糞の堆積が原因で簡単に死んでしまうため、初心者だと長期の飼育も難易度が高いです。

こうした理由からアマゾンなどの通販で生きたまま郵送してくれることが少なく、大抵は乾燥状態や真空パックの状態で売られています。

残念ながら生きた状態のシルクワームは大手の爬虫類店やレプタイルショーなどの即売会などでしか中々見かけません。

ハリネズミなどの哺乳類のエサとしても使われているので、そういった店でも販売している可能性はあります。

ローチ・デュビア

ローチとデュビアとはゴキ○リのことで、ぶっちゃけ嫌悪感を持つ人の方が多いでしょうし、実物の画像は自重。

そのため興味のある人のみリンク先を閲覧しましょう。

1匹あたりの単価はコオロギと同じくらい。

しかし栄養価はかなり良く、コオロギ類よりも上かつバランスよい栄養価となっています。

特にたんぱく質が多くなっており、成長期に与えれば効率よく成長させられます。

基本的にエサとして扱われるのは以下の2種類。

・レッドローチ
・デュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)

レッドローチは2cmほどの小型のローチで、幼体のペットのエサとして使え、かつ繁殖力も高く数を揃えやすい利点があります。

小型の爬虫類の常用食として効果的。

デュビアは成長・繁殖速度が遅い反面、4cm近くまで大きくなるため、高栄養化なエサとなります。

特にたんぱく質は活餌の中でもトップの比率で、50cmくらいの中~大型の爬虫類のエサとしても使えます。

動きが遅いので捕まえやすく、ツルツルした壁を登れないので脱走しにくいので、飼育するのはミルワーム並みに簡単となってます。

レッドローチもデュビアもエサも野菜クズを与えておけば良いので、繁殖させるのは簡単な部類になります。

ただ寒さに弱いため、冬場はホットシートなどで保温しておく必要があります。

飼育上特に注意したいのが羽がある個体は脱走する可能性がある、という点、

フタを空けたままだと脱走する危険性があるため、羽がある個体は早めにエサにしてしまった方が良いでしょう。

高さが20cmくらいのケースだと脱走する可能性があるため、できるだけ高さがあるケースを使いましょう。

乾燥昆虫餌

コオロギやミルワームなどを乾燥させ、長期保存ができるようにしたのが乾燥昆虫餌です。

種類も豊富で、活餌となっている昆虫ならほとんど乾燥状態でも販売されています。

乾燥しているため数か月単位で保存でき、かつ匂いも少く扱いがラクなのがポイント。

乾燥人工飼料のように水に浸して戻してから与えることになります。

ただ、やはり活餌に比べれば最初は食いつきは悪いので、コオロギパウダーなど食欲増進させるものを振りかけてから与えて食べ慣れさせましょう。

コスパはかなり良く、イエコオロギ50g(400匹ほど)で1000~2000円ほどで販売されています。

イエコ成体1匹あたり10円以下の値段になるので、手軽に与えられるエサとしては安価で扱いやすい部類になります。

まとめ買いすればするほど値段は安くなるので、ペットが食べ慣れてくれればメインで与えていきたいエサになってきます。

冷凍マウス

ヘビやオオトカゲといった、体長が50cm~1m以上になる大型の爬虫類の常用食となるのが冷凍マウス。

サイズにもよりますがマウス1匹200~300円の値段と、他のエサに比べると少々割高な感じがするかと。

しかしペットに適した大きさのマウスを1匹与えれば充分な食事量となるため、大型の爬虫類のエサとしてはコスパは良い方です。

大型の爬虫類のエサをコオロギなどの虫にすると、飼育・保管・エサやりの手間が膨大になるので、結局は冷凍マウスに行きつくかと。

値段も100g単位で見てみるとさほど変わらないため、エサやりの効率化を目指すなら冷凍マウスを使いましょう。

栄養価は、たんぱく質量などはコオロギには劣るものの、ビタミン・ミネラルといった他の栄養素も満遍なく揃っており、マウスだけでしっかり栄養補給できるようになっています。

サイズはS・M・Lの3つで表記される他、マウスの成長度合いで表記されることもあります。

種類名サイズ重さ特徴
ピンク3~4cm2~4g産まれたて
毛が無い
ファジー4~6cm5~9g短い毛
ホッパー6~7cm10~15g毛が生え揃う
アダルト8cm以上20~30g大人
リタイア10cm以上35~40g成長しきった

サイズはマウスのしっぽの長さを除いた、頭~お尻までの胴体部分の大きさになります。

ピンクマウスは、産まれたてで眼も開いていないような赤ちゃんマウス。

ファジーマウスは、短いながらも毛が生え出したくらいの赤ちゃんマウス。

ホッパーマウスは、長い毛が生え揃ってマウスらしさが出てきた子供マウス。

アダルトマウスは、繁殖可能になった大人マウス。

リタイアマウスは、アダルトマウスより年を取った繁殖適齢期を過ぎた老齢マウス。

ひとつサイズが違うと重さ(栄養の量)が倍以上違ってくるので、選ぶ際にはサイズだけでなく重さも考えて選びます。

エサやりの際には、マウスを袋に入れて湯煎して解凍してから与えましょう

しっかり内部まで解凍されていないと消化不良などを起こすので、しっかり熱を通してから与えるようにしましょう。

フクロウなどの猛禽類のエサとしても使われているので、そういった店でも購入可能です。

鶏のササミ

肉食系の大型爬虫類に使える、低コストなエサのひとつが鶏のササミ。

冷凍マウスよりもたんぱく質がかなり多く、かつ脂質が少ないのが特徴。

大量のエサを食べるような大型爬虫類だと、エサの脂質が多いと太りやすくなる傾向にあります。

しかしササミは高たんぱくの割に脂質が少ないため、大型のトカゲの常用食にしても問題ないエサとなっています。

ただコオロギと比べるとビタミンやミネラルといった栄養価、特にカルシウムはかなり少ないため、やはりサプリメントは手放せません。

コスパ的には冷凍マウスと同じくらいですが、マウスが苦手な人や冷蔵庫に入れたくない・入手手段が限られる人など、マウスを常用食にできない人おすすめです。

ただ冷凍マウスほど長期保存はできないので、1週間以内には与えて消費しておきたいところ。

基本的には肉食系の爬虫類のエサとして使えますが、30~50cmくらいの中型のトカゲだと消化不良を起こす種類もいるそうです。

特に幼体だと体が弱いので、将来大型になるとしても、小さい個体には小さくちぎったササミでも与えないようにしましょう。

ササミだけでなく牛肉・豚肉などでも同じですが、「野生において食べる機会があるか」という点だと、大型の爬虫類くらいしか肉は食べません。

小型・中型の爬虫類には頻繁には与えず、最初は少し様子見しながら与えていきましょう。

メインは人工飼料・コオロギ・マウス

たくさんのエサを紹介しましたが、「結局どれがいい?」「選ぶのが大変」なんて人もいるでしょう。

そんな人はとりあえず人工飼料を与えておけば問題無いです。

他のエサでは偏りが出るカルシウムといったミネラルやビタミンをしっかり配合しているため、これ一つあればエサの問題は解決します。

ただ人工飼料を食べてくれない場合は、小型はコオロギ、大型はマウスを与えていきます。

コオロギもマウスもバランスが取れた栄養価なので、栄養が極端に偏ることは少ないです。

特にコオロギはスタンダートなエサなので、爬虫類を扱うペットショップなら大抵販売しているため入手も容易です。

それでもカルシウムやビタミンなどのサプリメントは必要ですが、他のエサに比べて少なく済みます。

コオロギは30cmくらいまでの爬虫類のエサとして、マウスは50cmを超えるような大型トカゲに対して与えていきましょう。

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