発酵式CO2ジェネレーターの作り方。安全・低コストの二酸化炭素製造機

工作・DIYDIY,アクアリウム,ペット飼育

化学式CO2ジェネレーターと対をなすのが、発酵式CO2ジェネレーター。

生成できる二酸化炭素量の安定性は心もとないものの、化学式よりも安全性・手軽さ・コスト面で遥かに優れています。

自作も30分もあればすぐに作れるほど簡単な作りになってます。

スポンサードリンク



材料

まずは作るための材料…といっても僅か数パーツしかありません。

・ペットボトル
・エアーチューブ
・エアーチューブコネクタ
・(逆流防止弁)

本体の作成に最低限必要なのは「容器(ペットボトル)」と「エアーチューブ」のみ

()内のものは「とりあえずあれば良い」程度のもの。

化学式CO2ジェネレーターでは使う「エアー調節バルブ」は無くても問題ないです。

…というか、エアーの調節が必要になるほどの二酸化炭素が出ないので、調節する意味が無いです。

ペットボトル

まずは容器となるペットボトル。

化学式では炭酸飲料のペットボトルが必須ですが、発酵式ではどんな容器でも問題ないです。

発酵式ではイースト菌で二酸化炭素を作るわけですが、化学反応ほどの過剰な反応は起こりません。

そのためやわらかい容器でも問題なく使用できます。

ただ、硬い容器の方が圧力が上がりやすく、二酸化炭素が効率よく送られるくらいです。

二酸化炭素の量は容器の大きさで調整します。

容器が大きいとイースト菌が繁殖しやすく、一度に出る二酸化炭素の量も増えます。

逆に容器が小さいとイースト菌の繁殖が抑えられ、二酸化炭素の量も少なくなります。

60センチ以上の水槽なら500ミリリットル以上のペットボトルを。

30センチといった小さい水槽なら200ミリリットル程度のペットボトルで充分です。

私が最初に作ったものだと「ごはんですよ」の瓶を加工してして作りました

これくらいの小さい容器でも、水草はブクブク酸素の泡を出してくれました。

エアーチューブ

一般的なエアーチューブでOK。

長さも30センチもあれば充分なので、余り物でも足りるでしょう。

エアーチューブコネクタ

エアーチューブを取り外しできるようにするためのコネクタ。

ペットボトルのフタに接着しますが、別に無くてもOKです。

チューブをフタに直接接着してしまっても良いので、個人の感覚で使いましょう。

(逆流防止弁)

水槽の水がペットボトル内に逆流しないようにするための弁。

…なのですが、そもそも逆流するほどの圧力差ができにくいので、そこまで必要ないです。

ただ2リットルペットボトルを使うと圧力差ができやすいので、大容量の容器の場合は一応使っておきましょう。

※複数個のセットでも販売もしているので、まとめ買いしたい場合はそちらがおすすめ。

スポンサードリンク

作り方

肝心の作り方ですが…ぶっちゃけエアーチューブをペットボトルのフタに付ければ完成です。

特に注意すべき点といえば、二酸化炭素が漏れないように、隙間を作らずしっかり接着するのみ。

そのため容器はペットボトルである必要性もありません。

強いてあげるなら、空ける穴は5ミリくらいで丁度エアーチューブやコネクタがはまる大きさ。

試しに、突貫作業で最初に作ったジェネレーターがこちら。

その辺に転がってた「ごはんですよ」の瓶のフタにエアーチューブを接着したもの。

接着剤は生体に影響のない、アクアリウムでも問題なく使えるものを使っています。

接着剤をできるだけ無害なものにしたいなら、こちらで詳しく紹介しているので、参考にどうぞ。

プラスチックでも接着できる接着剤7選。魚・水草に害のない接着剤を厳選

容量はかなり少ないですが、試したところ20~30グラムの砂糖と1グラムのイースト菌で一週間は二酸化炭素を出し続けました

20~30センチくらいの小さい水槽なら、こんなもんでも充分役立ってます。

100グラムほどの砂糖で1か月くらいは持つ計算になります。

材料の項目でも説明しましたが、逆流防止弁やエアー調節バルブは、よほどのことが無ければ必要ありません。

精々コネクタを使って、エアーチューブを取り外し可能にするかどうかでしょう。

制御できないのがネック

発酵式のCO2ジェネレーターの欠点として、一度に出る二酸化炭素の量が少ない・生成を止められないことが挙げられます。

イースト菌という生物頼りなやり方なため、どうしても濃度や量には偏りが出ます。

おまけに一度発酵が始まると、砂糖がすべて分解されるまで二酸化炭素の排出は止まりません。

季節によっても影響を受け、夏場など温度が高くなるとイースト菌が活発になって量も多めに。

逆に冬場だと寒さで活動が鈍り、量も少なくなります。

この辺が数少ない欠点でしょう。

そのため、その少ない二酸化炭素を無駄無く使うのが重要です。

一般的なブクブクの「エアーストーン」でも良いですが、「CO2ディフューザー」を使えば効率よく二酸化炭素を水に溶かせます

できればジェネレーターとセットで揃えておきましょう。

スポンサードリンク