視界がぼやける・一部が見えない…緑内障の初期症状と検査方法

2024年7月31日人体・病気人体,健康,病気

白内障と並んで眼の病気の代表といえる緑内障。

よく「自覚症状が無い」なんて言われますが、これだけだとイマイチ分かりにくい部分もあります。

先日たまたまネットで緑内障の簡易検査をしてみたところ疑いが出たので、急遽眼科で検査。

そしたら案の定「緑内障の疑いあり」との判定。

まだ初期症状のような状態らしいですが、それでも視界の一部が見えにくい状態になってます。

今回は緑内障のアレコレを書いて行こうと思います。

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緑内障とは

まずは緑内障はどういったものか、を経験を含めた簡単なおさらいから。

緑内障の最大の特徴は「視界が徐々に欠けていく」「最終的に失明する」という2点。

眼というのは眼球内にある視神経によって光を受け取り、それを視界として認識する仕組みになってます。

緑内障はその視神経が何らかの要因で失っていき、最終的には失明してしまう病気です。

実体験として、イメージとしては「白いモヤが見える」「ノイズがあるような視界」「部分的にカメラのフラッシュが焼き付いた感じ」です。

緑内障は誰でもなる可能性があり、検査しないとわかりにくいという点が厄介です。

「40代の人の20人に1人は緑内障」といわれるほど身近な症状ですが、早いと30代からでも緑内障の症状が出る人も。

…というか、それが私です。

感染症のように人に移るものではないですが、遺伝するものでもあるようなので、親兄弟に緑内障の人がいる人は要注意。

逆に自分がなったら親兄弟にも検査を奨めましょう。

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緑内障の原因と自覚しにくさ

「緑内障は自覚しにくい」とよくいわれますが、その最大の原因がこちら。

・進行が数年単位
・必ずしも視力が落ちるわけではない
・両目同士、視力を補填し合う

進行が数年単位

緑内障は年単位で徐々に進行することが多く、視界の変化に気が付きにくいです。

毎日徐々に進行はするのですが、それも誤差と言えるレベルのもの。

そのため結局その状態の視界に慣れてしまい、かなり初期の状態だと「そういうものか」とスルーしてしまいがちです。

しかし「チリも積もれば」の通り徐々にとはいえ確実に進行していきいます。

明確に自覚する頃には最悪手遅れ(失明間際)になっている場合もあるそうです。

視力が落ちるわけでもない

緑内障は視神経の喪失などによって起きますが、必ずしも視力が落ちるわけではありません

これも発覚を遅らせる大きな要因。

緑内障は「部分的に」視力が落ちる(無くなっていく)ため、視力がそのままの部分もあります。

そのため症状初期では「眼の中心の視力は1.0」でも「眼の端だと何も見えない」なんて極端なケースばかりです。

私の場合がコレで、実際の視力検査では両目とも1.0となっていました。

眼の中心付近なら日常で気付きやすいですが、両端といった普段気にしない場所が緑内障になると気付くのは困難になります。

視力の補填

視力というのは両眼によって構成されます。

そのため片目で見えない場所があっても、もう片方の目によって視界を補填しています。

これによって片目の一部が緑内障で見えなくなっても、もう片方の目によって補填されてしまうため「視界は正常」と誤認してしまいます。

おまけに緑内障は極小の範囲が徐々に広がっていくため、なおさら気が付きにくくなっています。

これも相まって早期の自覚はかなり難しくなっています。

緑内障の原因

肝心の緑内障となる原因ですが、大きく分けて3つあります。

・加齢などによる視神経の劣化
・眼圧による視神経の圧迫
・強い近視(?)

基本的にこのどれかといわれています。

加齢といっても30代から緑内障になる可能性は充分あるので、若いからといって油断はできません。

眼圧というのは、眼が球体を保つための圧力。

眼球内には房水という液体があり、これが水風船の水のように眼球を膨らませています。

この眼圧が高い(房水が多い)と風船が膨らみすぎるように圧力が高まり、眼球表面にある視神経を圧迫していきます。

それによって視神経が切れてしまったりすると、その切れた先以上は見えなくなってしまいます。

眼圧は房水の排出がうまくできなくなったり、糖尿病やステロイド薬などの長期服用などでも併発します。

緑内障は徐々に進むとかきましたが、眼圧が急激に高くなると数日で失明するケースもあるようなので注意が必要です。

この「急性緑内障発作」が出たら急いで眼科で検査・対処してもらいましょう。

眼圧が高くなると眼の痛み・充血・かすみや、頭痛・吐き気も出るようなので判断の指針になります。

一番厄介なのが強い近視の人に多い「正常性眼圧緑内障」の場合。

この場合眼圧は正常なので痛みなどもないため、余計に自覚がしにくくなっています。

近視(?)と書いたのは「近視の人に多い傾向にある」というだけで、詳しい原因はまだ不明とのこと。

ただし緑内障患者の過半数以上がこ正常性眼圧緑内障らしく、むしろ一般的な緑内障といったらコレ、となります。

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緑内障のチェック方法

緑内障のチェック方法はネット上でもいくつかありますが、かなり簡易的なものもここに置いておきます。

まず片目で画像の中心の黒点を見ます。

そしてどこかの黒線が歪む・線が途切れる部分があると、緑内障の可能性が高くなります。

私が気付いたケースでは「線は繋がっているが、一部がライトのフラッシュで焼き付いたような感じ」といった具合でした。

明確なチェックは眼科でするしかないので、できるだけ早くに検査しましょう。

緑内障の検査方法

緑内障の検査は初診であっても3000~4000円ほどの料金なので、そこまでの費用はかかりません。

やることといっても視力検査とその延長みたいな感じでした。

まずは普通の視力検査。

次に機械を使って視界に欠けがないかを検査。(先ほどの画像の専門バージョン)

そして眼圧がどの程度あるかのチェック。

眼球に少し触れたりしますが、麻酔配合の目薬を使うので痛みなどはありませんでした。

最後に眼球の視神経がどうなっているか撮影。

緑内障では眼球内にも変化が見られるため、視神経の有無など、ここで明確に緑内障かどうか判断できます。

治療方法…(?)

残念ながら緑内障は現在の技術では治療は不可能です。

そのため進行を遅くする対処療法がメインとなります。

基本的に眼圧を下げるのが緑内障の進行を抑える唯一の方法となります。

通常は緑内障専用の点眼薬(目薬)で眼圧を下げることが可能です。

この点眼薬は房水の排出を促したり、房水が溜まらないようにして、眼圧を正常な数値にまで下げる効果があります。

大抵の人はこれで緑内障の進行を抑えられます。

ただし急性緑内障発作のように急激に眼圧が高くなる場合は、レーザー治療によって房水の通り道となる極小の穴を空け、房水の排出を行います。

ただこの方法は眼球に対するリスクがあるため、よほどのことが無い限り使われない模様。

根本的な治療法ではないものの失明するリスクを軽減できるので、緑内障の疑いがあれば絶対に検査してもらいましょう。

難点として、点眼薬は使用し続けないと効果が続かないため「1回やったら大丈夫」ということでもないようです。

そのため毎日欠かさず点眼薬を使用し続けなければ緑内障は再度進行してしまいます。

毎日1回を一定間隔行い続けるよう「寝起きにする」「寝る前にする」など、自分が習慣化しやすいタイミングで点眼薬を使えるようにしましょう。

正しい目薬の差し方

眼科にて点眼薬(目薬)の正しいやり方を指示されたので、ついでに紹介します。

①手を洗う
②まぶた下を開き、そこに目薬をさす
③目をつぶる(パチパチしない)
④(目頭を押さえる)
⑤30秒待機
⑥5分ほど経ったら目の周りを洗う

目薬で大事なのは涙で成分が流されないようにすること、だそうです。

目薬をさした直後にまばたきをしてしまうと、涙によって成分が流されてしまい効果が薄くなります。

そのため目を30秒ほどしっかり閉じて、成分が染み込むようにします。

目頭には涙腺があるため、押さえると涙が出るのを抑えることができます。

押さえる際には軽めでOK。

30秒経ったら目を開けても大丈夫ですが、目の周りを洗うのは5分程経ったら、といわれました。

私の場合は歯磨きの前に点眼して、歯磨きが終わった後に洗うと丁度良い時間になってます。

焦らず、しかし早めの検査を

大抵の緑内障は数日単位で急激に悪化するものではないですが、それでも治療を受けなければ確実に進行していきます。

進行し始めると、10年で視界の4分の1が、20年・30年後には視界の半分以上が無くなっていきます。

市販の目薬でどうにかなるものでは決してありません。

疑いが出たら、焦らずとも早めに眼科を受診して、自分の眼がどうなっているか把握しましょう。

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