自宅で簡単錠剤作り。ラムネ菓子やサプリメントを自作してみよう!

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ラムネ菓子や市販薬なんかでメジャーな錠剤ですが、意外にも自分で作れるキットなどが販売されています。

これを使うと、例えば角砂糖より小さい砂糖のタブレットを作ることも可能です。

こういった何らかの食品などを小さく・保管しやすく・使いやすくしたい人はこの方法を試してみましょう。

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錠剤作成キット

これが錠剤を作るためのキット。

アマゾンなんかでは「ミルクタブレット プレス機」なんて検索するとヒットします。

キットの種類は大きく分けて3種類で、それぞれメリット・デメリットがあります。

・1個だけ作れるタイプ(手動)
・複数同時に作れるタイプ(手動)
・より完成されたものを作れるタイプ(機械式)

一個タイプ

スタンダートなタイプとして、錠剤を1個だけ作れるタイプのキット。

1個だけというと不便かと思いますが、器具が小さいため圧力が分散せず、より固く仕上げやすくなっています

体重にせよハンマーにせよ1点のみに圧力がかかるため、手作業でも完成形に近い錠剤にしたいときに便利です。

器具の種類としては、大型錠剤のタイプと、細長いタイプの2種類。

錠剤一個あたりのサイズを大きくしたいなら、写真のような簡素な感じのタイプを使います。

サイズが明記されていませんが、大体直径15mm・厚さ8mmほどの大きめの錠剤が出来上がります。

他のタイプでは安価でここまで大きくできないので、唯一といって良いポイントとなります。

細長いタイプはハンマーの力がより加わりやすくなっているので、錠剤を固く仕上げたいときに使えます。

7~12mmサイズで選べるので、少し小さめ・大きめのサイズの錠剤を作れます。

お値段も数あるメーカーの中でも安い部類となっているので、どんな人でもおすすめできます。

ちなみに1個の錠剤の重さですが、大型(15mm)だと2g前後、小型(10mm)だと0.3~0.5gほどになります。

お菓子としてなら大型タイプを、プロテインのように成分が凝縮されたサプリメントなら小型と使い分けても良いでしょう。

複数個タイプ

一気に複数個の錠剤を作りたい場合に重宝するのがこのタイプ。

大体は9個タイプのものが多いですが、25個とかなりの数を作れるものもあります。

一個一個チマチマ材料を押し込んで作るのが面倒な人にオススメ。

ハンマーで叩けるくらいの強度もあるため、固めに仕上げることも可能です。

ただ圧がかかる面積が増える分、ハンマーで叩いた際の力が分散しやすい等、固く仕上げるには少し慣れが要ります。

こちらも錠剤のサイズが7~12mmまであるため、選択の幅は広くなってます。

機械式

整った形・固く崩れない完成された錠剤を作るなら、「業務用」といえる専用のキット…というか、機械もあります。

基本これらのタイプになります。

・手動タイプ
・金属ローラータイプ
・全自動タイプ

どれにしても、本当に工場なんかで使われるようなものばっかりです。

手動タイプは機械のレバーを手で引いて「ガシャコン!」なんてプレスして成形するタイプ。

1個ずつしか作れませんが、機械の値段も(他と比較して)安い製品もあり、完成した錠剤を成形できます。

プレス機の他に成形用のアタッチメントが必要ですが、錠剤の大きさも変えられるのがメリット。

金属ローラータイプは、2つの金属ローラーで材料を挟み込んで固めて引き延ばして成形する方式。

ただ、ローラーで引き延ばすため、固くはなりますが狙った形状の錠剤にはなりにくいのがネック。

要は固く板状になった材料をカットして成形する、といのうが正しいかと。

全自動タイプだと、高価ではありますが自動で丸い錠剤を成形し続けてくれます

材料を投入するだけでかなりラクに錠剤を作れるので、「数百個~数千個単位で錠剤を作りたい!」なんて人には重宝するかと。

これは数十万円とかなり高価な代物ですが、自宅で大量に・ラクに錠剤を量産したいなら一考の余地アリかと。

…まあ趣味の範疇からはかなり外れると思いますが…。

機械式だと最低でも数万円以上するのがザラですが、不安定さが無く、完成された錠剤にこだわるならこれらを使うのが効率的でしょう。

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作り方

流石に機械式を買う余裕はないので、今回は手動タイプでの作り方の紹介になります。

基本的に材料は粉末状のものを使います。

錠剤の材料として適しているのは、「粉末」「粘り気がある」「水を吸う」の3つで、粘り気は他の材料を混ぜることでも解決できます。

今回はプロテインの一種の「BCAA」の粉末を錠剤にしていきます。

かなりサラサラで粉末そのままだとうまく固まらないので、まずはある程度湿らせます。

湿らせる具合ですが、乾燥気味のパサパサで少しダマがある程度が丁度良いです。

材料にもよりますが、あまりベタベタにすると器具で固めたときに引っ付いて欠けたり、余った水分が染み出してきて面倒なことになります。

この辺は材料ごとに要調整。

器具の穴に入れる関係上、少し湿っていながらも1~2mmくらいの小さい粒状になっているとやりやすいです。

水を混ぜてもあまり粘性が出ない材料なら砂糖を少し混ぜるとうまくいきます。

そうして準備できた材料を、穴の底を塞いだ状態の器具に詰め込みます。

複数個の穴のあるキットを使う場合の注意点として、どの穴も満遍なく均等になるように材料を入れていきましょう。

半端な量だとその部分だけ圧がかかり切らず、うまく固く仕上がりません。

材料をセットできたら、上から材料を挟み込むように器具をセット。

そしてハンマーで叩くか、全力で体重をかけて押し潰します。

ハンマーの場合、絶対に先端が樹脂でできたものを使いましょう

こんな感じの。

金属むき出しのハンマーだと器具が傷つきますし、破損する可能性が高いです。

お値段は少々高くなりますがキットに付属でついているのも多いので、商品概要をよく読んでおくように。

ハンマーでやる場合最初は弱めの力で叩きましょう。

ハンマーなら瞬間的にかなりの圧力を加えられますが、その衝撃で土台の机などが痛む可能性があります。

最初は軽く叩いていき、大丈夫そうな力加減を把握しましょう。

大体5~10回もやれば充分…というか、それ以上やってもさほど固さに変化はありませんでした。

また、手でやる場合はかなり本気で押し込むように。

普通の人がかけられる圧力は精々体重分の数十キログラム程度なので、しっかり圧縮しないとすぐに崩れてしまいます。

作る錠剤が複数の場合、うまく固まらないなら個数を減らしてみましょう。

例えば、1個だけだと体重全てがかかりますが、9個だと1個当たり数キロほどしかかからない計算になります。

圧をかけ終わったら、穴を塞いでいた底の金属板を取り外して、上の金属板をゆっくり押し出していきます。

うまく固まっていればこんな感じでしっかりした錠剤の形で出てきます。

これで完成ですが、より固くしたいなら冷蔵庫などで冷やしつつ水分を抜いていきましょう。

色々作ってみる

他にもメジャーな粉末食品を錠剤化できないか試してみました。

使用キットは大きめの錠剤を作れる簡素なタイプを。

とりあえず手近なもの数種類を16mmサイズで作ってみました。

砂糖

まずはメジャーな砂糖から。

砂糖の場合、固めたらそのまま錠剤型の角砂糖みたいになりました。

少し水を混ぜてもそこまで粘つかず、器具に引っ付くこともなくスムーズに取り出せます。

水を混ぜなくてもそれなりに固くなりますが、やはり水込みの方が凝固しやすくなってます。

他の材料でやる前の練習用としてはかなり適している材料かと。

ココアパウダー

ココアパウダーはごく少量の水を混ぜるだけで充分です。

水なしだと固まりませんが、水を混ぜると今度はネバついて面倒なことになります。

スポイト1滴くらいの水だけでかなりネバついた仕上がりになったので、それ以下の水量でやるのが良いかと。

ココアパウダー単品で仕上げるとチョコ、あるいはチョコのクッキーみないなお菓子になります。

水を混ぜるとかなりの粘度を持つため、他の材料での錠剤作りのつなぎにも最適です。

ただチョコ味に侵食されるので、つなぎで使うならごく少量で。

きな粉

きな粉の場合は粘度のある材料を混ぜるのが必須

始めは水無しでやってみましたが、形にはなっても、少し触れたら砂のように崩れました。

きな粉そのものには粘度がほぼ無く、水を混ぜてもそこまで凝固しません。

粒子の大きさも砂糖などよりも大きいため、微細な隙間が多量にあるのが原因かと。

固めに仕上げたいなら、砂糖といったつなぎになる材料を混ぜて隙間を無くすのが一番かと。

基本的に水を吸わない材料、例えばクルミパウダーみたいなのでも似たような結果になるかと思います。

スキムミルク

「ミルクタブレット」と書いてあるからには、粉乳がメインで作るものだと思い試作。

スキムミルクも水分が無いと固まりませんが、少量の水だけでもかなりの粘度を持ちます。

ただベタつきはしますが金属部への粘着はさほどなく、材料のみで固形化しやすくなってます。

食べてみるとキャラメルのような噛み応えと溶けにくさを持ちます。

スキムミルクだけだと薄味なので、他の材料と混ぜ合わせるとオリジナルキャラメルっぽいものも作れるかと。

プロテイン(ホエイ)

一般的なホエイプロテイン(チョコ味)でも試作。

材料の質はスキムミルクと似ており、水を混ぜると粘度を持ち、キャラメルのような状態に。

ただスキムミルクよりもベタつきがあり金属部に引っ付きやすいため、少量の水で固めましょう。

プロテインは結構な味の種類があり、「バニラ」「チョコ」「ストロベリー」「バナナ」「マンゴー」と甘未から果物まで幅広いです。

自作のお菓子作りでも意外に需要があり、かつ栄養もあるので、興味があれば作ってみるのも良いかと。

プロテイン(BCAA)

プロテインの一種のBCAA。

上記のホエイプロテインと違ってかなりサラサラの粉末。

水がないと固まりませんが、逆に水分が多いと粘度がかなり多くなるため、少し湿った状態で固めると丁度良くなりました。

味も「ヨーグルト」「グリーンアップル」といった、ホエイプロテインとは違った種類があります。

酸味が強めの味が多いので、疑似ラムネ菓子を作るなら結構最適だったりします。

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