技術はあっても生産力は無い国、日本。ナイナイ尽くしの現状

その他・雑学その他

「技術大国 日本」。

そう呼ばれることが多い我が国日本。

しかしいくら技術があっても、それを活かせなければ意味が無い。

現状の日本では、自国での生産力・食料自給率などは悲惨なことになってます。

日頃から輸入に頼っている現状と、コロナ渦のワクチン関係で殊更感じるようになりました。

技術・応用力の日本

多分に贔屓はあると思いますが、確かに技術や応用力はあると思います。

特に既存のものを改良して最適化する能力はあるかと。

他国から仕入れたものでも、改良を加えて利便性を高くする等。

あるいは、百円ショップで並ぶ、割安ながらも便利なグッズの数々。

かなり前に、日本の百円ショップの商品を外国で売ってみたらどうなるか?という番組を拝見しました。

結果としては性能の割にワンコインなのがかなり好評だったのを覚えてます。

あるいはコロナワクチンの使用回数問題。

最初は5回だったのを、器具を変え・使用法を変えて1か月もしない内に7回まで増やしました。

こうした「現状に満足できないから、より良いものを作り出す」という能力は高いと思います。

ワクチンですら外国頼り

確かに技術はあるのでしょう。

が、それ以外はとんとダメなのが日本です。

日本には生産力が無い、と特に感じた要因がコロナワクチンに外国産を使うようにした点。

これは国民の命運を完全に他国に委ねているといっても過言ではありません。

ワクチンが不良品だったら?

日本人に合わなかったら?

輸出を止められたら?

こうしたことが起きても日本ではどうしようもありません。

特に輸出については、自国民を優先するために輸出制限がかかったほど。

これは政府レベルでの命令なので、一企業であるワクチン開発会社では逆らえません。

ワクチン開発自体は日本でも行っていますが、他国に比べ途轍もなく遅いです。

例えばコロナワクチンなら、海外では流行し始めた2020年内には開発されています。

しかし日本では翌年の2021年末に開発される見込みと発表されました。

安全面でのこともあるのでしょうが、このような緊急時に全く対応できていません。

ワクチンが開発されることには、とっくに収束していてもおかしくない現状です。

他にもワクチンに使う注射針。

ワクチンの使用回数をインスリンの注射針を使って増やしたのはニュースにもなりました。

これは海外産の注射針は大きく、注射液(ワクチン)のロスが多かったから。

欧米人などは日本人に比べて皮下が厚く、針を大きくする必要があったからです。

しかし日本人は皮下が薄く、細い注射針でも十分通ったからこそ、このような方法が取れました。

しかしこれが逆だったらどうでしょうか

日本人に合わせた注射針を、わざわざ他国が開発してくれるでしょうか?

お金を払えば可能かもしれませんが、即応性と現実性はありません。

今回は適した注射針があったから良かったものの、もし無ければ別途国内生産する必要性が出ていました。

「国民に合ったものは、国内で作るもの」というのは基本です。

しかし、この基本すらできていないのが日本という国なのです。

全体的な生産力不足

ワクチンを一番に例えましたが、それ以外の生産力もありません。

これは工業・農業など、すべての分野で共通しています。

土地が無い

日本には利用できる土地が少ないです。

これは皆さん周知だと思います。

建物を建てられる平地は既に住宅などでいっぱい。

後は山間部だらけで、東京都ですら山と隣接している状態です。

地ならし・開発をしないと土地すらありません。

そのため、新しく何かを造るには山を切り崩しているのが現状。

しかし山を切り崩せば、待っているのは土砂崩れや水源の減少といった悪影響。

利用できる土地を作るだけでも、コストやリスクがあるのが日本です。

人件費

あらゆる職業で、他国よりも人件費は高いです。

国内で1人雇う給料で、他国なら2人以上雇えるケースが多いです。

…まあ国内では適正かもしれませんが。

日本の技術で作っても、その部品の生産や組み立ては中国で行っています。

百円ショップなど、安く販売している製品は漏れなく「MADE IN CHINE」の文字が。

このように工場でイメージしやすいでしょうが、実は国内アニメなども海外で作っている場合があります。

有名なのが国民的アニメの「ワンピース」。

ワンピースのアニメ制作の一部は、フィリピンの子会社で作成しています。

アニメは基本手作業で作るため、たくさんの人員を必要とします。

このように人の手に頼らないといけない作業は、海外の安い人件費で行われていることが多いです。

日本で生産していない = 日本での労働者も少なくなるので、不景気の一端にもなります。

安いのは確かに助かります。

しかし理想は「多少高くても、不満なくお金を出せる経済状況」です。

安さ至上主義に染まってしまっている現状、ここから脱出するのも困難でしょう。

私自身の自覚もありますし。

自給率が低い

日本の食料の自給率は4割以下です。

令和元年では約38%。

単純に考えると、食卓に並んでいる食事の6割以上が海外産という計算です。

食料自給率は過去に好転した記録はありません

年々下がることはあっても、上がったことは無いということ。

毎年「自給率を上げる」と農林省は発表していますが、現状かなり難しい目標といわざるを得ません。

これも野菜などを作れる農地が少ないのが主な理由。

例えば、世界各国で大量消費されている作物の生産量のトップ3はこちら。

引用元:世界の米(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)

2019/20年度 単位:千トン

生産量消費量
1位中国146,730142,930
2位インド128,000102,000
3位インドネシア36,50038,500

とうもろこし

引用元:世界のとうもろこし(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)

2019/20年度 単位:千トン

生産量消費量
1位アメリカ347,782313,578
2位中国260,700279,000
3位ブラジル10,10082,500

引用元:世界の小麦(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)

2019/20年度 単位:千トン

生産量消費量
1位EU154,000126,500
2位中国133,590128,000
3位インド103,60098,000

どの国でも、食料自給率はほぼ100%。

中には輸入に回しても足りている国もいます。

特に中国と、意外にもインドがランク上位に。

これは国民数に対して、人口密度が低い(土地が余っている)のが理由です。

しかし日本ではこうなります。

単位:千トン

生産順位生産量消費量
9位7,8008,400
とうもろこし159位217.616,067
小麦51位764.95,790

日本で主食のお米ですら消費量の方が多く、自国生産で賄えていません。

パンや小麦粉で使う小麦もほとんどが輸入品。

トウモロコシは主に家畜の飼料として使われていますが、こちらもほぼ全て輸入に頼ってます。

つまり国内での畜産も間接的に輸入に頼っているということ。

日本での食料の大半は、輸入に頼ってどうにか維持している現状といえます。

ちなみに、日本での食品の廃棄量は年間約600万トン

東京ドーム5つ分の量だそうです。

お米の消費量が年間約840万トンなので、それに迫る量の食料がゴミとして捨てられています。

大抵は消費期限が切れた食品ですが、ムダにしてる感は否めません。

資源もない

食料自給率に続き、日本には金属や石油といった資源もありません。

これは土地が少ないのも大いに関係しています。

特にレアアース・レアメタルといった希少鉱物。

以前に「中国のレアアース規制」が話題になりましたが、レアアースは特定の地域・国で産出されています。

レアアースはこうした日常で使われる機器の材料です。

・テレビ
・スマホ
・バッテリー
・蛍光灯
・LEDライト
・磁石
etc

これら以外にも、様々なもので使われているのがレアアースというもの。

これを規制されたらどうなるか?

単純に考えて、国内でこうした機器を生産できなくなります。

いわば「MADE IN JAPAN」の製品が作れなくなります

規制されて入手できなくなった際に日本の工業系産業は大打撃を受けました。

輸入していたレアアースの半分以上は中国に頼っていたため、生産量は激減します。

最終的には「ゴミからリサイクルする」という荒業で影響を抑えました。

が、それでも再利用コストがかかったのは事実です。

食料面だけでなく、工業面ですら輸入に頼っている現状。

数少ない、高品質の自国生産の製品すら作れなくなるのが日本という国です。

電力も他国頼り

実は電気も輸入に頼ってるとご存じですか?

これは別に電気そのものを輸入しているわけではなく、発電の材料を輸入しているからです。

 

現在の日本では火力発電がメインで、これで7割近い電気を発電しています。

「火力」というだけあって、何かを燃やさなければいけません。

その燃やすものが「石炭」「LNG(天然ガス)」です。

この2つも他の資源同様に日本では産出されず、ほとんどを輸入に頼ってます。

福島の原発事故以前は原子力発電もメインといえる発電量でした。

が、今の原子力発電は太陽光発電や水力発電以下の発電量しかありません。

良いか悪いかはともかく。

電気の材料が他国頼りということは、電力発電も他国頼りということ。

輸入に頼らないと、まともな日常すら送れないのが日本です。

これからの日本

今の日本がどれだけ外国に依存しているかが分かったと思います。

これはほんの一端に過ぎません。

今はお金で解決していますが、物資の数が少なくなれば当然供給は途絶えます。

現にワクチンの日本輸出が規制されたわけですし。

最低でも自給率や電気くらいは高くしないと、何かあったときに最低限の生活すらできなくなります。

自給率は、毎日廃棄されている食料をムダにしなければ、ある程度改善されるかと。

電気にしても、太陽光のような自然エネルギーを増やせれば、輸入に頼る部分も少なくなります。

どう日本国内だけで完結できるシステムを造れるかが大事になるでしょう。