コロナが流行する前と後、世界で変わったところ

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政界情勢を一変させた新型コロナの大流行ですが、それに伴って生活の中で変化したところもたくさんあります。

一般認識や常識、生活習慣など多種多様な変化がありますが、どういったところが変化したのか?

コロナで社会に出てきたモノ

まずはコロナが流行したことによって世に出た、あるいは生活必需品として認識されたものです。

衛生面で使われるようになったものから、その弊害となったものまであります。

マスク着用

新型コロナ流行で日常生活で一番変わったのは、やはりマスク着用の一般化でしょう。

コロナが流行し始めの数か月ではまだまばらだったマスク着用者も、1年もすればほぼ全員が常に着用するようになりました。

今ではマスクを着けていないだけで白い目で見られる場合もあるくらいです。

コロナ流行以前といえば毎年のインフルエンザでしたが、ワクチンを打っている・いないに関わらずマスク着用まではないことを考えると雲泥の差でしょう。

しかもインフルエンザは冬のみの流行でしたが、コロナは1年を通して流行してます。

おまけに変異型も各国で発生しているというオマケつき。

このコロナに対するマスク生活は、コロナのワクチンが充分に行き渡り、かつ感染者が激減しない限りは無くならないでしょう。

しかもコロナが沈静化したとして、コロナ > インフルエンザの図式が定着しかねない状態です。

マスクが無かった生活に戻れるのはいつになるのか。

洗えるマスクの登場

マスクの着用化に至って注目され始めたのが、洗えて何度でも使えるマスク

コロナ流行前のマスクといえば、使い捨ての医療用マスクというのが一般的でした。

しかし急激なマスク不足に伴って開発が急ピッチで進んで販売され始めました。

最初はウレタンをマスク状に加工しただけの物や布で作ったマスクが注目されるほどでしたが、数か月もしない内にもっと機能性が高く、あるいはオシャレなマスクまで登場しています。

今では洗えるマスクがずらっと店頭に並ぶのも当たり前で、むしろ使い捨てマスクが「ついで」に置かれている感まであります。

「必要は発明の母」を見事に体現している事象といえるでしょう。

マスクとは少々違いますが、フェイスガードもマスク同様に日の目を浴びた存在となります。

マスクほど飛沫防止効果や密閉率は無いものの、マスク特有の息苦しさや耳が痛くなることが無いのはメリットでしょう。

食事中に着用しても食べるのに邪魔にならないので、社員食堂や外食でも活躍できます。

マスクゴミ

マスクが日用品になった結果、マスクゴミも非常に増えていると思います。

洗えるマスクの登場で少しは減ったものの、やはり使い捨てマスクも一定の需要は存在しています。

まあ普通に捨てるのならただのゴミと変わりませんが、問題なのは道端に捨てられているマスクの増加です。

通学・通勤路で、いつのまにか捨ててあったマスクを見た人も多いでしょう。

使い捨てマスクの主な材料は不織布という、大半が自然に還るもので作られています。

しかしこれは土に埋めるなどをした場合のみ。

コンクリートの上に放置されているだけでは数か月はそのままですし、除去しない限り捨てられたままです。

景観としても悪いですし、最悪なのは排水溝に詰まってしまう場合。

自然に還るといっても不織布は繊維を組み合わせて作られているので、普通の生ゴミなどよりも分解に時間がかかります。

細い排水管ならすぐに詰まってしまいますし、マスクをどかさないとかなり長い時間詰まったままです。

マスク社会の分かりやすい弊害といえるでしょう。

アルコール消毒液

マスクとセットで日用品と化したのがアルコール消毒液でしょう。

コロナ流行前では病院の入り口付近でしか見かけなかった物ですが、今ではどこにでも置かれているほどメジャーな物となってます。

購入するにも以前は探さないと見つからないくらいマイナーでしたが、今では薬局店ならわかりやすい所で販売されてます。

公共施設などでの設置率も大幅に上がり、スーパーや会社とどんな施設でも入り口にはアルコール消毒液が常備。

多いところだと一部屋に一つ消毒液が置かれているのも珍しくないでしょう。

設置型だけでなく、持ち運べるコンパクトサイズのアルコール消毒液も販売されるくらいです。

マスクとセットで日用品として認知された物といえます。

ちなみにアルコール消毒液の主成分となる「アルコール」と「エタノール」。

両者に特に違いは無く、エタノールはアルコールの一種となるためほぼ同じもの。

アルコールというとお酒というイメージですが、むしろエタノール(酒精)のほうがお酒の成分となるので、よりお酒といえるでしょう。

基本的に70%を超す度数のアルコールが使われています。

飛沫ガードパネル

役所の受付・スーパーのレジ・ファミレスや居酒屋のテーブルで見られるようになった飛沫を防止するパネル

これもコロナで見られるようになった設備です。

今ではコロナ対策の常識といえるもので、これが無いだけで「対策してない」と感じることも多いでしょう。

最初はダンボールやプラスチック板で手作りだったものが、今ではアクリル板とった本格的な製品が販売ほどの需要を生んでいます。

一般家庭ではほぼ需要が無いので知らない人も多いでしょうが、パネル1枚3万円以上の値段の製品も普通なほど。

もちろんピンキリで安価なパネルもありますが、それにしたって1万円近い値段がします。

完全に業務用な代物ですが、コロナによってそういったものが必要とされる社会になったということでしょう。

コロナ誹謗・中傷

コロナが流行してしばらく経ったところで出てきたのが、コロナ感染者などに対する誹謗・中傷でしょう。

感染者は言うに及ばず、感染者を出した家庭や施設に対しても白い目で見ることが多発しました。

「感染者を出した店舗などを公表するかどうか」なんて議論はいい例でしょう。

感染者が多い国などでは「マスク警察」などといった、マスクをしていないだけで取り締まる「自称」警察が出てくることも。

特にマスクをしていない人に対する差別的な思想は1年以上経っても残っています。

…まあ衛生的観念から見れば当然と言えば当然ですが。

ただ咳をしただけで変な目を見られるのを恐れている人は結構多いんじゃないかと。

コロナの主症状の一つが咳ですが、むせったりタンが喉に詰まった時など、日常の何気ない場面でも咳は出ます。

しかし本人以外にはその咳が何の咳か分からないのもあってか、人前で咳をしないように我慢する場面も出てきたのでは?

コロナによって出来てしまった悪しき風習(?)といえるでしょう。

コロナ詐欺

コロナの流行によって人通りが少なくなり、サービス業や観光業を始めとして経済的ダメージがありました。

そこで出されたのが「コロナ給付金」ですが、それに伴った詐欺も横行してしまいました。

特にGo To トラベルでの予約ポイント詐欺(例:旅館に予約してポイントを取得し、すぐにキャンセルしてポイントのみゲットする等)といった詐欺も。

システムや制度が稼働し始めで隙が多かったために起きたことでもありますが、やはり急拵えでは欠点も多いということでしょう。

他にも流行し始めの頃では、感染の有無を検査できない「簡易コロナ検査キット」なんて物も販売されたり。

いつの世でもそうですが、人の不安に付け込んだ詐欺というものは往々にしてよくあります。

ある意味予定調和ともいえますが、やはり残念な人間性と言えます。

新しく出たコトバ

ここからはコロナ流行によって生まれた、新しい言葉・単語です。

「今年の流行語大賞」にノミネートされたりしたので、こちらも覚えがある人は多いでしょう。

3密

コロナ流行によって世に出た言葉の代用角が、ご存じ3密(密閉・密集・密接)でしょう。

造語に近い形で生まれた言葉ですが、コロナ対策のわかりやすい指標として定着しました。

マイナーながらも、中には3密に「秘密」「親密」を加えた5密なんてのもあります。

秘密は「感染した・濃厚接触者であることを秘密にする」という意味。

感染したことを知った上で他者に接触するだけで犯罪者予備軍と見られる風潮も。

親密は「感染の危険性がある上で、避けられないもの」です。

イマイチ分かりづらいですが、医療従事者のようにコロナ感染者に関わらざるを得ない人に対する誹謗・中傷は控えましょうという意味です。

あるいは上司などから誘われる飲み会など、密になるのが分かった上で断りにいく場面のことも。

…まあ、こちらはコロナ禍では批判されても当然の行いですが。

どちらも人間心理に沿った警鐘となります。

ソーシャルディスタンス

3密の少し後に出てきた言葉がソーシャルディスタンス(社会的・社交的な距離)でしょう。

3密を避ける際に他者と距離を取って、飛沫が飛んでくるのを避けるための距離です。

距離としては最低でも2メートルくらいは離れるのが基本とされています。

これは飛沫が飛んでいく距離で、これより離れれば飛沫を直接浴びることは少なくなります。

ただ海外では1メートル程度の国もあるらしく、イタリアやフランスはこのくらいの距離のようです。

…どちらもあいさつ代わりに人に接する習慣がある国なせいなのか、ソーシャルディスタンスも短めです。

元々他者との距離が近いためか、短めでも「これでも離れたほう」という認識があるのかもしれません。

緊急事態宣言・まん延防止法

コロナによって外出などの制限がされる緊急事態宣言やまん延防止法も、ここ数十年で初めてのことでしょう。

これが原因によって、主に飲食店や観光業で起こった「コロナ廃業」という経済ダメージ。

政府からの臨時の補助金なども出ましたが、財源が無限ではないためにほぼ破綻したイメージがあります。

何度も宣言を出しては、少し減ったと思ったら解除の繰り返しで、結局日本全土に宣言を出す結果に。

ずっと出したままでは経済ダメージが増えるのは確かですが、徹底して封じ込めをしていればもっと軽微で済んだかもしれないと思う気持ちも、無いわけじゃありません。

こうしたことでコロナによって観光業やサービス業、あるいはそれに関係する業種は特に著しいダメージを負ってしまいました。

医療崩壊

コロナ患者によって病室がパンクすることで起きる医療崩壊も、コロナ流行で生まれた単語・現象でしょう。

コロナの拡散を防ぐためにはかなり密閉された病室を用意せざるを得ず、そのため対応できる病室も少なくなります。

コロナの感染力や特性のせいで、最低でも「隔離」「換気」「酸素吸入設備」などの条件に合った病室が必要です。

ここ数十年コロナのようなパンデミックが無かったため、この条件に合った病室を大量に用意できる病院も少なく、結果コロナに対応できませんでした。

ホテルなどの部屋を臨時の病室にすることもありましたが、焼け石に水な感じもあります。

「酸素吸入器が足りない」「自宅療養者が重症化」といった問題も流行から1年以上経っても解決できていません。

21世紀最大の被害

21世紀に入って約20年、現在において最も無差別な被害を出したのが新型コロナでしょう。

ここまで大規模な世界的パンデミックはスペイン風邪(インフルエンザ:1918~1920年)以来です。

スペイン風邪で出た被害は、患者数約5億人・死者数5000万~1億人。

対するコロナですが、この記事を書いた2021年9月上旬時点での世界的被害は、患者数約2億5000万人・死者数約500万人となってます。

死者数こそ(比較的)少ないもの、感染力や後遺症のことを考えると決して引けは取っていません。

100年という長い歳月の末に、ウィルスに対する危機感が薄れた人類に対するカウンターが見事に決まっています。

例えコロナが収まったとしても、その影響はかなり長く続くと思われます。

コロナを教訓に、新型ウィルスが発生した際のマニュアルの作成や、日常生活での心構えを作る必要があるでしょう。