パーツ型の自作ろ過器。分解可能にしてろ過機能とメンテナンス性の向上を
自作ろ過器で一番大事になるのは、当然水を浄化するためのろ過機能になります。
ただ機能を容器ひとつにまとめてみると、ろ過機能やメンテナンス性で気になる部分が。
そこでどうにか機能を向上させられないかと、別々のパーツとしてろ過器を作成してみました。
ろ過器を自作する際にはこういった方法もあると思って参考にしてみてください。
作成したろ過器
これがろ過器をパーツとして接続したものになります。
右が今回作成したパーツとして作成したろ過器。
左側はパーツ側がろ過した水をさらにろ過したり、有害物質を分解するためのろ過器になります。
左側のろ過器は今までに自作したろ過器を流用しています。
今回作成するろ過器のコンセプトは「メンテナンスの簡略化」と「ろ過機能の向上」。
今まで自作してきたろ過器ではろ過容器本体の中に別のろ過容器も入れて運用していました。
が、これだとろ過材を入れ替えたりするときに総入れ替えする必要があり、かなり面倒でした。
そこでろ過容器を別々にすることでろ過材も容器ごとに簡単に入れ替えられるように。
それに付随してろ過材の量も増えたのでろ過機能も向上しました。
少々スペースを取ってしまうのは問題ですが、そういったものに頓着しないなら結構有用です。
ろ過器の加工
ではパーツ式にしたろ過器と、それを接続できるように本体容器を加工していきます。
材料
パーツのろ過器に使った材料は以下の通りです。
・塩ビ管
・バルブソケット
・ゴムパッキン
使う縦長容器は絶対に本体容器よりも高いものにしてください。
そうしないと本体容器の上限に行くまでに水が溢れてしまいます。
余裕を持って本体容器よりも5cmくらいは高い容器が欲しいところ。
塩ビ管は本体容器と縦長容器を接続するために。
バルブソケットとゴムパッキンは縦長容器に装着して、後から塩ビ管と脱着できるようにするために必要です。
またバルブソケット同士は奥までしっかり嵌め込めるものでないと水漏れしやすいです。
ある程度はゴムパッキンで防止できます。
が、できるだけ隙間なく嵌め込めるものを選びましょう。
今回は別売りのソケットを使いましたがセットになっているものもあります。
容器の加工
容器自体の加工は簡単で、塩ビ管・バルブソケットが入る穴を空けるだけです。
本体容器には塩ビ管が入る穴を。
縦長容器の底にはバルブソケットが入る穴を空けます。
これが本体容器下部に空けた塩ビ管を入れる穴。
こちらが縦長容器の底に空けたバルブソケットが入る穴になります。
縦長容器も本体容器同様に下部に穴を空けてもいいです。
ただ容器側面が丸かったり斜めだったりすると、バルブソケットがしっかり嵌まらなかったり、向きが斜めになってしまいます。
できるなら側面にソケットを取り付けられる容器の方が良いです。
もし適した容器が無いなら容器の底に穴を空けるようにしましょう。
配管を装着
配管を容器に装着していきます。
もし配管内にろ過材が入り込むのが心配なら、こうして網を接着しておきましょう。
こうすれば配管がろ過材で詰まるのを予防できます。
使った網は園芸で使う鉢の底に敷いて土漏れがしないようにするためのもの。
百円ショップでも販売しています。
では最初に縦長容器にバルブソケットを装着していきます。
この容器で側面に装着すると配管が斜めになってしまい、容器の底部分に接着しました。
完全に垂直にまっすぐな容器なら側面に装着したほうが後々の面倒が一つ減ります。
ゴムパッキンを使えば隙間からの水漏れも無くなるので、できれば使いましょう。
こちらは接着剤は必要ありません。
次に本体容器に塩ビ管を接着していきます。
本当はバルブソケットを使いたかったのですが、容器が丸かったため使うのを断念。
塩ビ管の排水口は本体容器の中心に来るように、パーツろ過器との接続口は容器同士が接触しないくらいの距離にカットしましょう。
しっかりと隙間なく接着剤を使って水漏れしないようにしましょう。
配管同士を接続
では本体容器とパーツ容器を接続して不具合が無いか確かめます。
パーツろ過器の底に配管を接着したため、台座を使って配管の高さを合わせてます。
配管は接着剤で接続していないので、簡単に取り外せるようになっています。
こうすることでメンテナンスが簡単にできるようになりました。
ろ過材を変えたりするときに便利です。
もし容器内の水を抜きたいなら、パーツを外せば勝手に配管から流れていきます。
両容器に満遍なくろ過材を詰め込めるので、ろ過機能も向上するようになりました。
ろ過器全体を交換できる構成
ろ過器の全てをパーツ状にして各容器ごとに交換できるすることもできます。
このように複数の容器をバルブソケット式でパーツ状にすれば、何個でも容器同士を接続できるようになります。
コの字型に接続できるようにすればコンパクトにまとめられます。
各容器は配管・バルブソケット同士で接続するだけなので接着剤は使っていません。
後付けでろ過容器を追加することもできます。
水が循環するようになるのでろ過機能を上げることもできます。
最後に
とりあえず少しでもろ過材の取り換え作業が楽にならないかパーツ式にしてみました。
少々場所を取ってしまいますが、メンテナンス性は前よりも格段に上がっています。
…少々デザイン性は微妙になってしまっていますが。
そういったことを気にしない場合には結構有用だと思います。
使う容器によっては接着剤を使わずに作成できる場合もあります。
作成難易度の簡略化や費用などの削減などもできるようになります。
今回紹介したのは一例に過ぎないので、自分に合ったろ過器の作成もしてみましょう。