自家製の梅酒で法律違反の危険性? 造ったお酒が密造酒になる条件

2021年4月5日その他の食品食品・サプリメント

一般家庭でも作られている「梅酒」。

かなりメジャーなお酒で作った人もいると思います。

しかし、造り方を一歩間違えると法律にひっかかる可能性があるのはご存じですか?

しっかりとした造り方の手順を踏んでいればこの可能性は低いです。

が、材料や造る過程によっては「密造酒」として扱われてしまう恐れが。

しかし何がどう法律に抵触するのか?

どのようなことをすると密造酒と見なされるのかを解説します。

密造酒とは

日本の酒税法により免許無しで製造されたアルコール飲料は密造酒として扱われ、法律違反となります。

・酒類製造免許を持っていない
・1度以上の酒類の製造

最低限ですが、この2つを満たした状態で製造されたお酒は「密造酒」とされます。

刑罰は「10年以下の懲役、あるいは100万円以下の罰金」というなかなかに重いもの。

特に「アルコール度数が1度以上」という部分。

これは様々な場面で「酒かそうでないか」を分ける重要なボーダーラインとなっています。

例えば軽減税率の調理酒関係で課税が10%と8%のどちらになるか等。

ただ例外もあり、いくつかの条件を満たしていれば自家製のお酒を造ることができます。

①:学校などでの研究や実験
②:20度以上の蒸留酒を使う
③:②に別のお酒を混ぜない
④:酒の材料となるものなどを混ぜない
⑤:アルコール度数が1度未満

20度より低いお酒を使うと、新たにアルコールが発生することがあります。

これで「別のお酒を造った」と見なされるようになります。

お酒の材料とは「米」「麦」「トウモロコシ」といった穀物系。

「ぶどう」「酒粕」といったものまで入ります。

これらと④の条件を合わせると、要は「アルコールができない(発生しない)ようにする」ことが製造条件となっています。

そのため一般家庭では②~⑤の条件を守れば、梅酒などの自家製酒を造ることが可能になっています。

梅酒が密造酒になる可能性と原因

ではどういったことをすると自家製酒が密造酒になってしまうのか?

密造酒の条件を鑑みると、以下のような場合で密造酒と見なされる可能性が出てきます。

別のお酒を使う

梅酒には焼酎といった度数が高い蒸留酒を使うのが一般的…というか絶対の条件です。

しかし味を変えたくなって、例えば日本酒や(無いとは思いますが)ワインを使ったりすると密造酒になります。

これは先ほど挙げた条件の「度数20%以上の蒸留酒を使う」を守っていません。

あるいは焼酎と一緒に別のお酒を混ぜてみても「別の酒を混ぜない」にも引っかかります。

余計なものを混ぜない

先ほども書いたようお酒の材料になるようなものや、酒粕といったアルコールを含んでいるものを混ぜてもいけません

もし発酵してアルコールが生成されてしまったら「お酒を造った」と見なされるようになります。

特に20度未満のお酒と混ぜると新たに発酵しやすいようです。

また発酵を促進されるようなものもNGです。

アミノ酸やビタミンなどが混ざると材料そのものが発酵しやすいです。

特に酒粕はアミノ酸やビタミンを多く含んでいるため、お酒に混ぜても発酵しやすい材料に当たります。

2種類以上のお酒を混ぜて保管

梅酒では起きにくいですが、自家製カクテルなど2種類以上のお酒を混ぜて飲むときは注意しましょう。

「余計なものを混ぜない」の「余計なもの」にはお酒自体も含まれます。

自家製のお酒を造る際には「混ぜた直後に消費する(飲む)ならOK」というものがあります。

これは「飲む直前でなら何を混ぜても大丈夫」ということ。

例えば造った梅酒をコップに酌んだあとに何かを混ぜて飲むなら酒税法には引っかかりません。

しかし混ぜた後に数日冷蔵庫などで保管すると密造酒として扱われることになります。

水を混ぜるなら問題ないですが、お酒を混ぜて飲んでいる人はその場で飲みきれる量だけを造りましょう。

アルコール度数を高めてはいけない

かなり面倒な手順を踏むため実行する人はいないでしょうが、お酒の度数を意図的に高めることは違法になります。

密造酒とはかなり趣向が違いますが、お酒を蒸留したりするとアルコール濃度が高まります。

度数が違うため「別の種類のお酒を造った」と見なされます。

蒸留するには理科での実験のような設備が必要になります。

もし「お酒の度数をもっと上げたい!」なんて考えている人は注意が必要です。

また、みりんなどのアルコール飲料からエタノールを抽出するのも「お酒を造った」となり違反になります。

まとめ:余計なアレンジを入れて造らない!

・梅の実
・砂糖
・20度以上のアルコール

以上が梅酒の最低限の材料であり、絶対に守らなければいけない条件でもあります。

これに余計なものを入れて梅酒を造ると、あっという間に密造酒判定を食らってしまいます。

厳重に注意しましょう。

他の自家製のお酒でも同様に変なアレンジを加えると密造酒と見なされる可能性が高いです。

くれぐれも正規から外れた造り方をしないようにしましょう。