トップクラス冷風機「ここひえ」大幅バージョンアップ! 冷却力&風量アップ!
数ある卓上冷風機の中でも高性能で有名な「ここひえ」シリーズ。
毎年バージョンアップを重ねており、より高性能に、ニーズに沿った機能に変化しています。
そんな「ここひえ」ですが、2022年に仕様そのものを見直した大幅バージョンアップがされました。
より高性能に・多機能になった冷風機なので、冷風機選びで悩んでいる人はぜひ読んでください。
2022年モデル
では2022年から何が、どのくらい変わったのか?
製品の本体や付属品はこうなります。
・吸水フィルター
・USB変換アダプタ(コンセント)
まず以前の「ここひえ」と比べると外観がまるっと変わっています。
今までの「ここひえ」を知っている人ほどパっと見では認識しずらいかと。
これは既存の構造を見直して、大幅な改善を加えた結果です。
それがこちら。
・より長持ちに
・さらに省電力
・さらに静音
・2段階の首振り機能
要は今までの「ここひえ」の上位互換を目指して再設計されています。
風力が倍で冷風効果UP!
使って特に驚いたのが風力がとんでもなく強くなってます。
今までは冷風が届く距離は50センチと、少し短めかつ弱風だったのに対し、今度は1メートルは強風が届くようになってます。
一般的な冷風機の送風距離が40~50センチあれば良いほうなので、これはかなりの快挙といえます。
これのおかげで「少し離れた場所に置くと冷風が届かない」なんてことが解消されました。
以前の「ここひえ」も含め、普通の冷風機はフィルターの後ろにファンを置き、フィルター部分の冷気を押し出す設計になってます。
しかしそれだとフィルターが送風の邪魔になり、ファン本来の風力や風量が出ません。
そこでファンをフィルターの前に置き、ほぼ疎外せずに送風できるようになってます。
ファンの性能そのものは以前とほぼ同じなので、無駄に電力を消費しないようになってます。
むしろ以前までの消費電力が6Wだったのに対し、今は4Wにまで下がっているくらいです。
他の送風機や以前の「ここひえ」では、どれだけフィルターで送風が疎外されているかがわかると思います。
省エネかつ風力アップなんて一挙両得といえるでしょう。
冷風のキモはフィルター
どのモデルでもそうですが、「ここひえ」の給水フィルターはかなりキメが細かく給水・冷風効果が高くなってます。
冷風機はいかに多くの水分を蒸発させ、気化熱で空気を冷やすかが重要。
そのためより多く水を含み、空気に触れるようにする必要があります。
これがそのフィルター。
フィルターがとんでもなく多く、隙間は僅か1ミリ以下。
空気がどこを通っても気化熱が発生し、冷風を作りやすくなってます。
吸水力も高い素材でできているため、しっかり上のほうまで水が染み込みます。
しっかり空気が通るための距離も取っているので、空気がより冷風へとなりやすい仕組みです。
低性能の冷風機のフィルターではそうした点がおざなりだったり、風量を増やすために敢えて隙間を多くしたりしてます。
しかしそれだと冷風ができにくくなり「下のほうは冷風だけど、上のほうは普通の風」なんて状態にも。
しかし「ここひえ」のフィルターは他の冷風機のフィルターよりはるかに性能が良く、効率よく冷風へと変換してくれます。
静音機能は維持
前述のファンの性能そのままに風力をアップさせたので、風力が倍になっても静音機能は維持できています。
冷風機では中でファンの音が籠るため音が大きくなり、結果騒音となってしまいます。
音の大きさはファンの回転数=送風能力と比例するため、いたずらに強風にすると騒音も大きくなります。
しかし「ここひえR4」ではファンの性能をそのまま(むしろ消費電力でみると下がってる)にすることで、強風を出しつつも静音を維持できています。
むしろ風量レベルによっては扇風機以下か同等の音量に下がるくらい。
「ここひえ」では4段階の風量設定になっていますが、一番風量が少ない1だと扇風機以下の音量になります。
さすがに風が届く範囲は短くなりますが、それでも30センチくらいは冷風が届きます。
枕元に置くくらいなら十分届く範囲なので、音が気になって眠れない人には助かります。
静音機能で冷風機を選んでいる人にも是非おすすめできます。
冷風時間の延長
ファンの配置の見直しのおかげで、地味に冷風が出てくる時間も延長されています。
先ほども書いた通り、冷風機はフィルターに水を吸わせて、その水の気化熱で冷えた空気を送り出しています。
ただ既存の冷風機ではフィルターの後ろから送風するので、余計に水分を飛ばしてしまいます。
しかし今回の「ここひえ」ではファンがフィルターの前にあり、冷えた空気を吸うような形で送風するため、余計な水分を飛ばさないようにしています。
そのため以前では風量MAXで5時間ほどだったのが、同じ水の量でも6~7時間まで増えています。
私は帰宅以降に一回水汲みして、起きてる間と寝る直前に1~2時間タイマーで就寝してます。
それでも翌日の朝でもまだ水が残っており1~2時間は使える状態です。
室温が30度を軽々超えていてもこれなので、持続時間はかなりのもの。
風量を減らすとさらに時間が伸びるので、より水を汲みに行く手間を省けます。
首振り機能が2段階に
2021年モデルから首振り機能が追加されましたが、2022年モデルでは首振り機能が2段階になってます。
そのため短い範囲を連続で冷やしたい場合や、足から頭まで冷風を送ることもできるようになってます。
卓上冷風機で冷却機能・持続時間・風量が揃ったものは「ここひえ」くらいなもの。
これも地味に助かる機能なので重宝してます。
「ここひえ」の基本機能
上記の機能は今回のモデルでの機能ですが、以前のどのバージョンの「ここひえ」でも搭載されている機能は健在です。
以前のバージョンでも十分な機能なので、型落ちなどで安くなっていたら買うのも良いかと。
・容量の多い水タンク
・低騒音
・消費電力
・風量設定
・タイマー機能
・風向き調整OK
・フィルターの取り外し
・フィルターを冷凍可能
・持ち運び簡単
このように「ここひえ」では、どのバージョンでも冷風機に求められる機能を完備しています。
特に冷風機能と水タンクの容量は重要です。
安物の冷風機だとこのあたりがおざなりで、そこまで冷えず、2~3時間で終わってしまうものもあります。
しかし今モデルも含めた「ここひえ」ではしっかり冷風が出て、かつ風量MAXでも5~6時間と長持ちします。
冷風機は水をフィルターに染み込ませ、その気化熱で冷えた風を送って冷風を出してます。
「ここひえ」のフィルターはかなりキメが細かく給水能力が高いため、かなりの気化熱を発生させて冷風を作り出してます。
水タンクも600ミリリットルと多めに入るため、水汲みの手間の軽減と長持ちするようになってます。
水タンクが取り外せる設計なので、水の入れ替えもラクにできるのもポイント。
本体に直接注ぐタイプの冷風機も多いので助かります。
他にも音が小さく、扇風機より少し大きいくらいの音量になるので寝る時もそこまで気になりません。
消費電力も以前なら6W、今回は4Wとかなり少なくなってます。
一般的な扇風機が40W以上なので、かなりの節電効果も持っているといえます。
地味に持ち運び用の持ち手もついているので、家のどこでも持ち運べて使えるのもポイント。
大きさも縦20センチ×横20センチ×奥行26センチ、重さも水込みで2キログラムとコンパクト。
そしてフィルターを取り外せるので、汚れてきたら洗って再使用できます。
フィルターが固定されてしまっている冷風機も多いので、この点でも助かります。
あとフィルターを冷凍しても使えるのも良いです。
最初の数十分だけですがかなりの冷風になるので、外出から帰った直後に涼みたい人におすすめです。
使い方
水タンク
「ここひえ」の水タンクは側面にセットされています。
取り外しができるので、水汲みに行く際の面倒さは少ないです。
容量は600ミリリットルとかなりの量。
安物の冷風機では半分以下の300ミリリットル・取り外しができないタイプも多いので、かなり助かります。
タンクの容量次第ではかなり手間が増減するので、「ここひえ」ではその点もしっかり完備。
風量にもよりますが、一般的に風量MAXの状態なら100ミリリットルで1時間ほど持つ計算になります。
ただ今モデルの「ここひえ」では水の消費も微減しているので、一杯に汲んでおけば風量MAXでも7時間は持ちます。
風量設定
風量は4段階でセットできます。
レベル1~3は該当ランプが点灯し、レベルMAXにするとすべてのランプが点灯するようになってます。
風が届く範囲は、レベル1が30センチ、レベル2が50センチ、レベル3が70センチ、レベルMAXで1メートルになります。
1メートルも届く卓上冷風機は稀で、首振り機能と併せると頭~足の全身に送風できます。
冷却機能はレベルが低いほど高いですが、レベルMAXでも体をしっかり冷やせます。
首振り
首振りは「標準」「広い」の2段階。
「標準」の角度は大体30~40度くらい。
「広い」だと120~140くらいの広い角度で首振りしてくれます。
「広い」の状態で1回押せば首振りOFF。
就寝時に頭~胴体まで風を届かせたいなら「標準」、頭~足までなら「広い」と使い分けましょう。
ただ足まで届かせたいなら送風レベルを3以上が推奨。
タイマー
タイマーは1時間・2時間・4時間の3種類。
寝た後にスイッチをオフにしたい人でも心配ありません。
4時間の状態でもう1回押せばOFFになります。
タイマー機能が無い冷風機も多いので、この点でも助かります。
電源はUSB・コンセントOK
「ここひえ」では基本はUSB式の電源コードですが、コンセントへの変換アダプタも同梱しています。
そのためパソコンで使ったり、リビングや枕元で使うのも問題ないです。
長さは1メートルちょっとくらいになります。
他の冷風機ではUSB式で変換アダプタが別売りだったり、コンセントだけだったりするのも多いです。
しかし「ここひえ」では両方使え、かつ別に購入しなくてもOKなのですぐに使えます。
少々気になる点
かなりの完成度になる「ここひえ」ですが、個人的に気になった点が2つ。
それが「近距離での送風範囲」と「送風角度の調整」です。
今回のモデルでは送風の勢いを強めるため、あえて送風口を狭くしています。
写真で見た送風口と思った黒い部分の内、実際の送風口はここだけ。
内部に角度をつけて送風範囲を広くしていますが、超近距離(10~20センチくらい)だとかなり狭い範囲にしか風が当たりません。
それなりの範囲に風を当てたいなら、最低でも30センチくらいは離さないといけません。
あとは送風角度の調整がちょっと面倒です。
他の冷風機でもそうですが、送風角度を上下に調整するには手で微調整していくしかありません。
そのため「微妙に良い角度にならない」なんてことも。
ダイアル式で簡単に微調整・固定ができる仕組みになれば、簡単に角度調整ができるようになると思われます。
実際そういったタイプの冷風機を使っていたので確かです。
今後のバージョンに期待、といったところでしょう。
冷風機なら「これ」と言える
意欲的にバージョンアップを重ねているおかげか、かなりの満足度を誇る仕上がりになった「ここひえR4」。
値段は9000円近くしますが、半端な安物の冷風機を買って後悔したくないなら是非おすすめです。
2台セットなら1000円近く安くなるので、家族で買うなら少しお買い得になります。
5000円くらいの冷風機でも機能性がかなり劣るものも多く、いっそ買わないほうが良い、といえるものもあります。
持続時間が短い・給水の手間がかかる・風が弱いと、安物だと大抵どれかに引っ掛かります。
しかし「ここひえ」なら高値でも買って損は無い、と言い切れるレベルの完成度の冷風機です。
以前のバージョンの型落ち品でも5000円くらいに値崩れしているので、どうせ買うならこちら、と言える出来です。
冷風機選びで悩んでいるなら、ぜひとも「ここひえ」を使ってみましょう。