高性能冷風機「ここひえ」のスペック。-10℃冷やす性能と使いやすさ
冷風機にも多種多様な製品が販売されており、性能もピンキリです。
性能が低いと、冷風効果や機能の制限など、不満点も多いです。
そこで紹介したいのが「ここひえ」という高性能冷風機。
体感で10℃近く冷えた風を出すため、冷風機としてはかなりの性能を持っているのもポイント。
以前「Xiaomi microhoo 3 ミニエアコン」という冷風機を紹介しましたが、そちらとはまた違った性能をしています。
冷風による冷却効果や使い勝手などを紹介するので参考にしてください。
ここひえとは
今回購入したのが、ここひえのセット品です。
少々値は張りますが、それに見合ったものになってます。
同梱されているものはこちら。
・水タンク(600ml)
・USB電源アダプター
・コンセント変換アダプター
・フィルタ×2
下の写真は予備のフィルタで、これと同じものが冷風機にもセットされています。
本体の大きさは 高さ18cm × 幅18cm × 奥行17cm となっており他の冷風機と同じくらい。
送風口は 縦 12cm × 横11cm とこちらも標準的です。
USB電源ですが専用の変換アダプターもついているのでコンセントでも問題なく使えます。
商品の値段は冷風機の中でも高めです。
が、フィルタ単体が3000円するので送風機本体の値段はまあまあといったところになります。
ここひえの性能
送風能力
送風能力としてはやや少なめ。
確実に冷やせる範囲としては1m以内と、まあ消費電力から考えればこんなところかと思います。
送風は「弱」「中」「強」の3段階でセットできます。
吸水フィルタ
仕組みは一般的な冷風機と同じく、下から吸水するタイプです。
大きさは 縦12cm × 横11cm × 奥行10cm と冷風機の中では大きめのサイズ。
写真のようにフィルタの穴がきめ細かいため吸水能力もかなり高いです。
冷風機のフィルタは毛細管現象によって水を吸い上げるので、穴のきめが細かいほど吸水能力も高くなります。
そのため吸水もかなり早く、数分程度でフィルタの上まで染み込むので早くに冷風が出てくるようになってます。
冷却効果
4℃近く冷やすことができるため、冷風機が出す冷風としてはかなりのものです。
空気を安定して2~3℃は冷えるため、身体に当たるとさらに熱を奪って冷やしてくれます。
公式サイトでマイナス10℃以上と紹介されてますが、体感温度ではそのくらい冷えます。
その理由はフィルタの穴が細かさと大きさです。
冷風機は気化熱で冷風にしているので、送風した空気がフィルタに多く触れるほど冷えます。
フィルタの穴が小さく奥行きも長いので、空気もフィルタに触れやすくなって冷風効果も高くなっています。
持続力
タンクに入る水の量は800~900mlほどなので8時間くらいは持ちます。
写真のここひえは2019年モデルなのでそこまで入りませんが、2020年モデルだとこのくらい入るよう改良されています。
かなりの大容量なので水の補充の手間も省けます。
普段は格納されていますが、水タンクは取り外し可能なので水の補充も簡単にできます。
タンクが取り外し可能な冷風機は少なく、コップやペットボトルで補充しなくていいのはポイントです。
静音
冷風機なりの音は出ますが、他の冷風機と比べると少し静かです。
ファンの作りや冷風機の構造、後述するホコリ防止フィルタなどの理由で音漏れがしにくくなってます。
冷風機は音が籠って大きくなりやすいので、少しでも静かになるのは助かります。
消費電力
消費電力は風量が「強」のときで6Wほどとかなり低いです。
10Wくらいの冷風機もあるので、省エネとしての効果は高いかと。
ただその分風量が少なくなっているので、少々物足りなさを感じる場合もあります。
自動オフ
冷風機のつけっぱなし防止に12時間操作されないと自動で電源が切れます。
12時間とかなり長い時間なため、もし寝ている間ずっとつけていたい人でも安心です。
ただタンクに入る水の量からそこまで冷風を出し続けられないので、そこだけは注意しましょう。
フィルタの冷凍が可能
フィルタを冷凍して使用することもできます。
水を染み込ませたフィルタを袋に入れて冷凍させ、それを冷風機にセットして使います。
単純に凍ったフィルタから出る冷気の分さらに温度が下がります。
フィルタの氷が解けるまでは小型のクーラーのようになります。
フィルタを凍らせられるか不透明な冷風機もあるので、明記されている分使い方のバリエーションも増えます。
ホコリ防止
このように製品の裏の送風部分にホコリ防止フィルタがついています。
他の冷風機ではこういったものがないこともおおく、ホコリの侵入を防げるのは助かります。
ホコリの量が少なければ不快感も無いですし、フィルタにホコリがつまる心配もありません。
風にホコリ臭さもなくなるので、気にする人でも安心して使えます。
地味に役に立つ部分です。
持ち運び可能
冷風機の上に持ち手があるので簡単に持ち運べます。
こういった持ち手がある冷風機は少なく、あるだけで冷風機を簡単に運べます。
日中はリビングやキッチンに。
夜は寝室に置くなど、手間なく持ち運べるようになります。
水を入れた状態でも重量は1kgちょっとくらいなので軽いです。
冷風機1台で使いまわしができるので地味に便利な機能です。
ここひえの使い方
ここからは本製品の基本的な使い方になります。
①フィルタをセット
あらかじめセットされていると思いますがフィルタをセットします。
これは冷風機の内部になります。
この空間全てがフィルタをセットする空間で、冷風機の内部の大部分をフィルタが占めています。
下の溝は吸水口でここにタンクから水が流れ込みます。
ただフィルタには前と後ろがあるので、向きを逆にしないように気を付けましょう。
②水タンクをセット
水を汲んだタンクを冷風機にセットします。
取り外しも簡単にでき、内部に格納するため水漏れの心配も少ないです。
最新の2020年以降のモデルなら、水をフルに入れれば8時間くらいは冷風を出し続けます。
冷風を出しやすくする方法のひとつに、タンクに氷を入れる方法があります。
しかし氷によってタンクが冷えると、結露して床が濡れることがあります。
格納式タンクなら結露で床が濡れることもないので、安心して使えます。
③電源オン
コードを電源につないで電源ボタンを1回押してオンにします。
電源ボタンは風量ボタンも兼ねており、電源オフの状態なら電源オンに、電源オンの状態なら風量切り替えになります。
本製品はUSB電源と変換アダプターによるコンセントの両方が使えます。
変換アダプターは製品に付属しているため別途変換アダプターを購入する必要はありません。
アダプターが同梱している製品は珍しく、アダプター込みの値段になります。
④風量セット
風量は「弱」「中」「強」の3つから選択できます。
ただ風が弱く感じるので常に「強」の方がいいです。
消費電力も6Wほどなのであまり気にしなくてもいいかと。
⑤風向きセット
送風口の左に風向きを変えるつまみがあります。
範囲は縦方向のみで横にはならないので注意。
⑥タイマー設定
右にあるボタンでタイマーをセットできます。
時間は「1時間」「2時間」「4時間」の3つ。
ワンタッチで切り替えられます。
電源オフ
電源は電源ボタンを2秒間以上長押ししてオフにします。
使ってみての感想
冷風機が持つ冷却効果としてはかなり高いです。
空気を直接4℃近く冷やせるため、体感温度ではそれ以上涼しく感じます。
10℃以上冷える、という謳い文句も本当だと思います。
フィルタの構造から冷風が出やすくなっており、他の冷風機よりも冷やす効果は高くなってます。
入る水の量もかなり多く、タンクを満杯にすれば水の補充をする手間も少ないです。
消費電力も最大で6Wほどとかなりの省エネ。
基本的な冷風機の機能を高くしているのに加えて、他にも細かい機能がかなり揃っているのもポイントです。
・ホコリ防止フィルタ
・持ち手
こうした冷風機を使う上で地味に役立つ機能が多いです。
あと公式でフィルタを冷凍できると明言されているのも大きいです。
冷風効果を一番高めるのがフィルタを凍らせて使用すること。
他の冷風機だと説明されていないものが多く、フィルタが使用不能になるリスクがあります。
ここひえのフィルタは冷凍OKなのでより一層冷風効果を高めることができます。
小型のクーラーといっても過言じゃないほどの冷風を出すことも可能です。
ただ一つ欠点があるとすれば風の弱さが挙げられます。
ホコリ防止フィルタ・吸水フィルタの穴の細かさなどから、どうしても風の勢いが弱くなります。
そのため冷風が届く範囲が1m以内と少々短め。
ただ卓上冷風機としてはトップクラスの性能だと思うので、冷風に期待して購入しても問題ないと思います。
総評
機能としては高水準でまとまった冷風機だと思います。
冷却機能や持続力に問題はありません。
ホコリ防止フィルタや持ち手があったりと、細かい部分も行き届いていて使いやすいです。
風の勢いが弱めなので扇風機のようには使えませんが、風が届く範囲内なら確実に冷やせます。
少々お値段が張りますがそれに見合った性能はしています。
セットで購入するとかなりお得な値段になるのもポイント。
ここひえ単体なら8000円なのに対し
2台セット:14000円
と1台あたりの値段が安くなっていきます。
予算があるなら購入する冷風機の候補にする価値は十分にあります。