おすすめ最新プロテイン「EAA」。普通のプロテインはもう古い?
筋トレのお供ともいえるサプリメントでは「プロテイン」が有名。
その特化型となる「BCAA」「HMB」といったサプリメントもあります。
これらのサプリメントはたんぱく質の効率的が目的。
そこで「もっと効率よくたんぱく質を摂れないのか?」というコンセプトの元に作られたのが「EAA」というサプリメント。
誇張ではなくまさしく「筋トレのためのサプリメント」といえる性能を持っているため、かなりの効果を発揮します。
そのEAAの持つ成分や特性といったものを紹介するので、筋肉増量に悩んでいる人は参考にしてください。
EAAはこんな人におすすめ
EAAはたんぱく質の中でも特に大切なすべての必須アミノ酸をそのまま摂取できるようにしたサプリメントです。
・早くに筋肉を作りたい
・筋トレ専用だけでなく、バランスよく栄養摂取したい
・上記の条件を満たしつつ低コストのサプリメント
EAAはこうしたことで悩んでいる人に向いたサプリメントとなっています。
筋肉を作るにはたんぱく質が必要なのはご存じでしょうが、正確には「たんぱく質が消化されてできるアミノ酸」が必要になります。
人の身体はたんぱく質ではなく、そこからできるアミノ酸でないと吸収できません。
しかしプロテインはたんぱく質で、そこから一度消化してアミノ酸にしないといけません。
そのため吸収速度や効率といった点では少し難があります。
そこで考えられたのが「必須アミノ酸を全て含んでいる」「最初からアミノ酸の状態にして吸収効率を上げる」サプリメントというもの。
つまりEAAはBCAAやHMBのように筋トレ効果を十分に高められるサプリメントとして開発されました。
BCAAやHMBとの違い
「たんぱく質をアミノ酸にして摂取できる」というコンセプトは、BCAAやHMBと同じです。
これらのサプリメントも、EAAと同じく最初からアミノ酸の状態として摂取できるようになっています。
ではどこが違うのか?
それは配合されている必須アミノ酸の種類の数です。
BCAAやHMBは「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」を主成分にしています。
これらはアミノ酸の中でも特に筋肉増量に関係している成分。
しかしBCAAなどでは他の必須アミノ酸が含まれていないため、全体的な栄養バランスでは劣ります。
含まれていない必須アミノ酸も、筋肉に関係する役割を持つものが多いです。
そのため、バランスよく筋肉を作るならEAAの方が優れている場合もあります。
EAAに含まれるアミノ酸
EAAに含まれる必須アミノ酸は9種類あり、その中でも筋肉に関係するものは6種類ほどあります。
とりあえず1例として「グロング EAA」に含まれるアミノ酸を、筋肉増量に重要な栄養素順に並べてみました。
1食10gあたりの成分量
アミノ酸 | 量(mg) | 役割 |
---|---|---|
ロイシン | 2517 | 筋肉の素 |
バリン | 797 | 栄養素を筋肉に送る |
イソロイシン | 889 | 筋肉に糖質を吸収 |
リジン | 1905 | 糖質をエネルギーに変換 |
メチオリン | 218 | 活性酸素の除去 |
トレオニン(スレオニン) | 965 | 肝臓の代謝(食べた栄誉素の分配)の促進 |
トリプトファン | 218 | 神経伝達物質の素 |
フェニルアラニン | 220 | 神経伝達物質をつくる「チロシン」の素 |
ヒスチジン | – | 食欲の抑制 |
一番上から数えてロイシンからトレオニン(スレオニンと表記する場合も)までの6種類は、どのEAAも含んいます。
残りのトリプトファン・フェニルアラニン・ヒスチジンは筋肉にさほど関係ないため、含んでいたり、いなかったりします。
リジン・メチオリン・トレオニンは直接筋肉に作用するわけではありませんが、筋肉の成長を補助するのに必要になります。
例えばリジンなら筋肉に吸収された糖質をエネルギーに変換する。
メチオリンなら筋肉が治るのを阻害する活性酸素を無くす。
トレオニンによって筋肉(身体中)に栄養を供給する。
このように効率よく筋肉増量したいなら無視できない効果を持っています。
BCAAやHMBではこれらのアミノ酸は含まれていません。
プロテインなら含まれてはいるものの、消化のプロセスが必要なので吸収効率はそこまで良くはありません。
EAAではこれらアミノ酸を同時に摂取でき、相乗効果で筋肉をより増やしやすくなります。
成分量は若干劣る
EAAがBCAAやHMBに劣るのが、各アミノ酸成分の総合量です。
例えば「グロング」における、BCAAとEAAのアミノ酸比率がこちら。
BCAA10gあたりの成分量
アミノ酸 | 量(mg) | 同社のEAAとの比率 |
---|---|---|
ロイシン | 4200 | ×1.7 |
バリン | 2100 | ×2.6 |
イソロイシン | 2100 | ×2.3 |
このようにBCAAやHMBは特定の成分に特化しており、EAAの2倍近い量になっています。
もし毎回の筋トレでひどい筋肉痛になっている人なら、EAAではカバーしきれない場合があります。
これらは筋肉の治癒にアミノ酸が使われるため、そのアミノ酸が少なければ当然直るのも遅くなります。
出来る筋肉の量が減る可能性もあります。
しかしそれでもEAAに含まれる他のアミノ酸の効果は無視できないのも事実。
EAA+BCAAといった組み合わせをすると、不足なくアミノ酸を摂取できるようになります。
かなりストイックにトレーニングしている人でもなければ陥りにくい状況でしょう。
が、ひどい筋肉痛ではEAAだと不足する可能性があると覚えておきましょう。
EAAは実は低コスト
EAAはプロテインの完全上位互換ともいえるものです。
が、それなりに割高になる…と思うでしょうが実際はかなり安上りになります。
低価格で筋トレ系サプリメントを販売している「グロング」では、プロテイン・BCAA・EAAの価格はこうなっています。
1kgあたりの価格
製品名 | 値段 |
---|---|
プロテイン | ¥2500 |
BCAA | ¥4000 |
EAA | ¥6500 |
「プロテインの3倍近い値段じゃん」と思うでしょうが、実際の回数あたりの値段はそう変わりません。
プロテインの1食分は30gほどなので、1回76円ほどになります。
が、EAAの1食分は10gと1回あたりの量は3分の1となるので、EAAは1回65円とプロテインより実質安くなります。
回数にしても、プロテインは約33回に比べ、EAAなら100回分の使用量があります。
さらに通販で購入している人だと、輸送料金の分EAAのほうが遥かに安上がり。
…まあ会社によっては成分量の違いでかなり高くなる場合もありますが…。
それにしたってプロテインより吸収効率も良く、あらゆる意味でプロテインの上位互換といえます。
プロテインではなかなか筋肉量が伸びなかったのが、BCAAやEAAといったアミノ酸サプリメントに変えたら、同じ筋トレ量でも数キロは筋肉が増えることもあります。
実際私はそうでしたし。
筋肥大を起こすためには早くに栄養を供給するのが大事になります。
意外と低コストで効果も高いとなると、プロテインから乗り換える人も多くなっていくと思います。
EAAの総評
やはり「高い筋トレ効果が見込める」「意外と低コスト」というのがEAAの最大の特徴だと思います。
効果は謳い文句があるからわかりやすいとはいえ、コスト面では計算が必要です。
そこで1回分のコストを計算してみたら驚きました。
少ない量でもプロテイン以上の効果が見込めるので、筋トレ環境がかなり変わるサプリメントといえます。
強いて難点があるというなら、吸収効率が良すぎるため就寝中などの継続的な栄養補給には向かない点でしょうか。
これはEAAだけでなくBCAAなどでも起きること。
なのでプロテインの需要がまったく無くなるというわけではないでしょう。
それでもゴールデンタイムの栄養補給にはかなりの効果が見込めます。
筋トレで伸び悩んでいる人はEAAを使うことも視野に入れてみましょう。