糖尿病だとダイエット・筋トレ効果が下がる? インスリンと運動の関係

筋トレ・ダイエット人体,筋トレ

糖尿病のリスクを減らす方法の一つに「運動」がありますが、特定の人ではその効果が低くなることがあるそうです。

それに関わっているのが、糖尿病とセットで聞く「インスリン」という物質。

ではそのインスリンと運動効率の低下がどう関わってくるのか?

糖尿病気味の人で、思ったように運動の効果が出ない人は読んでみてください。

インスリンの役割

糖尿病の人で医師から聞いたことがあるかもしれませんが、インスリンの役割は血液中の糖質(血糖)の調節です。

食後だと炭水化物などが消化されるため、血糖値は急激に上昇します。

しかし血糖が多くなりすぎると血管が詰まりやすくなり「心筋梗塞」「脳梗塞」といったリスクが出てきます。

それを緩和するのがインスリンです。

インスリンは血糖値が増加すると膵臓から放出され、血糖の代謝を良くしてくれます。

・肝臓に取り込む
・脂肪に変える
・細胞に取り込む

肝臓は栄養を貯蔵するための臓器で、体内の栄養が減ってきたら溜め込んだ栄養を放出します。

脂肪はダイエット経験者にはご存じの通り、よりカロリーを溜め込むために作られます。

細胞に取り込むというのは、細胞が活動するためのエネルギーとして消費するために取り込まれています。

このようにして血液中から血糖を減らすように作用するのがインスリンの主な役割です。

ただこれは血糖値がかなり高くなった場合のみ。

血糖値が低い状態ではインスリンは放出されず、むしろ放出の阻害がされているそうです。

糖尿病とトレーニング効果の関係

では本題ですが、結論から言うと糖尿病の人だとトレーニング効果が減衰します

原因はインスリンの減少。

重度の糖尿病では食後のインスリンの分泌量が少なくなったり、最悪インスリンそのものが出なくなります。

これによって何が起きるか?

それは血糖がエネルギーに変換されにくくなることです。

トレーニングだけでなく、ダイエットなどを含める運動全般では筋肉を動かすのにカロリーを必要とします。

しかしそのカロリーは血糖が筋肉などの細胞に吸収されることによって変換・消費されます。

その役割を持つインスリンが少ない状態では筋肉を動かすエネルギーか確保できないため、運動の効率が悪くなります。

筋トレでは筋肉を酷使するエネルギーや、筋肉を作るためのエネルギーが得られず。

ダイエットではカロリーの元となる血糖を減らすことが難しくなります。

こうしたことからインスリンの減少はトレーニング効果と密接に関わっています。

痩せていても注意

糖尿病と言うと太った人のイメージがありますが、それだけが正しいわけではありません。

確かに太っている人(食べ過ぎで血糖値が多い人)は、インスリンを放出する膵臓の酷使によってインスリンの減少が起きやすいです。

しかし痩せている人でも糖尿病…というか血糖値が高い場合があります

そもそもインスリンが脂肪を増やす一因になっていますが、そのインスリンが少なくなれば当然脂肪も作られません。

つまり痩せた状態の人が何かの原因でインスリンが減少すれば、脂肪が作られない(太らない)まま血糖値が上がっていきます。

その結果糖尿病と判断されることも。

糖尿病というのは太っているなどの体格での判断ではなく、血糖値の高さを基準に判断されます。

「自分は太ってないから大丈夫」と思わず、血糖値を調べるまでは糖尿病か否かの判断を下さないようにしましょう。

インスリンの増やす方法と危険

トレーニングとインスリンの関係性を解説したばかりで残念ですが、インスリンを増やす方法は「インスリン注射」しかありません。

インスリンはサプリメントのように摂取できるものでは無く、また「血糖値を増やす」ことでしか分泌を促せません。

しかし糖尿病になっている人はそもそもインスリンを出せなくなっており、膵臓の機能回復も現状では有効なものはありません。

そのためインスリンを注射によって直接血液中に送ることでしか改善ができない状態です。

しかし、インスリン注射などで意図的にインスリンを摂取するのは危険です。

インスリンはきっかり「薬物」と認定されており、使用には医師の相談と許可が必要です。

間違っても個人で勝手に使用して良いものではありません。

インスリンは摂取し過ぎると脳や内臓が必要とする血糖を別口で消費してしまうため、意識障害や臓器不全を起こす可能性があります。

要は脳や心臓などに栄養が送られなくなってしまいます。

そのため糖尿病でもない健常者がインスリン注射などで意図的にインスリンを増やすと最悪命に関わります。

漫画やドラマなどでインスリン注射で意識不明になる人はコレが原因。

アメリカといった海外では、ボディビルダーの人などがインスリン注射でトレーニング効果を高めているケースがあるそうです。

が、インスリンの投与のしすぎで死亡する例があとを絶たちません。

インスリンが正常に出ているかなんて自分で判断はできませんし、専用の医療器材も必要です。

例えインスリンを入手できる機会があったとしても、決して使わないでください。

インスリンの正常な分泌

インスリンの危険性を解説したところで、いったいどうすればインスリンを正常に分泌し続けられるのか?

それは食事などのしっかりとした管理です。

血糖値が高い限り、膵臓はインスリンを分泌し続けます。

しかし先ほども書いた通り、インスリンを過剰に分泌させ続ければ膵臓の機能が低下し、将来的にインスリンが分泌されにくくなっていきます。

それを防ぐためには暴飲暴食を控え、適度な食事を、適切な時間に摂ることが必要になります。

例えば、1時間ごとに何かを食べ続けるのでは、膵臓が常時インスリンを分泌させ続けるので負担も多くなります。

しかし数時間に一度多めに食事を摂る場合では、分泌は一度で済みます。

トレーニングする場合は朝昼晩の3回と、ゴールデンタイムと就寝前の2回、計5回くらいが基本です。

膵臓に負担をかけない適切な食事量とタイミングは朝昼晩の3回・腹八分で同じ量とされているので、これでもギリギリです。

余計なタイミングでの食事は膵臓に負担をかけるのでオススメしません。

将来の身体の健康も見据えて、しっかりとした食事管理をしていきましょう。