高性能ミミズコンポストを自作。100円ショップでOK

2021年5月10日園芸知識ミミズコンポスト,園芸,堆肥

ミミズコンポストは堆肥作りがしやすいコンポストです。

しかし通常のコンポストに比べマイナーなのか、使えるコンポストの種類がかなり少ないです。

おまけに機能性を追求するあまり、かなりの値段になってしまうことも。

そこで市販のミミズコンポストと同様の機能性のコンポストを、100円ショップの製品で作ってみようと思います。

商品をホームセンターで買えるものにすれば、かなり大きなコンポストにすることもできます。

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材料

写真で見ると多く感じますが、今回のミミズコンポスト作成で使う材料はこれだけ。

・積み上げられる容器×3
・容器にフィットするフタ
・容器にフィットしつつ、スポンジと同じ高さの容器
・スポンジ

使った費用は合計660円と、コンポスト製作ではかなり安いです。

100円ショップで小物入れなどで、積み上げられる容器があると思います。

それをメインに使ってミミズコンポストを作ります。

容器自体は同じコーナーで一式揃えられると思います。

今回はダイソーで材料を全部揃えてます。

まずミミズや堆肥を入れるのに、最低でも容器が必2つ。

あとは液肥の回収用の容器が1つ。

最後に、容器に隙間なくフィットするフタが必要です。

できれば容器とフタはセットになっている商品を使いましょう。

スポンジは、ミミズや堆肥が落下しないために使います。

今回は100円ショップ主体なのでそこまで大きいコンポストではないですが、容器をホームセンターのコンテナに変えればもっと大きくできます。

小規模なものなら1000~2000円で作れるので、さほどコストもかかりません。

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求める性能と構造

今回作れるミミズコンポストが持つ性能は以下の通り。

・排水性
・ミミズの分別作業の撤廃
・堆肥の回収作業の簡略化
・液肥の回収

おおむね市販のミミズコンポストと同等の性能を持たせています

排水性を良くすることで、コンポスト内の水分量の調整や液肥が排出されやすくします。

また容器の底に穴を空けて、ミミズが上へ上へと移動しやすくします。

こうすることで堆肥のみを取り出しやすくし、ミミズを堆肥と分ける作業を無くせます

最後に液肥を回収できるよう、溜め込んだり受け皿を設置できるようにしてます。

完成品の図解はこうなります。

かなり簡易なものですが、ミミズコンポスト特有の最低限の機能は持っていると思います。

作成方法

ではミミズコンポストの作り方ですが…ぶっちゃけ穴を空けるだけで終わります

そのため、さほど工作スキルが無くても作成できると思います。

とりあえず主要な加工内容はこちら。

容器の底に穴を空ける

まずは堆肥を入れる容器の底に複数の穴を空けます。

穴の直径は最低でも3ミリは欲しいところ。

この穴からミミズが出入りするので、成長したミミズでも通れる大きさが必要です。

あとは排水のための穴でもあります。

数個ではあまり効果がないので、容器の底一面に広がるように空けていきます

この容器を最低でも2つは作成します。

キリなどでも空けられますが、私は面倒だったのでハンダゴテで溶かして空けてました

数秒でキレイな穴が空くので作業はラクです。

ただプラスチックが溶ける際の臭いがヒドイので、換気をしながら作業しましょう。

液肥回収用の容器の加工

先ほどの堆肥を入れる容器の下で、液肥を回収する容器を作成します。

まずはスポンジを入れる容器に穴を空けます。

これは1カ所でも大丈夫です。

容器の隅に空ければ液肥を回収しやすいです。

出来たコンポストを少し坂になっている場所に置けば、自動的に穴に液肥が流れ込んできます。

次にこの容器に合うようにスポンジをカットします。

注意点としては、使うスポンジは容器の高さ(深さ)にピッタリ合うものを選びましょう。

スポンジの役目は「ミミズ・堆肥は落とさず、液肥のみを通す」ことです。

スポンジが薄すぎると役目を果たせず、厚すぎると容器を重ねることができません。

できるだけ容器にフィットするスポンジを使いましょう。

1枚のスポンジでも、複数のスポンジを使っても構いません。

容器を重ねれば完成

加工した容器を重ねれば、ミミズコンポストは完成です。

一応、もう一度コンポストの容器の図解を貼っておきます。

堆肥容器は下段がいっぱいになってから重ねるようにしても大丈夫です。

あと「液肥を取るのに、上の容器を外すのが面倒」という人は、こういった構造にする方法もあります。

スポンジ容器より上の部分を台座の上に置いて、カップなどを液肥の排出口に設置します。

これでイチイチ容器の取り外しをしなくても済みます。

ただ、排出口から虫が入り込むリスクが上がる点は注意しましょう。

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堆肥の材料を投入

コンポストが完成したら、下段の堆肥容器に堆肥の材料を入れていきます。

コンポストでの堆肥作りに慣れている人はわかるでしょうが、不慣れな人の為に一応。

・ヤシガラマット
・シマミミズ
・生ゴミ
・新聞紙

容器の大きさにもよりますが、最低でも3cnくらいの深さになるようにマットを入れましょう。

マットは少し湿らせておくとミミズが生活しやすいです。

次に穴を掘って、生ゴミとミミズを投入します。

あとはマットの上に新聞紙を被せておくと、乾燥を防げてミミズが活動しやすくなります。

上段の容器に土を入れるのは、下段の容器がいっぱいになってから。

容器に空けた穴を通ってミミズが上段に移動してくるので、下段で堆肥がいっぱいになってから上段の容器に土を入れます。

で、上段にミミズが移動しきったら、下段の容器を抜いて堆肥を回収します。

これでミミズと堆肥の分別作業をせずに済みます。

カラになった下段の容器は、そのまま上段の容器の上に重ねていけば、ループして使い続けられます。

作成は意外と簡単

このように、多機能なミミズコンポストを目指して自作しました。

自作する際に市販のミミズコンポストの構造を参考にしたので、必要な機能は最低限備わっていると思います。

材料も簡単に入手できて、そこまで費用もかかりません。

市販のミミズコンポストは高価なのもそうですが、大量に生ゴミが出ない家庭でも遠慮するでしょう。

自作するなら出る生ゴミの量に合わせた大きさにできます。

作成難易度も低いと思うので、参考にしたい人はどうぞ使って下さい。

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