スーパーで買ったネギを再利用して栽培。株分け・栽培するポイントなどを写真付きで解説

2021年3月20日野菜・果物園芸,家庭菜園,野菜

日本人なら馴染みのある「ネギ」。

薬味なのでメインで使う事は少ないですが、味噌汁の具材などでよく使う野菜です。

そんな微妙に用途が多いでネギですが、スーパーで購入したネギを増やすという栽培方法があります。

種から育てたり、ホームセンターで大量に買う必要がない人は参考にしてください。

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ネギの余りを再利用

結論からいうと料理に使ったネギを再利用してネギを栽培します。

スーパーでネギを買うと、まだネギに根っこがついていることが多いと思います。

…もう察する人も多いでしょうが、ネギを土に植え直して栽培してしまうというわけです。

しかしせっかく買ったネギを、まるまる一本植えるのはもったいないと感じる人も多いでしょう。

が、使うのはネギを切ったあとに出る生ゴミ同然の根っこの部分だけです。

これだけあればネギを自宅で栽培できるようになります。

根っこさえ無事なら育つ可能性は高いので試してみましょう。

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ネギの根っこを再利用する手順

ではどうやって生ゴミであるネギの根っこを栽培できるようにするのか?

別に特別な事は何もしていないので誰でも簡単に、即日でできます。

①ネギの根っこがついた茎を切り離す

まずはネギの根っこの部分を切り離します。

…まあ普通に調理していれば自然と出てくる部分ですが。

強いて言うならば根から茎の長さが3~5cmくらいは残した状態で切ると成長しやすくなります。

根からギリギリの部分しかないと、成長しなくなることがあります。

②ネギの根っこを土に植える

切り離したネギの根っこを土に埋めます。

茎の幅が1cm未満の小さいネギならプランターでも育てられます。

「縦10cm × 横30cm × 高さ15cm」 といった小さめのプランターでも可能です。

窓際やベランダなどどこでも育てられます。

3~5cm以上の間隔で植えていけば、互いの成長をあまり阻害せずに育ってくれます。

ただ10本近く密集して植えても収穫できるくらいに育つので、そこまでこだわる必要は少ないと思います。

しかし長ネギのような大きいネギでは、かなりの土の深さが無いと倒れやすくなります。

底が30cmくらいある植木鉢なら倒れず育ってくれます。

大きいネギは、植木鉢一つに対して一本だけ植えましょう。

③そのまま栽培開始

あとは普通にネギを育てるように栽培するだけ。

いってみれば「挿し木」のようなもので、これでも充分育ってくれます。

④ネギの生育

植えたネギの切り口から新しいネギが伸びてくれば成功です。

しっかり水を与えて1週間も経てば、こんな感じで新しいネギが生えてきます。

…というより、翌日には少し伸びてると思います。

あとはこのまま食べられる状態まで育てていきます。

⑤収穫

ネギが自分好みの長さに成長したら収穫です。

ここで重要なのは再度収穫したいならネギの茎を残して収穫しましょう。

そうすれば②~③の状態と同じになり、またネギが成長していきます。

根元から数センチ残すようにして、ハサミで切りましょう。

⑥以下③~⑤の繰り返し

あとは③~⑤の工程を繰り返せば、何回でもネギを収穫できます。

数か月は育つため、またネギを買ってくる必要もありません。

必要なときに収穫すればいつでも新鮮なネギを使うことができます。

小さいネギなら密集しても育ってくれる

茎が数mmくらいしかない小さなネギなら、かなり密集して植えても育ってくれます。

こんな感じです。

これは茎が2~3mmくらいのネギを、30cm×15cmくらいの小さなプランターに植えてます。

写真のように密集して植えてもキチンと育ってくれてます。

ただその分栄養が分散してしまい、1本1本の成長速度は遅くなるので注意。

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大抵の季節・地域で栽培できる

ネギは氷点下にならず、日光があたる場所におけば案外育ってくれます

そのため冬場でも普通に栽培できます。

栄養もさほど必要ないので、家庭菜園初心者でも栽培しやすいです。

ネギの種から育てようと思うと、発芽させるために気温が15~20℃くらいは必要です。

しかし今回のように植えれば、大抵の環境で成長してくれます。

上記の写真のネギは最低気温3℃前後・最高気温12℃前後で日光が当たる場所に植えたものです。

冬場真っ盛りの時期でも凍りさえしなければ育ってくれます。

一年中通して収穫できるので、日頃ネギを使う人なら一度こうして育ててみましょう。

ネギを栽培している最中

あまり土の深さは必要ない

長ネギのような大きい品種のネギでもなければ、かなり浅い土でも育ちます

小ネギはそこまで深く根を張らないので、精々高さが15cm~20cmくらいのプランターでも十分です。

1つのプランターで大量に栽培したいなら、土が少なく済む平型のプランターがオススメです。

…まあ収穫量と消費速度の関係上、そこまで大量のネギが必要になることは少ないでしょうが。

1人あたりで15本前後くらい植えておけばいいかと。

しっかりと栄養補給する

しっかりと、長く収穫したいなら土の肥料が減らないように注意しましょう。

ネギを植える最初の土は充分な栄養を含んだ土を使用。

一度収穫したら追肥をして土の栄養が無くならないようにしましょう。

そうすれば育つのも早く、栄養たっぷりのネギが育ってくれます。

育ちが悪くなったら取り換える

2~3ヶ月くらい経ったら新しいネギに植え変えましょう

流石に数か月単位で何回も収穫するとネギの品質が下がり、味も悪くなってきます。

そうなってきたらまた新しいネギを買ってきて同じ方法で植えましょう。

ネギは太くなる

小さなネギでも数か月も育てていると太くなります

それこそ長ネギくらいの太さになります。

最初は2mmくらいの茎の太さでも、植えてから3~4ヶ月経つと2cmぐらいの太さになります。

これは何回か収穫して育てなおしても同じです。

収穫のときに残す部分の茎の太さが基準になるので、育てる期間が長いとどうしても太くなりがちです。

小さいネギのままにしたいなら、太くなり始めたら新しいネギに植え変えましょう。

最後に

これで市販のネギを再利用して栽培する方法の紹介を終わります。

そこまでしてネギを育てる必要性は低いかもしれません。

が、決して無駄にはなりませんし、家庭菜園の経験にはなります。

スペースも取らずに育てられるので、狭いスペースで家庭菜園したい人にオススメです。

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