自転車を改造? 後付けパーツで利便性を向上

自転車便利グッズ,自転車

自転車の種類によっては、軽量化のためにカゴなどのパーツが取り外されているものもあります。

しかしカゴなどの大事な機能が外されているのは何かと不便なことが多いです。

あるいは今使っているパーツ自体が壊れてしまって、新しく自転車を買うのもちょっと…という人もいるかと思います。

そこで今回は自転車に後付けできる各パーツの紹介をしていきます。

ロードバイクやクロスバイクで足りないパーツが分からない人。

あるいはパーツ交換や、スマホなどを装着できるアクセサリーを紹介しているので参考にしてください。

スポンサードリンク



自転車に取りつけられるパーツ

自転車の各部に取り付ける・換えることができるパーツ(部位)は以下の通りです。

まず主要となる部分のパーツがこちら。

・カゴ
・サドル
・後部座席
・スタンド
・泥はね防止カバー
・タイヤ
・リングロック(固定式の鍵)
・ライト

別に無くても困らないけど、あると便利なアクセサリーがこれ。

・ハンドルバッグ
・スマホホルダー
・ハンドル増設バー
・ボトルケージ

このようなパーツが自転車にはあります。

よほど特殊な構造でもなければ、どのパーツでもどんな自転車に取り付けられます。

スポンサードリンク

主要パーツ

主要なパーツはママチャリともばれる「シティサイクル」にはほぼついている機能ですが、「クロスバイク」や「ロードバイク」などのスポーツ自転車では取り外されている場合が多くなります。

そういった自転車の利便性を上げるには、これらのパーツを自分でつける必要があります。

カゴ

自転車の前方に取りつけてあるカゴですが、実はこのカゴには2種類あります。

大きいカゴ

ママチャリなどに標準装備されている大きなカゴです。

大きめで耐荷重量も多いが、取りつけが面倒・一部の自転車には取りつけられないカゴになります。

大きいカゴは、大抵ハンドル下のフレームと前輪タイヤの左右の軸の計3箇所で固定されています。

このため10~15kgといった重い荷物でも載せることができるため、かなりの量の運搬が可能です。

しかし取り付けが少々面倒だったり、「クロスバイク」など自転車の種類によっては取りつけられません。

金属製だと自転車の総重量が少々増えたり、網目状じゃないカゴだと風の抵抗を受けやすいです。

自分の用途に合わせて選ぶ必要があります。

小さいカゴ

後付けできる小さなカゴです。

小さく耐荷重量が少ないが、取りつけが簡単でどんな自転車でも取り付けられるカゴになります。

小さいカゴはハンドル下のフレームに取り付けるだけなので、「クロスバイク」といった自転車でも簡単に取り付けられます

自転車の重量をあまり増やさず、風の抵抗も受けにくいです。

しかしカゴを固定している部分が1箇所だけなので、支えられる重量も少なくなります。

大体3kg前後、多くても5kgくらいが限度なので、重い荷物などは運べないと思ってください。

またカゴではありませんが、後述するアクセサリーにハンドルバックというカゴの代用として使えるものがあります。

興味がある人はそちらもどうぞ。

サドル

サドルは自転車に座る部分のパーツのことです。

自転車の必需品なサドルですが、長い間座っているとお尻が痛くなる人もいるかと思います。

そんなときはお尻の負担を軽減してくれる「スポーツサドル」を使ってみましょう

スポーツサドルは衝撃を吸収しやすい素材や形状で造られており、長時間走行してもお尻に影響が出にくくなっています

ロードバイクやクロスバイクといった、速く走ることを前提とした自転車なら標準でついていたりします。

しかしママチャリといったシティサイクルだと標準的なサドルの場合が多いです。

ママチャリなどで長い距離を走っている人や、お尻が痛くなりやすい人はスポーツサドルに取り変えてみましょう。

後部座席(リアキャリア)

後部座席(後部荷台)は自転車の後輪タイヤの上に取り付けてあるパーツです。

「リアキャリア」とも呼ばれてもいます。

ママチャリには標準装備されていますが、ロードバイク・クロスバイクといった走行に特化した自転車にはついていません。

後部座席がないと荷物を縛りつけたり、後部カゴやチャイルドシートを取り付けられません。

よく荷物を積むなら忘れないようにしましょう。

これにもカゴ同様に2種類あり、「取り付けが面倒だが耐荷重量が多い」タイプと「取り付けが簡単だか耐荷重量が少ない」タイプがあります。

耐荷重量が多いタイプの取り付け方は少々面倒で、サドルの下のフレーム部分と、「後輪タイヤの軸の部分」or「後輪タイヤを固定しているフレームの部分」で固定しています。

後輪タイヤの軸で固定する場合はナットを取り外さないといけないので、ナットの大きさに合ったレンチが必要になります。

そのかわり耐荷重量が20kgを越えるものも多く、かなりの量の荷物を運べます。

耐荷重量が少ないタイプでは、サドル下のフレーム部分だけで固定しているので取り付けが簡単です。

が、その分支えられる重量も少なくなります。

耐荷重量も10kg前後しかないので、荷物が重すぎるとリアキャリアが外れてしまいます。

どちらのタイプもどんな種類の自転車でも取りつけられるので、自分に合ったタイプを選びましょう。

ただ後部座席を使うことがない場合は自転車の重量を増やすだけです。

ロードバイクなどでは重量を減らして走行しやすくしているので、使わないなら敢えて外してしまうのも手です。

スタンド

スタンドは「クロスバイク」や「ロードバイク」などではついていないことが多いです。

スタンドがないと駐輪の際にどこかに立てかけるか倒しておくしかないので、できればつけておきたいパーツです。

スタンドにも2種類あり、片側だけで支える「サイドスタンド」と、タイヤを持ち上げるタイプの標準スタンドがあります。

サイドスタンドだと取り付けが簡単で、後輪タイヤの片方の軸のナットを取り外すだけ。

あるいはフレームに取りつけるだけでOKです。

しかし1点だけで自転車を支えるため、強風や荷物を多く積んでいるとバランスを崩しやすいです。

ママチャリについている標準タイプのスタンドだと、後輪タイヤの両方の軸部分に取り付けるため、少々作業が面倒です。

そのかわり多くの荷物を積んでいてもバランスを取りやすくなっています。

クロスバイクなどで取り付ける場合は駐輪中のことを考え、荷物を積んだりしないなら「サイドスタンド」

カゴなどを取りつけて荷物を運搬できるようするなら「標準スタンド」を使うといいと思います。

泥はね防止カバー(泥よけフェンダー)

泥はね防止カバーは前輪と後輪につけるもので、タイヤの回転によって跳ね上げられる水や泥を防いでくれます。

これがないとお尻や身体の前方部がびしょ濡れになります

晴れた日限定で完全に趣味で自転車に乗っている人ならあまり必要ないです。

しかし「ロードバイク」などの走行重視の自転車では標準でついていないことがあります。

自転車を日常で使う人なら必ず付けておきたいところです。

基本的に「前輪タイヤ」と「後輪タイヤ」に取り付ける2つのカバーがセットで販売されています。

前輪タイヤではタイヤをつないでいるフレーム部分に。

後輪タイヤではサドル下のフレームに取りつけて使います。

ただママチャリについているカバーと比べると少々小さく、タイヤとの隙間も広くなる商品もあります。

泥が勢いよく跳ねるとカバーしきれないときもあるので注意してください。

できるだけ泥はねを防止したいなら長めの防止カバーを使うようにしましょう

カバーには「角度を調節できる」タイプと「固定」タイプがあります。

角度が調節できるタイプは、カバーを最適な角度で設置できるのでタイヤとの距離を調整しやすいです。

しかし上から押し付けたりすると角度が狂ってしまったり、間接部が劣化すると勝手に下がってきてしまったりします。

固定タイプのカバーでは角度調整ができませんが、フレームに直接固定するので外れにくく、カバーとタイヤが接触する危険性が低くなります。

どんなフレーム構造でも取り付けられるカバーが欲しいなら「角度調節可能」タイプ。

カバーが外れたりタイヤと接触するのが怖いなら「固定」タイプのカバーを選びましょう。

タイヤ

自転車のタイヤにはいくつか種類があります。

・標準タイヤ
・パンクしにくいタイヤ
・パンクしないタイヤ
・オフロードタイヤ

基本タイヤの外側だけを変えれば大丈夫なので、タイヤを外す必要はありません。

「パンクしないタイヤ」以外は空気が入るチューブは変えなくても大丈夫です。

タイヤのサイズの確認は、タイヤの側面に「27×1 3/8」みたいに表記されています。

今使っているタイヤと商品のサイズを確認してから購入しましょう。

パンクしにくいタイヤ

パンクしにくいタイヤは単純にゴムを厚くして頑丈にしたタイヤになります。

ゴムが厚くなっている分タイヤの中のチューブに届きにくくなり、摩耗しきるまでの期間も長くなるため寿命も長いです。

ただゴムを厚くした分だけ少し重くなります。

タイヤではなく中身のチューブをパンクしにくくしたものもあります。

パンクしないタイヤ

「パンクしないタイヤ」はタイヤの中のチューブをゴムそのものにしてしまうこと。

これで「パンクする」という現象そのものを起きなくしています。

空気を入れる必要も無くなるため、いちいちタイヤの張りを確認する必要が無くなります。

ただタイヤそのものがかなり重くなったり、その重さでタイヤの形状が歪む可能性があったりとデメリットもあります。

オフロードタイヤ

オフロードタイヤはマウンテンバイクに使われているタイヤで、砂利道・山道などの悪路でも走行しやすいよう頑丈かつ地面をとらえやすい構造になっています。

マウンテンバイクでなくても山道などを走行しやすくなるので、シティサイクルのまま悪路を走行することが多い人はこのタイヤに切り替えてみましょう。

ただパンクしにくいタイヤ以上にゴムが厚くなっているため、それより重くはなります。

リングロック

リングロックはママチャリについている「自転車にとりつける」タイプの鍵になります。

ロードバイクなどだとリングロックがついていないことも多く、チェーン式やワイヤー式の鍵を使うしかありません。

毎回鍵をかける作業が面倒な人はリングロックを取りつけて、簡単に鍵をかけられるようにしてみましょう。

今使っているリングロックが錆びて使えなくなった人でも、別のリングロックに取り換えることもできるので覚えておきましょう。

※リングロックの構造によっては自転車ごとに取り付けられない場合があるので、しっかり合うか確認しておきましょう。

ライト

ライトは夜間に走行するなら絶対に必要になります

これも「クロスバイク」や「ロードバイク」などには標準でついていない場合が多いです。

これらの自転車を夜間でも使う可能性があるなら絶対に購入しておきましょう。

後付けするライトには

・ハンドルにつける前方ライト
・ハンドル下につける前方ライト
・サドル下のフレームにつける後方ライト

このような種類があります。

大抵はハンドルの中心部につけるタイプのライトが多いです。

ただ「カゴ下につけるライト」だと前照灯として使えない場合があるので注意してください

後方ライトは後続の車などに自分の位置を知らせるためのもので、夜間の危険性を減らしたいなら付けておきましょう。

※どのライトでもタイヤの回転による自動充電がされないので、「ソーラー充電」や「USB充電」など充電が簡単なライトを使うと便利です。

自転車アクセサリー

アクセサリ-は特に無くても困りませんが、付けるとペットボトルやスマホなどをセットできるようになります。

スマホをセットできれば地図を見ながらサイクリングできます。

趣味で自転車を使っている人だと需要があるでしょう。

ハンドルバッグ

ハンドルバッグはハンドルの中央あたりに取り付けられる脱着式の小型のバッグになります。

マジックテープなどで取り付けるので、誰でもすぐに取り付けられます

かなり容量は少ないですがカゴの代わりに使えるので、ちょっとした手荷物なら問題なく積めるようになります。

防水加工がされているものもあり、雨の日でも荷物を濡らさずに済みます。

どんな種類の自転車でも取り付けられるため、カゴを取りつけるのが難しいロードバイクなどにおすすめ。

他にも「カゴを取りつけるほどじゃないけど、少しは荷物を積みたい」みたいな人も良いでしょう。

後述する「スマホホルダー」も兼ねている製品もあります。

ただバックの大きさによってはハンドル操作の邪魔になる場合があります。

しっかりバッグの大きさやハンドルの長さを確認しておきましょう。

スマホホルダー

スマホホルダーはその名の通りスマホなどを固定しておけるアクセサリーです。

ホルダーでスマホを見える場所に固定すれば、スマホを取り出さずとも地図などを確認しやすくなります

防水性のカバーがついたホルダーもあるため、雨の日などでも支障なくスマホを使えます。

スマホを見ながら・音楽を聴きながら走行するのは危険です。

事故の可能性を減らすためにも、スマホを確認する際は一時停止するよう心がけましょう。

ハンドル増設バー

ハンドル増設バーとは、ハンドルに別のバーをつけてライトなどを設置するスペースを作ったり、ハンドルそのものの形状を変えられるアクセサリーです。

ハンドルの形状を変えるバーはハンドルの持ち手付近に。

ライトやスマホホルダーなどを設置できる場所を増設するバーはハンドルの中心付近に取り付けます。

今使ってるハンドルが合わなかったり、ライトなどを付けるスペースが無かったりする人はハンドル増設バーを使ってみましょう。

ボトルケージ

ボトルケージ・ボトルホルダーとは、ペットボトルやカップを自転車にセットできるアクセサリーのことです。

ダイエットやスポーツサイクリングをしている人だと、途中で水分補給をしたいと思います。

ボトルケージを自転車に付けておけば、いつでもドリンク類を飲めるようにペットボトルなどをセットしておけます

ハンドルやハンドル下のフレームなどに簡単に装着できるので、あまり手間もかかりません。

ボトルを置くわけではなく少し締め付けて落ちにくくする設計のものが多いので、走行中の揺れでボトルが落ちる心配もありません。

長い距離を走ることが多かったり汗をかきやすい人はボトルケージを自転車に取りつけて、いちいちカバンなどからドリンクを取り出す手間を省けるようにしてみましょう。

スポンサードリンク

注意点

様々なパーツやアクセサリーがありますが、つければつけるほど速度を出しにくくなる場合があります。

特に金属製のカゴや荷台のリアキャリアなどは最たるもので、それらだけで重量が5kgほど増してしまいます。

ロードバイクやクロスバイクは、そういった重いものを取り外すことによって速度を出せるような設計です。

足りないパーツを付け足すとかえって速度が出しにくくなります。

速度を重視するなら小さなカゴ・泥除けカバー・スタンドなどの最低限のパーツになるようにしましょう。

自転車改造の準備

これで自転車に取り付けられる代表的なパーツの紹介を終わります。

おそらくこれらのパーツを取りつける自転車の種類は「クロスバイク」や「ロードバイク」などになると思います。

取り付けるにはレンチなどの工具などが必要になる場合もあったりするので、購入する前に必ず以下のことを調べてください。

・そのパーツを取りつけるに必要な工具
・どう取り付ければいいのか
・その自転車の規格に合っているか

これらのことをあらかじめ把握しておくようにしましょう。

こういったパーツを使って、自分に最適な自転車を仕上げられるようにしましょう。

スポンサードリンク