家庭菜園の天敵。野菜を食べる要注意な昆虫一覧

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家庭菜園で野菜や果物を育てていて、一番警戒すべきなのが虫による食害。

油断して、せっかく育てた野菜が一日で全滅、なんて経験がある人もいるかと。

食害の被害は一気に進むことがあるため、その原因が何なのか分からない場合もあります。

今回は野菜や果物を食い散らかす原因になる虫を紹介するので、原因が分からない人、対策を取りたい人は参考にしてください。

バッタ

どんな野菜でも被害に遭いやすいのがバッタによる食害です。

バッタは柔らかい葉っぱが好物なので、キャベツや小松菜といった葉物野菜から、大根やカブといった葉が柔らかい野菜全般が被害に遭います。

バッタは壁を上ってきたり、羽で飛んできたりします。

そのためどんな場所で栽培していても、気が付いたらバッタが食べていた、なんてことも。

結構な頻度で場所を移動するため、食べている場面に出くわすことがないことも多いです。

そのため原因となるバッタが発見できず、駆除も対処も後回しになりやすいです。

バッタが原因かどうかの見分け方ですが、葉っぱが局所的に食べられていたらバッタの可能性が高いです。

バッタは選り好みしやすく、葉の柔らかい部分しか食べないことも多いです。

そのため古い葉や成長して固くなった葉より、新しく生えてきた葉を好んで食べます。

防ぐ方法ですが、不織布といった防虫シートで作物全体を覆うのが一番です。

物理的に作物を隔離してしまえば大抵の虫は侵入することもできません。

不織布は細かい網目状の布なので空気の循環もあり、水も通るので作物の成長を妨げることもありません。

イモムシ

イモムシ…というか、正確には蝶の幼虫になります。

短期間で葉を全部食べられる可能性が高いのが蝶の幼虫による食害です。

一番メジャーなのはキャベツを食べるモンシロチョウの幼虫でしょう。

あとはミカンなど柑橘系の果樹に発生するアゲハ蝶の幼虫など。

蝶は葉っぱの裏などに卵を産み付けるため、気がつかない間に孵化して葉をやられることが多いです。

厄介なのが幼虫の旺盛な食欲です。

とんでもないスピードで葉を食べていくため、それなりに成長した作物であっても1日で食べ尽くされることも。

キャベツだけでなく、白菜・小松菜・大根・カブといった人が食べれる大抵の葉物野菜はターゲットとなります。

モンシロチョウだけでなく、他の蝶のターゲットにもなりやすいのも面倒です。

見分け方ですが、食べ残った葉などに黒いフンがついていることが多いです。

蝶の幼虫は同時進行で食べる・フンをするを繰り返すので、幼虫がいると必ずフンがあります。

放っておくとその作物だけでなく、隣り合った作物も被害にあるので早急に見つけて駆除しましょう。

対策はバッタと同じく防虫シートで作物を隔離すること。

注意点として被害を受けるのが卵を産む→孵化の時間差があるため、早期に対策しないといけません。

シートで覆った時点で卵を産み付けられていたら、「これで大丈夫」と思った矢先に食べられるので注意しましょう。

コガネムシの幼虫

果樹栽培で特に被害を受けやすいのがコガネムシの幼虫による根の食害です。

畑を耕していると、時々カブトムシの幼虫みたいなのを見た経験のある人もいると思います。

2~3センチくらいの幼虫ですが、ほぼ確実にカブトムシの幼虫ではありません

カブトムシの幼虫は朽木といった腐った木を食べるので、畑に生息はしていません。

あれは「コガネムシの幼虫」か「カナブンの幼虫」になります。

厄介なのがコガネムシの幼虫の場合。

コガネムシの幼虫は生きた木の根っこを食べてしまうので、特に果樹の生育に悪影響が出ます。

最悪、根の全てを食べ尽くされて根元から倒され枯れてしまうことも。

木の生育が明らかに遅くなったり、やけに根元からグラついたりすると根を食べられている可能性があります。

一刻も早く根元を掘り返して駆除するようにしましょう。

1匹いると10匹くらいはいることも多いので、取り逃さないよう徹底的に。

対処法は根元の周囲をマルチシートなどで覆って産卵されるのを防ぐことです。

一度産卵されてしまうと駆除が難しくなるので、シーズン前にはシートで防御するようにしましょう。

ちなみに見分け方ですが、コガネムシの幼虫は頭(アゴ)が大きく、ダンゴムシのように自分の足で歩くのが特徴になります。

逆にカナブンの幼虫は腐った物しか食べないので、そこまで危険はありません。

頭(アゴ)が申し訳ない程度にしかなく、全体的にプックリして背中で歩く(?)のが特徴になります。

詳しくは別記事にもまとめてるのでどうぞ。

ナメクジ・カタツムリ

作物を育てていると、時々ヌメったりテカったりした跡をみたことがありませんか?

あれはナメクジやカタツムリが這った跡です。

特に何処にでもいるがナメクジです。

ナメクジは基本夜に活動するので、日中に見かけることはまずありません。

ナメクジなどは作物全般を食べますが、特に果物といった実を食べる傾向が高いです。(というより目立つ)

イチゴ等の地面の近くに生るものから、ラズベリーといったかなり高い場所に生る果物でもターゲットにします。

見分け方は先ほど書いた通り、ナメクジが這った跡があるかどうか。

ナメクジの粘液はすぐに消えず、乾燥しても跡が残るので分かりやすいです。

当然ですが、ナメクジが這った部分を食べるのは当然のこと、素手で触るのも控えるようにしましょう。

もちろんナメクジ本体も含めて。

ナメクジには寄生虫がついていることがあり、通った跡の粘液にも寄生虫がいる可能性があります。

防ぐ方法ですが、やはりシートなどで物理的に隔離してしまうか、ナメクジ除けの粉末を周りに撒く方法があります。

後述のダンゴムシにも有用なので、ホームセンターで探してみましょう。

プランター栽培している場合、そのプランターの下の隙間に集まってることが多いです。

時々確認して駆除するようにしましょう。

ダンゴムシ

そこらの石ころをどかすと目にするダンゴムシですが、こちらも作物を食べる害虫に分類されます。

ダンゴムシは主に落ち葉といった腐ったものを食べていますが、野菜もターゲットにすることがあります。

特に被害に遭いやすいのが新芽といった柔らかい状態の作物です。

夜が明けたら新芽が無くなっていた、なんて経験がありませんか?

ダンゴムシは夜に活動し、かつ集団で行動するので、小さい新芽ではあっという間に食い尽くされてしまいます。

新芽だけでなく、柔らかい状態なら苗でもお構いなしなので、ある程度成長した作物でも油断しないようにしましょう。

対処法は新芽や苗の周りを囲ってしまう・虫よけの粉末を使う等があります。

囲いはそれこそ、ペットボトルを切ったものを使うだけでもOKです。

プランター栽培の場合はナメクジ同様にプランターの下の隙間に潜んでいることが多いです。

ただダンゴムシはミミズ同様に腐ったものを土に還す液中の側面も持っているので、被害を受けてないならやたらと駆除するのは控えましょう。

まとめ

ではこれまで紹介した虫による食害のまとめと、その対処法です。

ここではとりあえず原因別の逆引きにして紹介します。

 食害に遭った箇所原因特徴対処法
葉っぱバッタ局所的に食べられる防虫シートで覆う
イモムシ全体が食べられる

フンがある

(産卵前に)

防虫シートで覆う

根っこコガネムシの幼虫根元がグラつく

急に生育が遅くなる

マルチシートで覆う
新芽・苗ダンゴムシ一晩経ったら無くなってた苗の周りを覆う

虫よけの粉末を使う

果実ナメクジ粘つく・光るものが付いてる虫よけの粉末を使う

まだまだ家庭菜園の敵となる害虫は数多くいますが、主だって被害をもたらすのがこれらの虫になります。

究極的には、どんな害虫でも防虫シートで対策できます

食べにくる・卵を産み付けに来る虫を事前にシャットアウトできるので、かなりの食害を防げます。

ただ野菜によってはかなりの広さのシートが必要になるので、事前に必要になるシートの大きさを想定して購入しましょう。

不織布シートは多少の防寒効果もあるので、秋になっても少しは成長させられます。

野菜の成長には土の栄養など気にことは多いですが、害虫対策も大切です。

せっかく育てた作物を食べられないよう、しっかり対策して家庭菜園に臨みましょう。