ひとつのホッカイロを1日2回使えるようにする方法
「使い捨てカイロは1回きり」。
そう思っていませんか?
冬場に活躍するホッカイロですが、帰りの時間には冷え切ってしまっています。
しかしひとつのホッカイロを何回も使えるようにできます。
使い捨てカイロ1個で朝・晩の2回、あるいはそれ以上の回数で使う方法を紹介します。
密閉袋を使う
カイロが温まったら密閉式の袋に入れましょう。
これだけで朝・晩の2回に分けて使い捨てカイロを使うことができます。
「鉄+酸素」。
これがカイロが温まる原理です。
カイロを揉んだり振ったりすると発熱するのは、これで酸素に触れやすくなるからです。
しかし鉄が酸素に反応すると「酸化鉄」となり、それ以降は発熱しなくなってしまいます。
これが冷えたカイロが再び発熱しない原因です。
そこでカイロ内のある程度の鉄が発熱したら密閉します。
これで残りの鉄が酸素と化学反応を起こさなくなります。
こうすることそれ以上の発熱を抑えられます。
カイロは全ての鉄が化学反応をしなくてもかなりの温度になります。
持続時間こそ落ちますが、それでも通勤・通学中の時間くらいは充分に持ちます。
袋から出して再度揉んだり振ったりすれば、酸化鉄になっていない鉄がまた発熱します。
こうすれば学校・会社の帰りの時間になっていても、また温かいカイロを使うことができます。
密閉袋は断熱構造「じゃないもの」を使う
使う密閉袋は断熱構造になっていないものを使いましょう。
食品などに使う密閉袋では食品に対する影響を少なくするため「断熱式」の構造になっているものがあります。
今回はカイロを中に入れるため、中からの熱を遮断してしまう袋を使っては本末転倒です。
「多重構造」「断熱効果」とついている袋は使用に適していないため注意してください。
最低限の密閉能力さえあればどんな袋でも構いません。
百円ショップで販売しているような低品質な袋でも問題ないです。
自分が気に入った大きさの密閉袋を使いましょう。
2回以上カイロを使うコツ
ここからは2回以上使い捨てカイロを使うコツを紹介します。
ひとつのカイロを効率よく使いたいときに参考にしてください。
発熱したらすぐに袋に入れる
カイロが発熱したらすぐに袋に入れて酸素に触れないようにしましょう。
カイロは中に入っている鉄と空気中の酸素が触れることで発熱します。
これは鉄が酸素に触れなければそれ以上発熱することはありません。
そのため必要な分カイロが温かくなったら、すぐに袋に入れて密閉しましょう。
しっかりと空気を抜く
密閉袋に入れたらしっかりと中の空気を抜きましょう。
理由は上記の「すぐに袋に入れる」と同じで、それ以上酸素に触れないようにするためです。
中に空気が入ったままだと外に出しているのと変わりません。
できるだけ空気を抜いて余計な化学反応を起こさせないようにしましょう。
発熱量を固定したい場合
カイロの発熱量を調整したい場合。
そんなときは最初に袋にカイロと一定量の空気を入れて発熱させましょう。
一定量の空気だけを密閉袋の中に入れておけば、その空気に含まれる酸素以上の化学反応は起きません。
そのため一定の量だけ発熱させたいときに使える手段になります。
やり方も簡単で、一定量の空気を入れた袋の中でカイロを揉んだり振ったりすればいいだけです。
ある程度の経験が必要ですが、「これだけ空気を入れれば、このくらい発熱する」「この空気量なら帰りでも使える」といった適正量が見えてきます。
これができればひとつのカイロを数回、あるいは翌日でも使うことも可能になります。
流石に回数を多くすると持続時間・発熱量は落ちていきます。
短期間だけ温かければ良い、という人は試してみましょう。
最後に
昔からあるカイロですが、どうしても帰りの時間には使い物にならなくなります。
しかしこの方法なら帰りの時間や、ちょっと外に出るだけのときでもカイロを再使用することができます。
毎日カイロを使っていて、1回だけの使用で捨てるのがもったいないと感じている人は試してみましょう。