コロナ・インフルエンザなど、歴史上にパンデミックを起こした病気。特に有名なもの一覧

最近はコロナウィルスがパンデミックを起こし、マスクが売り切れる事態にもなってます。

10年以上前にも「SARS」が世界的に流行したりし、定期的にこんな風にパンデミックが起こったりも。

今回は歴史的にも有名な世界的に流行した病気・ウィルスを調べてみました。

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新型コロナウィルス

別称  :COVID-19(コーヴィッド19)・新型肺炎
発生地 :中国
感染経路:飛沫感染
致死率 :2~10%
治療法:無し

2020年に中国の武漢で発生した新型のコロナウィルスです。「旧型」ともいえるコロナウィルスが「SARS」や「MERS」になります。

潜伏器官は平均5日と短めで、致死率そのものは(他のコロナウィルスと比べると)低い傾向にあるようです。

初期症状は風邪のように37℃以上の発熱・咳などが見られ、症状が悪化していくと呼吸困難・肺炎も併発するようです。

また味覚障害・嗅覚障害といった普通の風邪には見られない症状もあるのが特徴といえます。

ただ致死率からも見て取れるように、大半の人は風邪のような症状で治癒することが多いそうです。

しかし症状が悪化した全体の2割以下の人が呼吸困難などを起こすようになり、さらにその内の2%ほどの人が重症化する流れになります。(まだ確定的な対処法がないためか、国によっては数値のバラケも)

現状治療法は確立されておらず、治癒するには対症療法で免疫力を上げるなどして悪化を防ぐしかないそうです。

後述する「SARS」「MERS」と同じコロナウィルス種ですが、他とは違い国内でも大々的に広がったため連日ニュースで取り上げられることになりました。

SARS

別称  :重症急性呼吸器症候群
発生地 :中国
感染経路:飛沫感染(空気感染も?)
致死率 :10%
治療法:無し

2003年に流行したSARSは「SARSコロナウィルス」によって引き起こされる、上記のコロナウィルスの一種です。

致死率は平均で10%ですが、65歳以上の高齢の方だと50%を超えるほどになるため相応に危険な病気です。(ちなみに24歳未満の若年だと1%ほどに落ち込みます)

コウモリやハクビシン・タヌキ・ネズミといった哺乳類が感染元とされていますが、まだ確定ではない模様。

潜伏期間は2~7日ほどで、それを過ぎると発熱・筋肉痛・悪寒とインフルエンザに似た症状が出始め、悪化すると呼吸困難・肺炎や下痢も発症するそうです。

これも治療法がまだ確立されておらす、感染したら対症療法で患者の免疫力を高めるしかありません。

空気感染も疑われるため、万全を期すなら防護服レベルの装備が必要かと。

MERS

別称  :中東呼吸器症候群
発生地 :サウジアラビア・アラブ首長国連邦
感染経路:接触感染・飛沫感染
致死率 :35%
治療法:無し

MERSもコロナウィルスの一種で「MERSコロナウィルス」と呼ばれる菌が原因です。

中東に生息するラクダの一種「ヒトコブラクダ」から感染し、上記のコロナウィルスの例に漏れず呼吸困難などの呼吸器系の症状が出ます。

無殺菌のラクダの乳からも感染するそうなので、中東でラクダの乳を飲むときはしっかり確認・注意をしておきましょう。

潜伏期間は2~14日で、致死率は35%ほどとコロナウィルスの中ではかなり高いです。

治療法が確立されていないので、しっかりした予防・対処をしないと命に関わると思っておきましょう。

2012年頃に中東を中心に流行し、そこから世界各国に広がりました。

日本では確認されてないようですが完全に偶然で、ふとした拍子に国内に感染者が来れば新型コロナウィルスのように広がってしまいます。

韓国でも確認されているのでしっかりした防疫を維持しないと、(発生した時期は逆ですが)新型コロナの二の舞になることでしょう。

スペイン風邪(インフルエンザ)

別称  :H1N1亜型インフルエンザ
発生源 :スペイン※
感染経路:飛沫感染
致死率 :10~20%
治療法 :有り

1918年頃にパンデミックを起こしたインフルエンザの一種がスペイン風邪です。

「スペイン」と名がついていますが、これは患者の発生地が多すぎて細かい地区の特定が困難なために国名をつけられています。

感染者数は5億人以上・死者は5000万~1億人と歴史的に見ても世界最大規模のパンデミックを起こした病気です。

一説にはこれの死者が多すぎたせいで徴兵できる人が減り、第一次世界大戦の終結が早まったともいわれるほどです。

近年でも毎年継続的に猛威をふるい続けるインフルエンザですが、ウィルスが変異しやすいのが最大の特徴です。

このスペイン風邪、過去にインフルエンザを体験した(免疫ができている)高齢の人ほど致死率が低く、逆に免疫を持たない若年層の致死率が高かったという経緯があります。

こうした歴史的背景があるため、あらかじめ免疫をつけるよう毎年予防接種を受けることが推奨されています。

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ペスト

別称  :黒死病
発生源 :イタリア(ローマ帝国)
感染経路:接触感染・飛沫感染・ノミ(体液感染)
致死率 :60~90%(※100%
治療法 :有り

パンデミックの代名詞ともいえるのが、「黒死病」の異名を持つペストです。

書籍でも題材にされることが多いほどの知名度で、積みあがる死体・群がるネズミと、ペストと聞くとこういったイメージが沸く人も多いかと。

複数種類のある「ペスト菌」と呼ばれる細菌が原因で、潜伏期間は2~7日、ペスト菌の種類別に様々な症状が起きます。

詳しくは後述しますが、共通する症状として倦怠感と40℃近い高熱が挙げられます。

ペストと聞くと中世ヨーロッパを思い浮かべる人が多いでしょうが、ペストの歴史は古く西暦165年にはパンデミックが確認されています。

そのあと東ローマ帝国で542年前後、中国で1320~1340年頃、中世ヨーロッパで1348年~1420年頃と、世界各地で複数回パンデミックが発生しています。(これ以外にもたくさんあります)

ペスト単独での致死率も高いですが、肺炎などと合併症をおこすとほぼ100%助からないくらいまで跳ね上がります。

現在では抗生物質が開発されており、適切な治療を受ければ助かります

ただ「現在」と書いていることから察する人もいるでしょうが、今もペストは生き残ってます。

アメリカ・アジア・アフリカと、様々な国で散発的に症例が確認されており、パンデミックこそ無いですが今も死者を出すことがある危険な感染症と認識されています。

では代表的なペスト菌について紹介します。

腺ペスト

ノミを媒体に感染するペスト菌で、感染した箇所が膨れ上がります。

ノミという小さな寄生虫を媒体とするため、感染したネズミなどに近づかなくても感染の恐れがあるためかなり厄介です。

放置すると肝臓などの臓器にも感染が進み、治療しないと数日で死亡するほどです。

敗血症ペスト

ペスト全体の症例として1割を占めるのが敗血症ペストです。

血液などを媒体に感染し、身体のいたるところで敗血症による出血・ショック症状が起きます。

このとき皮膚に黒い痣ができるためペストの別名「黒死病」の由来にもなってます。

写真などを検索すると、腕や足全体が黒ずんで壊死してしまっているものをよく見ます。

放置すると敗血症を起こした箇所が壊死するため、早く治療しないと3日ほどで死亡、生き残っても壊死した箇所(手や足など)を切り落とすことにもなりかねません。

肺ペスト

最も死亡率が高いのがこの肺ペストです。

他のペスト菌は体液などに触れなければ感染しませんが、これは飛沫感染(くしゃみなど)でも感染します。

空気中にばらまかれたペスト菌を吸い込むと肺や腸などに感染し、呼吸困難・吐血や下痢といった症状が出ます。

恐ろしいのが発症したら24時間以内に死亡するという致死率と猶予の無さです。

潜伏期間も2~3日・早いと1日も無いそうで、抗生物質が近くにないとほぼ確実に死亡するため、僻地などで感染すると絶望的といえます。

ジカ熱

別称  :ジカウィルス感染症
発生地 :ウガンダ共和国(東アフリカ)
感染経路:蚊(体液感染)
致死率 :極稀
治療法 :無し

日本では2018年に有名になったジカ熱ですがウィルス自体の最初の発見は1947年で、世界的に流行したのは2007年だそうです。

蚊を媒体として感染するためジ「カ(蚊)」と勘違いする人もいるそうですが、本来は発見地の「ジカ森林」から名前を取ってます

死亡例はかなり少なく、免疫力が落ちてなければ重症化することは稀だそうです。

しかし「蚊」という神出鬼没かつ大量発生する害虫のせいで、感染者がある程度いると気づかぬ間に広範囲に拡散・感染しやすいのが厄介なところ。

潜伏期間も2~12日ほどと少々長いので、感染者本人に自覚症状無しに感染が広がってしまうことも。

症状は38℃近い発熱・発疹・関節痛・結膜炎などが挙げられますが、先に書いた通り正常な免疫力なら数日ほどで治癒します。

ただし妊婦が感染するとお腹の子供に「先天性小頭症」という脳の発達が遅れる症状が出る可能性があります。

基本「蚊」を媒体とするため秋~冬といった四季のある国では年内に収束したり、ロシアのように寒い地域ではパンデミックを起こしにくいという特徴があります。

デング熱

別称  :デン
発生地 :アジア・アフリカ・北米
感染経路:蚊(体液感染)
致死率 :1~5%
治療法 :無し

ジカ熱と同じく蚊を媒体として感染するのがデング熱です。

亜熱帯などの熱い気候に生息するデングウィルスを原因で、ジカ熱と同じようにヤブ蚊などを介して人に感染します。

最初の確かな確認例は1780年あたりで、アジア・アフリカ・北米を中心に大流行したそうです。

症状もジカ熱と同じ発熱・頭痛・関節痛と似たものがありますが、稀に「デング出血熱」という致死率が上がる症例が確認されています。

デング出血熱では出血や出血を止める血小板の減少などで出血性ショックを起こす恐れがあり、これがジカ熱より致死率を上げる原因になっています。

熱帯性のウィルスでアジアやアフリカを中心に110ヵ国以上で風土病となっているようで、多いと毎年1億人近い人が感染している記録も。

これも治療法はないものの対症療法で免疫を上げれば順調に治癒するそうですが、上記に挙げたデング出血熱だけは危険なので注意しましょう。

黄熱病

別称  :黒吐病
発生地 :中南米・アフリカ
感染経路:蚊(体液感染)
致死率 :30~50%
治療法 :無し

黄熱病も蚊を媒体として感染する感染症です。

感染したサル・人の血を吸った蚊を媒体に広がるため、ジカ熱やデング熱と同じく人の密集地では爆発的に広がりかねないものです。

南米やアフリカの熱帯地域にあるかなりの数の国で発症例が多く、現地では風土病扱いされています。

潜伏期間は3~6日ほどで発熱・頭痛・嘔吐・背部痛(背中の痛み)・虚脱感などですが、軽症なら4日ほどで快復するそうです。

しかし重症化するとこれ加え、名前の由来にもなる肌・眼・体液が黄色になる黄疸・黒い嘔吐・腎障害・歯茎からの出血・女性なら子宮出血が起きるようになります。

一度発症→治癒あるいは予防接種で免疫をつくることはできますが、治療法はまだなく対症療法でしか治癒を期待できません。

免疫がある人は致死率は下がりますが無い人は重症化しやすいので、このあたりが致死率を上げる原因にもなっています。

コレラ

別称  :虎列刺
発生地 :インド
感染経路:傾向感染
致死率 :1~2%(80%)
治療法 :有り

コレラはコレラ菌を原因とする経口感染症の一種です。

コレラの歴史は古く、確認自体は紀元前300年頃にまで遡るそうですが、なぜか世界的パンデミックが起きたのは1800年代に入ってからです。

始めは1816年にアジア圏で発生し、そこからヨーロッパ・ロシア・北アメリカ・アフリカなどを行ったり来たりして数年~数十年単位で流行し、それが1923年まで続きます。

感染はコレラ菌に汚染された水・食物などを媒体に行われ、小腸内で増殖したコレラ菌の発する毒素によって症状が出ます。

症状が出るのは早ければ数時間・遅くとも5日以内と早く、発症すると下痢による重度の脱水症状が起きます。

かなり酷い下痢らしく一日に30回ほどの下痢を起こし、また34℃くらいまで体温が下がるそうです。

現在は水分補給をメインとした治療法が確立されて致死率は1%ほどとかなり低いですが、適切な治療が為されないと一気に80%まで跳ね上がります

炭疽症

別称  :炭疽症
発生地 :世界各地
感染経路:接触感染・空気感染
致死率 :最大90%
治療法 :有り(一部低い?)

生物兵器として研究もされていたのが炭疽(たんそ)症です。

某テレビドラマでよく炭疽菌を題材に使っていますが、エボラなどに並んで危険な病気になります。

世界各地で症例が確認されており、人だろうが獣だろうが死に至らしめる危険な病気としても知られています。

動物で感染・死亡率が高いのが牛・馬・羊・ヤギなどで、犬や豚などはそこまでではない模様。(感染しないとはいってない)

牛などは食用にされるため、汚染された肉を食べて人に感染することが多いようです。

炭疽菌の種類によって症状や致死率もかなりバラけますが、一番見分けがつきやすいのが「黒いかさぶた(炭疽)」ができることです。

詳しくは後述しますが、見た感じ炭でできたかさぶたに見えるため炭疽症と名付けられたようです。

致死率はピンキリですがどれも抗生物質で治療ができるため、早い段階で治療するのが推奨されます。

菌の特徴として潜伏期間は1~7日ですが環境によっては数十年単位で不活性のまま生き続け、かつ繁殖力・致死率が強いという特徴があるため最初に述べたように生物兵器としての研究がされていたそうです。

日本では1993年年を最後に発症例は確認されていないそうですが、かのオウム真理教が炭疽菌を使ったテロを企んだり、2001年にアメリカで実際に使われた事例があるため、人為的な発生は懸念されるでしょう。

また炭疽菌のわかりやすい危険度の表し方として、「汚染された動物などは基本焼却処分され埋めた骨などを再度掘り起こすのは最低20年は禁止」という処置がされ徹底的な管理が行われています。

炭疽症にも種類があるのでそれぞれ紹介。(どれも空気中に散った炭疽菌が原因で起きます

皮膚炭疽症

「炭疽」の由来にもなっている症状で、皮膚に黒い炭のようなかさぶたができるのが皮膚炭疽症の特徴です。

これは皮膚に炭疽菌が付着し菌が皮膚科に侵入することで起きる症状で、炭疽症の症例の大部分を占めます。

菌が付着し1週間以内に痛みのないニキビのようなものができはじめ、徐々に黒く・大きくなっていき、同時に高い発熱も起こします。

致死率は炭疽症の中では低めの10~20%ほど。

肺炭疽症

炭疽症の中でも一番危険なのが肺に炭疽菌が入り込むことで、致死率は90%以上と生物兵器として研究されるのも納得の高さです。

炭疽菌が肺に入り込むと高い発熱・咳とインフルエンザに似た症状も出ますが、膿や吐血といった症状も出ます。

ガスマスクのような高性能マスクでもないと防げず、また防げても防護服で肌が守れてないと皮膚炭疽症にもなるのでかなり厄介です。

腸炭疽症

炭疽菌に感染した肉などを食べると腸にまで菌が到達し、腸炭疽症を発症します。

腸で炭疽症を起こすと、お腹に水が溜まり続ける「腹水貯留」や高温・吐血・腹痛・膿や血の混じった下痢など、地獄のような苦しみを味わうハメになります。

致死率も20~50%と肺炭疽症に次いで高い数値を誇ります。

天然痘

別称  :疱瘡(ほうそう)・痘瘡(とうそう)
発生地 :エジプト
感染経路:接触感染・飛沫感染
致死率 :20~50%
治療法 :無し

かなり危険な部類に入る天然痘ですが、現在は完全に撲滅された感染症です。

天然痘の歴史は古く、発見は紀元前1350年頃だそうです。

また紀元前1100年頃に在位・死去したファラオ「ラムセス5世」が最古の死亡例と確認されています。

7~16日の潜伏期間を経て40℃の高熱・頭痛・腰痛を起こし、顔からニキビより大きな粒状の丘疹(きゅうしん)が出始め、それが全身に広がっていきます。(写真を見ましたが、軽くモザイクを入れるくらいの異様さでした)

次第にその丘疹が化膿し始め、こうしたものが肺などの内臓にも表れ始めるため呼吸困難などの症状も併発します。

完治してもこのあとが顔を始めとした身体中に残るため、外見上で非常にストレスを起こす原因にもなることでも知られています。

1796年にワクチンがつくられ、1800年前後に世界中に普及し始めました。

これによって予防ができるようになり天然痘を撲滅できた国も出始め、日本は1955年に撲滅、1980年にWHOから「地球上からの天然痘の撲滅宣言」がされました。

エボラ出血熱

別称  :急性熱性疾患
発生地 :アフリカ中部
感染経路:体液感染
致死率 :25~90%
治療法:無し

エボラ出血熱はコウモリ・チンパンジーなどから感染し、突然の発熱から全身のいたるところで出血するというかなり危険な病気です。

致死率は最大90%以上と、初期治療が遅れれば遅れるほど危険な域に達します。

2019年時点でも確定した効果を持つ治療法・ワクチンが開発されてないという、確実に治療する手立てがない病気でもあります。

潜伏期間は2~21日と短いのか長いのか判別がつきにくい期間です。

数十年前の1976年から2020年時点において長期に渡って流行しているエボラ出血熱ですが、意外と感染が確認されている国は少ないです。

理由は感染が広がる前に感染者が死亡してしまう可能性が高いからです。

致死率が低い病気では感染者が外出したりできる体調の場合があるため、その際に他者に感染してしまい爆発的に広がることが多いです。

しかしエボラでは逆に致死率が高すぎるため感染者が他者と接触する前に死亡してしまい、ウィルスがよそへ漏れる可能性が低くなるためです。

エボラの場合は血液などの体液を媒体とした感染しかしないのも理由のひとつです。

ただ人から人へと移りづらいのに今だ感染が確認されるのは、動物からの感染が多いからです。

「アフリカ」からイメージできるように自然豊かで動物も多く、その動物にどこぞのゾンビ映画よろしく引っかかれたりすれば感染する可能性があります。

自然が減って動物が人里に下りてきたりと、そういった理由でも接触する機会は増えてます。

ある意味人が自然を軽視した結果起きた病気と見れるかもしれません。

ラッサ熱

別称  :ラッサ熱
発生地 :ナイジェリア
感染経路:接触感染・飛沫感染
致死率 :1~2%
治療法 :有り(?)

毎年サハラ地域で流行しているのがラッサ熱です。最初の症例の確認がナイジェリアのラッサ村でされたのが名前の由来になります。

「マストミス」というげっ歯類の排泄物から感染し、人に感染すると飛沫感染もするようになるそうです。(皮膚についたくらいでは感染しないので、手洗いなどは重要です)

致死率は雲泥の差ですがエボラ出血熱と同じくウィルス性出血熱の一種で、7~16日前後の潜伏期間の後に発熱・頭痛・関節痛・嘔吐・下痢・吐血などの症状が出ます。

妊婦は重症化しやすいらしく流産してしまう可能性も高いそうなので、妊娠している方は特にご注意を。

また重症化すると脳炎といったものも併発する可能性があるらしく、治癒したとしても知覚障害などの後遺症が出ることがあるそうです。

治療法としてリバピリンという抗ウィルス薬が効くそうですが、「そこまで効果はないんじゃないか?」なんて意見もあるようで確定的じゃないかもしれません。

毎年20万人以上の感染者が出ており、対人でも感染する可能性が高いので、旅行の際には注意しましょう。

クリミア・コンゴ出血熱

別称  :クリミア・コンゴ出血熱
発生地 :クリミア
感染経路:接触感染・ダニ(体液感染)
致死率 :20~40%
治療法 :無し

クリミア・コンゴ出血熱も、エボラ・ラッサ熱と同じくウィルス性出血熱の一種です。

1944年頃にクリミア地方で旧ソ連兵士が感染したらしく、またのちの1956年にコンゴ地方で確認されたウィルスと同じことが確認されたためこの名前になりました。

羊・山羊がウィルスの宿主でダニを介しても人に感染しますが、この宿主が死ぬようなことはないので感染を見分けるのは困難です。

感染したダニに噛まれるのはもちろんのこと、感染した動物の血液・体組織(肉等)に触れるだけでも感染するので非常に危険です。

感染すると2~10日のうちに発症し、40℃以上の高熱・筋肉痛・関節痛・腹痛・下痢・結膜炎などの症状に加え、症状が進行すると体内で出血を起こし身体中に斑が出始めます。

重症化すると出血が増したり肝・腎不全などの消化器官不全なども併発していきます。

明確な治療法は無いですが、リバビリンなどの抗ウィルス薬や抗生物質でウィルスを抑制することはできるそうです。

またワクチンも無いので予防もできないのが現状です。

マールブルグ出血熱

別称  :マールブルグ熱・マールブルグ病・ミドリザル出血熱
発生地 :ドイツ(当時は西ドイツ)
感染経路:接触感染
致死率 :20%
治療法 :無し

これもウィルス性出血熱の一種です。

初の確認は1967年の西ドイツで、アフリカのウガンダから輸入したアフリカミドリザルから感染したそうで、輸入した地域のひとつのマールブルグからも病名を取っています。

ミドリザルだけでなく同じサルやコウモリ・鳥類からも感染の可能性が疑われています。

最初の感染確認から数年単位で散発的に患者が数百人から個人単位で発生しており、明確な発生予防はできていないのが現状です。

症状はエボラと似ており、3~10日(もっと長い例も)の潜伏期間を経て発熱・頭痛・筋肉痛・下痢・嘔吐という初期症状ののち、吐血・暗赤色丘疹(出血による痣)が身体中のいたるところに現れるようになります。

出血熱の例に漏れず治療法・予防法が現在も開発されていないため、他の出血熱同様危険な病気になります。

最後に

以上が世界的にパンデミックを起こした有名どころな病気を抜粋しましたが、治療法の有無に関わらずどれも危険な病気です。

パンデミックを起こしやすい傾向としては、飛沫感染による広範囲感染あるいは確実性が高い接触感染がパンデミックを起こしやすい病気といえます。

そして新型コロナの例からも分かりますが、大抵は動物からの感染が主なものです。

これらの病気が確認されている現地で不必要なほど動物と接触したり、自然の奥に入り込んだりするときは細心の注意が必要です。

旅行の際にはその国で特定の病気が確認されているか調べておき、症状らしきものが出たら軽視しないほうが無難です。

特に治療補が確立されていないものがほとんどで対症療法しか手段がないため、初期の対応で致死率はかなり変わってきます。

国(日本)のホームページでどの国で、どんな病気が確認されているか注意喚起されているので、旅行の前には一度見ておくことをオススメします。