口内炎を早く治す方法。薬だけでは中々治らない?

人体・病気その他

誰でもなりやすいのが口内炎。

治るのが1~2週間くらいかかり、その間の食事が苦痛になることも。

私は幼少期からかなりの数の口内炎を経験して、月に2~3回は口内炎ができるくらいでした。

しかし口内炎の飲み薬・塗る薬と色々と試してきましたが、効いているのか微妙な感じも。

少し調べたら、実は口内炎は薬だけでは治すのに足りないことがわかりました。

なぜ口内炎になりやすいのか、治りにくいのか?

早く治す方法も調べたので紹介します。

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口内炎ができる原因

口内炎になる原因は、大きく分けて3つあります

・口内への刺激
・栄養バランスの偏り
・免疫の低下と細菌

普段から口内炎になりやすい人は、「刺激」と「栄養の偏り」が原因のことが多いです。

口内への刺激

口内への刺激には以下のものが当てはまります。

・舌や頬の裏を噛む
・熱いものを食べる、飲む
・歯との接触
・詰め物や入れ歯とのアレルギー

このように口内炎は刺激で口内が傷付くと発生しやすいです。

特に舌などを噛むと高確率で口内炎になります。

肌などが敏感な人だと、熱い物や唐辛子などの刺激物を食べてもなることがあります。

こうした直接的な刺激を受けると、1~2日後にできることが多いです。

注意したいのが、同じ場所に・定期的に口内炎ができる場合です。

この場合は「歯並びが悪く、歯がその場所に接触している」「詰め物などのアレルギー」が疑われます。

普段は感じないような僅かな刺激でも、それが恒常的に続くと口内炎の原因になります。

歯医者で治療したあとに、治療した歯付近で口内炎ができやすくなったら、これが原因の可能性が高いです。

稀に歯の詰め物が舌などに接触してしまうこともあります。

これは歯医者などで治療・対処してもらうしかないので、自分ではどうにかできません。

口内に刺激を与えないようにしていても、あまりにも口内炎ができるようなら一度歯医者などで診てもらいましょう。

暴飲暴食などの不摂生

極端に食べ過ぎる・食べ過ぎないといったことでも、口内炎ができたりします。

私の場合、お菓子を大量に食べると、翌日には口内炎ができることがよくありました。

こうしたケースの場合は、特定の食べ物を食べる・大量に食べたあとに口内炎が出来やすくなります。

お菓子の量も、ポテチ1袋といった1セットくらいや、クッキー2~3枚でできることも。

この場合、考えられる可能性はいくつか分けられます。

ストレス

暴飲暴食によって起きる身体へのストレスでの免疫低下が原因だとも。

食べ過ぎても、食べなくても身体には負担がかかります。

食べ過ぎではストレスによる神経異常で、口内を守っている粘膜などの免疫機能の低下。

食べない場合は、細胞などが作られにくくなるので、口内のキズを直せなくて悪化。

こうしたケースが多いです。

甘い物とビタミン

お菓子などの甘い物を食べて口内炎になる人は、栄養バランスの偏りと、それによるビタミン不足が出てきます。

糖質をエネルギーに変える際にビタミンB1を消費しています。

このビタミンB1、肌や粘膜の維持にも必要な栄養素です。

そのため甘いものを食べ過ぎてビタミンB1が不足すると、口内の粘膜などの維持がしにくくなります。

その結果、口内での刺激をカバーしきれず、口内炎ができる可能性が高くなります。

私の場合はお菓子を食るべのをやめたら口内炎ができにくくなりました。

免疫の低下・細菌の侵入

体内の免疫力が低くなると菌が繁殖しやすくなり、それが原因で炎症が起きて口内炎になるパターンです。

先ほどの「ストレス」による免疫異常と同じく気にしたいことになります。

特に口内が不衛生だと、わずかな傷から菌が侵入して口内炎になる、と連鎖的に引き起こされてしまいます。

それから治るのに時間がかかるようなら、ウイルス感染を疑ったほうがいいです。

通常口内炎は遅くとも2週間以内には治ることが多いらしく、それ以上かかるなら特定のウイルスが原因の場合があるようです。

長い間口内炎が治らないなら、素直にお医者さんにかかりましょう。

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癌(ガン)の可能性も?

口内炎ではなく癌(ガン)です。正式には口腔癌という名称。

口内炎が治らず進行しすぎたり、あまりにも同じ箇所に口内炎が出来続けると癌に変異することがあるそうです。

・治るのが遅い
・しこりなどがあり固い
・やけに膨らんでいる
・色が赤かったりする

これらが主な特徴になります。

癌というのは細胞の遺伝子の異常が原因で、あまりにも短期間で細胞の再生・破壊が繰り返されると異常が起きやすくなります。

歯並びが悪いと同じ箇所に刺激が加わりつづけるため、口内炎ができやすくなります。

一度その口内炎が治っても原因は放置されたままなので、また同じ箇所に口内炎ができやすいです。

こうしたループを繰り返していると細胞の再生過程で間違った細胞を作ってしまうこともあり、それが癌になることがあります。

そして癌と思われる口内炎では痛みを感じないことがあるそうです。

これは痛みを感じる神経が再生しないことがあるからです。

明らかに悪化している・患部が膨らんでたりするのに、痛みを感じない時は要注意。

口内炎に慣れている(?)人なら少々違和感が出ると思います。

上記のウィルス感染と同じく個人ではどうしようもないので、少しでもリスクを減らしたいなら急いで病院に行きましょう。

口内炎を早く治すには

実は口内炎の薬だけを飲んでいても、口内炎が治りづらいケースがあります。

飲む口内炎の薬は、ビタミンB群を中心として配合されています。

これは、ビタミンB群にはキズを治す役割を持つものが多いのが理由です。

特に皮膚(細胞)を作る「ビタミンB2」「ビタミンB6」を多く配合しています。

1日の最低摂取量よりはるかに多く配合されており、服用後の尿が黄色になるのはこれが理由。

しかしビタミンB群だけを摂取しても口内炎は治りません

意外と知らない人が多いですが、たんぱく質が無いと口内炎は治りません

口内炎(キズ)を治すためには、細胞を新しく作らないといけません。

その細胞の材料としてたんぱく質(アミノ酸)が必要になります。

アミノ酸は3大栄養素として重要な栄養で、これが足りないとキズを治すどころか体の維持もできません。

そのため、最低限のたんぱく質しか摂取していない人では、薬を飲んでも口内炎の治りが遅くなります

薬を飲んでも口内炎が治りづらいなら、たんぱく質が足りていない可能性が高いです。

牛乳を飲む

ビタミンを摂取していて治りづらい人は牛乳を飲みましょう

これが一番簡単で手っ取り早いです。

簡易的な計算ですが、1日に必要なたんぱく質は自分の体重1kgに対して1gほど必要になります。

体重60kgの人なら、たんぱく質が60g以上必要になります。

牛乳1杯(200ml)にはたんぱく質が6g以上含まれており、補給するのに適しています。

口内炎を治すにはいつもより多くのたんぱく質が必要なので、これで不足分を補えます。

牛乳の他にも、ヨーグルトやきな粉といったものにもたくさんたんぱく質が含まれています。

これらは食事のついでや水分補給などで摂取できるので、かなり手軽な方法です。

きな粉牛乳だと1杯で10g以上のたんぱく質が摂取できるのでおすすめです。

私の場合は口内炎が治るのに2週間ほどかかっていたのが、この方法だと1週間以内に治るようになりました。

口内炎の治りが遅い人はたんぱく質の摂取も重視してみましょう。

ビタミン剤でも効果アリ

口内炎の薬でなくても、マルチビタミン・ビタミンB群などのビタミン剤でも効果があります

口内炎の薬は十全にビタミンが体内に行き渡るよう、多めに成分が配合されています。

それこそ必要量の10倍以上の量が。

しかし、1日に必要な摂取量としてはそこまで必要ありません。

そのためしっかりした食事を摂っている人なら、マルチビタミンのほうが総合的な効果が出ることもあります。

例えば「チョコラBBプラス」と一般的なマルチビタミンで、成分と量を比べるとこうなります。

成分役割チョコラBBマルチビタミン
ビタミンB1皮膚や粘膜の健康維持
糖質の代謝
20mg1.2mg
ビタミンB2
(リン酸リボフラビンナトリウム)
皮膚や粘膜の健康維持
脂質の代謝
38mg1.4mg
ナイアシン
{ビタミンB3,ニコチン酸アミド}
糖質・脂質・たんぱく質の代謝
消化や神経の働きの促進
40mg1.3mg
パントテン酸
(ビタミンB5)
糖質・脂質・たんぱく質の代謝
免疫抗体を作る
20mg4.8mg
ビタミンB6細胞を作る50mg1.3mg
葉酸
(ビタミンB9)
DNA(細胞の核)を作る240μg
ビタミンB12赤血球やDNA(細胞の核)を作る2.4μg
ビタミンA肌や粘膜の健康維持770μg
ビタミンDカルシウムの吸収促進5.5μg
ビタミンCコラーゲン(細胞の結合)を作る
抗酸化作用
100mg
ビタミンE抗酸化作用6.3mg

黄色く塗った成分は、直接細胞を作るのに関係してくるものです。

同じ役割を持つものもありますが、複数も揃わないと充分な効果を発揮しないことが多いです。

板を打つのに「釘」と「金槌」が必要な如く。

そのため、これらの成分を満遍なく摂取する必要が出てきます。

マルチビタミンでは1日に必要な摂取量が配合されているものが多いです。

口内炎の薬では全てをカバーしてるとは言い切れないので、場合によってはマルチビタミンの方が効果がある場合があります。

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一番の対処法は「病院に行く」こと

やはりどうしても素人判断の部分が出てくるので、一番確実なのは病院で診てもらうことです

市販の口内炎の薬でも、「1か月以内に効果が出ないなら、病院で診察を受けてください」と記載されているほどです。

口内炎の場合にも専用の薬を出してもらえますし、もし癌などの別の病気でも判別してくれます。

特に口腔癌の場合は早期に発見しないと転移して取り返しがつかなくなる可能性があります。

原因(歯の矯正の必要性・生活習慣・栄養バランスなど)のアドバイスももらえるので、予防法としての明確な指標もできやすいです。

滅多に口内炎ができない人でも、唐突にできたりやたらと長引いたりするのは別の病気の可能性もあります。

もし癌などだと時間が経てば経つほどリスクが高まるので、不安ならしっかり病院で診てもらいましょう。

予防法

口内を清潔に

口の中をキレイにしておけば口内炎を予防できます。

一般的な口内炎は、「口内に傷ができる + 菌が侵入する」で連鎖的にできたりします。

免疫力が下がっていると更にできやすくなります。

普段から歯磨きなどで口内を清潔に保ち、菌による口内炎のリスクを減らしましょう。

刺激物は控える

辛い食べ物や熱い飲み物での刺激でも口内炎になります。

普段からそういった食事を控えればそれだけで予防になります。

当然ながら口内炎の最中にこれらを食べると口内炎の治りも遅くなるのでやめましょう。

不摂生は控える

暴飲暴食などの体内の栄養バランスを崩すようなことは控えましょう。

身体にも負担がかかり、ストレスの原因にもなりかねません。

私の場合は「お菓子を大量に食べる」が原因でした。

特定のことをしたら口内炎ができるなら、その行為をしないようにしてみましょう。

歯医者で歯の矯正

歯並びが悪い・詰め物のアレルギーなどの刺激で起きる口内炎の場合、歯医者で治すのが確実です。

あまりにも同じ場所に口内炎ができるようなら、一度病院などで調べてもらい、矯正などの処置をしてもらいましょう。

特に歯並びが原因の口内炎は口腔癌の原因にもつながりかねませんない

あまりにも口内炎が頻発するなら優先して治療しましょう。

口内炎の治療で大切なこと

身近な症状の口内炎ですが、早く治す方法をしっかり理解するのは大事です。

再度書きますが、口内炎を治す材料はこの2つ。

・ビタミン
・たんぱく質

これらの成分は口内炎を治すのに絶対に必要になる成分です。

また口内炎が癌の原因にもなる可能性があるため、軽視しすぎるのもマズイです。

治療法の判断は皆さん個人に任せざるを得ませんが、不安を感じたなら正直に病院で診てもらったほうがいいでしょう。

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