ソーラー式散水ポンプの種類。安価なものや充電式のものまで
池の中に設置したり、草木に散水できるソーラー式の散水ポンプ。
これが主な使い方ですが、水の汲み上げに使うこともできたりします。
私はこれで水耕栽培や、屋外の水槽の水を汲み上げてろ過するために使ったりしてます。
そんなソーラー式の散水ポンプにもいくつかの製品があるので、特性別に紹介していきます。
安価で単純な「ソーラー ミニ」
数あるソーラー式散水ポンプで、最も安価で簡単に使えるのがこの製品。
諸々のスペックがこちら。
値段 | 1000~2000円 |
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散水量 | 150リットル毎時 |
パネルのサイズ | 11cm × 11cm |
1000円ちょっとで購入できるので敷居も低く、安く数を揃えることもできます。
もちろんアタッチメントも付属しているため、散水するための機能はしっかり揃っています。
池の周りなどに大量の噴水を作りたい人にオススメ。
使い方も簡単で、パネルとポンプのコードを繋ぐだけで機能して散水してくれます。
欠点としてはパネルが小さすぎるため、しっかり日が出ていないと機能しません。
曇りの日も含めて、太陽が雲に隠れただけでも停止してしまいます。
パネルのサイズからして必要最低限の電力しか発電できず、晴天時でしかフルに散水してくれません。
しかし散水する・水を汲み上げる能力はしっかりしており、50~60cmくらいの高さまでしぶきが上がります。
機能性は完備しているので、ソーラー式散水ポンプの入門用としてや、そこまでお金を使いたくない人にオススメです。
ただ土に刺すためのアタッチメントなどは無いので、直接地面に置くか、自分で作るしかないです。
コード自体は2mはあるので、棒の上に装着して地面に刺すようにしましょう。
充電できる「GW SOLAR」
かなり高性能で稼働時間も長いのが、充電できる「GW SOLAR」。
値段 | 5000~6000円 |
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散水量 | 180リットル毎時 |
パネルのサイズ | 26cm × 16cm |
値段は数あるソーラー式散水ポンプの中でも高値になりますが、稼働時間はトップクラスです。
フルで充電されれば曇った日でも数時間は稼働してくれるので、太陽の状態に左右されることが少なくなります。
またソーラーパネル自体も大きく、太陽が雲に隠れたくらいでも稼働してくれます。
上記のミニポンプのソーラーパネルと比較してみます。
左がミニポンプのパネルで右がGW SOLAR、おおよそ倍近い大きさになります。
そのため晴天時なら充電しながら稼働させることが可能です。
ただボタンの組み合わせによってモード変更をするので、最初は操作を覚える必要があります。
主要なボタンは充電する・しないを決める「充電池スイッチ」と、どう稼働させるかを決める「ポンプスイッチ」。
充電池スイッチはON・OFFの2種類で、ポンプスイッチは「ソーラーモード」「充電モード」「ハイブリットモード」の3種類あります。
これらのボタンの組み合わせで、計3種類の稼働の仕方を指定できます。
組み合わせは以下の通り。
充電池スイッチ | ポンプスイッチ | 使用する状況 | |
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充電しながら稼働 | ON | ハイブリットモード | 基本 |
充電に専念 | ON | 充電モード | 稼働させないとき |
充電池を使わない | OFF | ソーラーモード | 充電した電気を使いたくないとき 電池が寿命を迎えた場合 |
基本は充電しながら稼働させる「ハイブリットモード」でOK。
あとは状況によって使い分けます。
使い方はパネルの裏にも記載されているので、その場ですぐにわかります。
例え充電池が使えなくなっても、パネルさえ問題なければいつまでも使い続けられるのはうれしい機能です。
土に刺したり板に固定できるアタッチメントも付属しているので、固定場所にも困りません。
スイッチの組み合えでON・OFFを切り替えられるので、任意で機能を停止することもできます。
水深に関係なく使える「フロートポンプ」
池の水深が深かったりすると、アタッチメントをつけても噴水にならない場合があります。
そんなときに使えるのが水面に浮かべられるポンプです。
値段 | 2000~4000円 |
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散水量 | 180リットル毎時 |
パネルのサイズ | 直径16cm |
このタイプのポンプは他と違い、ポンプとソーラーパネルが一体化しています。
パネルの下にポンプが取り付けられ、上に噴水部分が乗ってる感じです。
パネルが浮島のように浮かんでくれるので、水面に浮かんだまま噴水が出るようになってます。
パネルとポンプを繋げるコードが不要なので、「コードが邪魔」「パネルを設置できる場所がない」「コードが届かない」なんてこともありません。
水に浮いてくれるため、池が広くても水深が1メートル以上あっても設置・稼働に問題はありません。
通常の散水ポンプが使えない場所でも同じように使える設計になっています。
逆に水槽内といった狭い場所では邪魔になりやすいので注意。
安価な物から充電式のものもあるため、設置場所が広いならオススメです。
他の種類の製品と違い土に刺すアタッチメントなどがないため、その分低価格になりやすいのも特徴。
充電式のものでも3000円ほどで購入できます。
水から離れると自動的に運転が停止するので、充電池の無駄遣いをすることもありません。
ソーラーポンプで知っておきたい事
ポンプの噴水能力
ソーラー式散水ポンプはどの製品もほぼ同じポンプが使われてるため、水を汲み上げる能力はソーラーパネルに依存します。
ソーラーパネルが小さいと電力が少ないので水量は少なくなり、大きいと多くなります。
それでも「ソーラー ミニ」といったサイズでも50cm以上の噴水にはなるので、そこまで気にすることは無いと思います。
よほど派手な噴水にしたいなら「GW SOLAER」のように、180リットル毎時くらいの水量になる散水ポンプを使いましょう。
パネルが20cmくらいの大きさ以上なら、大体1mくらいの噴水になります。
ポンプのメンテ
もしポンプにゴミが詰まっても、自分でメンテすることが可能です。
ポンプ部分付近にはネジなどを使っておらず、工具無しで分解が可能です。
分解して見るとこうなります。
左からカバー・固定具・スクリュー・ポンプ本体となります。
水を汲み上げるスクリュー部分は磁石の力で間接的に回転させているので、こんな感じに独立でき、ポンプ内は空洞になってます。
もしポンプにゴミや糸が詰まって回転しなくなっても、こうして分解すれば簡単にメンテできます。
浮かべる散水ポンプ以外ではゴミがポンプに詰まりやすいので、一応は分解方法も覚えておきましょう。
散水以外にも使い道が
ソーラー式散水ポンプは、商品紹介では当然噴水を作るためのものです。
しかし記事冒頭で少し書いたとおり、私はもっぱら水の汲み上げ装置として使ってます。
方法は簡単で、水槽などで使うゴムチューブをアタッチメントの代わりに付ければ、そのまま水を汲み上げられます。
チューブが少し小さいなら、ビニールテープをチューブに巻いて装着部の大きさに合わせてます。
大体噴水の高さくらいまでは水を汲み上げられるので、池で滝のようなものを作るのにも役立ちます。
私は水のろ過や水耕栽培で使ってます。
こうして使うのは少々特殊でしょうが、こうした使い方もあると思っておきましょう。
「エアー」ポンプと間違えないように!
商品の購入の際に注意したいのがエアーポンプと間違えて購入してしまうこと。
エアーポンプとは水中で空気をブクブクと出すアレのことです。
エアーポンプもソーラー式の物が販売されており、形状も似ているので非常に間違えやすいです。
「ソーラー」「ポンプ」といった単語だけで判断すると間違えやすいので、よく説明を読んでから購入を決めましょう。
商品の写真からの見分け方としては噴水が映ってるのが散水ポンプ。
白くて丸っこい玉が映っているのがエアーポンプです。
こういった写真なら、最低限そのタイプのポンプと判別ができます。
ネットショップで「ソーラー」「散水ポンプ」と検索してもエアーポンプがヒットすることが多いので、間違えて購入しないよう注意してください。