蚊の徹底した予防・駆除方法の一覧。部屋に入れない・寄せない・仕留める
蚊を退治するのに蚊取り線香を使う人は多いでしょう。
しかし蚊取り線香だと喉が痛くなる・臭いが気になる人もいるでしょう。
蚊取り線香以外にも蚊を駆除する方法や、侵入を防ぐ方法はいろいろあります。
今回は蚊に悩んでいる人のために、蚊の駆除や侵入を予防する方法を紹介します。
蚊の侵入を予防する・駆除する方法
まずは蚊が部屋に入るのを予防する方法や駆除する方法の一覧です。
・蚊よけネットを設置する
・窓を開けるときは全開に
・蚊よけカーテンを取りつける
・蚊取り線香や蚊よけスプレーを使う
・蚊帳を使う
・蚊取りラケットで自分で仕留める
蚊の対策ではこれだけやれることがあります。
自然由来の方法から、科学的な方法までの数多くの予防・駆除方法。
どれか一つくらは自分に合った方法があると思います。
では最初に蚊を部屋に入れない方法を。
次に部屋に入った蚊を駆除する方法を詳しく紹介していきます。
蚊を部屋に入れない
まずは部屋に蚊が入らないよう予防する方法を紹介します。
これをすれば寄ってくる蚊を減らせるので、必然的に部屋に入ってくる蚊も減らせるようになります。
ただあくまで「部屋に入りにくくする」だけ。
「殺虫する」方法ではないので注意してください。
蚊が嫌うハーブを植える
庭や窓際に蚊が嫌う臭いを出すハーブを植えましょう。
いくつかの種類のハーブの臭いには蚊が嫌う成分が混ざっています。
そのためハーブがあるところには蚊が寄りつきにくくなります。
庭先や窓際など…。
こういった場所に植えておけば、寄って来る蚊の絶対数を減らせます。
鉢植えを使えば、室内でも設置は可能です。
ただハーブならなんでもいいわけではありません。
蚊よけに効果がある代表的なハーブをいくつか紹介します。
・レモングラス
・バジル
・レモンバーム
・イヌハッカ(キャットニップ)
・ミント
こういった臭いが強いハーブは蚊よけ効果も高いです。
どれもホームセンターで購入できるため、入手難度は低いです。
中にはバジルのように料理の彩りに使えるものもあるので一石二鳥です。
またハーブは繁殖力が強いものが多いです。
一株だけでもかなりの早さで増殖していきます。
蚊よけネット
蚊が嫌う成分を染み込ませてある「蚊よけネット」でも蚊の予防ができます。
注意したいのが効果を充分に出したいなら屋内に設置するようにしましょう。
屋外に設置しても風で蚊よけ成分が流れてしまい、効果が無くなってしまいます。
しかし窓の内側などの屋内なら蚊よけの成分が部屋に滞留しやすいです。
成分が滞留すれば、蚊が部屋に入るのを予防しやすくなります。
ただ風が無く、空気が滞留しやすい場所なら屋外に設置しても効果が出ます。
設置したい場所の環境をチェックしておくといいです。
どの製品もシーズン中は効果が続くので、お好きなものを使いましょう。
窓を開けるときは全開にする
窓を開けるときはサッシ部分が合わさるように窓を全開にしましょう。「
「網戸をしているのに、窓から蚊が入ってきてる…?」なんて思った人いませんか?
中途半端に窓を開けていると蚊が入ってきます。
開いた窓を上から見てみるとこうなっています。
中途半端に窓を開けているとガラスのくぼみ部分が隙間になり、蚊の侵入口になってしまいます。
窓はガラス部分とガラスの枠となるフレームで構成されています。
フレーム部分は窓ガラスより厚いため、ガラスがくぼみになります。
窓を全開にするとサッシ部分が合わさるので密閉された状態です。
しかし半端だとくぼみが重なって、画像のように隙間ができます。
これでは網戸をしていても意味がありません。
蚊を含めた羽虫は、飛んでる最中に壁に当たると壁沿いに飛ぶような生態をしています。
蚊が窓に当たると隙間に向かって飛んでくるので、むしろ部屋に侵入するよう誘導している状態になります。
どうしてもできないなら虫の侵入を防ぐ専用の「隙間テープ」があります。
それを使って蚊が侵入できないようにしましょう。
蚊よけカーテン
蚊が入れないような網目状のカーテンがあります。
これをドアに取り付ければ、開いたドアから蚊が入ってくるのを防げます。
大雑把に分けて2種類あるのでそれぞれ紹介。
取り付けが簡単な「カーテン」タイプ
これは両面テープで貼るタイプなので、どんな場所でも簡単に取り付けられます。
カーテン同士を複数のマグネットでくっつけて閉めるタイプです。
そこまで出入りを邪魔することは少ないかと。
ただ気をつけたいのが引っ張るとテープが剥がれやすいことです。
大きめのサイズが多く、カーテンの下の部分が床に垂れ下がってしまうことが多いです。
この垂れた部分を踏んでカーテンが引っ張られテープが剥がれる、なんてことが多いです。
あまり床に垂れないように長さを考えて取り付ける必要があります。
あとドアの上に開閉ギミックがある側には取り付けられません。
あらかじめ貼れる側を確認しておきましょう。
密閉率が高い「網戸」タイプ
取り付けが少々面倒ですが、密閉率が高い「網戸」タイプなら蚊の侵入をかなり防げます。
カーテンというより網戸をドアとして追加で取り付けるようなもの。
海外で、玄関を開けても、また網戸状のドアがあるのを見た人もいるかと。
要はアレです。
閉め切ってしまえば僅かな隙間もできません。
ただ取り付けがかなり面倒。
玄関のサイズに合わないと取り付けられないので調整作業が面倒です。
カーテンタイプと違って主に玄関などに取り付けるものなので、あまり室内向けではないと思います。
家の中なら「カーテン」タイプ、玄関には「網戸」タイプを使うようにするといいでしょう。
室内の蚊に対処する方法
ここからは部屋に侵入してきた蚊に対処する方法です。
一般的な蚊取り線香を焚くことの他にも多くの方法があるので参考にしてください。
蚊取り線香・蚊よけスプレーを使う
まず蚊が出たら試したいのが蚊取り線香と蚊よけスプレーになります。
ただこれをするときに注意したいことが2つあります。
それが「密閉」と「部屋の掃除」です。
部屋を密閉
「窓やドアを閉めて部屋を密閉する」。
「部屋にものを置きすぎない」。
これをしないと、線香やスプレーの効果を十分に活かせません。
窓・ドアを開けて蚊取り線香を焚いても、風によって蚊よけ成分が流れてしまいます。
蚊よけスプレーも同様です。
そうなると蚊よけ成分がない「空白地帯」ができてしまい、そこに蚊が避難・集まるようになってしまいます。
これでは十分な殺虫ができません。
線香などを使ったら、20~30分ほどは部屋を密閉しましょう。
こうすれば蚊よけ成分が室内に定着します。
部屋の掃除
部屋にものを置きすぎると、蚊が隠れる場所ができてしまいます。
蚊は日中は壁などに張り付いて過ごしています。
このとき部屋にものを置きすぎていると隠れられる場所が増えてしまいます。
こうなると蚊取り線香などを焚いても、成分が充分に届きません。
できるかぎり部屋を片付けて蚊が隠れられる場所を減らしましょう。
※ちなみに、火で焚く蚊取り線香ならのどの痛みを軽減できます。
体質によって使い分けましょう。
「蚊帳」を使う
蚊帳を使って寝れば蚊に邪魔されずに安眠できます。
昔は天井に吊り下げて使う蚊帳が多かった蚊帳。
ですが、最近は「テント式」のワンタッチで展開できる蚊帳もあります。
イメージとしてはベッドや布団の上にテントを「乗っける」感じです。
上下左右すべて網布で覆われています。
中に入って入口を閉じてしまえば蚊が侵入してくることはありません。
天井に吊り下げなくても使えるので室内でも屋外でも使えます。
大きさも色々あります。
・シングル…「200×120」
・赤ちゃん用…「90×70」
こういった大小さまざまなサイズのテント式蚊帳があります。
あらかじめ自分のベッドの長さ・幅を測って、適したサイズの製品を購入しましょう。
自分で仕留める
蚊を駆除する最終手段は「自分で直に蚊を仕留める」こと。
しかし手で仕留めようにも、「すり抜けてる!?」なんて思うほど手こずる人も多いはず。
ここでオススメしたいのは「蚊取りラケット」といわれるアイテムです。
蚊取りラケットは「通電したテニスラケット」をイメージすれば分かりやすいと思います。
このラケットを振って、蚊を網に引っ掛けて仕留めます。
地味にいいのが「仕留められる範囲が広がる」「手を汚さず仕留められる」「死骸を捨てるのがラク」なこと。
手やスプレーだと一部分しか仕留めるのに有効な範囲がありません。
しかしラケットの場合はラケットの面の大きさと、振っている範囲全てが有効範囲です。
蚊がいた位置にテキトーに振っても結構引っ掛かることが多いです。
血を吸った蚊でも、ラケットなら手が汚れずに蚊を仕留められます。
感電死した蚊は網に引っ掛かったままなので、ラケットを振れば直にゴミ箱にポイできます。
手が接触しないようカバーの網が両側についているので安全。
あえて内側の網に触れなければ通電しません。
また、通電しているといっても蚊といった小さな虫が感電死するくらいのもの。
もし触れてしまっても「熱っ!」や「痛っ!」といって反射的に離れる程度です。
ヤケドといった跡も残りませんし、触れないよう神経質になる必要もないかと。
私は寝てる体勢でも肌に触れるか・触れないかくらいの距離でもバンバン振ってます。
慣れれば暗闇の中でも寝てる最中でも蚊の音を頼りに仕留められるようになります。
手などで直に仕留めることが多い人は、蚊取りラケットを使って効率よく蚊を仕留めましょう。
※蛍光灯は効果がないらしい
蚊を引き寄せるためにブルーライトなどを使った殺虫グッズ。
どうやら蚊を引き寄せる効果はあまり無いようです。
蚊は人の体温や息に含まれる二酸化炭素を目印に誘引されます。
そのため、こうしたグッズでは効果はイマイチなんだそうです。
実際に吸引系・感電系の両方を使ってみましたが、1シーズンで数匹くらいの成果。
「蚊に効果がある!」と書いてあっても、それが蛍光効果だけの根拠・説明だと期待しない方がいいです。
しかし小バエといったライトに集まる虫なら有効です。
そちら方面で使用しましょう。
蚊を防ぐ最低限かつオススメの方法
色々と蚊をどうにかする方法を書いていきました。
が、家や部屋の環境などでいくつか取りづらい方法もあるかと思います。
そんな人におすすめの方法が「蚊取り線香を焚く」「蚊よけカーテンをつける」。
この2つです。
たった2つだけですがこれだけでもかなりの蚊の侵入を防げます。
一部屋だけで完結した方法なので、部屋の広さや周囲の環境に左右される心配もありません。
費用も2000~3000円ほど割安。
それだけで1シーズン中の多くの蚊を防げるなら安い買い物だと思います。
当然カーテンは翌年も使いまわせます。
これでも部屋に入ってくる蚊がいるなら、他の方法を追加していく形になります。
欠点は蚊取り線香の臭いが部屋や衣類についてしまうこと。
そのあたりを気にする人は注意しましょう。
最後に
これで蚊の侵入を防ぐ・駆除する方法の紹介を終わります。
蚊をどうにかする手段としてもこれだけの方法があるのがわかっていただけたでしょうか?
徹底的に蚊を寄せ付けないようにしたいなら、これらのいくつかを併用します。
部屋に蚊が入りこまない・蚊を効率よく駆除できるようにしましょう。