エヴァンゲリオンの元ネタと主要な用語解説

サブカルチャーアニメ,サブカルチャー

2021年に新劇場版のエヴァンゲリオンが完結し、色々話題になりました。

エヴァンゲリオン自体は1995年~1996年にテレビアニメで放映され、一度の完結を迎え、さらに新解釈として新劇場版が作られています。

当然「新世紀エヴァンゲリオン」と「新劇場版エヴァンゲリオン」には共通する部分もたくさんあります。

しかしかなりマニアックな部分もあり、所見だと「ナニコレ」と感じる部分もあるかと。

そこで、テレビ版と新劇場版の元ネタとなるものや、主要な単語や用語の解説をしたいと思います。

一部ネタバレもあるので注意。

エヴァンゲリオンの元ネタは「聖書」

エヴァンゲリオンは「聖書」から様々な設定・用語が使われています。

「アダム」やら「ロンギヌスの槍」やら、有名な単語もあるのでわかる人も多いでしょう。

例えばエヴァンゲリオン(EVANGELION)は、ギリシャ語で「福音」を意味するエウアンゲリオン(Evangelion)から取られてます。

他にも「使徒」「リリス」など、物語に絡む有名な名称・用語も聖書から引用されています。

ただ作品の数や総放映時間の関係上、設定が掘り下げられているのはテレビ版のほうが上です。

劇場版ではそれに合わせた部分もあれば、不明な部分、改変された部分もあります。

変更されたりした部分は、その都度注釈していきます。

エヴァンゲリオン

作中のエヴァンゲリオンとは

まずタイトルにもなっている「エヴァンゲリオン」。

エヴァンゲリオンは作中に出てくる外宇宙生命体たる「アダム」、あるいは「リリス」の細胞から作られたクローンです。

つまりロボットではなく、生物兵器という分類になります。

パイロットが搭乗しないと基本動かないのですが、それ以前にも条件があります。

それがこちら。

・機体に誰かの魂を取り込ませる必要がある
・魂は母親
・パイロットはその母親の息子
・パイロットが思春期(14才)前後の年齢

エヴァンゲリオンは基本的に以上の条件を満たしていない限り動きません。

クローンは魂…というより自意識を持っていないので、そのままではただの(巨大な)人の形をした肉の塊です。

正常に稼働させるには、エヴァの肉体に魂を入れないといけません。

作中ではエヴァンゲリオン初号機では、碇シンジの母親の碇ユイ。

二号機では、惣流・アスカ・ラングレーの母親のキョウコの魂が入っています。

また魂を入れても、入れた母親の子どもでないと操縦もできません

これは「母親が子を守る本能」を利用して機体を稼働させているからです。

ただテレビアニメ版と新劇場版では多少設定が違います。

新劇場版では、エヴァ初号機以外のエヴァンゲリオンは、母親の魂が取り込まれていなくても稼働するようになってます。

あと例外的に使徒の分類に入る綾波レイと渚カヲルは、魂入りのエヴァが拒絶しないかぎり、ほぼ無条件で操縦できます。

綾波レイなら、魂が入っていないエヴァ零号機を。

渚カヲルなら、魂が閉じこもっているエヴァ2号機を(テレビアニメ版)で操縦しています。

…ただ碇シンジ以外のエヴァパイロットは純粋な人間とはいえないので、そのあたりも絡んでいる可能性はあります。

「破」時点の式波・アスカにしても、「惣流・アスカ・ラングレー」をオリジナルとした、エヴァパイロット用に調整されたクローンですし。

真希波・マリにしても、どちらかというと使徒寄りの描写があります。

作中ではエヴァの操縦のしやすさは「シンクロ率」で表されますが、一定ラインを超えるとエヴァが覚醒します。

エヴァはアダムやリリスのクローン…つまり使徒ですが、使徒としての魂が無いため本来の役目は果たせません。

しかしパイロットのシンクロ率が100%を超えると、パイロットがエヴァ(使徒)の魂の代わりとなります。

この状態を「覚醒」「疑似シン化」エヴァと呼ばれたりもします。

覚醒したエヴァはロンギヌスの槍を触媒として、サードインパクトを起こせるようになります。

エヴァンゲリオンの元ネタ

エヴァンゲリオンの名前の語源は、先ほども書いた通り聖書の「福音」を意味する「エウアンゲリオン(ギリシャ語)」

実はもう一つあり、それが「アダムとイヴ」の「イヴ」です。

イヴはヘブライ語で「EVE」と書きますが、ラテン語では「Eva」と表記されます。

このためネーミングにもダブルミーミングが施されています。

作中における、機体の造られ方も聖書での出来事から取られてます。

聖書では「アダムの肋骨からイヴが産まれた」とされており、アダムのクローンとしてエヴァが建造されるのもそれが元ネタ。

…まあ零号機と初号機はリリスベースの機体で「リリスの分身」という側面が強いですが。

アダムベースのエヴァンゲリオンは、実戦を見据えた設計になっている2号機以降の機体になります。

使徒

作中の使徒とは

エヴァンゲリオンにおける敵となる「使徒」。

使徒は外宇宙生命体たる「アダム」から生まれた存在です。

本来の使徒はアダムと融合し、完全な生命体へと進化することが主目的とされています。

使徒がアダムと融合すると「サードインパクト」が起こり、既存の生命体は人類を含めて絶滅する、とも。

しかし作中ではアダムは消滅寸前レベルまで弱っているため、同じような存在の「リリス」を目指しています。

人類側は使徒とリリスの融合を防ぐため、ひいては「サードインパクト」を防ぐため戦っています。

作中ではリリスは作戦本部の地下深くに封印されており、ここに使徒が到達すると人類滅亡、となってます。

使徒の元ネタ

「使徒」という単語は、イエス・キリストの弟子につけられたもの。

現在ではキリスト教信者そのものにつけられてもいる名称です。

また作中の使徒それぞれにも名前が付けられており、名称のつけ方の傾向は聖書に登場する天使から取られています

例えば、最初にエヴァと戦う「サキエル」。

青い菱形の「ラミエル」。

「最強の拒絶タイプ」と名高く、エヴァ達と激戦を繰り広げた「ゼルエル」。

これら使徒の名前は、聖書に登場する天使「ミカエル」「ウリエル」「ガブリエル」などのように、「~エル」という感じでつけられてます。

ちなみにこれはテレビ版のみで、新劇場版では「第〇の使徒」として、名前が呼ばれることはありません。

アダムとリリス

作中のアダムとリリスとは

エヴァンゲリオンにおけるアダムとリリスは、数億年以上前の太古の地球に飛来した地球外生命体です。

まず最初にアダムが「白い月」に乗って、その遥かあとにリリスが「黒い月」に乗って来ています。

アダムとリリスの目的は共通しており、自分がその惑星の生命体の始祖となることです。

方法は違えど自分の子(?)を生み出し、それと融合することで新たな生命体へと昇華しようとしています。

…まあ詳しいことは謎なままで、議論の余地はありますが。

アダムは最初に上記の使徒を生み出し、そのあと休眠状態になりました。

本来ならここで使徒がアダムを目指し融合することで、地球上の生命の始祖となるはずでした。

しかしその工程の最中にリリスが飛来。

後述のファーストインパクトを起こし、使徒はその被害を抑えるために休眠するハメに。

そうしてアダムと使徒が休眠状態の間に、リリスは地球を自分が生み出した生命体でいっぱいにしています。

これが歴史上で生命が多く生まれた「カンブリア爆発」の真相、となっています。

このリリスから生まれた生命もすべて「リリスの使徒」という扱いで、人類も形式は違えど、作中の敵である使徒と同じような存在です。

こうしたことから、人類でも「サードインパクト」や「ガフの扉を開く」といった、超常的なことも行えます。

…まあエヴァンゲリオンやロンギヌスの槍を触媒にしないといけない、という制約はありますが。

作中のリリスはテレビアニメ版・新劇場版共に、人類の最終防衛ラインたるセントラルドグマに鎮座。

アダムは少々扱いが異なり、テレビ版ではセカンドインパクト後に肉体は胎児状に再生。

新劇場版では、残った肉体なのか、あるいは再生した肉体なのかわかりませんが、エヴァMk-6などの素体となっています。

ちなみにアダムの魂は、テレビ版・新劇場版共に「渚カヲル」として新生しています。

元のアダムとリリス

アダムとリリスも当然聖書が元ネタです。

神に造られた最初の人類、それがアダムとリリスです。

聖書に疎い人はあまり知らないでしょうが、アダムとリリスは「人類最初の夫婦」となってます。

「人類の始まりって、アダムとイヴじゃ?」「アダムの妻ってイヴじゃ?」と思うでしょうが、イヴはリリスの後の妻

つまり後妻です。

簡単にいうとアダムとリリスは「価値観の相違」から夫婦喧嘩~離婚。

その結果イヴがアダムの妻の座に収まってます。

イヴはアダムとリリスの離婚後に、神がアダムの新しい伴侶としてアダムの肋骨から造った存在です。

そしてアダムとイヴの間に産まれた存在が人類として認められ、現在に至っている、というのが聖書の一部分です。

ちなみに、離婚後のリリスは悪魔として描かれており、アダムとの間に産んだ子も悪魔として扱われています。

これが聖書における悪魔の始祖となっています。

アダムとリリスは、神が土から造った人類。

聖書のアダムとリリスをエヴァンゲリオンの設定と比べると、「生命体の始祖」といった部分くらいしか合ってないですね。

ロンギヌスの槍

作中のロンギヌスの槍とは

作中にちょくちょく出てくる、二又の赤い槍がロンギヌスの槍です。

作中で明らかになっている役割や効果は以下の通り。

・使徒の生命活動の抑制や消滅
・サードインパクト(ガフの扉の開閉)の触媒

元々は南極でアダムと一緒に発見された槍で、作中でもキーアイテムとして扱われています。

使徒に対して絶対的な攻撃能力を持ち、一撃で使徒を撃破することも可能です。

ただ本来の役割はサードインパクトの触媒としてで、武器としての用途はついでみたいなもの。

ただその特性上、物語の終盤といった重要な局面のみで登場するのみです。

作中での使用法はこちら。

・リリスに刺して封印(?)
・衛生上に陣取った使徒に投擲、撃破(テレビアニメ版)
・量産型エヴァとの戦闘(量産型ロンギヌスの槍)
・サードインパクトの触媒

槍の形状をしているものの、武器として扱われたのはごく稀。

見応えのある格闘戦の武器として扱われたのは量産型のロンギヌスの槍で、オリジナルの出番はそこまで無いです。

ただスーパーロボット大戦といったゲームに登場すると、大抵は最大火力武器としてよく登場してます。

ロンギヌスの槍の元ネタ

ロンギヌスの槍の元ネタも、聖書の「ロンギヌスの槍」から。

通称「聖槍」。

聖書のロンギヌスの槍は、元々はただの槍です。

ロンギヌスの槍が有名になった経緯は、磔になったイエス・キリストが死亡したかどうか、ロンギヌスという名の兵士が槍で突いて確かめた、というもの。

そのためロンギヌスの槍は本来は固有名詞ではなく「ロンギヌスさんが持ってた槍」になります。

イエス・キリストを突いた際に付着した血(神の血)に比重が置かれて、神聖視されることになりました。

「ロンギヌスの槍」という名称は日本でのもので、海外では「運命の槍(spear of destiny)」の方が有名だそうです。

ただ聖槍といわれる槍は複数存在しており、有名な聖槍は神聖ローマ帝国の聖槍になります。

現在はオーストリア・ウィーンにあるホーフブルグに保管されています。

イエスの処刑で使われた「オリジナル」の聖槍は、キリスト総本山のバチカンのサン・ピエトロ大聖堂で保管されているそうです。

伝承としても有名で「所有者に世界を制する力を与える」というものがあり、ヒトラーも聖槍を求めていたことも。

「神の子イエス・キリストを刺した」ということもあって、漫画・アニメなどでは「神も殺せる武器」として扱われることも多いです。

裏死海文書

作中の裏死海文書とは

作中でも明確に明らかにされていないのが、ゼーレの会議で出てくる「裏死海文書」。

アダム・ロンギヌスの槍・裏死海文書の3点セットで発見されています。

作中ではもっぱら予言書として扱われていることが多く、使徒の侵攻や撃破などの出来事が書かれているらしいです。

ただ詳細に物事が描かれているようではなく、そこを突いて碇ゲンドウはゼーレの裏をかいたりしています。

「その使徒はまだ来ていない」「撃破したから問題ない」など。

そのため確実性のある予言書かは疑問が残ります。

個人的には「サードインパクトを起こすため(起きるまで)のフローチャート」みたいな物だと思ってます。

「アダムが目覚めてから、一定期間後に使徒が目覚めるよ」

「使徒はこれだけの数がいるよ」

「アダムと使徒が融合するとこう(全生命体が一つに)なるよ」

「ロンギヌスの槍はこう使います」

…むしろアダムなどの取り扱い説明書染みて感じます。

作中でも明確に描写されたわけではなく、セリフの中でのみ存在が仄めかされています。

死海文書の元ネタ

現実にも死海文書はあり、イスラエルとヨルダンに挟まれた死海(塩湖)で発見された、ヘブライ語で書かれた書物です。

おそらく作中での裏死海文書でも、名前の元ネタとされてるのでしょう。

しいて言うならこちらは「表」の死海文書。

…まあ裏死海文書との関わりは無いとは思いますが。

現実では「クムラン洞窟」という洞窟群の複数の洞窟内で発見されています。

ヘブライ語だけでなく、僅かですがアラム語・ギリシャ語を踏むんだ文書も混じっているそうです。

内容は聖書関連の文書で占められており、作成年代としても紀元前250年以降の物と解析されています。

最低でも972もの数があり、別の調査で見つかったものも含めればそれ以上の数になります。

ガフの部屋(扉)

作中のガフの部屋とは

ガフの部屋(扉)とは、サードインパクトが起きると起動する、全生命を液状化・統合する現象です。

ガフの部屋とされるのは、セントラルドグマである「黒い月」です。

「黒い月」はリリスが地球に来たときの乗り物でもありますが、全生命体の魂が産まれ、還る場所でもあります。

ガフの扉は魂を収集し「黒い月」に格納するための術式です。

アダム × 使徒
リリス × 使徒
覚醒エヴァ × ロンギヌスの槍

これらの組み合わせで開くことができる模様です。

ガフの部屋の元ネタ

個人的にエヴァンゲリオンの作中の用語で、一番わかりにくいのが「ガフの部屋」だと思います。

おそらく予備知識が無いと意味不明な単語の一つと思います。

アダム・リリス・エヴァ(イヴ)・ロンギヌスの槍あたりは、それなりにメジャーなのでわかる人も多いでしょう。

が、ガフの部屋(扉)という単語は聞いたことがない人もいるかと。

ガフの部屋とは聖書における「魂の保管庫」を意味します。

作中での意味とほぼ同じです。

「ガフの扉を開いたら、中は空っぽだった」というのを、作中で聞いた人もいるでしょう。

聖書に置いては人などの魂は生命の樹に生るものとされ、収穫された実(魂)はガフの部屋へと貯蔵されます。

そして人が産まれるたびにガフの部屋のある魂が、人の体に宿っていくとされています。

作中での「ガフの部屋は空っぽ」という発言は、生命に宿る魂が無い=種として閉塞したという発言ともとれます。

これは近い未来、人類を含めた全生命体が絶滅することの示唆。

ゼーレが人類補完計画を推し進める理由でもあります。

MAGI(マギ)

作中のMAGIとは

エヴァンゲリオンでは、作戦の立案に人工知能であるMAGI(マギ)が使われています。

「MAGIの計算によると、作戦成功率は〇パーセント」って感じで。

MAGIは3種類の人工知能による決議で最終的な計算結果が出されています。

Melchior(メルキオール)
Balthasar(バルタザール)
Casper(カスパール)

この3種類の人工知能によってMAGIは構成されています。

ちなみに各人工知能は開発者である赤木ナオコ(赤木リツコの母)の人格データを元にしています。

メルキオールには「科学者」としての考え方を。

バルタザールには「母親」としての考え方を。

カスパールには「女性」としての考え方を。

それぞれ毒室した倫理観を持った人口知能によって、多角的に作戦立案や計算を行っています。

コピー品のMAGIもあるようですが、オリジナルであるMAGIの性能には劣る模様。

テレビアニメ版では、終盤にMAGIが国外の複数のMAGIからハッキングを受けていますが、何とか持たせています。

少なくとも、複数のコピーMAGIのハッキングに耐えるだけの性能はありそうです。

作戦本部全体のシステムを統括もしており、防御システムなどもMAGIに依存しています。

そのためコンピュータウィルス型の使徒がMAGIを侵食しようとした時は大騒動になりました。

テレビアニメ版では、戦略自衛隊による本部制圧でも「職員は殺害、MAGIは確保」みたいな命令も下されています。

このように、人類にとってもかなり重要なものとなってます。

MAGIの元ネタ

MAGIの元ネタは、イエス・キリストが産まれた際に訪れた「東方の三賢人」のマギから。

「東方の三賢者」「東方の三博士」などの呼び方もあります。

名前もそれぞれ「メルキオール」「バルタザール」「カスパール」。

この3人は占星学者とされており、神の子たるイエス・キリストの誕生を占いによって察知しました。

その祝福のために聖母マリアの元を訪れています。

ちなみにこの三博士は最初に、イエスが産まれた国であるユダヤ王国の王であるヘロデ王に「王となる赤子が産まれたそうですが、何処にいますか?」と尋ねています。

ヘロデ王は最初は訳が分からず、三博士が占った場所などの特徴からイエスの生まれ故郷の「ベルレヘム」の場所を教えます。

しかし自分の権力を脅かすものを無視できるはずもなく、のちにベルレヘムの赤子を全員殺しています

ただイエスは両親と共にエジプトへと避難した後で、辛くも難を逃れたという経緯があります。

セカンドインパクトとサードインパクト

セカンドインパクトとは

エヴァンゲリオンの世界では、西暦2000年に起きた地球規模の大災害が「セカンドインパクト」と呼ばれています。

世間には「南極に隕石が衝突したことが原因」とされております。

災害の主な内容はこちら。

・海面の上昇による陸地の水没
・海が赤く染まる
・海中生物の絶滅
・地軸のズレによる環境変化

まず南極の氷…というより南極自体が消滅し、その分の氷が解けて海面が上昇。

世界中の国の沿岸部が水没しています。

日本でも横浜くらいまでの陸地は水没しています。

後は海が赤く染まり、その成分差異により海中の生物はほぼ絶滅。

かろうじて生き残った生物が、研究所内で厳重な管理の中で生存するのみです。

おまけに隕石の衝撃で地軸がズレ、四季のあった日本は夏のみの熱帯地域の状態になってます。

…ただ原因の真相は異なり、実際は南極で中途半端に覚醒したアダムが原因です。

南極で休眠状態のアダムを見つけた人類は、それを間違って起こしてしまいました。

ただし半端な起こし方だったせいで、アダムは持っていたエネルギーを開放、南極を吹き飛ばす事態に。

これがセカンドインパクトの真相です。

テレビアニメ版では単純に事故の結果ですが、新劇場版では敢えてセカンドインパクトを起こした模様。

このセカンドインパクトは「海限定のサードインパクト」だそうです。

海が赤くなったのは、海に住む生命が液状化・一体化した結果だと思われます。

サードインパクトとは

作中で使徒がリリスと接触すると起こるとされているのが、このサードインパクト。

これを防ぐのが最終目的とされています。

ただテレビアニメ版・劇場版問わずにこのサードインパクトが起こっており、その現象は地球上の全生命体が液状化するというもの。

概念としては「全生命体がひとつとなって、より高位の生命体となる」となっています。

人類…というより黒幕(ゼーレ・碇ゲンドウ)視点ですが、前述のセカンドインパクトでは「海」の生命体を。

サードインパクトでは「陸地」の生命体を液状化・一体化するのが目的とされています。

ただ結局は人類を含めて、生物全般が絶滅するのに変わりはありません。

ちなみに作中で起こしたサードインパクトはどれも人類主体で起こしています。

新劇場版ではその一端が明らかになっており、その結果の一つが「インフィニティ」です。

初出は「Q」で、街中に横たわるエヴァの死体(?)みたいなのがそれです。

インフィニティはサードインパクトによって人類が進化した形の一つで、あれらは元々は人間です。

「Q」終盤にセントラルドグマにある大量の巨大な頭蓋骨、あれはインフィニティの頭部です。

よく見ると、散乱するインフィニティの死体には頭部が無いのが確認できると思います。

なぜセントラルドグマに頭蓋骨が散乱しているのかは不明ですが。

このように人類主体のサードインパクトしか描かれないため、「アダムorリリス×使徒」の組み合わせではどうなるかはわかっていません。

○○インパクトの元ネタ

元ネタ…というよりもネーミングは太古の昔に月ができた出来事の「ジャイアントインパクト」というもの。

元々月は地球の一部で、大質量の隕石(衛星)が地球にぶつかって、分離した岩塊が月となった、という学説。

エヴァンゲリオンではこの出来事を「ファーストインパクト」として、数えで「セカンド」「サード」と名付けられています。

作中では「地球規模の災害」を「○○インパクト」と呼ぶ傾向が出来上がっています。

新劇場版では、想定したサードインパクトより被害が少し少ない「ニアサードインパクト」(人類などの生命体が少し生き残った)。

それに次いだ「フォースインパクト」(全生命体の液状化)なんてのもあります。

ちなみに作中でのファーストインパクトは、リリスが地球に飛来して起こった出来事、とされています。

アダムもリリスも、宇宙を移動するのに衛生規模の大きさの岩塊(?)を使っています。

それが地球などの惑星にぶつかれば、当然惑星規模の災害が引き起こされます。

リリスがそのとき乗っていたのが、現在の月になってます。

キャラの名前

エヴァパイロットの名前の元ネタは戦艦

碇シンジ
綾波レイ
惣流(式波)・アスカ・ラングレー
真紀波・マリ・イラストリアス

作中でエヴァに搭乗するパイロットたちですが、名字の由来は全て日本の戦艦「あやなみ型護衛艦」から取られています。

特に新劇場版ではその傾向が高いです。

わかりやすいのは「綾波レイ」のみですが、他のキャラも同じです。

碇シンジ

主人公たる碇シンジですが、テレビアニメ版と新劇場版では、名前の付けられ方が違います。

テレビアニメ版では「六分儀ゲンドウ」と「碇ユイ」が結婚して「碇シンジ」です。

しかし新劇場版では両親の名前が変更されており、「碇ゲンドウ」と「綾波ユイ」の子供で「碇シンジ」となってます。

そのため「綾波シンジ」ともなります。

綾波レイ

テレビ版から同名の綾波レイですが、前述の「綾波ユイ」のクローンということでさらに強調されたことに。

テレビ版でもクローンという設定がありましたが、新劇場版では「アヤナミシリーズ」という固有名詞がついてます。

惣流・アスカ・ラングレー

テレビアニメ版でのアスカのフルネームでの「惣流」ですが、これは「蒼龍」と書く戦艦から取られてます。

新劇場版ではより設定を固めるために、後述の「式波」のアスカを登場させています。

式波・アスカ・ラングレー

新劇場版でフルネームが変わり「式波」となったアスカですが、これはあやなみ型護衛艦の同型艦「しきなみ」が元です。

新劇場版でのアスカの扱いはテレビ版と大きく違い、「シキナミシリーズ」というクローン人間です。

そのクローンのオリジナルが「惣流・アスカ・ラングレー」となってます。

※ちなみに、自分は最初「しきは」と読んでました。

真希波・マリ・イラストリアス

新劇場版「破」が初出の真希波・マリですが、これもあやなみ型護衛艦「しきなみ」です。

ちなみにマリは、漫画のエヴァの最終巻収録の外伝(過去話)にも登場しています。

新劇場版でその設定がどの程度生きているかは不明ですが、当時は碇(綾波)ユイの後輩として登場しています。

※こちらも式波と同じく「まきは」と呼んでた時期がありました。

あやなみ型護衛艦とは

エヴァパイロットの名前の元ネタになった、あやなみ型護衛艦は海上自衛隊で運用されていた艦です。

1958年~1990年まで就役していた護衛艦になります。

全長109メートル
全幅10.7メートル
排水量2200トン

艦の規模としては標準的な艦になります。

同型艦が複数建造されており、その中からキャラの名前が選ばれています。

あやなみ
・いそなみ
・うらなみ
しきなみ
・たかなみ
・おおなみ
まきなみ

これがあやなみ型護衛艦につけられた名前になります。

他の主要人物の名前の元ネタ

名前を特に元ネタに近づけたのが上記の4人ですが、他のキャラも同じで元ネタがあります。

特に船舶関連の用語が多いです。

キャラ名元ネタ
碇ゲンドウ
葛城ミサト空母「葛城」
赤木リツコ空母「赤城」
渚カヲル渚(波打ち際)
冬月コウゾウ駆逐艦「冬月」
加持リョウジ
伊吹マヤ巡洋戦艦「伊吹」
日向マコト戦艦「日向」
青葉シゲル重巡洋艦「青葉」
キール・ロレンツ竜骨(キール)
惣流・キョウコ・ツェペリン空母「グラーフ・ツェペリン」

各キャラの名称のほとんどが、戦艦系の名称から取られてます。

少々わかりにくい竜骨(キール)は船舶の土台となる骨組みのことで、船首~船尾の一本骨のことです。

人体でいうなら背骨にあたります。

元ネタと共通点が多い「エヴァ」

聖書を元ネタにしたエヴァンゲリオンですが、元ネタとなった物との共通点も多いです。

エヴァ、もしくは聖書を理解していると、もう片方を楽しく比較できるます。

実際エヴァのコンセプトとして「神話」という部分も多くあります。

元ネタを知っていると、より楽しく・詳しくエヴァを解釈できるようになるでしょう。