日本でも個人でペットとして飼育できる・できない動物。日本でも飼える意外な動物

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昨今ワニガメなどのカミツキガメや、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)といったペットとして輸入されたものが野生化して問題となっています。

それ以外にも過去にペットとして飼っていた猛獣が逃げ出して人的被害を出したりと、シャレにならない事件などもあります。

こうした結果から元々飼育できていたのに飼育禁止になった動物は数多くいます。

2020年6月に動物愛護法の強化により、それ以前には変えていた動物が飼えなくなった、といったケースもあります。

他にも絶滅危惧種だったりするために、その辺で見かけても一般家庭で飼育することができない動物もいる反面、逆に「なんで飼えるの?」なんて思えるような猛獣でも飼育できる場合があります。

今回は動物園でも見られるそれなりに有名な動物で、日本でも飼育できる・できない動物を紹介していきます。

飼育できる動物

ではさっそく日本でも飼育できる動物を紹介しますが「どうしてペットとして飼えるのか?」なんて思える動物も多いです。

普通のペットショップでは扱っていない動物も多く、「外来生物法」という飼育するには許可や厳重な注意が必要な動物というジャンルに分類されるペットも多いです。

ペットとして飼育できる動物ではあるのものの、飼育には許可が必要な場合もあるので注意しましょう。

カピバラ

正式名称が「オニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)」と少々厳つい名前の割にかわいらしさを持つカピバラですが、許可無しで飼育が可能です。

そのためペットショップで見かけたらそのまま購入して持ち帰ることができます。

エサも野菜や動物用フードと用意しやすいものなので、飼育環境さえ整えられれば長期に渡って飼育が可能です。

ただ水浴び場や暖房器具が最低限必要になってきます。

温泉に浸かって温まっているカピバラをイメージする人もいるでしょうが、カピバラは元々アマゾンといった熱帯地域に生息しているネズミです。

そのため寒さに弱く、そのままでは日本の冬を越えることができません。

流石に温泉を用意する必要はありませんが、身体が冷えないようにする環境が重要になります。

ある程度の飼育スペースも必要なので、器具も併せて前もって準備が必要になります。

しかも大型とはいえ同じネズミというか、ハムスターやモルモット同様にストレスに弱いです。

飼育環境が適切なものでなければ早死にの原因にもなるため、飼育何度は高いといわれているそうです。

スカンク

あの動物界の悪臭の代名詞ともいえるスカンクも飼育が可能です。

こちらも許可は必要ありません。

個人的に昔テレビでこんなのを見た覚えがあります。

楽しく家族でバーベキュー

庭にスカンクが侵入

スカンクと目が合う

一瞬の間

阿鼻叫喚の地獄絵図
傍目から見るとかなり笑えた光景ですが、現場では悪臭でたまったものじゃなかったでしょう。

しかし販売されているスカンクは悪臭を噴射する肛門腺があらかじめ除去されているため、飼育中に悪臭地獄に遭う心配はありません。

そのためそのモフモフ感を存分に味わえます。

獣臭さはあるもののシャンプーなどで犬や猫の臭いレベルにまで抑えることは可能なようで、「見た目はかわいいけど臭いが…」なんて飼育に躊躇していた人は安心して飼育できます。

ただ輸入するのに規制があるため、日本国内ではほとんど出回っていないそうです。

アルパカ

一時期特徴的な体形(特に毛を刈った後の姿)が有名になったアルパカも個人で飼育できます。

そのモコモコした毛から分かるように、アルパカは羊のように毛を取るために品種改良されてきた動物です。

アルパカというと白い毛というイメージが強いですが、白以外にも黒・茶・ベージュといった濃い色の毛を持つ品種もいます。

体長は約2mほどで草食性の動物で放し飼いされていると、山羊や羊といった動物と似た飼育法を取られています。

ちなみにアルパカはリャマの親戚で、両方ともラクダ科に属しています。

よく見てみると顔や口元といった部分がそっくりです。

ラクダ

アルパカに続いてラクダも日本で飼えるそうです。

ただし野生のラクダは絶滅寸前の個体数しかおらず、市場に出回っているラクダは家畜用として繁殖された個体です。

ラクダの体高はかなり高いため、アルパカ以上の広さと高さがある飼育スペースが必要になります。

ラクダの特徴というと背中にあるコブですが、コブがひとつの「ヒトコブラクダ」とコブがふたつある「フタコブラクダ」がいます。

このコブの数は品種によって決まっているため、育て方でコブが増えたり減ったりすることはありません。

…まあコブは栄養を溜め込む部分なので、食べているもの次第では大きくなったり小さくなったりしますが。

牛・馬・豚

牧場を代表する牛・馬・豚ですが、これらの動物も個人でペットとして飼育が可能です。

ただし後述する鹿・イノシシも含めてこれらの動物は家畜と見なされているため、家畜・ペット問わずに飼育に許可が必要になります。

「飼養衛生管理基準」という家畜の飼育に関する管理法があり、飼育設備や衛生面などで基準を満たしているかどうかチェックされます。

ペットとして飼育しようとしている人には残念ですが、原則家畜を飼育している場所には関係ない人や猫といったペットの立ち入りが原則禁止されています。

主に伝染病関係の予防といった面が強いため、飼育するにはかなり難易度が高いと思います。

ちなみに乳牛を飼育して牛乳を搾ろうとする場合、当然ながら子牛を妊娠している牛が対象となります。

毎年牛乳を搾ろうとするなら、毎年1頭ずつ牛が増えていくということを理解しておきましょう。

鹿

修学旅行の奈良の大仏とセットになっているといっても過言ではない鹿も飼育が可能です。

ただし国内に生息している品種の鹿に限り、外国に生息している鹿は軒並みアウトになります。

日本に生息している鹿といっても多数の種類がいます。

・ホンシュウジカ(本州全域)
・ケラマジカ(沖縄・慶良間諸島)
・マゲシカ(鹿児島・馬毛島)
・キュウシュウジカ(四国・九州)
・ツシマジカ(長崎・対馬)
・ヤクシカ(鹿児島・屋久島)
・エゾシカ(北海道)

鹿の半数の種類は特定の島だけに生息しているものもいるため、鹿というと「ホンシュウジカ」や「キュウシュウジカ」がイメージされると思います。

また鹿は北陸といった寒い地方だと大型化し、逆に鹿児島・沖縄といった暑い地域だと小型化する傾向にあります。

そのため「ホンシュウジカ」と一概にいっても、生息地域によっては個体差が出ます。

ただし鹿を含む日本に生息している鳥・獣といった動物の大半は「鳥獣保護法」によって保護されています。

勝手に捕獲・飼育するのは禁止されているので気をつけましょう。

イノシシ

ブタを飼育できるのは知っている人はいるでしょうが、意外にも害獣として有名なイノシシも飼育が可能です。

愛くるしさが人気の「ウリ坊」といえばわかるでしょうか?

あれはイノシシの子供の別称で、ウリ坊を飼育している = イノシシを飼育している人になります。

ただしイノシシも「鳥獣保護法」によって護られているため、ペットにするには狩猟解禁時期の間に捕獲するしかありません

ちなみに親からはぐれたウリ坊を「保護」した場合でも狩猟に分類されるため、飼育には許可が必要です。

イノシシは害獣認定されるような凶暴性も持っているため、野生のイノシシをペットとして飼育している人はあまりいないのでは。

子供のウリ坊の頃から育てれば人にも慣れますし、野生のときのような攻撃性は少なくなります。

ただし大人のイノシシは全長1m以上・体重100kgを越えるのも珍しくなく、ときには200kgに迫る個体もいるそうです。

いくらウリ坊がかわいいからといっても、大人になることを加味して飼育に踏み切りましょう。

キツネ

キツネも日本で飼育でき、珍しい動物を扱うペットショップなら販売していることもあるそうです。

日本、特に北海道にも生息している犬に似た姿でオレンジ色の毛をした「アカギツネ」を中心に、黒い毛をした「ギンギツネ(シルバーフォックス)」・キツネにしては少々変わった(?)姿の「フェネック」などが飼育できます。

ただし野生のキツネも「鳥獣保護法」の対象なため、勝手に捕獲・飼育するのは禁止されています。

キツネはイヌ科の動物ということもあり、飼育の仕方やエサの種類などは犬と共通している部分が多いです。

犬を飼育するようにケージを用意し、ドッグフードを与えてればちゃんと飼育できるようです。

ただ注意したいのが以下の点。

・トイレを覚えない
・小動物を襲う
・犬のように懐かない

キツネは犬のようにトイレを覚えずそこら中で用を足すため、トイレの処理がかなり面倒とのこと。

またキツネは犬以上に狩猟本能が強く、自分より小さいネズミやリス・鳥といった動物を襲うことが多いそうです。

そのため他に小型のペットを飼っている人は要注意

犬のように群れを形成することもないため犬のような協調性は薄く、お手などの躾けをしても効果は薄いという性質も持っています。

もしキツネを飼育するのなら以上のことに注意しましょう。

タヌキ

キツネに続いてタヌキも飼育が可能です。

アライグマと似ているため間違える人がいますが、身体的特徴としてわかりやすく違う点があります。

・ヒゲが無い
・尻尾のシマシマが無い

これがタヌキの特徴になります。

タヌキも「鳥獣保護法」の対象となっているため勝手にペットにすることはできません。

おまけにタヌキはイノシシ同様に害獣扱いされているため、販売しているペットショップなどはありません。

そのためイノシシと同じく狩猟解禁期間中に捕まえるしか入手する方法はありません。

キツネ同様に犬のような飼育環境でも大丈夫だそうですが、タヌキはかなり臆病な性格をしており、犬のようにじゃれついてくるほど人に懐くことは稀だそうです。

変に構っているとストレスを与えてしまうので、あくまでタヌキのペースに合わせたスキンシップが必要になります。

ハト

公園などでよく見かけるハトも飼育可能です。

ただし野生のハトは「鳥獣保護法」の対象なため、例え卵やヒナといった状態でも勝手に飼育はできません。

そのためハトをペットにしたい人はペットショップで購入するのが一般的です。

しかし飼育するにも許可が必要になるため、都道府県などに許可してもらわないと飼育できません。

おまけに定期的にハトの飼育状況を報告する必要があるため、インコやオウムを飼うようにはいかないと思いましょう。

ちなみに日本各地で見られるのは写真に写っている灰色の「ドバト(カワラバト)」ですが、意外にも在来種じゃないそうです。

日本在来種のハトはカラスのように真っ黒な「カラスバト」や、インコやオウムのような色彩の「アオバト」などがいます。

ダチョウ

鳥類の中でも最大級の大きさを誇るダチョウですが、これも飼育が可能です。

ダチョウはよく走り回っているイメージがありますが、その走るスペースのためにかなりの広さの飼育スペースが必要になります。

ダチョウの最高時速は60~70kmは出るため、それなりの速度でもかなり速く・広く走り回ります。

そのため最低でも40~50平方メートルくらいの広さが必要で、この最低の広さでも7m×7m四方・20坪くらいの広さになります。

おまけに体高も3m近くなるため、飛び越えられないような高い柵で囲う必要もあります。

鳥類ながら寿命も50年以上とかなりの年数を生きるので、「所詮は鳥」と軽視しないようにしましょう。

クジャク

あの色彩豊かな鳥のクジャクも飼育可能です。

インコなどと同じく、自治体などの許可なく飼育が可能な珍しいケースになります。

一般的なペットショップでも販売しているところもあるため、目にした人もいるかもしれません。

そのため一般家庭でも簡単に飼育できる大型の鳥類になります。

注意点としてはキレイな羽を持っているのはオスのクジャクで、繁殖期限定で生えるものです。

この羽は身体の2~3倍ほどの長さになるため、繁殖期は羽を引きずるようにして歩いています。

繁殖期が終わると羽は抜け落ち、メスのクジャク同様にかなりスマートな身体付きになります。

大き目の鳥類専門店で取り扱われていることが多いようなので、興味がある人は覗いてみるのも良いでしょう。

鶏・うずら・アヒル

昔から飼育できる鶏やうずら・アヒルなどですが、現在では飼育の届け出が必要です。

鶏なども牛や豚といった家畜に分類されているため「飼養衛生管理基準」に抵触しています。

流石に牛や馬といった家畜並みに厳しいわけではありませんが、飼育する際には飼育している旨を自治体に届け出する必要が出来てしまいました。

鶏などの鳥類の家畜は「鳥インフルエンザ」といった伝染病を媒介する恐れがあるため、無造作に飼育許可を出すと伝染病の発生源になることがあるからです。

昔は祭りなどの縁日でヒヨコを売っていることも多かったですが、最近ではめっきり目にしなくなったのはこれも一因になっています。

飼育には「届け出」の他に「定期報告書」も必要になるので、例え鶏1羽といっても毎年区役所などに書類を提出する必要があります。

自治体ごとに形式が違うようなので、自分の住んでいる市役所などに問い合わせてみましょう。

ワラビー

小さいカンガルーといわれることもあるワラビーも個人で飼育できます。

カンガルーと同じカンガルー科に属するワラビーですが、体長は70cmほどとカンガルーの半分以下と小さく、かなりおとなしい…というか臆病な性格をしています。

カンガルーというと意外とマッチョな身体つきをしていますが、ワラビーはモコモコした感じで見た目通りかわいらしい外見をしています。

そのため格闘家顔負けの蹴りを食らうこともありません。

しかし臆病な性格なため過度なスキンシップはストレスになるため、体長を崩したり飼い主を怖がるようにもなるようです。

ワラビーが自分に慣れるまでは、しょっちゅう抱いたり撫でたりするのは控えましょう。

カンガルー

ワラビーに引き続きカンガルーも個人で飼育が可能です。

…まあ流石に国内で販売しているペットショップは無いようで、完全に個人で輸入する形になるようです。

絶滅危惧種といわれるカンガルーですが、カンガルーは複数の種類がおり一部のカンガルー種は害獣と見なされるほど繁殖している現状です。

ペットではありませんが、オーストラリアではカンガルーを食肉として加工してもいるそうです。(まるで家畜…)

そのためそういった増えすぎた種類のカンガルーなら輸出・飼育が可能なようです。

しかしカンガルーは種類によっては直立すると2m以上の高さになるため、専用の檻や飼育環境が必要です。

オマケに運動するためのスペースとしてかなりの広さも必要になります。

そして通称「カンガルーキック」にも注意が必要かと。

カンガルーはかなり筋肉質で、蹴りを主体とした攻撃手段を持ちます。

そのため怒ったカンガルーは格闘家を相手取るような注意が必要になるため、攻撃性が増す繁殖期には注意が必要です。

アルマジロ

危険を感じると丸くなることで有名なアルマジロも飼育可能です。

こちらもクジャク同様に許可などは必要ありません。

かなり珍しい動物でありながら、上記の動物のように飼育スペースなどもあまり取らないため、犬猫を飼えるような家なら飼育可能でしょう。

値段も50万円前後と一般家庭でもなんとか出せそうな値段ですので、マニアックな人なら飼育に踏み切る人も多いかと。

凶暴性も低いため、本当に犬猫のような感じで飼育することも可能でしょう。

ただアルマジロに限った話ではありませんが、アルマジロは年々個体数が減少傾向にあるため、値段が高騰したり、輸入禁止になる可能性もあるでしょう。

ニシキヘビ

あのギネス吸の大きさを誇る「アナコンダ」に次ぐ大きさを持つ「ニシキヘビ」も飼育が可能です。

ただし飼育できるのは一部の種類のみで、「ボールパイソン」という種類のニシキヘビが有名です。

このヘビはニシキヘビといっても精々2mと、動物園などで見ることができるアミメニシキヘビ(7m以上)と比べるとかなり小型です。

…まあ当のアミメニシキヘビは飼育できませんが。

日本に生息しているアオダイショウくらいの大きさといったらイメージできる人もいるかと。

ボールパイソンの最大の特徴として触ったりすると丸くなることが挙げられます。

ボールパイソンはかなり臆病で、敵と接触すると威嚇せずにアルマジロのように丸くなって防御する性質があります。

元々の大きさも相まって両手に収まるくらいのサイズになるため、こうした部分をかわいらしいと感じる人も多いです。

体色も多彩で色鮮やかな品種も多いです。

安価で小さいサイズ・鮮やかな体色と、ニシキヘビ初心者でも飼育しやすいヘビなため販売しているショップも多いです。

毒ヘビ

毒を持ったヘビなども飼育できます。

ただし条件としてそのヘビの持つ毒に対応した抗血清を常備すること・絶対に逃げ出さないような飼育環境が必要になります。

抗血清は飼い主などが噛まれてしまった場合に備えて、逃げ出して近隣住民に被害が出ないようにするため当然の処置といえます。

当然ながら許可が必要なペットでもあります。

その条件の性質上、抗血清を個人で所持・用意できない種類の毒ヘビは飼育できません。

イメージのしやすさからコブラの写真を使っていますが、コブラのようなあまりにも毒性が強いようなヘビは飼育禁止になっています。

飼育する条件に「近隣住民の同意」という少々厄介な条件もあるため、自分の趣味が周りにバレるといったことも。

日本では飼えない動物

ここからは日本では今現在飼育できない動物を紹介していきます。

「特定外来生物法」という、主に海外に生息している動物を日本に入れてはいけない法律で管理されている動物が多いです。

中にはかつては飼育できていた動物もいますが、いろいろと問題があるため飼育できなくなった動物も多いです。

おそらくこれからも個人で飼育できることは無いかと。

アライグマ

アニメ「あらいぐま ラスカル」で一躍有名になったアライグマですが、現在では「特定外来生物」として飼育禁止です。

「飼育できる動物」で紹介したタヌキと似ていますが、明確な違いがこちら。

・白いヒゲが生えてる
・尻尾にシマシマ模様がある

以前はペットとして飼育可能でしたが、現在では逃げ出した個体が野生化・繁殖してしまい、日本固有種を脅かす存在に。

特に北海道では深刻化しており、日本固有種の二ホンザリガニといった小さい生物などを捕食していたり、作物を荒らしたりと被害が多発しているそうです。

性格も凶暴になることもあり寄生虫に感染している場合もあるため人的被害も無視できません。

他の野生動物にもいえることですが例え見かけても不用意に近づかないようにしましょう。

ワニ

爬虫類の中でもかなりの大型・肉食性・獰猛と3つ揃ったワニですが、実は以前は飼育が可能でした。

「近所を散歩しているワニ」「泥棒が入ったら玄関にワニが鎮座していた」なんてテレビで紹介されたのを見た人もいるかと。

ワニというと4~7mといった大きなものを想像するでしょうが、小さい種類だと2mにも満たない小型なワニもいます。

爬虫類は尻尾の長さが体長の半分を占めることも珍しくないので、小型のワニだと胴体部分が1mちょっと・頭でも30~50cmほどと想像よりかなり小さいです。

トカゲ専門店でも販売している「~オオトカゲ」「~モニター」というトカゲも軽く2m越えするものばかりなので、大きさでいうならそこまででもありません。

有名なのは「コビトカイマン」という種類のワニで、このワニは育ち切っても170cmほどと、大型の犬くらいの大きさです。

ただし動物愛護法の強化により「コビトカイマン」を含むワニ全種が飼育禁止になってしまいました。

レッサーパンダ

レッサーパンダは現在は絶滅の恐れがあるため捕獲・飼育が禁止されています。

その愛くるしさからペット目的や毛皮目的で乱獲・生息域の森林などの破壊によって個体数が急激に減少。

主要な生息域となっている中国やインドでも、1990年代に確認できた個体数は3000頭にも満たない数。

生息域全域を合わせたとしても2万頭に届くかどうかといった状態だそうです。

ちなみにレッサーパンダでイメージできる「シセン(四川)レッサーパンダ」ですが、全世界の動物園の約7割にあたる258匹(2015年時点)が日本で飼育されています。

種類問わずなら800頭以上だそうですが、それでも飼育されているレッサーパンダの全体の約3割となる計算に。

全世界で繁殖が試みられていますがかなりの飼育数を誇る日本でも大規模の繁殖に成功した例はそこまで無いようです。

おそらく一番多いのは福井県にある鯖江市西山動物園の64頭、次点で静岡県にある日本平動物園で16頭と、専用の設備や環境が整っていないと繁殖は難しいそうです。

いまだもって動物園で一定の人気を誇るレッサーパンダですが、家庭で飼育できるようになることは絶望的だと思われます。

マングース

「ハブとマングース」のフレーズで有名なマングースですが、これも飼育禁止です。

日本では沖縄・奄美大島に生息しているマングースが有名ですが元々マングースは外来動物です。

正式名称は「フィリマングース」といいハブやネズミなどの駆除を目的として輸入されました。

しかしここで計算違いが発生し、そもそもネズミは樹上や地下で生活するのに対し、マングースはそういった場所には行きません。

そのため生息区域がかみ合っていなかったことから思うように駆除は進まなかったようです。

おまけに食べるものに困らなかったため、わざわざ危険なハブを狙う必要性は無くハブと戦うことは稀だったとか。

キャッチコピーの「ハブとマングース」は輸入された当初にハブの駆除を過剰に期待されたことの名残でしかありません。

以上の理由や野生で繁殖しすぎたことが原因で沖縄では害獣として駆除されている動物なので、特定外来生物ということも相まって個人で飼育するのは無理です。

もしどうしても飼育したいというなら同じマングース科の「ミーアキャット」がいます。

こちらは許可を必要とせずに飼育が可能なので、ペットショップで販売していればそのまま飼うことができます。

時折被害が報告される熊も飼育はできません。

しかし以前は飼育できていたこともあり、子熊の場合は愛くるしさもあって実際に飼育していた人もいました。

海外で熊と暮らしている人がドキュメンタリーなどで取り上げられますが、同じような光景を日本で見ることもできました。

しかしそんなことができたのは昔の話。

2016年に飼育していた熊に襲われ飼い主が死亡したという事件が起きました。

親を亡くした子熊を引き取って(もちろん許可済み)育てていたそうですが、飼育して8年経って大人になった熊に襲われたそうです。

熊というのは人になつくこともある動物ですが、ふとした拍子に野生の凶暴な熊に戻ることがあるそうです。

そのため海外で熊を飼育している人はエサを野菜中心にして肉や魚は一切与えていないそうです。

血の臭いや味を覚えてしまうと人もエサとして認識してしまう恐れがあるとか。

熊は完全な肉食ではなく、野生ではドングリとったものも食べているので成立する飼育法のようです。

ライオン・虎・チーター

大型のネコ科の動物のライオンなどですが、現在では個人での飼育は不可能です。

昔は大金持ちの人がよく飼っていたりと一種のステータスのような扱いもされていました。

過去には日本でも飼育が可能でしたが、とある事件が元でこれらの種類だけでなく全ての動物の飼育環境が激変。

それが1979年8月に起きた「神野寺虎脱走事件」

千葉県津市にある神野寺で飼育していた複数の虎が脱走するという事件です。

脱走した虎は市街地にも姿を現すようになり、人的被害こそ出なかったものの飼い犬の1匹が犠牲になっています。

最終的に射殺という形で解決を迎えましたが、この事件を受けて特定の動物の飼育には許可が必要、あるいは飼育不可になる切っ掛けになりました。

キリン

動物園の目玉のひとつともいえるキリンですが、以前は個人で飼育できましたが現在は禁止になっています。

飼育できていた頃の条件としては、キリンが世話できる環境して高さ5m以上の家が必要になります。

他の動物と違って、状況しだいでは大規模な改築が必要になった場合も。

しかしキリンはアフリカという暑い地域に生息しているため、日本では越冬させるために大規模な暖房施設が必要になります。

もちろん屋内で飼うなんてできませんから、キリン専用の家や暖房器具などが必要になります。

暖房無しでは死亡してしまうため、こういった飼育の困難さも含めて飼育が禁止になったのかと。

ニホンザル・ゴリラ・チンパンジー等

日本に生息しているニホンザルをはじめとして、ゴリラ・チンパンジーといった中型以上の猿は軒並み飼育禁止です。

以前はニホンザルなども飼育可能でしたが、これも動物愛護法の強化によって飼育禁止に。

例外としてはリスザルやスローロリスといった小型の猿類のみがペットとして飼育可能です。

中型以上の大きさの猿は人に危害を加える・そのケガも重症化しやすいと危険な種類が多いです。

おまけに肉食性の種類も多いため、相手が人間でも襲うことに躊躇しない個体もいます。

ニホンザルやチンパンジーに襲われたというニュースを見た人もいるかと。

実際ニホンザルは目撃数が多い地域では「害獣」というイメージが強く、もし町中に出没したら騒ぎになることも。

カラス・スズメ・ツバメ等

スズメ・カラス・ツバメなど、日本に生息している野鳥全般は勝手に捕獲・飼育できません。

日本在来の野生の動物は「鳥獣保護法」で保護されているためです。

例外的なのがペットショップで販売しているハトや、巣から落ちたツバメのヒナなどです。

ただツバメのヒナは飼育するというよりは「保護」なので、大人になったら逃がしてやる必要があります。

そのため恒常的に飼育することは不可能です。

例え保護が可能だとしても、できるなら動物園などに連絡して引き取ってもらうか、保護し続けるかの相談を受けたほうが良いです。

カミツキガメ

ワニガメ・カミツキガメは現在飼育できません。

昔はペットショップで子亀が5000~10000円ほどで売られているのをみましたが、現在は取り扱いが禁止されています。

理由はご存じの人も多いでしょうが、カミツキガメ自体の危険性や日本国内での繁殖による在来動物の駆逐が挙げられます。

ワニガメやカミツキガメは人の手や指なんかは簡単に食いちぎるほどアゴの力が強く、「ワニ」の名前に恥じない危険性を持ってます。

それ以上に問題なのが日本の環境に適応してしまい繁殖している現状にあります。

危険動物が大量に野放しになっている状態で、さらに日本に本来生息しているイシガメといった在来動物すらエサとしてしまうためです。

日本の生態系に大きな影響を与え、かつ危険な動物のため現在は飼育できなくなってしまいました。

ブラックバス

かつては釣り業界の有名な言葉「バス釣り」の対象となったブラックバスも飼育できません。

ブラックバスといってもこれは日本における俗称で、正式には「オオクチバス」「コクチバス」という種類の魚になります。

これらの魚は大型化しやすいため、最初は食用淡水魚として輸入されたものが野生化したものです。

大型の魚ということもあってか釣果として人気があったり、一種の登竜門のような扱いもされていました。

しかし生命力が強いのと大型の魚ということもあって、日本に生息している魚を駆逐し始めました。

例えば琵琶湖ではその被害が顕著で、ブラックバスの大量繁殖のせいで在来種の魚のほとんどが姿を消しています。

こうしたことから在来生物を脅かし始めたため「特定外来生物」に認定されています。

もし釣ってしまったら「飼育しない」「持ち帰ってはいけない」「別の場所に移動させない」「人にあげてはいけない」と割と厳しく制限されています。

許可されているのは釣った池にリリースすることのみです。

他にも「ブルーギル」や「オオタナゴ」といった魚もブラックバス同様の扱いをされています。

飼育する際の注意点

飼育できる動物を結構紹介しましたが、それにしたって飼育する際の条件がいくつもある動物ばかりです。

飼育に必要な最低条件を紹介します。

飼育には許可が必要

ここで紹介した飼育できる動物の大半は自治体や国の許可が必要なものばかりです。

勝手に捕獲・飼育することはできません。

そのため国内に生息している動物だとしても勝手に持ち帰ってはいけません。

飼育する際には自治体などに届け出をして飼育の許可をする必要があります。

専用の檻や施設といった飼育環境も飼育する条件に含まれているため、場合によっては家の改築レベルで費用がかかることも多いです。

もし飼えなくなった場合に備えて、ペットの引き取り先も探しておかなければならないなどの措置もあります。

くれぐれも興味本位で捕まえたりしないようにしましょう。

個人での輸入

国内で取り扱っていない動物だと個人で輸入する必要があります。

ただ海外から取り寄せるだけではなく、その動物がしっかりと取引許可がされている品種かの確認・許可を取る必要もあります。

絶滅危惧種の動物などの取引を管理している「ワシントン条約」で「取引禁止」になっている動物は輸入できません。

取引OKの動物でも「特定外来生物」などに分類される動物でも規制がかかることも多いです。

伝染病に感染していないかのチェックなども行うため、そういった手続きも必要になります。

こうしたことからすぐに輸入できるわけではなく、手続きの完了にはかなり時間がかかります。

まずは入念に下調べと準備をした上で飼育に踏み切りましょう。

動物検疫所ホームページ

家畜系の動物は設備が必要

牛や馬・豚といった家畜に分類される動物は、飼育するのに牧場並みの設備や許可が必要になることがあります。

牛・馬の項目の部分で少し触れましたが、例えペット目的だとしても「飼養衛生管理基準」というものをクリアする必要があります。

これは主に家畜に感染する伝染病を防ぐ目的で実地されます。

・施設には原則関係者以外立ち入り禁止
・猫といった伝染病を媒介する恐れのあるペットの飼育禁止
・野生動物が侵入しないようにフェンスなどを設置
・常日頃から施設の消毒作業

こうした以外にもまだ取り決めがあるため、ペット目的で牛を飼うにはあまりにも難易度が高いです。

ミニブタ・マイクロブタといった小さな豚や、鶏・うずらといった家畜でも同様なので注意が必要です。

ただし小型の家畜に対しては「私はこの家畜を飼育しています」という届け出と許可のみ貰えば飼育できる種類も多いです。

飼育する際には自分の住んでいる場所の市役所などの自治体に問い合わせてみましょう。

最後に

まだまだ飼育できる・できない動物はたくさんいますが、とりあえず有名どころの動物を紹介しました。

意外な動物が飼育できたり、飼育できても許可が必要だったりと、現在ではいろいろとややこしいことになってます。

調べていて驚いたのが、鶏ですら簡易的な飼育許可が必要ということ。

昔は鶏を飼育していたので、現在では許可が必要なのには驚きました。

他にも個人的にワニの飼育にも興味を持っていたので(飼育するかは別として)、現在は飼育できないと知って残念に思ったり。

まあペットショップで取り扱っている動物なら、大抵は許可無しでも飼育できるみたいです。

皆さんを少々特殊な動物だったり、海外の動物を飼育するときは、その動物が飼育可能なのか調べてみましょう。