洗濯機のフタのエラーの対処と修理。ベルトで押さえる簡単な方法から、洗濯機の分解まで
洗濯機では、洗濯中にフタが開いてしまうとエラーが起きます。
特に、ものすごい振動が起きるとその振動でフタが開くことがあります。
本来ならこうしたことは起きませんが、特定の箇所の故障が原因になることも。
しかし洗濯機が古いと、パーツが無い等の理由で修理できないことがあります。
私も自宅で使っている洗濯機のエラーが酷かったので、いろいろ直し方を調べてみました。
その中で特に効果のあったものを紹介します。
フタをベルトなどで押さえる
フタをベルトなどで押さえつけて、振動でも開かないようにします。
かなりアレなやり方ですが、単純な分だけ効果もわかりやすいです。
まだ洗濯機がそんなにひどい状態じゃなければ、これで充分エラーを防げす。
用意するベルトは旅行カバンを固定する際に使用するベルトです。
百円ショップで購入できる安物のベルトでかまいません。
「カチッ」と取り外しができるタイプにすれば、洗濯物の出し入れする際に簡単に取り外せます。
以下の手順で作業します。
②ベルトの端に両面テープを貼る
③ベルトをフタが閉まるようにきつく貼りつける
まずベルトをフタの幅より長めに切ります。
次にベルトの端に両面テープを貼って、洗濯機の側面に貼ります。
しっかりとフタを固定できるよう少々キツめになるようベルトを引っ張って貼ってください。
両面テープは長めに貼れば、あとで剥がれにくくなります。
こんな感じでフタを抑えるようにベルトを設置します。
ベルトにテープを貼りづらい場合は、先にベルトにボンドなどで紙を張り付けるとテープが貼りやすいです。
百円ショップで「冷蔵庫などが幼児に開けられないようにする固定バンド」でも代用できます。
ただこちらだと長さが足りなかったり、複数設置するあるためフタを開けるのに手間がかかります。
若干作業が必要ですが一番安上がりな方法です。
防振ゴムマットを使う
「防振ゴム」で振動を減らしましょう。
振動が原因の場合に効果があります
4~5cmの正方形のゴムマットで、4枚1セットとして販売されてることが多いです。
「洗濯機用」と「冷蔵庫用」の防振シートがあるので、「洗濯機用」の防振ゴムを使いましょう。
防災グッズとしても販売されており、以下の効果があります。
・洗濯機そのものの振動を減らす
・地震などでの転倒防止
使用法は簡単で「洗濯機の脚に噛ませる」だけです。
素材が振動を吸収しやすいものでできており、洗濯機の振動を軽減できます。
中心のくぼんだ部分に洗濯機の脚を入れるようにして噛ませます。
振動による騒音も軽減できるので振動音がうるさい場合にも使えます。
「時々フタが開いてエラーが起きる」くらいなら、防振マットでエラーを防げます。
ただ百円ショップの「防振シート」はオススメしません。
まず対荷重量が合計20Kgくらいしかなく、素材が柔らかすぎるためすぐに変形して潰れてしまいます。
シートを数枚重ねて使っても同じです。
少々高くなりますが専用のマットを使ったほうがいいです。
ただ洗濯機の足にゴムが使われている場合は効果が薄いです。
最初から振動を軽減できているので、マットを使う意味はあまり無いです。
フタのセンサーを直す
こちらは「修理」と呼べる類のもので、フタの開閉センサーに異常がないか調べるというものです。
「フタをきつく押さえていないとエラーになる」という人は、センサーに異常がある可能性が高いです。
私の洗濯機の場合は、フタの特定の箇所を押さえないとエラーが起きる状態でした。
とりあえず私が使っている洗濯機のケースでやり方を説明します。
①電源コードを抜く
念のため洗濯機の電源コードを抜いて感電の危険性を無くしましょう。
どこに電気が通っているか分かりません。
作業を始める前に電源コードを抜いて電気が通っていない状態にしましょう。
②センサーの位置を把握する
まずフタの開閉センサーがどこにあるか調べます。
「フタがロックされる」洗濯機はそのロック部分を。
あるいはフタの付け根あたりにセンサーがあります。
③カバーを外す
では洗濯機のカバーを外して中を確かめます。
カバーを外せる箇所には線(溝)があるので、そこに沿う形で外せないか試しましょう。
インターネットなどでその機種のカバーの外し方が載っている場合もあります。
スムーズに作業するためにも念のため調べてみましょう。
ただ力任せに外すのはオススメしません。
カバーのかえしが壊れると、カバーを再度つけることができなくなります。
④センサーの確認
カバーを外してセンサーを確認できたら、どういった風にフタの開閉を感知しているのか調べます。
私の洗濯機の場合はボタン式センサーで感知していました。
こんな感じです。
…イマイチ分かりづらいと思うので、簡略化した図を書いてみました。
フタが開いているときは中央の天秤が並行になり、右にあるセンサーのボタンは押されません。
センサーのボタンが押されていないと「開いている」と判断されエラーが起きます。
フタが閉まるとこうなります。
フタが閉まって並行になると、付け根の出っ張りが上がり天秤が傾きます。
天秤が傾くと図のようにセンサーのボタンを押すようになります。
これでボタンがしっかり押されて「閉まっている」と判断されます。
このとき天秤の端部分とセンサーボタンの間に隙間が開き過ぎていると、ボタンを押しきれずにエラーになります。
長年の洗濯機の振動や劣化で金具が歪んで隙間も広がってしまったんでしょう。
⑤センサーを修理してエラーを無くす
エラーが起きないようにするにはセンサー部分を弄ることになりますが、いくつか方法があります。
・金具を曲げて調整する
・ボタンを押しっぱなしにする
それぞれ詳しく説明していくので、どの方法にするかはセンサーの状態などで判断してください。
隙間に何かをはさむ
板をはさむ・金具に針金を巻くなどして直接隙間を埋めます。
しかしこの方法では埋めたものが外れると、またエラーが起きます。
一度隙間に板を入れてみましたが、2日後には外れてまたエラーが起きました。
振動が激しすぎると、ちょっとしたものだと外れやすいです。
やるなら針金を平らになるよう金具に巻く方法にしましょう。
使う針金は1~2mmくらいの細いものが曲げやすく作業しやすいです。
ただ常時ボタンが押されるくらいに詰め込むのはやめましょう。
これだと「フタが開いているのにエラーが起きない」事態になります。
金具を曲げて調整する
この方法は広がってしまった金具を曲げて、センサーが正常に働く距離の隙間に戻すものです。
ただ万一金具を壊してしまったらセンサーが使えなくなります。
金具部分が錆びていたりするときは、他の方法にするか充分注意して作業してください。
ボタンを押しっぱなしにする
いっそセンサーを「フタが閉まった状態」でテープなどで固定してしまう方法です。
これでどんな状態でもエラーは起きなくなります。
ただフタが空いたままでも洗濯機が止まらなくなります。
センサーの働きで防げた危険が出てくるため、ある意味最終手段です。
⑥カバーを取り付ける
センサーの修理が終わったらカバーを取り付けて終了です。
ネジの締め忘れなどがないように注意してください。
ついでに電源コードも忘れずに。
修理してみて
これで洗濯機のフタのエラーの直し方の紹介を終わります。
私の場合一番有効だったのは「開閉センサーの修理」です。
年季の入った洗濯機だったので、かなりセンサー部分の隙間がありました。
ただ念のためセンサー事態のの修理は最後。
まずは他の「洗濯機が壊れない」手段から試していった方が無難です。
洗濯機のエラーで悩んでいる人は参考にしてください。