乾電池を充電式にしたらどの程度の節約になるか?

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バッテリー技術が発達しても、テレビのリモコンや時計など今でも乾電池が使われている機器は多いです。

私は乾電池はもっぱら充電式を使っています。

それは買いに行くのが面倒だから。

そして乾電池のコストです。

普通の乾電池と充電式を比べると、どの程度コストに違いが出るのか?

けっこうバカにできない金額になったので解説していきます。

ほとんどの場合で充電式がお得

結論として、大抵の場合は充電式の乾電池のほうが遥かに節約できます

たしかに充電式乾電池の値段は一般乾電池の数倍はします。

が、充電して2回目以降で使用する場合は乾電池の実質的な値段は1円以下になります。

そのため頻繁に電池を交換するような機器ならかなりの節約ができるようになります。

充電式乾電池では100回以上充電しても本来の電気量を維持できるものがほとんど。

単純計算で充電式乾電池1本で、最低でも100本分の乾電池の代わりになる計算です。

その分のコストは当然として、電池ゴミもかなり減らせるため環境にもかなり配慮された製品といえます。

ただ「単一・単二乾電池が無い」と感じる人もいるでしょう。

しかし乾電池のサイズを変えられる「乾電池 変換スペーサー」を使えば簡単に解決できます。

おまけに充電式乾電池には単三サイズながらも電気量が多いものもあります。

スペーサーと併用して単一・単二乾電池と同様に使うことも可能です。

初期投資こそ高めになるものの、長い目で見ればかなりのお得といえるでしょう。

乾電池の電気量

まず乾電池に込められている電気容量は「mAh」という単位でわかります。

mA(ミリアンペア)とは電流の強さです。

例えば1000mAhなら「1000mAで1時間使い続けると電池切れになる」ということ。

この乾電池の場合、例えば消費電力が1000mAhのライトなら連続1時間で。

500mAhのライトなら連続2時間の使用で電池切れになる計算になります。

そこで代表的な充電式乾電池のエネループと、一般的な単三乾電池の各種類のスペックを比べてみます。

電流(mAh)充電可能回数4本セットの値段
エネループ(スタンダート)1950mAh600回¥1700
エネループ(プロ)2900mAh150回¥2000
アルカリ乾電池※1000mAh¥300
マンガン乾電池※1000mAh¥300

充電式乾電池は他に比べると電圧は多少低いです。

しかし電気容量たるmAhは一般乾電池よりも高いため電池切れになるまでの期間も長いです。

スタンダートタイプのエネループでも600回もの再利用が可能

すぐに使い物にならなくなる心配は不要です。

エネループ(プロ)は充電可能回数こそ少ないです。

しかし電気量が2900mAhとかなり多いため連続稼働時間が長くなります。

※の部分ですが、一般的な乾電池では使用する機器の消費電力によって出力される電流に違いが出ます。

そのためmAhが表記されていません。

計算上は「このmAhで使い続けると1時間で電池切れになる」という値を上の表に記載しています。

引用元:[アルカリ・マンガン] 乾電池の電池容量はどれ位? PZ29060

逆に充電式乾電池では常に流れる電流が一定なので表記が可能になっています。

乾電池1本のコスト計算

コストの計算方法

一般乾電池は使い切りなので購入時の値段がそのままコストになります。

しかし充電式乾電池では「購入時の値段」+「再利用した場合の乾電池の価値」で計算されます。

つまり充電式乾電池では再充電した際の電気代が乾電池の値段になります。

充電した電池の値段は「充電に使用した電気量(電気料金)」によって決まります。

あとは充電した電池を何回使えば購入時の値段の元を取れるようになるのか?

その点がわかれば一般乾電池より節約できるようになるかがわかります。

乾電池の値段を計算

では実際の乾電池のコストを計算していきます。

充電式乾電池

まずは充電式の乾電池のコスト計算から。

充電式乾電池は4本セットでもちょっと高めの値段です。

コスト:1700円÷4=425円

単純な一本の値段はこうなります。

しかし重要なのは充電した以降の電池の値段です。

「電池の電気料金って、どう出す?」と疑問でしょう。

充電した電池の値段は、充電器で消費した電気量でわかります。

電気量であるW(ワット)の計算式はこちら。

消費電力(W) =  電圧(V)× 電流(A)

これによって1時間あたりに消費される電気量(W)がわかります。

Panasonicが販売しているエネループ専用充電器「BQ-CC85」という急速充電器。

これはスタンダートタイプの電池4本を「消費電力11Wh」「3時間」で充電できると公式で発表されています。

「11Wh」というのは、「1時間あたり11W」という意味です。

※現在の1Wあたりの電気料金は0.027円(1kW=27円)

電気量:11W × 3h ÷ 4本 = 8.25W
電気料金:8.25W × 0.027円 = 0.22275円

この結果から、再充電した充電式乾電池の値段はわずか0.223円ほど

こちらも公式から発表されている数値です。

4本同時に充電しても電気料金は1円にも満たない計算になります。

一般乾電池の場合

一般乾電池1本のコストは、そのまま1本分の値段になります。

アルカリ・マンガン乾電池は4本セットで300円前後ほど。

そのため乾電池1本あたりの値段は以下の通り。

コスト:300円 ÷ 4本 = 75円

ただ一般乾電池は大量セットのほうが安いです。

そのため20本セットなどになると1本50円ほどまで安くなります。

ちなみに一般乾電池に込められている電気量(電気料金)の計算もしてみました。

アルカリ乾電池では1.5V、1000mAhなのでこうなります。

電気量:1.5 × 1.0A(1000mAh) = 1.5W
電気料金:0.027円 × 1.5W = 0.0405円

一般的な乾電池1本の電気量自体はわずか0.04円という結果に。

このことから乾電池の値段(生産コスト)はほぼ全てが素材そのものということに。

よほど材料費がかかっているということでしょう。

乾電池1本の値段を比較

では一般乾電池と充電式乾電池ではどの程度の値段の差があるのか?

・一般乾電池:75円
・充電式乾電池:425円(2回目以降は0.223円)

この条件で計算すると、充電式乾電池では充電して使うたびに1本あたりの実際のコストが安くなっていきます

例えば一般乾電池を1本ずつ計10本使っていくと合計コストは750円。

しかし充電式乾電池なら再充電して使っていけば10本目でも合計コストは427円ほどになります。

乾電池1本分の値段に換算すれば10回充電して使用すると1本約39円、20回だと1本約20円ほど

充電して再使用するたびに安くなっていきます。

記事冒頭で紹介した通り、頻繁に電池切れを起こす機器ならかなりのコストダウンになります。

ではどういった機器なら電池代の節約になるのか?

私は夜になると人感センサーで点灯する「足元センサーライト」を使っています。

これがやたらと電池切れを起こす機器です。

とりあえず公開されているセンサー類のスペックはこちら。

乾電池の種類本数Wh点灯時間回数稼働期間
センサー(小)単三30.320秒15回8か月
センサー(中)単二41.912秒10回15か月
センサー(大)単一46.015秒10回12か月

表には1日10回ほど点灯した場合の稼働期間になります。

が、想像以上に消耗が激しいです。

実際は少し暗くてもセンサーが反応するため、この数倍以上のスピードで電気が消費されていきます。

日常での点灯回数は1人あたり1日30~40回になることも普通です。

はっきりいって我が家では1~2か月ほどで電池切れになっている状態。

なので、使い始めてから少しして充電式乾電池に取り換えました。

とりあえず表のセンサーライト(小)での電池代を計算します。

とりあえず1か月で単三乾電池3本が電池切れになる場合です。

・一般乾電池1本=75円
・充電式乾電池1本=425円

一般乾電池充電式乾電池
1か月目¥225¥1275
2か月目\225\0.7
3か月目\225\0.7
4か月目\225\0.7
5か月目\225\0.7
6か月目\225\0.7
7か月目\225\0.7

一般乾電池では新しく購入するため、一律固定されたコストがかかります。

しかし充電式乾電池では購入費こそ高いですが、翌月以降は1円以下。

5か月目までは合計は、一般乾電池が1125円、充電式乾電池が1277.8円と僅かに高いです。

しかし6か月時点での合計は、一般乾電池は1350円、充電式乾電池は1278.5円。

6か月目以降から金額が逆転していきます。

つまり6回充電して使用すれば購入費用の元を取れるということに。

1年に何度も電池切れを起こすなら、充電式乾電池のほうが遥かに節約できます。

充電式を優先しなくても良いパターン

大抵の場合では充電式乾電池の方がコストダウンにつながります。

しかし、そこまで率先して使わなくても良いパターンも存在します。

それが「年に1回電池切れになるような機器」の場合です。

先ほどのコスト計算で充電式乾電池は6回充電すれば元を取れることがわかりました。

逆にいえば1年1回電池切れになるような機器では元を取るのに時間がかかります。

例えばリモコンや時計など乾電池の本数も交換頻度も少ない機器。

これらは1年に何度も電池切れにならないので劇的なコストダウンは見込めません。

そのためこうした機器では年1回の交換だとしても元を取るのに6年以上かかります

もちろん6年目以降は電池代がほぼ無くなり、最終的にはコストダウンにつながります。

が、充電式乾電池を優先して導入するのは電池の消耗が激しい機器からにしましょう。

どの程度用意すれば良い?

必要になる充電式乾電池の量は各家庭によって変わります。

想定としては使っている本数+予備が4本以内となることが多いと思います。

充電器の性能にもよりますが、乾電池をフル充電するには数時間かかります。

そのためあらかじめ充電してある乾電池を用意しておく必要があります。

電池が多い機器でも4本くらいなものなので、最大でも予備が4本ほどあれば大丈夫でしょう。

そういった機器が無いなら予備が2本以内に収まることも多いです。

あとは切れた電池を交換して、その間に充電…といったことを繰り返すことになります。

ただ単一・単二と電池の種類が分かれる機器が多いです。

場合によっては各種類ごとに余分に用意しておく必要があるかもしれません。

同社の充電式乾電池ならどのタイプの充電器でも充電できるようになっています。

おまけに単三・単四乾電池の両方がセット可能。

1本からでも充電できます。

そのため充電器は一つあれば十分です。

できれば急速充電が可能なタイプを選ぶとお得です。

そうでなくても4本まで同時に充電できるタイプなら色々と便利です。

感想

我が家では大抵の機器に充電式乾電池を使っていますが、かなりムダが減っています。

電池を捨てるといったことも当然無くなりました。

「保存していた電池が使えなくなっていた」「急遽電池を買いに行く」なんてことも同様です。

あとは「複数種類の電池を用意しておく」といったことも無くなりました。

スペーザーさえあれば単一・単二の乾電池を代用できます。

こういったことを10年以上続けているため、万単位のコストダウンにはなっていると思います。

やたらと電池切れになって購入している人は早めに充電式乾電池を導入してみましょう。