窓の隙間風を防ぐ「隙間用テープ」。種類と貼り方、隙間が大きい場合の対処法

2021年4月12日冷房・暖房便利グッズ,暖房効果

暖房・冷房効果をものすごく下げてしまう「隙間風」。

隙間風を放置するだけで部屋の温度は数度も変化してしまいます。

せっかく暖房や冷房で室温をちょうど良くしても、これでは意味がありません。

今回はそんな隙間風を防ぐ便利なグッズ「隙間テープ」を紹介します。

隙間テープとは?

隙間テープは窓の隙間から入ってくる風を防いでくれるグッズです。

テープの素材には以下の種類があります。

・スポンジ
・樹脂
・毛足
・エプトシーラー

隙間テープにはそれぞれ特徴があり、手軽さ・耐久性などに差があります。

使う場所は窓サッシの左右と下の部分がメインになるでしょう。

使い方は簡単で窓のサッシに貼るだけ。

最初から商品に両面テープが張り付けてあるので、保護テープを剥がせばすぐに使えます。

テープを剥がしたくなったときでも、サッシの金属部分なら割とキレイに剥がせます。

スポンジタイプ

隙間テープコーナーに必ず置いてあるのが、このスポンジタイプです。

こちらは「ポリプロピレン」を使ったタイプの隙間テープになります。

後述する「エプトシーラー」とは別枠です。

厚さ・幅と多くの種類があるため、どんな隙間でも対応できるようになっています。

スポンジタイプの長所

・低価格
・高い密閉率
・貼らなくても使える

スポンジタイプの隙間テープはとにかく手軽に使えるというのが特徴になります。

そのため隙間テープを初めて使う人の入門用として、テープの使い方を理解しやすいです。

値段が安い

スポンジタイプの隙間テープはとにかく安いです。

同じ長さのテープなら他の種類のテープより確実にスポンジタイプの方が安上がりです。

隙間テープは10mくらい使うのも珍しくなく、意外にコストがかかります。

しかしスポンジタイプでは一番安いと4mで100円くらい。

大窓全体の隙間に使っても、1000円以内に収まることも多いです。

コストをかけたくない人に特におすすめです。

隙間を満遍なく塞げる

スポンジが隙間に沿って変形しやすく、かなりの密閉率で隙間を塞いでくれます

隙間が多くできる場所は「窓ガラスと窓枠の間」です。

窓ガラスはレールの上に乗っているだけなので、強い風が吹くとその部分から隙間風が入ってきます。

この隙間は1cm近い隙間になり、放置しておくと大量の隙間風によって室温がかなり下がります。

スポンジタイプのテープは厚さが1cmはあるので、大きい隙間でも満遍なく塞ぐことができます。

テープで貼らなくても使える

場所によっては、テープを貼るのに苦労すると思います。

そんなときはいっそのこと両面テープで貼らずにスポンジ部分を押し込んでしまいましょう。

スポンジタイプの厚みと弾力あるので、ずり落ちずにしっかり隙間を埋めてくれます。

特に窓を開けることが無いなら、無理して貼らずに押し込んでおきましょう。

スポンジタイプの欠点

・劣化が早い

スポンジタイプの隙間テープの唯一かつ決定的な欠点がコレになります。

劣化が早い

使っているスポンジの種類にもよりますが、劣化がかなり早いです。

サッシと枠の摩擦でこすれたり、日光で劣化したりと、劣化する要素が多いです。

それに加え削れたスポンジカスが大量に出るため、定期的に掃除もしないといけないのが少々手間です。

一年ごとに新しいものに取り換えるくらいの気持ちで使いましょう。

ただ普段開けたりしない窓や日陰にある窓に使うと、もっと長く使えます。

他の隙間テープと使い分けるのもいいでしょう。

樹脂タイプの隙間テープ

樹脂タイプの隙間テープは一見するとスポンジタイプと同じに見えます。

が、色が黒かったり「防水」なんて書かれてたりします。

素材に「EVA」と表記されており、「Ethylene Vinyl Acetate(エチレン ビニル アセテート)」の略です。

この素材は「エチレン酢酸ビニル」といい、サンダルなどに使われている合成樹脂です。

樹脂タイプの長所

・耐久性
・高い密閉率

樹脂タイプの性能面でいえば、スポンジタイプの上位互換といえます。

スポンジタイプの欠点を無くしたテープになってます。

さすがに値段では負けますが、百円ショップでも販売するくらいのコストで済みます。

スポンジより耐久性がある

樹皮でできているため、日光に弱いスポンジタイプよりも耐久性があります

防水仕様なので屋外でも使用可能

スポンジタイプが使えない箇所でも使うことが可能です。

スポンジタイプでは劣化が激しい場所で使いましょう。

隙間風を完全にシャットアウト

他のテープよりも隙間風の遮断率が強いです。

固形に近いテープなので、隙間風を通しません。

ある程度の伸縮性もあるためスポンジタイプのように密着します。

水も通さないため、やたらとテープ本体が濡れてしまう場合でも使えます。

樹脂タイプの短所

・素材が硬め
・摩擦

性能面では優れた樹脂タイプですが、若干扱いにくい部分があります。

テープを貼って放置するならあまり気になりません。

しかし、よく開け閉めする窓だと少々面倒かもしれません。

少し硬い

ある程度の伸縮性はあるものの、本当に「少し」しかありません。

スポンジタイプは半分以上縮めて使えるのに対し、樹皮タイプでは精々2~3割ほどしか縮みません

小さい隙間に入れたり、変幻自在に形を変えて使うといった使い方は不向きです。

そのため少しでも隙間より大きかったりすると入りきらないことがあります。

しっかり隙間とテープの大きさを測ってから購入しましょう。

摩擦が強い

テープを付けたまま窓を開け締めするのには向かないと思います。

樹脂テープは固く密着率も強いため、他のテープよりも摩擦が生まれやすくなります。

テープが付いたままだと、かなり窓が開けづらかったです。

窓ガラスと窓枠の隙間に樹脂テープを使うときは、貼り付けずに直接はめ込むように入れてしまいましょう

毛足タイプのすきまテープ

毛足タイプのテープは種類は少ないですが、スポンジタイプなどより利便性に優れています。

性能もスポンジと樹脂の良いとこ取りといったところ。

「サッシからの虫の侵入を防ぐ」といった使い方も可能です。

毛足タイプの長所

・耐久性
・凹凸にも対応
・夏場の防虫

毛足タイプの隙間テープは汎用性があるタイプになります。

他のテープでは貼れない箇所でも貼れることもあり、より隙間を無くすことも可能です。

耐久性が高い

スポンジタイプと違って毛足タイプの隙間テープは数年単位で使えます

素材がアクリル繊維などなので摩擦や日光による劣化が少なく、何年も取り換えずに使い続けられます。

樹脂タイプも耐久性は高いほうですが、完全に日光などで劣化しないわけではありません。

毛足タイプのアクリル繊維はかなり耐久性があるため、日光を含めて窓の開閉時の摩擦の影響も少ないです。

翌年になっても剥がしたりする必要はありません。

いちいち取り換えるのが面倒なら毛足タイプの隙間テープを使いましょう。

凹凸があっても平気

あまりないとは思いますが隙間に凹凸があってもフィットしやすいです。

スポンジタイプなどでは接触面に凹凸があるとわずかに隙間ができることがあります。

しかし毛足タイプなら毛の1本1本が凹凸に合わせてフィットしてくれます。

スポンジタイプでは隙間ができる場所なら毛足タイプを使ってみましょう。

夏場の虫の侵入も防ぐ

防寒ではありませんが毛足タイプの隙間テープは虫の侵入を防ぐのにも使えます。

毛足タイプはスポンジタイプに比べて細長く、幅が小さいものも多いです。

そのためスポンジタイプが使えない網戸と窓の間の隙間を塞ぐこともできます

スポンジタイプでは直射日光が多いと使えませんが、毛足タイプなら安心して使えるのも大きいです。

虫の侵入が気になるのなら、毛足タイプの隙間テープで網戸と窓の間の隙間を塞いでしまいましょう。

毛足タイプの欠点

・値段
・貼らないと使えない

スポンジタイプや樹脂タイプよりも使いやすい部分はあるものの、ちょっととっつきづらい部分もあります。

スポンジタイプなどでダメなら毛足タイプを使ってみる、という使い方が多いかもしれません。

値段が高い

毛足タイプの隙間テープは他のテープに比べかなり値段が高いです。

スポンジタイプのテープは1mあたり20~100円。

対し、毛足タイプは1mあたり50~500円くらいとかなり値段に幅があります。

もちろん両者ともに品質が高くなればなるほど、値段が上がるのは自然ですが。

何年も取り換えずに済む分の先行投資と思って使ってみましょう。

押し込んで使えない

スポンジタイプなら「押し込んで隙間を塞ぐ」こともできましたが、毛足タイプだと少し難しいです。

スポンジタイプの幅が1cm以上あるのに対し、毛足タイプは半分の5mmくらいのが多くあります。

そのため隙間に押し込んでも下に落ちやすかったりとうまく入らないです。

しっかり隙間を塞ごうと思うなら、ちゃんとサッシに貼りつけないといけません。

エプトシーラー


おそらく隙間テープの中で一番防寒・防水・耐久性などに優れているのが「エプトシーラー」という素材です。

見た目はスポンジタイプと大差ないです。

が、エプトシーラーは「EPDM(Ethylene Propylene Diene Methylene linkage)」という合成ゴムを使っています。

EPDMは住宅用隙間テープや電線などにも使われており、雨風に晒されても問題なく使える素材です。

テープ式ではなくマット式のものもあるため、自由にカットして使うこともできます。

エプトシーラーの長所

・高い耐久性
・高い密閉率
・貼らなくても使える
・対音、振動

このように上記の隙間テープの完全上位互換といえる性能なのがエプトシーラーです。

見た目はスポンジタイプや樹脂タイプと似ていますが、性能はそれらよりも高くなっています。

長期に渡って高い効果を継続できて扱いやすく、隙間を埋めるのにも充分に適しています。

高い耐久性

樹脂タイプなどのテープよりも耐久性が高くなっています。

雨風や日光による劣化も少ないため、何年も窓に貼り付けたまま使い続けられます。

耐寒性もあるため、例え凍り付くような気温になっても問題ありません。

高い密閉率

スポンジのような伸縮性をもっているため、隙間を満遍なく埋められます。

スポンジタイプと違うところが密度が高いという点です。

スポンジは発泡してあるため内部に多量の穴が空いています。

そのため充分に密閉していないと極僅かながらも冷気が入ってきます。

しかしエプトシーラーでは素材の密度が高くスポンジのような隙間は少なくなり、防寒効果も高くなります。

密度が高いため少し重く感じますが、隙間風で吹き飛びにくくなるのでかえって役立ちます。

対音・対振動

音や振動を通さないのも特徴です。

他のテープ、特にスポンジや毛足タイプでは音などを完全に防ぐのは難しいです。

しかしエプトシーラーは音などの大気中の振動も遮断してくれます。

隙間から入ってくる騒音をシャットアウトするなら一番です。

エプトシーラーの欠点

・高コスト

高性能な隙間テープであるエプトシーラーの最大の欠点がコレです。

このため大量に購入するのはちょっと考える人が多いともいます。

他の数倍の値段

エプトシーラーは少し高めの毛足タイプの隙間テープよりも高い値段になります。

1メートル単位で考えると、スポンジ・樹脂タイプでは数十円、毛足タイプでも100~200円。

ですが、エプトシーラーでは安くて200円、高いと1000円近い値段です

このため大きい窓だと数千円単位の出費になり、最初からこれを使うのはちょっと躊躇します。

ただ高性能かつ耐久性が他のテープより高いのは確か。

他のテープだと劣化が早かったり、より防寒効果などを高めたいときに使うのが良いと思います。

使い方

隙間テープではほぼ共通した使い方になるため、どれかテープを使えばやり方は覚えられます。

例として窓下にできるサッシと枠の隙間を塞ぎます。

おそらくここが一番すきま風が多く入ってくるので、優先して塞ぎましょう。

この部分です。

すきまテープで塞ぐとこんな感じになります。

上の画像がスポンジタイプ、下の画像が毛足タイプで塞いだ場合です。

窓の左右の隙間も同じようにテープで塞ぎます。

もし隙間が狭すぎるなら、テープの厚さを隙間に合わせて切る必要があります。

切るときは隙間より2~3mmほど厚く切りましょう。

そうすればより隙間を塞いで密着してくれます。

隙間が広すぎる場合

窓一枚分の隙間(レールがある部分)の場合は厚さが足りないでしょう。

それに対処するには少々強引ですが、専用のカバーみたいのを自作するしかないです。

私はこんな感じのカバーを自作して使ってます。

テープを貼る軸の幅+テープの厚さが隙間に収まるように設計します。

例えば隙間が4cm・テープの厚さが1cmの場合、軸を2.5cmほどの幅に設定してそのまわりにテープを張り付けます。

多少余裕をもって0.5cm分くらいは幅を広く取りましょう。

スポンジタイプにしろ毛足タイプにしろ、幅に合わせて変形してくれるので問題ありません。

むしろ密閉率が上がります。

軸にする素材は木でもダンボールでもなんでもいいです。

画像の軸には「プラスチックダンボール」を使ってます。(たまたま余ってたので)

自分が加工しやすい素材で作りましょう。

特殊な窓じゃないと、隙間風は多い

特に築年数が経っている家ほど、隙間風は多くなる傾向にあります。

隙間風を防げればその分暖房効果や冷房効果も上がり、出費も抑えられます。

隙間が無くなるので、オマケで防音効果もあります。

やたらと室内の温度が変化しやすいなら、隙間風が無いか調べて塞いでみましょう。