大腸検査をすることになったら…準備や下剤の味、検査中の様子
以前血便が出まして、病院でそのことを言ったら大腸検査することになりました。
なんでも「鮮やかな血が出たら、大腸から出血している」んだそうです。
胃からの出血の場合、消化液やらなんやらで血が黒ずむため、キレイな色のまま出てこないらしいです。
そんなこんなで大腸検査することになったんですが、想像以上に面倒・キツかったです。
数日前から準備
大腸検査が決まると検査日の3日くらい前から食事制限が入ります。
私が受けた場合はこんな感じ。
検査2日前…同上
検査前日…病院配給のレトルトで3食
検査当日…絶食
「消化に悪い食べ物」というのは、肉などの脂っこいものはもちろん食物繊維が多い食品も含みます。
要は「腸の中に長く残りやすい食品」ということになります。
一応「食べても良い・控える食品リスト」なんてのが渡されると思いますが、「控える」とされる食品の一例がこちら。
・牛肉や豚肉
・赤身魚
・ソーセージ
・卵
・野菜全般
・海藻類
etc
実際はもっと細かく指定されてますが、大体はこういった傾向の食品になります。
逆に食べても良い食品がこちら。
・パン
・麺類
・鶏肉
・白身魚
・いも類
・味噌汁(豆腐オンリー)
・バナナ
etc
基本的に「炭水化物のかたまり」みたいな食品や、白身魚や鶏肉などの脂が少ない食品に限られてきます。
主食のいくつかは食べられますが、思った以上に食べれるものが少ないです。
副食によく含まれる野菜類が軒並みアウトなので、味噌汁の具なんて豆腐くらいしかありません。
受ける場所によっては、食事制限が「3日前から」ではなく「前日から」な場合もあるそうです。
私の場合は検査3日・2日前に自主的な食事制限で、検査前日に病院から支給されたレトルト食品のみを食べてます。
これが支給された食事。
支給される食品は介護食といった消化の良いお粥のような食事を3食のみで、量も大してありません。
栄養成分はこうなってます。
総カロリーを見たら3食合計で約700キロカロリーちょっとしかなく、カロリー量でいうなら普段の一食分くらいしかないです。
当然これ以外に何か食べるのも禁止。
精々が水を飲むくらいです。
…まあ腸が正常な時はまだしも、異常が見られるから検査するハメになってるわけで。
そんな状態だとより消化に時間がかかったり、うまく消化できなかったり、便秘になったり…。
そのせいか最低限の栄養しかないです。
そして当然ながら当日は絶食。
後述する「下剤の服用」の関係上、検査は午後になるので、検査当日の朝・昼の食事が無くなります。
当日:下剤
検査当日はトイレの住人になると思っておきましょう。
検査のために腸の中を念入りにキレイにするため、水状の下剤を服用します。
その量、最低でも1リットル。
これが支給された下剤。
「モビプレップ」という種類の下剤だそうで、水を2リットルほど混ぜて作ります。
検査前日に作っておき、冷蔵庫で冷やしておくと「まだ」飲みやすくなります。
気になる味ですが、無味にリンゴ(梅?)果汁を混ぜたドロっとした感じです。
甘さは皆無なため、ひたすら義務感で飲み続けることになります。
下剤の飲み方も配布されますが、基本的に1時間ごとに適量の下剤&水を飲み続ける、というもの。
※コップ1杯200ミリリットル
2回目…下剤2杯を1時間以内に、その後水を1杯飲む
(3回目…下剤1杯を1時間以内に、その後水を1杯飲む)
下剤を飲んだ後に水を飲む、を2~3回繰り返します。
念のため4回目分も下剤が残りますが、よほどのことが無いとそこまでいかないかと。
飲んでる最中の注意点として、下剤を飲むと水のような便が大量に出て、かつ漏らしやすくなります。
ホントに、お尻から水が噴き出るような感じで出てきます。
おまけに便意を我慢するのが非常に難しかったです。
基本的に完全に便が出なくなるまでトイレに籠っていたほうが安全です。
完全に便が出なくなってから、次の下剤を飲むことになります。
これを写真のように、完全に不純物が無くなるまで繰り返します。
腸内を完全にキレイにしないとしっかり検査できず、あまりに残っているようなら検査中止もあるそうです。
ただ少し残るくらいなら検査中に吸引してくれるので、よほど汚くなければ大丈夫です。
し終わった後の便器内の水が茶色っぽい(?)色になってることがありますが、あれは胆汁といった分泌物で濁るので、特に問題ないです。
とにかく、例え小さくても固形物が無くなるまで下剤を飲み続けます。
注意点として検査が午後早くの場合は2回目あたりでキレイになっていたら切り上げましょう。
下剤を飲んでから1~2時間は便意が続くので、検査の時間が早いと色々と間に合わなくなります。
最悪、車内や病院内で…という危険も。
最低でも検査の3時間前には下剤を飲むのを終えておきたいです。
基本的に朝の8時あたりから飲み始めることになりますが、検査が午後1時くらいだったら11時前には終わっているのが理想です。
そのため不安なら7時頃から飲み始めるのが無難です。
検査中の様子
検査当日の流れがこちら。
・点滴をする
・検査(20分程)
・問題がなければそのまま終了
まずは着替えて、チャックの穴が後ろにあるような感じのズボンに着替えます。
そしたら腸内の動きを抑える薬を点滴で入れ、そのまま1時間以上は待機しました。
…前の人が時間がかかったのもあるんでしょうが。
準備ができたら内視鏡をお尻から挿入。
もし内視鏡を入れるのに大変なら、麻酔をかけて痛みや異物感を無くせるそうです。
検査自体は20分ほどで終わります。
ただ腸内に異常が見られたら、その部分の細胞片を切り取る作業などで時間が伸びます。
検査中は横向きに寝て、膝を抱えるような体勢に。
こうしないと内視鏡が入りにくいんだそう。
内視鏡を入れる時にはジェル状の潤滑剤を塗るため、よほどのこと(痔だったり)が無ければすんなり入ります。
ただ異物感がひどかったです。
痛みはそこまで無いものの、おなかの中で異物を動かし続けての20分はかなりキツイです。
終わったらウォシュレットなどでお尻をキレイにして(セルフ)で検査は終了。
異常が見つからなければそのまま結果を伝えられて終わりです。
ただなにか問題があった場合、採取した細胞片の調査などで1~2週間ほど結果を待つことになります。
後遺症は無し
胃カメラも経験している身としては、検査後にそれほど後は引きません。
特に吐き気などもしませんし、検査中のお腹の異物感も残りません。
私は麻酔無しで検査したので麻酔有りの人は分かりませんが、生活に支障をきたすことは少ないかと。
検査が終わってしまえばすぐに食事もできますし、食後にも変わった様子はありませんでした。
「下剤が体内に残って下痢気味になる」なんてこともありません。
検査前の準備と検査中はキツイものはあるものの、問題なく終わればすぐに今までの生活に戻れます。
…まあその「前準備」がかなりキツイので、もう一度したいとは思いませんが。
余談:体重減
余談ですが、下剤でお腹を完全に空っぽにすると、体重はどうなるのか?
私の場合は2~3キロほど体重が減ってました。
普段は1日1~2回の快便で、便秘気味でも無いです。
しかしこれだけ体重が減ったということは、それだけ便が体内にあったということ。
意外に、かなりの量が普段はあるみたいです。
便秘気味の人だとどれだけあるのか…。
もし便秘気味の人が大腸検査することになったら、かなりの時間トイレに籠ることになりそうです。
もしかしたら2回目の下剤服用でも全部出しきれない可能性も。
もしそんな人が大腸検査することになったら、当日は余裕を持って少し早めに服用を始めたた方が良いかもしれません。
以上、大腸検査の感想でした。