格安の自作コンポストで生ゴミ堆肥作り。ミミズコンポストとして両立も可能
生ゴミを堆肥に変えるには、コンポストを使うのが一般的。
そこで発泡スチロールを使った格安コンポストの作り方を紹介します。
大体500~1000円くらいで作れます。
ミミズコンポストとしても使える造りなってます。
ミミズコンポストの専用容器は値段が結構高く、敬遠しがちな人もいるかと。
このコンポストでミミズを試してみるのも良いでしょう。
自作コンポストの重要な部分
コンポストを自作するときに最も重視する点があります。
・排水
この2点です。
コンポストに隙間があるとハエなどが入ってきて、ウジが出て大変なことになります。
できる限り虫の侵入を防ぐ造りにしないといけません。
そして排水できないと、コンポスト内が水でビシャビシャになってしまいます。
水分が多すぎると堆肥にならないため、余分な水分の排出口が必要です。
排水した水は「液肥」になるので、容器を排水口の下において回収できるようにすれば一石二鳥です。
用意する材料
・不織布(ふしょくふ)
・ペットボトルのキャップ×2
最低限この3種類があれば簡易コンポストがつくれます。
発泡スチロールの箱はスーパーのレジ近くの「お客様お持ち帰り可」のダンボールと一緒に置かれていることがあります。
魚介類専門店ならかなりの高確率で置かれています。
ホームセンターでも600円ほどでそれなりの大きさのものが購入できます。
不織布は防虫ネットとしてホームセンターや百円ショップなどで購入できます。
ペットボトルのキャップと一緒にコンポスト内の空気穴・排水口として使い、ハエなどが入ってこないようにします。
コンポストのつくり方
大まかな自作の手順はこうなります。
②キャップの加工
③キャップ+不織布をセット
これだけです。
材料を変えれば、もう少し性能を良くすることもできます。
とりあえず一番安上りな方法を紹介します。
①発泡スチロールに穴を空ける
まずは発泡スチロールに排水口と空気穴を空けます。
底部分に1カ所、側面の高めの部分に1カ所です。
キャップを押しつけて跡をつけ、その跡に沿ってカッターなどで切っていきます。
できる限りなめらかに切ると凸凹した隙間が減るため、より虫が侵入しにくくなります。
今回は穴を1つずつ開けただけですが、複数開けるとより排水性や通気性が高くなります。
排水口は水を集めやすい隅っこに空けると効率よく排水できます。
②キャップに穴を空ける
このようにキャップの内側に穴を空けます。
今回カッターを使って空けましたが、力を入れて空けようとすると勢いでずれたりして危険です。
何周にもわたって跡をつけるようにして切ると、力もいらず比較的安全に切れます。
どうしてもカッターを使うのが怖いなら、キリでシャワーの穴のように小さな穴を複数空ける方法もあります。
ただこれだと穴が小さく、排水量が少なくなったり、最悪詰まってしまうことがあります。
こうしたことを防ぐために発泡スチロールに排水口を複数個所空けて対処しましょう。
③キャップに不織布をかぶせ穴に押し込む
まず不織布をキャップに被さるくらいの大きさに切ります。
あとはキャップに被せて発泡スチロールに空けた穴(排水口・空気穴)に押し込みます。
箱の内側から押し込むとラクです。
これでハエなどの虫が侵入してくるのを防ぎます。
不織布は結構丈夫なので1枚だけ使えば大丈夫です。
④完成
これで容器は完成です。
空気穴と排水口にちゃんとキャップが入っているか、すき間がないか確認しましょう。
もう少し性能を良くするなら
空気穴を複数空ける
今回は空気穴は1つだけ空けましたが、もっと空ければ通気性は良くなります。
空気穴は空気の流入だけでなく、湿気を外に出す効果もあります。
はっきりいって、コンポスト内が乾燥することはまずありません。
中の堆肥は大量の水分を含むため、どうしても水分量が多くなります。
少しでもコンポスト内の水分を減らすなら、空気穴も多めに空けましょう。
ただ虫が入らないよう、穴が密閉できてるよう注意。
キャップ+不織布は代用可能
キャップと不織布でした防虫対策ですが、別のものを使っても大丈夫です。
・虫の侵入を防ぐ
この2点が揃っている方法なら代用可能です。
例えば茶こしネット。
細かい網目になっているものだと使いやすいです。
自分で作るのが面倒・もう少し排水量を多くしたいなら、こうしたものを使うのも手です。
使用上の注意点
安上りでつくれる発泡スチロール製ミミズコンポストですが、いくつか欠点もあります。
ただ致命的なものではないので、気をつければ対処可能です。
日光で劣化しやすい
素材が発泡スチロールのため日光が当たると劣化しやすいです。
日陰などの直射日光が当たらない場所に置いて使ってください。
直接日光が当たらない場所なら軽く2~3年は使い続けられます。
変形に注意
発泡スチロールは柔らかいため力を入れると変形したりキズがつきやすいです。
特にフタを空けるときに力を入れすぎると容器とフタの間に隙間ができてしまいます。
隙間ができると虫が侵入したり、ミミズが脱走するので注意。
変形させなければかなりの密閉性を保てるので、扱いには注意して長く使えるようにしましょう。
最後に
冒頭にも書きましたが「防虫」と「排水」、これだけは怠らないようにして容器をつくりましょう。
この2つができていないと堆肥作りを失敗する主な原因になります。
しっかり対策できた容器を作って、上質な堆肥をつくりましょう。