胃炎や胃ガンを確かめる「胃カメラ」の検査の感想。検査中の内容や費用なども紹介。
胃の調子が悪かったり胃炎や胃潰瘍・胃ガンが疑われると胃カメラ(内視鏡)で確かめるか薦められるようになります。
しかし存在は知られる胃カメラですが、人生で何回も経験するものではありません。
胃カメラってどうやるのか? 治療費などの料金はどのくらいかかるのかと考える人もいるかと思います。
そこで実際に胃カメラを受けたことがあるので、その際の感想やどんなことをしたのか紹介したいと思います。
胃カメラの概要
まずは胃カメラをしようと考えている人が知りたいであろうことを簡単に書いておきます。
使う器具・やり方
胃カメラは細長いチューブの先にカメラが付いており、それを鼻ないし口から入れて使います。
このチューブの先端付近は角度を変えて動かすことができるため、胃の中を角度別に撮影することが可能です。
入れる前に麻酔と潤滑ジェルを使って痛みが無いようにしているのでご安心を。
またカメラのみがついているものと、ポリープなどを切除できるようなアタッチメントがついているものがあります。
アタッチメントがついていても診るだけなら料金は変わらないのでご安心を。
食事制限
胃カメラをすることを決めたら、検査日の前日から食事制限をすることになります。
胃カメラでの検査時に胃に食べてものや消化残りがあると正常に検査できません。
そのため最短でも半日前からは何も食べることができなくなります。
ただ水だけは飲めるので血液検査やバリウム検査をすることになったときと同じような感じになります。
料金
胃カメラは保険適用になっており、普通の保険の3割負担だと5000円前後で受けられます。
…まあ普通の診察で1000円前後と考えると、1回で5000円はかなり高いと感じますが。
ただこれは単純に「診るだけ」での料金になるため、何らかの異常が見つかったときの治療料金は別口になるので注意しておいてください。
異常が見つかると
胃カメラで異常が見つかると、それにあった対処を薦められます。
胃炎のような処方箋でなんとかなるようなら胃カメラで診るだけで、最後に薬を処方されて終わりです。
問題は「ポリープ」や「胃潰瘍」・「胃ガン」が見つかったときです。
明らかな異常があると、その部分の細胞を少し取って検査する必要があります。
これをするだけでも5000円近く追加でかかるので、胃カメラをする際には1万円以上は持っておいたほうがいいです。
切り取った細胞の検査には数日~2週間くらいかかることもあるので、その間に症状が悪化する可能性を考えると検査するのは早いほうがいいです。
薬を服用するだけならそこまで負担にはなりませんが、手術するほど悪化しているとその限りではないのでご注意を。
実際の胃カメラの流れ
ここから実際に胃カメラをするときの流れを紹介していきます。
1.予約
まずは胃カメラをするための予約です。
数日先になることも多いので、胃カメラをすると決めたら早めに医師に提案しておいたほうがいいです。
また私は個人経営の医院で受けましたが、日中の診察もしないといけないため朝7:00の早朝にすることになりました。
こうしたことを踏まえた上で予約しましょう。
2.食事制限
胃カメラをする半日前から食事をすることはできなくなります。※水は飲めます。
私の場合は朝の7:00に胃カメラを開始することになったため、前日の19:00以降に何か食べてはいけないといわれました。
胃の中に何か残っていると検査の邪魔になりますし、胃カメラを入れた際の不快感で吐き気が出ることも多いと思われます。
3.麻酔
胃カメラを入れる前に麻酔をかけます。
ただ麻酔といっても注射ではなく飲むタイプとガスタイプの麻酔になります。
場所は胃カメラを入れる入り口の鼻とのどの部分。
のどは飲むタイプの麻酔薬で、鼻は数分ごとに何回かガスタイプの麻酔をしていきます。
4.胃カメラ挿入
胃カメラを入れる前に胃カメラのチューブ部分に潤滑ジェルを塗って滑りをよくします。
結構な量を塗るので終わった後に鼻をよくかむことになると思います。
塗り終わったらさっそく胃カメラ挿入ですが、このとき目の前にモニターがあります。
当然カメラが鼻・ノド・胃と入っていく様子が映っているわけですが、見るのがイヤならカメラが入りきるまで目をつむっているのも手です。
呼吸も充分にできるためさほど苦しくは無かったですし、入れる前に口元にタオルをして嘔吐対策もされるので気休めにはなるかと。
5.検査時間は5分前後
特に胃ガンのような重度の異常がないようなら5分程度で終わります。
ただ私の場合は胃炎で済んだのでこの程度の時間で済みましたが、もしポリープや胃潰瘍・胃ガンが見つかると別の作業が必要になるため、追加で時間がかかるようになります。
まずは胃の中を満遍なく診てから、帰りに食道あたりにも異常が無いか確かめて終わりです。
6.説明
終わったら胃の中の様子をモニターで再度見ながら説明を受けて終わりでした。
胃炎だとそこまで目立った感じではなかったので、素人目だと判別が難しかったと覚えています。
もし胃潰瘍や胃ガンといった重度の異常があった場合は、また別口で説明を受けることになると思います。
終わった後
ここから胃カメラが終わった後、どんなことになったか書いていきます。
診察自体は30分くらいで終わりますが、そのあと何が起きるか知っておいておきましょう。
特に「検査で午前休んで、午後から出勤」なんて考えている人は特に覚えておきましょう。
麻酔は1~2時間
個人差があるでしょうが、麻酔の効果は1~2時間くらい続いていました。
おそらく胃潰瘍といった重度の症状があった場合に備えて、余分に時間を確保しているんだと思います。
そのため早く検査が終わってもしばらくは麻酔の変な感覚が続いていました。
まあ麻酔の感覚だけならさして問題は無かったです。
不快感はある
麻酔が効いているとはいえ、流石に体内にチューブを入れるのでそれなりに不快感はあります。
個人差はあるでしょうが吐き気を伴う不快感なので検査当日に出勤しようとしている人は注意してください。
私の場合は胃カメラの最中の吐き気などは抑えられましたが、終わったあとにかなり不快感が続きました。
午後になっても無くならず翌日になっても残っていたので、最低1日は不快感が続くと思ったほうがいいです。
仕事に支障が出ないようにしたいなら休日が検査日になるように胃カメラの予約を入れるのがオススメかと。
食事はOK
胃カメラが終わった直後でも食事を摂ってもいいといわれました。(まあ胃炎で済んだからかもしれませんが)
胃カメラのために食事制限をしていたので、余裕があるようなら食事しておくのもいいと思います。
ただ上記の通り終わった後にも不快感が残るので、吐き気が酷い人は無理せず一食くらいは抜くか、少量に抑えたほうがいいでしょう。
最後に
これが私が胃カメラをしたときの内容です。
胃カメラなんてめったにすることでもないので、初めての人はいろいろ不安だと思うので、少しでも参考にしてください。