切り傷・擦り傷・刺し傷…。早くケガを治す方法
日常生活で細かいケガをするのはよくあると思います。
しかしちょっとしたケガでも、思ったより治るのに長引いた経験はありませんか?
「絆創膏貼っときゃ治る」とだけ考えていると、無駄に治るのに時間をかけている場合も。
ケガの種類によっては「早く治る方法」というのがあるので、生傷が絶えない人は参考にどうぞ。
「切り傷」の治し方
切り傷を治すには絆創膏を使うのが一番早いです。
ケガの度合いにもよりますが、うまく使えば1~2日で水に入れても痛くなくなります。
重要なのは絆創膏の「貼り方」です。
切り傷を密着させるようにして絆創膏を貼ると早く痛みが無くなり、治りやすくなります。
このまま1日ほど固定。
ちょっとした切り傷ならこれだけで治ります。
切り傷を早く治すコツは「切り傷の一番奥を治す」こと。
傷の断面はすぐに表面が治癒(コーティング)されて痛みが無くなりますが、根本部分はそうはいきません。
切り傷は少し動かすだけでも徐々に「裂けて」しまい、治りかけでもまた傷が開きやすいです。
そのため傷の裂けた一番奥、根本の部分から治すのが重要になります。
根本が治ると裂けていた部分が楕円型の溝になるため、動かしても裂けにくくなります。
「擦り傷」の治し方
擦り傷はとにかくカサブタを作るようにしましょう。
カサブタは「細胞を治すための防御壁」みたいな感じで、これができないと治りも遅いです。
特に擦り傷や欠け傷は細胞そのものが欠損してしまっているので、新しく細胞を作り直すしかありません。
しかし細胞を新たに作るには「細菌の侵入が無い」ことが特に重要。
絆創膏でも代用はできますが、一番厄介なのが水に濡れてしまう場合。
例えば手に擦り傷ができた時。
よくある経験でしょうが「絆創膏をしてせっかく血が固まったのに、水に濡れたら血がにじんできた」というもの。
カサブタ(固まった血液)は水に溶けやすいので、湿気が多いとすぐに溶けてしまいます。
そのため手洗いの時はカサブタができたら絆創膏は外し、サッと水洗いして拭いてしまうが、傷の治りも早いです。
刺し傷
画鋲や釘などで刺してしまった場合、傷の経過によって対処法が変わります。
まずは傷の消毒が絶対です。
刺し傷は深いところまで異物が入り込むため、破傷風などのリスクが他の日常におけるケガよりも高いです。
破傷風とは傷口などから破傷風菌が入り込み、死亡する可能性も高い危険な症状です。
特にサビた画鋲や釘、尖った木片などは細菌類が付着していやすいです。
抜いた時に大量出血しないようなものなら、まずは抜いて血と一緒に細菌を押し出しましょう。
そしたら消毒して絆創膏などを貼ります。
刺し傷の場合は細胞が密着しやすく組織の癒着自体は早くに済むので、治るのはそこまで時間がかかりません。
ただ数日経っても痛みが消えなかったり、幹部が赤く・黒く等変色したら危険です。
こうなると細菌感染の恐れがあります。
すぐに病院にいって適切な治療を受けましょう。
放っておくと幹部周りを丸ごと切除するハメになる可能性もあります。
あかぎれ
冬場に指先やかかとなどで起きやすい「あかぎれ」。
あかぎれは起こる前の予防には保湿や角質の除去、起きた後には絆創膏が治しやすいです。
あかぎれは乾燥して皮膚が硬くなると、しわに沿って皮膚が裂けることで起きます。
そのため予防には保湿クリームなどで湿度を保ったり、硬くなった皮膚(角質)を除去して新しい皮膚にするのが大切です。
ただあかぎれの部分に保湿クリームを塗っても、治癒が早くなるわけじゃありません。
あかぎれ=皮膚の乾燥は継続して起きているため、一時的な保湿では効果は低いです。
あかぎれはしわがある場所にできやすいため、幹部の皮膚を動かすと傷が深く・開きやすい特徴もあります。
そのため切り傷の治療のように絆創膏を貼って傷を癒着・固定するのがベスト。
おまけに絆創膏を貼れば湿度も保てるため、乾燥肌も防げます。
安物の絆創膏で良いので、あかぎれが起きやすい人は少なくとも一晩は絆創膏を貼っておきましょう。
牛乳+マルチビタミンで治癒促進
どんなケガにも対応できる方法として、牛乳とマルチビタミンで傷の治癒を促進させられます。
日常でできる細かいケガは、大抵は1週間もあれば完全に治り、傷跡も無くなります。
しかしできるだけケガを早く治したい、あるいは適切な処置をしても治りが遅い人は、試しに牛乳とビタミンを摂るようにしてみましょう。
まず、ケガを治すには細胞を再度作り直す必要があります。
その材料として「たんぱく質」と「各種ビタミン」が必須です。
食事量が少なかったり偏食が過ぎると、ケガを治す分の栄養が足りなくなります。
通常は体の維持に優先的に栄養が回されるため、栄養が足りないとケガの治癒も遅くなります。
そこで手っ取り早い栄養補給におすすめなのが、牛乳とマルチビタミンのセット。
個人差は少しありますが、牛乳1杯(200ml)で一日に必要なたんぱく質を10%ほど補給できます。
ただ細胞を作る主材料がたんぱく質といっても、治すための工程には他にも多様なビタミンが必要です。
マルチビタミンなら必要な各種ビタミンを一括で補給できます。
食生活があまりに酷くなければこれだけでも効果があるので、少しでもケガを早く治したい人は試してみましょう。
睡眠は大事
もう一つあらゆるケガを早く治す方法として、充分な睡眠が大事です。
睡眠中は免疫力の向上や細胞分裂が盛んに行われるため、寝てるだけでもケガは早く治ります。
夜更かしなどをして疲れが残るような睡眠をしていると治癒が遠のくので注意しましょう。
また睡眠中は、絆創膏をするベストなタイミングでもあります。
寝返りなどで知らず知らずのうちに傷を開いたり擦ったりするため、治りかけの傷を悪化させることもあります。
しかし傷口をカバー・固定しておけば、効率よく幹部の癒着・治癒が進みます。
お風呂上りで絆創膏を剥がしてしまっても、患部が乾燥したら貼り直しましょう。
やれることはやっておこう
ケガを効率よく治す方法を紹介しましたが、どれも大した手間じゃありません。
絆創膏の貼り方を少し変えるだけだったり、充分な睡眠と栄養補給。
それだけでも治癒時間の短縮は可能です。
特に切り傷やあかぎれなどは適した治療方法じゃないとなかなか治らないケガです。
あまりにもケガの治りが遅いなら、ここで紹介した方法を試してみてください。