安眠枕のつくり方…パイプ・羽毛・ウレタンなど用途に合った中身

2021年3月6日その他・雑学その他,便利グッズ

「安眠枕」として売り出されている枕。

形状以外にも中身も各製品ごとに違ったりします。

それぞれに特性があり、「安眠枕」となっていても、自分には合わない、なんてこともあります。

しかしいちいち別の枕を購入すると、枕がいくらあっても足りません。

そこで中身を交換して安眠枕にすることもできます。

「枕に不快感を感じる」「安眠できない」なんて人は枕の中身を変えてみましょう。

枕の「中身」の種類

まずは枕の中身に使われているものの種類を紹介します。

・羽毛
・マイクロファイバー
・パイプ
・そばがら
・ウレタン

大きく分けても、これだけの種類があります。

ただパイプのように、同一の種細でも細かく区分されるものも。

まずはそれぞれどんな特性を持っているのか詳しく紹介していきます。

羽毛

代表的な枕の中身のひとつがこの羽毛です。

特性としてはとにかく柔らかく、頭にフィットしやすいことが挙げられます。

通気性もそれなりにありますが、夏場だと熱を処理しきれなくて蒸れてしまうことも。

逆に冬場だと、頭が密着することによって起きる熱のおかげで暖かくなります。

「安い羽毛枕は品質が悪い」なんて意見。

これは厳密に言うと中に入っている羽毛の量が足りない・調整されてないのが原因です。

つまり自分で羽毛を加えたりして調整すれば、充分に安眠枕と使えるようになります。

ただ対手の羽毛枕は羽毛を取り出す・入れるためのチャックがないです。

中身の調整をしたいならチャック付きの枕を選びましょう。

ポリエステル綿

ポリエステル製の綿も枕の中身としてはメジャーなものになります。

羽毛のように柔らかく、かなり安く購入できるのが特徴。

「綿」系の枕にしたいときのお試しとしても使いやすいです。

羽毛アレルギーの人でも使えるので、こちらも枕の中身として広く流通しています。

ただ良くも悪くも吸水性が悪く、汗を吸収したり、ほどよい湿度を維持しにくいです。

また、ひとかたまりになりやすく、枕に偏りが起きることもあります。

これはポリエステル製の服で毛玉ができやすいのと同じです。

一般的な素材のため安価で大量に用意しやすい反面、デメリットも多いです。

マイクロファイバー

マイクロファイバーはナイロンやポリエステルを繊維状に加工した合成繊維です。

タオルや衣類などの日用品にも使われています。

知らず知らずのうちに日常で使っている人も多いかと。

マイクロファイバーは羽毛のように軽く・柔らかいため、アレルギーなどの理由で羽毛枕が使えない人でも問題なく使えます。

吸汗性と速乾性もあり、少々の湿気があってもサラサラ感を維持してくれます。

おまけに中身の位置ずれといったことが起きにくいです。

これは繊維同士が綿密に絡み合っているため。

柔らかさを維持しつつ、過剰に枕が変形するのを防ぎたいならマイクロファイバーを試してみましょう。

欠点としては、羽毛同様に熱が籠るため夏場での使用は向きません。

逆に冬場なら暖かくして寝れます。

あとマイクロファイバーの原料のナイロンやポリエステルは熱に弱いです。

羽毛のように乾燥機で乾かそうとするとナイロンなどが溶けて固形化してしまいます。

アイロンでも同じなので洗濯したあとは自然乾燥するようにしましょう。

パイプ

代表的な中身のパイプ。

特に種類が多いタイプの素材になります。

「安眠枕」と表記される枕でも使われるくらいです。

使うパイプの種類で枕の質が全然違うので、よく特性を理解してから使うようにしましょう。

パイプの共通の特性

サイズ共通の特性として「通気性が良い」と「調整が簡単」なことが挙げられます。

パイプは筒状のため、枕の中に大量の空気を含めることができます。

このため枕の通気性も上がるため、夏場などで枕が蒸れにくくなります。

そして大抵の枕にはパイプを入れる・出すためのチャックが付いてるものが多いです。

そのためパイプの量を簡単に調整できます。

枕の硬さなどが気に食わなければすぐに変えることが可能です。

気に入った枕の形なら、中身だけを総とっかえなんてことも簡単にできます。

こうした利点が多いため、枕に使う中身で悩んでいるなら初めに気にしておきたいものになります。

パイプの種類

パイプには「大」「小」のサイズと、「ノーマル」「ソフト」「ハード」の柔らかさがあります。

パイプの素材そのものを変えた「エラストマーパイプ」という特殊なパイプもあります。

とにかく種類が多いので、自分に合った枕を追求するならパイプが最適です。

パイプ(大・ノーマル)

パイプの中でも標準的な種類で、パイプの種類はこれを基準にして判別します。

大き目のパイプで、柔らかさも中間の位置付け。

おそらくパイプ枕での標準パイプはこれになることが多いと思います。

このパイプを基準にして、自分に合ったタイプのパイプを選んでいくことになります。

パイプ(大・ハード)

「ノーマル」のパイプに比べて硬めのパイプになります。

「高反発」や「硬め」の枕がいい人はこのタイプを使う事になります。

「ノーマル」パイプより筒の層が厚く、その分硬さが生まれます。

反発力も同様に高く「柔らかいと落ち着かない」なんて人は「ハード」と書かれたパイプを使いましょう。

またパイプの中でも一番通気性が良いです。

・大きい筒
・パイプが潰れにくい

これのおかげで枕に多くの空気を溜められます。

そのため夏場でも枕に熱が籠りにくいです。

蒸れる枕がイヤなら一度ハードタイプのパイプを使ってみましょう。

パイプ(大・ソフト)

「ノーマル」のパイプに比べて柔らかめのパイプになります。

「低反発」のように頭が沈むような感触・少しフィット感が欲しいならこのタイプを使いましょう。

ただ「ハード」とは逆に、フィット感が増す分中の空気が抜けやすくなってます。

少々通気性は悪くなるので注意してください。

パイプ(小・ハード)

パイプ(小)はパイプ(大)を小さくしたもので、半分程度の大きさです。

そのため細かく頭に密着してくれるので、枕のフィット感がかなり増します。

パイプ(・ハード)は、枕のフィット感を上げつつ、頭が沈み込みすぎない枕をつくることができます。

パイプ(・ハード)同様パイプがつぶれにくいため、枕の通気性を上げることもできます。

頭がフィットしつつ、通気性がある枕が欲しいならパイプ(小・ハード)を使ってみましょう。

パイプ(小・ソフト)

パイプが小さいことに加えて「ソフト」タイプなら更にフィット感が増します。

パイプで低反発枕をつくるならこのタイプがおすすめです。

柔らかさ故に通気性は若干落ちるものの健在。

パイプで「通気性の良い低反発枕」をつくりたいなら是非使ってみましょう。

エラストマーパイプ(弾力パイプ)

エラストマー(弾力)パイプは、かなりの柔らかさと弾力を持たせたパイプになります。

普通のパイプならただ弾くだけの感触です。

が、エラストマーは「モチモチ」していて独特の柔らかさ・弾力があります。

頭を乗せたときの「弾かれ具合」が少ないです。

…なんというか「柔らかめに支えられる」感じがします。

それ以外はパイプ(小・ソフト)と同じ感じになります。

ただ特殊な加工のためか通常のパイプに比べかなり割高な値段になります。

通常パイプと同じ量で4~5倍ほど値段が違います。

それに加えて専門店でもないと置いていない場合あるので入手に苦労することも。

炭パイプ

パイプに備長炭や竹炭といった「炭」を混ぜて、消臭効果を持たせたパイプに。

見た目は黒いパイプです。

パイプに配合した炭の効果で、汗の臭いなどを消臭・分解する効果が付いています

枕が汗で蒸れやすい夏場の使用がおすすめ。

寝ている間は枕カバーだけでなく、枕の中まで汗が浸透します。

枕カバーは洗えば済みますが、中身のパイプとなると洗うのにかなり手間がかかります。

パイプを洗わずに汗の臭いを軽減したいならこのタイプのパイプを使ってみましょう。

ヒバ油パイプ

パイプにリラックス効果のある「ヒバ油」を配合したパイプになります。

ヒバ油はヒノキの匂いに似ており、リラックス効果を与えてくれます。

ただ匂いは時間とともに少なくなっていき、最終的には無くなってしまいます。

無くなったら新しく買い換える必要があるので注意してください。

人によっては匂いが気になってかえって眠れないなんてことも。

しっかり匂いのほどを確認してから導入するようにしましょう。

そばがら

そばがらはソバの実の殻の部分を使う、昔からある素材です。

完全に植物由来で独特の「じゃりじゃり」した感触があり、他の素材とは違った感覚になります。

そばがらは小さいため枕の形もかわりやすく、それなりのフィット感もあります。

そばがら自体が湿気を吸ってくれ、放熱性でヒンヤリした感触もあります

夏場に適した枕をつくれます。

また、そばがらを詰めた枕は他の枕より重くなります。

寝ている間に枕が動いてしまう人にもおすすめです。

ただ「殻」なので硬めの枕になるので、柔らかさを求めている人は注意してください。

小豆(あずき)

小豆はそばがら同様に植物由来の素材でかなりの吸熱効果を持ちます。

乾燥した小豆を触るとかなりひんやりしています。

湿気なども吸い取ってくれるので、夏場に使う枕としては最適な素材です。

また枕の中でもかなり珍しくレンジで加熱して使えるものもあります。

吸熱効果が高いことから保温効果もあり、冬場なら暖かい枕として使うことも可能です。

夏場・冬場で枕を使い分ける手間も省けます。

小豆特有のジャラジャラした感触が、想像とは違った使い心地を感じる人もいるかと。

小豆自体がすべすべして摩擦が少なく、枕の形状は思ったより変わりやすいです。

枕も重めになるため動くことも少なくなります。

ただ管理が少々面倒で、定期的に陰干しする必要があります

詰め替え用の小豆は少ないのか、販売していないのか見かけることがないです。

別の枕にするなら既存の小豆枕から取り出して使いましょう。

ウレタン

低反発枕でよく使われているのが「ウレタン」になります。

枕の中でかなり柔らかいため形が変わりやすく、より頭にフィットして最適な形になってくれる素材です。

枕にフィット感を求めているなら一度は試してみたい素材になります。

最近は夏場でも使える「ひんやりウレタン」も販売開始。

夏場でも十分に使えるウレタン枕も販売されています。

ただパイプのように自分で量の調整ができません。

そのため枕の高さを変えたいなら下にタオルを敷いたりして対応する必要が出てきます。

あとあまりに寒いとウレタンが硬くなります。

室温が10℃以下といった低温になると、ウレタンが固まってすぐに変形しなくなります。

頭を乗せると「トンッ」と弾かれるくらい。

徐々に変形はしていきますが、それは頭が乗っている部分だけ。

全体の柔らかさを保ちたいなら、ある程度室温を維持する必要があります。

枕の中身で気をつけたい点

ここからはどんな素材の中身を使うにしろ、共通して注意したいことを紹介します。

気をつけないと後始末がとても面倒です。

購入代金がムダにもなりかねないのでよく理解しておきましょう。

別々の素材を混ぜて使わない

あまりする人はいないでしょうが「羽毛+パイプ」と別の素材を組み合わせて使うのはやめましょう。

「それぞれの利点を活かせるんじゃ?」と感じる人もいるでしょう。

しかし逆に互いの利点を潰してしまいかねません

例えば「羽毛+パイプ」。

これだと柔らかい羽毛にパイプの粒々した感触が混ざり、かえって感触が悪くなります。

「パイプ(ソフト)+パイプ(ハード)」といった組み合わせでも同じです。

むしろ柔らかさと硬さが同居してる、よくわからない感触の枕になってしまいます。

一番厄介なのが混ぜてしまうと後で分別する作業がとてつもなく面倒になります。

経験談ですが全部を分別するのに2~3時間ではとても足りなかったです。

良い感触になる保証も少なく失敗したときの後始末も大変…。

違う素材を混ぜて使うのはやめておいたほうが無難です。

もしどうしても数種類の素材を使いたいなら、枕にいくつか「ポケット」があるものを使いましょう。

パイプ(小)とパイプ(大)を混ぜて使わない

同じ種類のパイプでも大きさが違うなら混ぜないようにしましょう。

まずパイプ(大)とパイプ(小)の大きさはこんな感じです。

発端は「パイプ(大)だと隙間ができるから、その隙間をパイプ(小で)埋めよう!」なんて浅はかな考え。

かなり面倒なことになりました。

まず隙間を埋めることはうまくいきませんでした。

簡単に説明するとパイプ(小)がパイプ(大)の中に入りこんでしまい隙間を埋めることができなかったです。

それどころかパイプ(大)にパイプ(小)が入ることでパイプの硬さが増加

かえってパイプ(ソフト)の利点を潰してしまっていました。

こんな感じです。

パイプ(小)のせいで厚さ(硬さ)が増したパイプ(大)といった感じに。

後々パイプ(大)と(小)を分別する作業にも苦労するハメに。

例え同じパイプでも大きさは統一して使いましょう。

同じメーカーの詰め替えを使う

羽毛やパイプだと、後々量の調整のため詰め替え用のものが販売されています。

が、できるだけ同じ会社のものを購入するようにしましょう。

別の会社だと感触が違ったり、微妙に大きさや厚さが違ったりすることがあります。

誤って感触や大きさの違うものを使ってしまうと、上記で説明したデメリットが発生しかねません。

購入する前に素材の感触や大きさなどをよく確認するようにしましょう。

低反発なら枕いっぱいに入れない

羽毛やパイプ(ソフト)などで低反発の枕にしたいなら、枕いっぱいに詰め込まないようにしましょう。

やってみるとわかりますが、枕いっぱいに中身を詰め込むとかなり枕が硬くなります。

これでは柔らかい素材を使っても、低反発とはいえない枕になってしまいます。

個人差はありますが精々枕の7~8割くらい・多くても9割くらいの量になるよう中身を入れましょう。

詰め替え用の中身の袋の表記に「○○cmの枕なら○袋」と表記されているので、そちらも参考にするといいです。

最後に

枕に使える素材の特性や注意点などを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

もし安眠が中々できず、今まで1種類の素材しか使ってこなかった…。

そんな人は他の素材を試して自分だけの安眠枕をつくってみましょう。