冷風機と扇風機はどちらが涼しい? 冷却機能や省エネなどの性能の違い

夏場に活躍する扇風機ですが、最近では「卓上冷風機」というものが多く出回っています。

「小型のクーラー」といわれるような高性能な冷風機もあるため、なかなか馬鹿にできないものもあります。

ですがクーラーともいわれるくらい冷風機と聞くと「涼しさ」や「消費電力」を気にする人もいると思います。

そこで冷風機の性能を細かく調べてみました。




冷風機とは

冷風機の仕組み

「小型クーラー」といわれることもある冷風機ですが、クーラーとは違い水を使って冷風を出しています

冷風機の中には吸水フィルタが格納されており、このフィルタを空気が通ることで冷却される仕組みです。

もっと詳しく説明すると「気化熱」を利用して冷風にしています

水というのは蒸発する際にそこにある熱を奪う性質があります。

汗や水で肌を濡らした状態で風を当てると涼しく感じると思いますが、あれは濡れた部分の水分が蒸発すると同時に熱を奪っているからです。

蒸発している間は絶えず熱が奪われる = 温度が下がり続けているため涼しくなっているというわけです。

冷風機ではフィルタに染み込ませた水分を蒸発させることで空気を冷やし、その空気を送風する仕組みです。

このため送風ファンを動かすだけにしか電力を使っていないため、クーラーとは違いかなり省エネなグッズになります。

卓上が主流

現在の冷風機は「卓上冷風機」という名で通っているため、とても小型です。

種類にもよりますが高さ・幅・奥行が20cm前後に収まっているものがほとんどです。

一昔前の冷風機を知っている人ならわかるでしょうが、昔は業務用かと思うほど大型でまさしく「設置型クーラー」といわんばかりの形状でした。

しかし今では小型が進み、USB電源コードを使っているためパソコンにつないだりモバイルバッテリーでも動くようになってます。

まさしく「卓上」といった使い方で手軽に使えるようになってます。

扇風機と同じような値段

冷風機の値段は扇風機と同じような値段で販売されています。

高いものだと10000円ほどしますが安いものだと3000円ほどで販売されています。

ただ安いと冷風効果や機能性が低い場合があるため、5000円くらいのものから相応に機能が揃った冷風機になっていきます。

このくらいの値段なら扇風機と同じくらいなので、冷風機の性能から見るとかなりお買い得なものが多いです。

冷風機の性能

では冷風機が扇風機とどのような違いがあるのか解説していきます。

冷却効果

冷風機で最も重要なのが冷風による冷却効果です。

さきほど説明した通り冷風機は水を使った気化熱を用いて冷風を出しています。

たかが水とも思うでしょうが馬鹿にはできず、どんな冷風機でも空気を直接1℃以上・高性能なものなら4℃も冷やすことができます。

さらにこの冷風が肌に当たるため体感温度としては5~10℃近く下げることもできます。

ちなみに扇風機は空気を循環させるだけで冷やす効果はないので、冷風機を使うとその効果を実感しやすいです。

消費電力

冷風機は冷風を出すわりにほとんど電力を消費しません

最大消費電力としても高くて10W前後、低いと5Wほどしか消費しない冷風機もあるので非常に省エネです。

扇風機の消費電力が30~40Wとして見るとかなりの省エネだとわかります。

1時間あたりの1Wの電気料金が約0.3円なので、それぞれの消費電力と料金を比べた結果がこちら。

※1日4時間使用したとして計算

消費電力1日の料金1か月の料金
冷風機10W13円360円
扇風機40W48円1440円

このように冷風機の方が1か月1000円以上も電気料金の削減ができます

日ごろ扇風機を使う時間が長い人ほどこの差は顕著になっていきます。

夏場の電気料金で悩んでいるならいっそ冷風機に変えるという手も充分に有効です。

持続力

冷風機を選ぶポイントの一つとして水タンクの容量があります。

冷風を出し続ける時間ですがこれは冷風機の水タンクの容量に依存します。

冷風を出すには水が必要ですが大体1時間で100~150mlくらいのペースで減っていきます。

室温や風量などによっても増減するので、容量が300mlくらいの冷風機だとあっという間に水が無くなってしまいます。

最近は500mlの水が入る(4~5時間ほどの持続力)冷風機も増えてきたので、水を入れる手間を省きたいならそれくらいのタンクの冷風機を選びましょう。

小型・軽量

「卓上」と称されるだけありかなり小型なのが冷風機の特徴です。

重量は水込みの重さで1~2kgなのでかなり軽いため持ち運びや移動が容易です。

小型なので置く場所も選ばず、テーブルの上・パソコンの横・ベッド横といろんな場所に設置可能です。

例えばオフィスなどで扇風機を置けなくても、冷風機なら問題なく置ける場合も多いです。

しかも冷風効果もあるのでむしろ率先して使いたいところ。

電源はUSBアダプターでモバイルバッテリーも使えるため、外出先でも使えます。

冷風機のネック

軒並み扇風機より性能が良さそうな冷風機ですが使っていて不便な部分も存在します。

風量と範囲が少ない

どの冷風機にもいえますが冷風の勢いが弱く、範囲が狭いです。

大抵の卓上冷風機の大きさは20cm立方ほどなので必然的に出てくる冷風の範囲は狭くなります。

また冷風を出す仕組みの構造上風の勢いが少なくなります。

冷風にするために吸水フィルタを通さなければならないため、フィルタが障害物となって風の勢いが弱まってしまいます。

こうしたことから打ち付ける風の面積は扇風機の半分以下くらい、届く範囲は1m弱といったところです。

ファンの大きさや消費電力の少なさもありますが、外出帰りや風呂上がりでたくさんの風が欲しいときには不向きかと。

パソコンなどの卓上作業中や就寝前の枕元などに使うこと前提の構造なので、まあしょうがない部分もありますが…。

水の補充

どんな冷風機でもかならず水を使うため、どうしても水を適時補充する必要があります。

ここで冷風機を購入する判断基準にもなりうるのが「どう水を補充するか」です。

冷風機の水タンクには2種類あり「本体に直接注ぐ」か「水タンクが取り外し可能」なタイプがあります。

本体に直接注がないといけないタイプでは本体を水道前で持っているか、コップなどで何回かに分けて補充する必要があります

水の減る量は1時間100~150mlと意外に多いので冷風機を多用する人だと手間が増えます。

私の使っている冷風機は水タンクが取り外し可能なタイプですが、補充の手間が1回だけなのでかなり便利です。

冷風機を購入する際はどういった水タンクを使っているか確認するようにしましょう。

音が大きい

冷風機は小型と思えないほど音が出ます

風量の設定にもよりますが体感で扇風機の2~3倍くらいの音量でしょうか。

これはファンが冷風機内にあるため音が籠って反響しやすくなるからです。

今ではかなり静音な扇風機も販売されているので、そういった扇風機を使い慣れている人だと不快と思う人もいるかと思います。

コンセント用アダプターは別売り

冷風機の電源はUSBアダプターなのでコンセントにつなぐには変換アダプターが別途必要になります

「ここひえ」のように稀に変換アダプターが同梱されているものもありますが、ほとんどの冷風機には無いと思った方がいいです。

いざ購入してみて「コンセントで使えない!」なんて事態を防ぐためも購入の際に確認しておきましょう。

総評

全体的に見てもやはり室温より数度は低い冷風を出せる・消費電力が少ない点は大きいです。

夏場だとクーラーや扇風機の電気代は馬鹿にならないので、個人レベルで涼しくなりたいなら冷風機は優秀といえます。

扇風機では肌が濡れてないと涼しく感じないので、汗が出てない状態だと何の役にも立ちませんし。

ただ風の範囲の狭さや勢いの弱さはやはりネックです。

私は風呂上がりなどのやたらと熱いときは扇風機、じっとしていたり体温が安定しているときは冷風機と使い分けています。

冷風機の性能にもよりますが、冷風を出すという一点においてはクーラーにも匹敵するくらいのものもあります。

夏場の熱さに参っていたり電気代が気になる人は冷風機を使ってみることも考えてみましょう。