CO2ディフューザーの作り方。1000円以内で簡単・格安自作
メダカや金魚の水槽で、酸素を出すブクブクの「エアーレーション」。
あるいは水草の成長を促す二酸化炭素を作る「CO2ジェネレーター」等。
そういった気体を効率よく水に溶け込ませられるのが「CO2ディフューザー」です。
効果が高いのは確かですが、その値段は大体2000円くらいからと微妙に高め。
そんなCO2ディフューザーをしっかりした作り・格安で作れる方法を紹介します。
自作CO2ディフューザーの作り方
まずCO2ディフィーザーの自作の仕方ですが、「簡単なモノ」と「凝ったモノ」の2種類あります。
まず安価かつ誰でも簡単にできるタイプがコレ。
そして少々工作スキルが必要なものの、市販品らしい造りになっているのがコレ。
どちらもCO2ディフィーザーの役割はしっかり果たせます。
基本的に、どちらのCO2ディフューザーも2つのパーツに分かれています。
・CO2を送る「パイプ」部分
パイプ部分はどちらのタイプのディフィーザーでも使えるので、最初はそちらの作り方から紹介していきます。
パイプ部分の作り方
CO2ディフィーザーのパイプには「硬質パイプ」を使うと簡単に作成できます。
パイプ部分はまっすぐ水底まで届かせないといけないので、普通のエアーチューブは向いていません。
そのためアクリルパイプや硬質塩化ビニールパイプなどで作ります。
最低でも水槽の底にまで届く長さのパイプを使いましょう。
パイプはお湯につけるだけで簡単に曲げられるので、そこまで苦労しないです。
先端部分をU字に曲げればOKです。
「簡単な」CO2ディフィーザーの作り方
簡単なCO2ディフューザーは、誰でも簡単に・すぐに作れます。
こちらはイースト菌を使ったCO2ディフューザーのように、一度に出るCO2が少ない場合に最適。
写真からでもわかりますが、使う材料がこちら。
・エアーチューブ
どちらも100円ショップのアクアリウムコーナーで販売しています。
作り方は…まあ写真通り数センチに切ったチューブの先端にウールを詰めるだけ。
できるだけギュウギュウに詰め込みましょう。
爪楊枝など細いものを使うとうまく詰め込めます。
試しに使ってみて1ミリ以下の泡がたくさん出てきたら成功です。
写真でチューブの上に白い線みたいなのがありますが、それは全部泡が数珠つなぎで出ている様子です。
泡がかなり細かくないとディフューザーの意味がありませんし、CO2もうまく水に溶けません。
欲をいえば写真のように0.5~0.1ミリくらいの泡にしたいところ。
こちらの簡単なCO2ディフューザーなら取り外し・ウールの詰め直しも簡単なので、納得いくまでトライ&エラーしましょう。
「凝った」CO2ディフューザーの作り方
少々縦長ですが、市販品に近い作りになっています。
しっかりと作りこむ必要がありますが、化学式CO2ディフューザーのように一度に出るCO2が多い場合にも使えます。
もちろんCO2が少なくても可。
これが必要な材料です。
・綿(ウール)
・エアーチューブ
主だった材料はこれらだけです。
どれも100円ショップで売っているので、300円ほどで作れます。
効き馴染みのない人もいるかもしれませんが、「化粧用スポイト」というのはコレ。
ダイソーなどの100円ショップの化粧品コーナーにあります。
針は尖っておらず、ただのパイプなのでそこまで危険じゃありません。
本来は微量の化粧液などを垂らすために使う代物。
これがCO2ディフューザーの本体部分になります。
・密閉性が高い
・エアーチューブを繋げやすい
こうした特徴を持ち、かつ安価なのはこれくらいしか無かったです。
小型・大型のスポイトがありますが、一度に出す予定の二酸化炭素量によって変えましょう。
では肝心のCO2ディフューザーの作り方。
まずはスポイトを分解して、シリンダー部分のみに。
そうしたら、シリンダーの下部分から3~4センチほど上でカット。
筒部分が2センチほどあればOKです。
次に、スポイトを押し出す部分のゴムパッキンを取って穴を空け、そこに綿をギュウギュウに詰め込みます。
かなり密閉した状態にしないと泡がキメ細かくならないので、限界まで詰め込みましょう。
そしてゴムパッキンと綿の接触部分をグルーガンで接着。
アクアリウムで使える専用の接着剤以外は生体に有害なので、絶対に使わないように。
一番安上がりで安全なのがグルーガンです。
あとはゴムパッキンをシリンダーの上部分に入れて、周りを再度グルーガンで接着すれば完成です。
シリンダーとパイプはエアーチューブで接続できます。
ただシリンダー側はエアーチューブの締まりが少し悪いのでグルーガンで接着しましょう。
こちらもキメ細かい泡でないと意味がないので注意。
妥協は厳禁
使ってみて少々不具合があったら、その部分を修正しましょう。
再度書きますが、キメ細かい泡が出ないとせっかく作った意味がありません。
泡は小さいほど浮上するまでの時間が長くなり、その分CO2が水に溶け込みやすくなります。
泡の大きさが1ミリ以上だと浮上まで1秒もかかりませんが、0.5ミリ以下だと数秒かかるほどゆっくりなスピードになります。
CO2の溶け込む効率も段違いですし、少ないCO2でも充分な効果が出ます。
その分コスパも良くなりますし。
今回紹介した自作CO2ディフューザーはどの部分もあとから修正が効くので、修正作業自体はそこまで難しくないかと。
パイプから取り外せば、後から交換したり、サイズを変更することも可能です。
かなりシンプルな作りですが、その分自分好みの調整も効きやすいと思います。
「CO2添加はしたいけど、本格的なディフューザーまではいらない」なんて人は是非作ってみてください。