ダメ上司の特徴。部下を潰す・嫌われる・会社を傾ける上司とは?
入社すると必ずいる上司ですが、時折「ダメ上司」なんていわれる人がいます。
あまりにも人使いが荒かったり、口調がキツかったりと多種多様なタイプがあります。
離職の原因にもなるため、長期的に会社に害を与えるような存在にもなりかねません。
もし昇格することがあったら、こんな上司にならないように気を付けるポイントを紹介します。
ダメ上司の特徴
ダメ上司といわれる人の特徴は多種多様です。
人の感性によっても判断が分かれるところでしょう。
とりあえず一般的に多く感じる「こうされたやイヤ」と思う特徴を挙げていきます。
パワハラ
社員が辞める理由トップランクに位置する「パワハラ」。
これをする上司は職場の空気も悪くします。
何かミスするとひたすら怒鳴る・いびるなどして「自分の鬱憤」を発散します。
元々短気な性格だったり、私生活や職場でのストレスをため込んでいる場合が多いです。
はっきりいってこのタイプは傍目に見て、良くて「ミス5割、私情5割」で怒鳴ってる感じがします。
大抵その場のミスだけでなく以前のミスや普段の生活態度まで非難して延々と時間をムダにしていきます。
退職する理由の「仕事がキツイ」は遠回しにこの上司を指す場合があるかと。
人の粗探しに熱心
細かく人のミスを探して見つけると、さも鬼の首を取ったかのように糾弾してくる、ネチネチした厭味ったらしいタイプです。
「部下をよく見ている」といえば聞こえがいいでしょう。
が、あまりにもしつこいと自分の仕事そっちのけで他者を観察してるようなものです。
業務上ためになるアドバイスならともかく、このタイプは自分の考えを一方的に押し付けてくることが多いです。
被害者の中には内心「グチグチうるさい! 自分の仕事しろ!」と思った人も多いはず。
いつ文句をいわれるかわからず、常にストレスに晒されるので業務をする上でかなり迷惑です。
日常的なものなので、この環境が嫌で退職していく社員もいるでしょう。
高頻度で口出ししてくる
「人の粗探しをする」ことも含めますが、この場合は他部署の運営にも口出ししてくること。
本来明確に意見できるのは自分が受け持つ部署のみです。
意見が通るかはともかく、そういったことは会議などで議題にすべきことで、現場ですることじゃありません。
それなのに他の人が担当する部署の社員に頭ごなしに命令してくる場違いな上司もいます。
はっきりいって業務の邪魔をしてくる迷惑な上司という印象が強いかと。
自分の直接の上司でもないのに、「アレをこうしろ」なんていわれても迷惑です。
それで変えたあと自分の上司から「なんでこうしている?」と言われることもあります。
平社員では他部署の上司の指示とはいえ無視はできませんし、現場の混乱につながります。
他の部署に顔を出すより自分の持ち場の仕事をしろよ、思う人も多いでしょう。
「効率化」を謳いながら時間をムダにする上司
やたらと業務の「効率化」を口にするくせに自分で時間を無駄にします。
大抵は意味のない長話だったり、上記の怒鳴る・口を出すなどで自分はおろか他人の時間まで奪っていきます。
長いと10~20分くらいは無駄にすることも多々あるので、その分業務の邪魔をされます。
「効率化を目指すなら、まずそムダ話をやめろ」と思ったことも多いです。
しかもこれが原因で残業になることも多く、さらにストレスを溜める原因にもなります。
やたらと(ムダに)権力がある
中小企業などの小規模の会社で起きやすいですが、稀に社長より権限を持った部長・課長などがいます。
これは現社長が前社長である親から会社を継いだ時に起こりやすいです。
大抵新しい社長よりも古参の社員のパターンが多く、昔から会社を回しているため発言権が強い場合があります。
本人の気が強かったり新社長が気弱だったりすると、あっという間に地位に反して立場が逆転します。
こうなると手がつけられなくなり、権限がないにも関わらず経営・人事に口を出してメチャクチャにしていきます。
残業を強制させてくる
残業は溜まってしまった・仕上げなければならない業務を今日中に終わらせるためにするもの。
ある種しかたない面もあります。
しかしここでいうのは「残業せざるを得ない状況にする上司」です。
理由は上記の「時間をムダにする」などの行為もありますが、最悪なのは「社員の人数を減らす」ような奴です。
「パワハラ」や「人件費削減」で本来必要な人材・人手までクビにしていき、結果的に業務が滞る原因になります。
単純に正社員8時間分の労働力が減るので現場の社員が8人いても各1時間残業するハメになります。
これより社員が少ないと2時間・3時間とネズミ算式に増えていきます。
「人件費削減」だとしても、残業が増えれば最終的に会社の損失になると気づかない上司です。
教えられてないことで怒鳴る
このタイプのダメ上司だと新入社員が特に被害に遭います。
新人教育をマトモにしないくせに、それでミスすると怒鳴りつけてくるという理不尽な人間です。
新人の教育係にあまり経験のない社員をあてる場合もあり、それで間違って覚えてしまうことも。
「日常的にそんなことで怒鳴られるなら辞めたほうがマシ」と考える社員もいるでしょうし、離職率も爆上がりになります。
こういった上司がいると1年持たずに新入社員が辞めていくことも多いです。
実話・こんなダメ上司
ここからは私が遭遇した、「会社を潰すつもりなんじゃないか」と思うほどのダメ上司を紹介します。
…というより今まで書いてきたことの、複合・まとめ版な人物像ですが。
※かなり愚痴の面が強くなるので、ご注意を。
特徴
私が経験したダメ上司の主な特徴がこちら。
・他部署に口出し
・ムダ話
・人員を減らす
・人事に口出し
・自分を昇進させる
・社長より権限が強い
・贔屓
役満じゃないかってくらい、面倒な特徴を持った上司でした。
どれくらいかというと直属の部下になった新入社員が1年で辞めることが多く、他部署の社員でも関わると辞める率が多くなるほどです。
2か月に1人は辞めていくような状態で、慢性的に人手不足な部分が多かったです。
明確に会社に損害を与えてるといっても過言じゃないでしょう。
私は最初は他部署の配属だったので被害は少なかったのですが、徐々に口出しされるようになり、最終的に部署が半壊しました。
最終的に強引な人事異動で直属の部下になったのですが、「あ、これは辞めるわけだ」と感じたくらいです。
①私情でパワハラ
プライベートで不機嫌になると職場に持ち込んで八つ当たりしてくるので、かなり迷惑です。
沸点が異常に低く、階やフロアをまたいで怒鳴り声が聞こえてくるくらいです。
はっきりいって「社会人としてダメなやつ」と皆に認識されてます。
だけどムダに地位があるため誰も面と向かっていえない状態です。
私は見てませんが、部下の胸倉をつかんで怒鳴っていたという話もあるくらい短気かつ暴力的です。
ちなみにこの対象となった社員は少しして辞めてます。
昔に警察の厄介になったといわれても驚かないくらいです。
②他部署に口出し
まるっきり違う部署に顔を出しては文句をいっていく悪癖があります。
担当が違う部署にいる時点でおかしいのに文句を言っていくという迷惑さ。
(部下の人には悪いですが)そういうのは自分の部署でやるべきことだろうと毎度思ってます。
このことでストレスが溜まって体調を崩す人も過去にも結構いたらしいです。
作業の邪魔になるからさっさと出ていってほしいと思う人も多いでしょう。
しかも自分のせいで残業が増えたのに「効率が悪い」とダメ出し。
単純に複数の場所で自分のストレスを溜めていくので、パワハラの頻度も高くなっていきます。
③ムダ話
小ミーティングと銘打って半分以上ムダとしか思えない話で時間をムダにしています。
ミーティングで兵法書の内容を覚えさせることが、いったいどんな業務に役立つというのか?
そりゃタメになる言葉もありますが、そんなものわざわざ兵法書を用いる意味なんでないでしょう。
そんなこと覚えさせるくらいなら仕事に直接関係することに時間を割くべきです。
④人員減らし
パワハラや、人件費削減といった理由で次々人を辞めさせていってます。
あるときは怒鳴り散らした社員が辞め、またあるときは正社員をパートに格下げしたりとひたすら労働力を失わせてます。
このダメ上司さえいなければ人手不足で残業になることもないのに、「人がいない」と文句をいってる。
この会社で人手(「人材」ですらない)が足りないのは、自分以外に原因があるとでも思っているのでしょう。
おかげで離職率は爆上がりで、私が入社して1年しない内に5人くらい辞めてます。
他部署でも出没してパワハラをしていくので、自分が知らない間に人が減っているという状態。
いつのまにかお昼の社員食堂の人数が減っているとなんともいえない感じがします。
主任や社員のまとめ役の人が、いつのまにか辞めているのに驚いた記憶があります。
⑤人事に口出し
別部署の人員を減らして自分の部署に持ってくるといったおかしな人事異動も。
「異動を受け入れないならクビ」という脅し付きです。
本来の希望の部署から引きはがして、全く違うジャンルの部署というオマケつき。
もう次の職場を探していても不思議じゃないです。
せっかく面接に来てくれた人を「なんとなく気に食わない」と不採用にする始末。
人員が足りないのに、そもそも採用すらしないというおかしな状態です。
会社にとっても新社員の人事は大事なのはわかりますが、それにしたって限度があります。
社員が3人以上足りないのに、何人面接にきても合格しないのは結構不自然でした。
ちなみに人員を減らされた部署ですが、今までは定時で帰れたのに今では毎日残業+休日出勤の状態。
オマケに「将来的にもっと減らす」と宣言済み。
いつ誰が辞めてもおかしくないです。
⑥自分を昇進
自分を昇進させるというありえない所業。
最終的には部長の地位で「我慢」したらしいですが、当初はもっと上の役職を要求したとか。
社員が30~40人くらいの会社で、2~3人課長がいればこと足りるのにも関わらずです。
…はっきりいって金&権力の亡者といわれても文句はいわせません。
社員を減らしてるのは自分の給与を上げるためと思ってます。
⑦社長より偉い
人事の件や自分を昇進させたことからわかると思いますが社長より発言権を持ってます。
「社長が案山子・ハンコ係」と思われても不思議じゃなく「会社を乗っ取ろうとしてる」「横領してる」なんてわかっても、「だろうな」って感想しか出ないくらいには。
高確率で経理や各社員の給料にまで口出ししてる可能性も。
何らかの事件を起こせばニュースのネタにことかかないでしょう。
⑧露骨な贔屓
自分が気に入った・気に入らない社員によって露骨に態度を変えてます。
自分が気に入った社員なら、例え仕事が残っていても帰社を許可。
しかし他の人だと「まだ仕事が残ってるなら残業しろ!」と平然といいます。
結果気に入られた社員は調子に乗って作業を中断してもお咎めナシ。
当人が業務中に贔屓の社員と雑談している始末です。
社内の雰囲気を悪くする原因のひとつといえます。
多少はそういった態度を取るのはまああるでしょうが、かなり待遇に差があるのが問題です。
あるいは「自分にとって都合のいい社員で固めようとしている」と、ブラック企業の重役にありがちな思考回路でもしているのでしょう。
総評
個人的な総評としては、この上司は「会社にいてはならない人員」といったものが妥当でしょう。
大部分に共通して
・雰囲気を悪くする
と、社員が労働する環境を片っ端から壊していってます。
この上司さえいなければ現状ほど悪化していない部分が多いので、本当に会社に迷惑をかけることしかしてません。
人伝てに聞いた話ですが、一回この会社を辞めて別の会社に移り、そこで問題を起こしてまたこの会社に戻ったという「出戻り」だという話も。(まあ納得できる話ですが)
なんとかしないといずれ会社が潰されると思うので、少し前から別の仕事を探してるくらいです。
最後に
以上が社員に嫌われる上司像です。
はっきりいって「過重労働で●殺者を出してないだけマシ」といえるくらいです。
昔は会社を支える一員だったのかもしれませんが、今となっては害悪・いてはいけない人員と成り果ててます。
こういったダメ上司がいると会社の評判・雰囲気が容易く悪くなります。
ネットなどでの会社評判でも徹底的に悪く書かれてるくらいです。
就職するなら、まずはその会社の社内雰囲気がわかるような情報を見てから決めるのも手です。
最悪な上司のせいで退社するハメになると自分の経歴のキズにもなります。
就職の判断は色々な情報を集めた上で慎重にすることをオススメします。