アルミ板を手作業でキレイにカットする方法
加工しやすい金属板のアルミニウム板。
柔らかめの金属なため、厚さによっては電動工具無しでも切断可能です。
1ミリといった薄いアルミ板なら手作業でカットすることもできます。
「電動カッターや回転ブレードなんて怖くて使えない」なんて人は、この方法でアルミ板をカットしてみてください。
アルミ板を手作業でもまっすぐキレイに切る方法も併せて紹介しているので、参考にどうぞ。
使う道具
手作業でアルミ板を切りたい場合、使える道具は以下の2種類。
・ハンドソー(金切りノコギリ)
アルミ板の厚さによって最適な方法は変わってきます。
切る予定のアルミ板の厚さに合った切り方を選びましょう。
アクリルカッター
最もキレイにアルミ板を切断したいなら「アクリルカッター」がおすすめ。
アクリルカッターは本来はアクリル板を切断するカッターですが、厚さ1~2ミリのアルミ板なら充分切断可能です。
アクリル板のように何回も同じ場所をなぞるようにして切れ込みを入れていき、最後は「ペキッ」と折るだけ。
この方法なら後述の「ハンドソー(金切りノコギリ)」のように金属カスはほとんど出ません。
バリ(ふちのギザギザ)も最小限で済みます。
必要以上のアルミ板のロスを減らしたい場合に使えます。
ただ、柔らかい金属の部類のアルミニウムといえど、やはり金属。
私が厚さ1ミリのアルミ板をアクリルカッターで切った時は、計60回ほどなぞり切りしてようやく折れるレベル。
アクリルカッターで2ミリ以上の厚さだと現実味が無くなってくるので、次のハンドソーを使いましょう。
ハンドソー(金切りノコギリ)
数ミリはあるアルミ板を手作業で切りたいならハンドソー(金切りノコギリ)を使います。
ハンドソーは別名の通り「ノコギリ」なので、より力を込めての切断作業が可能です。
そのため厚さが5ミリ…人によっては1センチの厚さのアルミ板でも切断できます。
ただ一概にハンドソーといっても種類があります。
・ノコギリタイプ
ハンドソーのイメージが強いのが弦かけタイプ。
弦かけのハンドソーは弦による張力も利用して切るので、硬い素材でも切りやすくなっています。
このタイプではノコギリとは違い、刃を押し出すように切ったほうが切りやすいです。
弦と持ち手がまっすぐになっている直線型と、弦に対して垂直な持ち手の縦型があり、より力を籠めやすいのは縦型になります。
数ミリといった厚めのアルミ板を切断する時に使いましょう。
ノコギリタイプは普通のノコギリのように使いますが、あまり刃のギザギザ部分は大きくありません。
これは硬い金属を切った際の反動を抑えるため。
刃のギザギザは小さめになっているので、大きく切っていくのは不向きです。
そのため細かく切るのにはノコギリタイプが向いています。
細かく切っていくためバリも出にくく、切断面の粗も少なく済みます。
板が薄い・バリをあまり出したくない場合にはノコギリタイプを使いましょう。
まっすぐキレイに切る方法
切断作業でネックになるのが「なかなかまっすぐに切れない」という点。
そこでまっすぐ切るのに役立つのが金属板で挟み込む方法。
このように長い金属板でアルミ板を挟み込んでネジで固定。
これで切るラインが固定されるので、手作業でもまっすぐに切れるようになります。
金属板はホームセンターなどの補強金具コーナーにあります。
あとはこの金属板に沿って切っていけば、このくらいまっすぐキレイにアルミ板が切断できます。
ただそれでも少しはバリが出るので、ふちを少しヤスリで削って完了です。
今回紹介したアクリルカッター・ハンドソーの両方で使える方法なので、キレイに切りたいなら覚えておいて損はありません。
手を切らないように注意
手作業でやるので、自分で自分の手などを切らないように注意して作業しましょう。
アルミとはいえ金属を切る作業なので、相応に力を込めての作業になります。
狙いが逸れると勢いよく刃が降り抜かれるので、かすっただけでも「スパッ」と切れます。
惰性で作業するのではなく、一回一回注意深く切る作業をしていきましょう。