お釈迦様の頭の形をした果物「アテモヤ」。バニラストロベリーの味がするというのは本当?
いつだかテレビで「バニラストロベリー味」の果物として「アテモヤ」というものがあると紹介してました。
かなり特徴的な形をしており、別名「釈迦頭」ともいわれかなり甘い果物なんだとか。
個人的に「バニラ」と「ストロベリー」がかなり引っかかったので、どんなものかと試しに食べてみました。
同じように気になる人のため、写真や食べ方・味の感想などを書いていくので参考にしてください。
釈迦頭(アテモヤ)とは?
アテモヤは南国で育つ果物で、別名「釈迦頭(しゃかとう)」とも呼ばれています。
こんな感じで見た目はゴツゴツした感じ。
お釈迦様の頭に似ていると「釈迦頭」とも呼ばれるようになったとか。
上向きにするとまさに「お釈迦様の頭」っぽい感じです。
日本でも栽培されており「南国で育つ」ということから沖縄のような地域で栽培されています。
果実はかなり大きくMサイズの実でも10cmくらいの大きさになります。
果肉部分はかなり多いのでMサイズでも2人分くらいの量はあります。
気になる味
さて気になるであろう味。
前文句通り「バニラ」と「ストロベリー」の両方の味が確かにしました。
しかしそれ以上に凄かったのが、とにかく甘いです。
はっきりいって砂糖でも混ぜたんじゃないかってくらい甘かったです。
リンゴやストロベリーのような果物特有の酸味はほぼなく、バニラ:2、ストロベリー:2、甘さ:6、みたいな割合でした。
これくらいの甘さの果物を食べたのは人生初。
これより甘い果物はそうそうないんじゃないかって感想です。
購入の仕方や金額など
アテモヤは「南国で栽培される」「熟す期間」といった関係上、基本的に通販やネットでしか販売してません。
これは輸送費や熟したあとの保存できる期間など、店先で売るには難易度が高めだからです。
そして収穫時期になる11月以降の限られた期間内でしか販売していないことも注意。
安かったりお試しだったりすると、1kgあたり2000~3000円くらいで販売してます。
Mサイズくらいなら安く購入できることが多いです。
初めての人はそのくらいのものから購入するのがオススメです。
食べ方
ではアテモヤを購入しようとしている人、した人のためにアテモヤをおいしく食べるための方法を紹介します。
これをしないとまともに食べるのも難しいので、かなり重要です。
届いたらまず追熟
アテモヤが届いても、すぐには食べられません。
届いたアテモヤを触ればわかりますが、まだ熟してなくかなり固いです。
このままでは食べられません。
これは収穫する場所の関係上、まだ固く未熟な状態の果実でしか輸送できないからです。
そのためアテモヤが届いたらまずは数日間常温で保存して追熟します。
温度が20℃以上あれば追熟も早めに進みます。
届く時期の関係上、少しでも温度の高い部屋で保存するといいでしょう。
黒染みが出たら食べ頃
食べ頃になると写真のように最初は無かった黒い染みのようなものが出てきます。
「バナナの黒染みは完熟の証拠」といわれるのと同じで、果実が熟すとこんな風に黒くなります。
最初は木くらいに固かった実が少し押すだけで果肉がへこむくらいの柔らかさになるのでわかりやすいです。
毎日確認したり軽く触ってみて、食べ頃になっているか確かめましょう。
可食部は果肉部分
アテモヤの食べられる部分は中身の果肉部分なので、果実を割ってから食べます。
包丁で切るより素手でむしったほうがうまく実を開けます。
やり方は(衛生上)まず水洗いした後、実のヘタを取ります。
取ったヘタの部分に両手の親指を押し付け、そのまま外側に広げるようにむしれば、うまい具合に実が開けます。
あとは食べやすいくらいの大きさに分割すればOKです。
意外にも皮の部分が薄く、中にはギッシリ果肉が詰まっているのが分かると思います。
スプーンで掬うように食べる
手を汚さずにうまく食べるにはスプーンを使うと便利です。
果肉部分と皮の間にスプーンを入れれば、簡単に果肉を掬うことができます。
果肉はけっこう柔らかく、噛まなくても十分食べることができるくらいです。
1cmくらいの黒い種が結構入ってますが噛まなくても食べられます。
ブドウの種のように間違って噛んでしまうようなことは無いかと。
量はかなり多い
写真を見てくれればわかりますが果肉の量はかなり多いです。
薄皮1枚で残りがほぼ果肉しかないくらい。
メロンやスイカなどのように食べられない部分が多い、なんてことは無かったです。
スプーンで掬うと果肉部分と皮部分が簡単に分かれるので、皮に果肉が残ってしまうということも無いです。
種があるのは気になりますが、おおむねムダなく最後まで味わえる果物だと思います。
最後に
ある意味衝動的に購入してしまったアテモヤですが、結果としては最良といってもいい味の果物でした。
正直テレビで見たときに「バニラ味」「ストロベリー味」といいとこどりな感想が出たため、多少盛ったんじゃないかと思ってました。
しかし想像を超えるほどの濃厚な味です。
薄味の果物に飽きている人は一度はどうかとオススメできるレベル。
ただ欠点としては「味が濃すぎて、食べてる途中で飽きる人が出るかも?」と感じたことですね。
そのくらい味が濃いので、ある種の覚悟を持って購入してもらいたいかな、と。