ページ表示時間の改善と広告収入の板挟み。表示速度を早くするとアドセンスが使えない?

2021年9月19日ブログ作成アドセンス,ブログ

サイトのページの表示時間を改善することはSEC的にも重要なため、優先的に取り組みたい事案です。

そこで問題になってくるのが「JavaScript」が原因で表示速度が遅くなるという点。

PageSpeed Insightsなどでチェックしてみると、大抵はこの部分で引っかかることが多いと思います。

ある程度は改善できるものの、どうしても手を出せない部分が出てきます。

それがアドセンス広告。

どんなサイトでも収入が得られるアドセンスなだけ、これで悩む人も出てくるでしょう。

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アドセンス広告のどこが問題?

アドセンスの広告コードには、コードのどこかしらに「script~」というコードが入っています。

このJavaScriptコードが増えるだけで、ページの表示速度が遅くなる一因になります。

JavaScriptはウェブページを表示するために使われるプログラミング言語で、HTML・CSSと並んでサイトを構成する重要なものです。

しかしHTMLなどのプログラムなら一回表示してしまえばそのままなのに対し、JavaScriptはリアルタイムで更新されるプログラムに使われます。

これを「動的コンテンツ」と呼びます。

この動的コンテンツはまさにアドセンス広告に使われているもの。

アドセンスはページを開いたり、あるいは途中で別の広告に変わったりと、リアルタイムで変化し続けています。

これのためにアドセンス広告のコードにはJavaScriptが使われます。

しかしJavaScriptを多用するとその分プログラム動作で時間が取られ、サイトの表示速度にも影響が出ます。

私は現在Google Adsenseを主流にして広告収入を得ていますが、実際アドセンスを多く貼っていると「PageSpeed Insights」のチェックで「google~」なんて項目がズラリと並びます。

これはGoogle Adsenseのコードに含まれるJavaScriptが原因。

Google Adsenseでなくても、JavaScriptコードが含まれれば他のASPでも同じです。

おまけに広告コードは外部から広告のデータを読み込んでいるため、普通の画像よりも表示されるのが遅いです。

これはプラグインなどの「Script to Footer」などでも対応できないため、どうしてもチェックに引っかかっている人が多いと思います。

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改善するには

残念ながら広告コードのスクリプトによる表示速度の遅延は、広告コードを無くすことでしか対応できません

プラグインの「Scripts to Footer」などはサイトの構造プログラムそのものに入っているスクリプトを移動・最適化するためのものなので、記事中に書かれたスクリプトには対応できません。

そのため記事中に表示される広告コードを減らさない限り表示時間の改善になりません。

ひとつの広告を表示するごとに毎回スクリプトが読み込まれるため、広告が多くなる分読み込み時間も伸びていきます。

これは広告コードを記事中に直接書いても、ウィジェットなどで表示しても、「function.php」や「single.php」に書き込んでも同じです。

特にGoogle Adsenseの自動広告は影響が大きいです。

自動広告は複数の広告が自動で記事中に差し込まれていくので、表示する広告数を制限しないかぎり表示時間も比例して伸びてしまいます。

表示時間を早くしようとするとアドセンス広告が邪魔をするという、SECと広告収入のジレンマが出てしまうことに。

やらない方が良い改善案

どうにか広告を貼っても表示速度に影響が出ないか調べてみたところ、一応改善策はありました。

ただし複数のサイトで紹介されているこの方法、規約違反の可能性があるためおすすめしません

その方法というのがコード内のスクリプト部分を取り除く、というもの。

原理は簡単で、読み込みの際に問題となっている広告コード内のスクリプト部分を無くせば、スクリプトの読み込みが行われないため表示速度を維持できます。

しかしこれはアドセンスなどのASPの共通の規約「広告コードを改変してはならない」に引っかかる可能性が高いです。

中にはGoogle Adsenseでこれが原因かも? と規約違反で提携解除の罰則を受けた人もいるようです。

この点に触れずに紹介しているサイトが多いため、一応こうして注意喚起しておきます。

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表示できる広告数

できるだけ表示速度に影響を与えない広告数は3~5個くらいになると思います。(それでも広告数の分の影響は出ますが…)

手動で広告を設置するならこのくらいの数ですが、Google Adsenseの自動広告のみを表示するつもりなら50~70%ほどに制限しましょう。

画像の大きさも表示速度に関わるため個人差がありますが、できるだけ広告を少なくすれば効果も高いです。

よくクリックされる記事下などに広告を貼れば、広告数を削減しても収入は維持しやすいです。

広告を多く貼っている人は、いっそのこと目に触れないような箇所にある広告は消してしまいましょう

広告数と表示速度に関して検証した結果を書いた記事もあるので、そちらもさんこうにしてください。

《アドセンス》広告をどのくらい貼ると表示速度が遅くなるか? 広告数や貼る場所と表示時間の関係

アフィリエイト広告はさほど影響ナシ

アドセンス広告ではページの表示速度に影響が出ますが、同じく広告であるアフィリエイト広告ではさほど影響は出ません

何故かというとアフィリエイト広告にはscriptコードが入っていないからです。

アフィリエイト広告のほとんどは、一度表示してしまえば画像が変化しません。

そのため動的コンテンツである必要がないため、scriptコードを含まずに済んでいます。

このためJavaScriptに引っかかることが無いので、精々がバナー広告による画像が原因の遅延が入るくらいです。(それも重要な要素にはなりますが…)

実際アフィリエイト広告を貼ってあるページをPageSpeed Insightsでチェックしても、アフィリエイト広告が原因らしきものは引っかかりませんでした。

そのため「アフィリエイト広告が貼ってあるページではアドセンス広告は表示しない」なんて処理をしなくても大丈夫です。

…まあアフィリエイト・アドセンス問わず広告が多いとページが見にくくなるという弊害は出てきますが…。

アフィリエイトもしている人は広告によって極端にページ表示速度が遅くなる、といったことは無いので安心して利用してください。

最後に

ブログなどをしているとどうしても欲しくなってしまう広告収入。

ですが、それがページの表示速度を遅くしているのは残念という他ありません。

実際GoogleのチェックツールであるPageSpeed Insightsで、Google Adsenseが引っかかるというのはどうにかならないものかと。

ページ表示速度はSEO的にも重要な要素なので、広告収入を増やそうとするとページの表示が遅くなる = 広告クリックが減るという板挟み状態に。

しかし「広告を減らした結果広告収入が増えた」なんて事例もあるようなので、思い切った判断は必要になります。

一度サイトをチェックしていくつくらいの広告を貼れるか調べてみましょう。

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