ブログやサイトを開設する方法。無料・有料での手間や安全性・収益性などの違い
ネット上に自分のブログやサイトを開設するには、無料ブログサイトで開設する「無料ブログ」と、自分で開設する「個人ブログ」のどちらかの方法になります。
一見すると無料ブログの方が良いと思いますが、それぞれの特徴にはかなりの違いがあります。
開設の手間や、不労所得を目指す人なら安全性や収益性も気になるところ。
無料ブログと個人ブログではどのような違いかあるのか解説してききます。
無料ブログ
まずは響きのいいであろう「無料」ブログから解説していきましょう。
無料ブログでのサイト開設にあたって、際立ったメリットはこちらになります。
・集客性
無料ブログでの開設の大きなメリットは、やはり「コスト」と「手間の無さ」でしょう。
詳しくは有料ブログ(個人ブログ)で解説しますが、本来サイトの運営にはドメインとサーバーのレンタルが必要になります。
「ドメイン」はネット上の住所(アドレス・URL)、「サーバー」はブログの構成データを保存するのに必要なものです。
自分でブログを開設しようと思うとこの「ドメイン」と「サーバー」をレンタルしなければならず、それなりのレンタル料が発生します。
無料ブログサイト側で開設すればこの2つをレンタルしなくていいので、ブログ開設にかかるコストが無くなります。
また開設するのに面倒な手続きが少なく、ブログをよく知らない初心者でも簡単に始められます。
上記で説明した通り、本来自分で用意しなければならない「ドメイン」や「サーバー」を無料ブログサイト側で用意してくれます。
ドメインとサーバーをレンタルしても当然レンタル期間があるため、一定期間で契約を更新するなどの手間があります。
そのため、することといえば精々自分のブログで使うドメイン(URL)が使えるかどうか調べるくらいです。
それもブログ登録の際、簡単に調べられます。
ドメインやレンタルの更新などもしなくていいので、純粋にブログの記事を書くことに集中できるようになります。
また無料ブログでは個人ブログよりも集客性が高くなる傾向にあります。
無料ブログサイトでは既に有名なサイトが多く、それに乗っかる形でブログも早く周知されるので読者も集めやすいです。
また無料ブログサイト側でブログの宣伝や他のブログとリンクさせてくれる場合もあり、これも読者を集める助けになってます。
無料ブログで開設したら初月で1000PV以上集まったという人もいるらしく、自前で開設しても初月で2ケタも珍しくないことを考えると雲泥の差です。
継続して読者が訪れるかは記事の質にもよりますが、そもそも自分のサイトが認知されなければPVも集まりません。
早期にブログの読者をつくりたい人にオススメです。
ここからがデメリット。
無料と言われるだけあって、いろいろと制限があることが多いのがネック。
・勝手に広告が貼られる
・広告収入が見込めない
・閉鎖のリスク
無料ブログサイトではブログのデザインがもともと設定されている形式しか利用できない場合があります。
デザインをある程度統一したい・個人によるバグを無くすなどの理由はあるでしょうが、いずれにしろ自分好みにデザインを変更するのは難しい場合があります。
そのため自分好みのデザインにする、という点では自由度はかなり低くなります。
それからページや記事の途中などに勝手に広告を貼られてしまい、これでページレイアウトが崩れることもあります。
基本的にこの広告は非表示にできません。
無料ブログといえども、その運営には資金が必要です。
そのための資金をこういった広告収入で賄っています。
こうしたことから、自分で自由にブログデザインを設定したい場合は少々不向きといえます。
また一定期間(半年ほど)ブログが更新されないと画面いっぱいに広告が表示される場合もあり、それが邪魔で読者が離れてしまう原因にもなったり。
そしてブログでの収入減になる広告収入ですが、無料のままでは広告が貼れないサイトが多いです。
広告を貼ることができるブログサイトでも貼る箇所が限られたり、そもそも広告が貼れない場合もあります。
サイト側の広告を非表示にしたり、自分で広告を自由に貼りたい場合は「有料版」に切り替える必要があります。
しかし「有料版」の通り切り替えには当然料金が必要になります。
肝心の料金の金額ですが、自分でサーバーとドメインをレンタルした場合とさほど変わらない金額になることも。
こうしたことから無料ブログのまま自分の思ったように収益を得るのは少々難しいといえます。
機能面でも制限があり、便利そうなプラグイン(機能を拡張するもの)を見つけても、それを追加するのは難しいです。
これはそのサイトの「規格」が決まっており、そこから外れることをサイトの管理会社が嫌うため。
バグの原因にもなりかねませんし。
WordPressなどのサイト作成ツールではプラグインを追加することで機能を拡張して、自分好みに利便性をUPできます。
しかし無料ブログでは既存の機能でやっていくしかありません。
なにか機能で不満が出ても、自分でそれを改善するのが難しい場合があると思っておきましょう。
最もリスクが高いのがサイトのメンテナンスで記事を書けなかったり、そもそもサイトが閉鎖される可能性があります。
要はブログの維持・管理・継続を会社の都合に合わせる必要がある、ということ。
大勢のブログを管理しているため、僅かなバグでも全体に広がりかねないので、定期的にメンテナンスする必要があります。
この間はブログの記事を書いたりすることができなかったりと、突発的なトラブルに巻き込まれやすいです。
そして無料ブログサイトの運営会社がサービスを続けない決定をしたら、ブログそのものが無くなってしまいます。
その際ブログ主側には補償がされなかったりします。
これは「有料版」のブログにしていても変わらないので、安心してブログを続けるのには少々リスクがあると思います。
個人ブログ
個人ブログとは、自分でサーバーなどをレンタルして開設したサイトになります。
ただ無料ブログサイトで有料版に変更した場合とは少々違いが出ます。
自分で開設までの作業をしないといけない反面、制限はほぼ無いといっても過言じゃありません。
・機能の拡張性
・収入性
・閉鎖のリスクが無い
こうした「ブログをするからにはやりたいこと」に対する制限がありません。
「自分でブログを開設する」というと難しいと思いますが、、「WordPress」などを使えば色々なブログデザインを無料でインストールできます。
昔はHTMLやJavaといったプログラムを覚えないと開設は無理でしたが、近年ではプログラムのド素人でもブログの開設は簡単にできます。
…というより、開設にあたってプログラムに触れることがないです。
精々ダウンロードやインストール方法さえ知っていれば誰でもできます。
また少々難易度が上がりますが、htmlなどのプログラムを覚えれば自分の思ったようにデザインを変えることもできるようになります。
もちろんそういったデザインをある程度変えれるように設定できるテーマもあるので、初心者でも簡単にデザイン変更できます。
このため自分の気に入ったデザインを簡単に使うことが可能で
そしてプラグインを自由に追加できるので簡単にブログの機能を増やせます。
無料ブログでは機能性や利便性に不満を感じても、それを自分で改善するのは難しいです。
しかしプラグインなどを無制限で追加して機能性を拡張できます。
このように完全にブログを自分用にカスタマイズできるようになります。
そしてなんといっても広告を自由に貼れ、そこから得た収益はずべて自分の利益にすることができます。
無料ブログでは、開設したブログの所有権の半分はブログサイト側にあるようなものです。
しかし個人ブログではブログは完全に自分の所有物。
そこから得たものは全て自分のモノ。
このことから「お金を稼ぐなら個人ブログ」といわれる理由です。
広告収入には「アドセンス広告」と「アフィリエイト広告」の2種類がありますが、そのどちらでも利用が可能です。
無料ブログサイトのように勝手に広告を貼られることもないので、自分の好きな場所に広告を貼れます。
広告の種類も自分で選べるので、特定のジャンルをブログで紹介するとき同じジャンルの商品の広告を貼ればより収益につながります。
広告収入とは別の収益にネットショップや店舗のホームページを開設することもできます。
商売するにあたっての手続きなどはする必要はありますが、自分で商売をしたいなら自分でブログ・サイトを用意しましょう。
もちろん収益の全ては自分のものになるので、うまく軌道に乗れば広告収入以上の収益も期待できます。
ネットショップを開設する専門のサーバーレンタル会社あるので、興味のある人は事前に調べておきましょう。
リスク面でもメリットがあり、無料ブログサイトに比べ唐突にブログが閉鎖される危険性は少なくなります。
レンタルした「ドメイン」「サーバー」は会社側が維持に責任を持たなければならないので、急にブログの停止や閉鎖といったことが起きにくいです。
そんなことが起きたら、最悪その会社は損害賠償を払う責任が発生するからです。
メンテナンスでブログの更新ができないといったことも起きないので、誰かの都合に合わせたブログ管理をしなくて済みます。
こうした理由からブログを長く続けやすいといえます。
ただ個人ブログ故のデメリットというのも当然存在します。
・開設コスト
・デザインの設定
・集客性
無料ブログでのメリットがそのまま反転したような感じです。
個人ブログの敷居を高くしているのは、やはり「自分で何もかも用意しないといけない」点でしょう。
開設にあたって面倒なのが「サーバー」と「ドメイン」のレンタル。
「ドメイン」は別にしても、サーバーは会社ごとに特徴があるため、、これらを自分で調べてレンタルの手続きをしなければなりません。
何より「ドメイン」と「サーバー」のレンタル料金が必要になります。
「ドメイン」レンタルは年間1000円~2000円ほど。
「サーバー」レンタルには標準的な料金プランで年間7000円~15000円ほど必要になります。
サーバーレンタルのプランの種類によってはこの半分から倍近い料金にも。
まあ月額計算すると月々1000~2000円になるので、ちょっとした趣味としてなら安いともいえますが。
そして自分でブログの設定しないといけないのもネックでしょう。
個人ブログ開設での最初の関門(?)にもなるWordPressのインストール作業。
パソコンなどに慣れている人なら特に問題ありませんが、精々ネットサーフィンする程度の人だと難易度を高く感じる人もいるでしょう。
まあ、実際は手順を検索すればいくらでも出てくるのですが。
あとブログを自由に作成できる半面、デザインの細部の調整を自分でしなければなりません。
「WordPress」などをインストールすればデザインや記事を書く機能は最低限備わっていますが、記事に「目次」や「表」を入れたい場合、専用のプラグインを追加しなければならなかったりします。
ブログデザインの調整には最低限htmlといったプログラミングスキルが必要になります。
そういったスキルを持ってない人は勉強する必要があるため、ブログ初心者には少々難しいところがあったりします。
ただ最近はそういったサイトに必須な機能をほとんど揃えたテーマなども配布されているので、逆に機能性でテーマを選ぶことも多くなってきますが…。
自分でブログを開設した場合、ブログを始めた初期はPVがほとんどありません。
PVとは「ページビュー」のことで、どれだけブログが閲覧されたかを計る数値のことです。
「ブログの読者」といいかえることもできます。
このPVを集めにくいというのは、単純にブログのネームバリューがないからです。
つくったばかりなので当然ですが…。
そのため訪れる人が少ないので必然とPVも少なくなります。
一日0人なんてのもザラです。
もちろん記事を書き続ければPVも増えますが、1・2カ月くらいじゃあ月間3ケタくらいのPV数だと思ってください。(実際自分はそうでした)
広告収入を得たい人ならPVを増やすのは死活問題なので、年単位で続ける意思を持ってください。
まとめ
簡単にまとめると
お金をかけず、収益も度外視してただ情報を発信したい! という人は無料ブログ。
自分の思い通りにブログをつくりたい! お金を稼ぎたい! という人は有料ブログ。
に落ち着くと思います。
自分がどんな思いや目的でブログを作りたいのか、しっかりと吟味してブログを開設しましょう。