魚やエビがすぐに死んでしまう原因とその解決方法
アクアリウムで魚を飼っていると、いきなり大量死してしまうことが時々あります。
水合わせやカルキ抜きをしっかりしたのに死んでしまう場合、水質以外が原因の可能性が高いです。
では魚やエビといった生体がいきなり死んでしまう原因とは何なのか?
酸素不足
まず陥りやすいのが酸素、あるいは水不足です。
これは水の少ない小さい水槽や、エアーポンプなどを使わず水に動きがない水槽で起こりやすいです。
特に急に魚の数を増やした・エビといった水底で活動する成体が死にやすいなら、これが原因の可能性があります。
解決方法は以下の4つ。
・水面の面積を広げる
・エアーポンプなどで水を攪拌
・水草を植える
水の量が増えれば溶け込める酸素量も増えるため、大きめの水槽での飼育がベストです。
より多く酸素を溶け込ませたいなら水面の面積が広いタイプの水槽を使いましょう。
空気(酸素)に触れている水が多ければ多いほど自然と酸素が溶け込んでいくため、一番手っ取り早い解決方法です。
ただこの方法だと「水面は酸素が多いが、水底は酸欠」な状態になりやすいです。
エアーポンプや水ポンプなどで水が動くような状態にすれば水槽全体に酸素が行き渡るようになるため、酸素が足りない場所は少なくなります。
ただエアーポンプなどの音がイヤな人は、酸素を出しやすい水草を植えて水中の酸素量を増やしましょう。
大量に酸素を作れる水草として「パールグラス」「ロタラ」「リシア」といったものが代表的です。
しかし充分な太陽光やライトの光量が必要かつ、植えすぎると逆に酸素を消費してしまうので注意。
本末転倒ですが水草も酸素を呼吸で消費するため、作る酸素量が使う酸素量より多い状態をキープするのが重要です。
二酸化炭素の過剰
CO2ジェネレーターを使う場合、気を付けたいのは二酸化炭素中毒です。
水草などで酸素を供給しようと思うと、水草の成長のためにCO2(二酸化炭素)の添加はほぼ必須となります。
そのためCO2ジェネレーターなどでCO2を添加していきますが、二酸化炭素が多すぎても問題となります。
これは「重曹+クエン酸」などの化学式、あるいは炭酸ガスボンベ式のCO2ジェネレーターで起きやすいです。
特に小さい水槽だとなおさら。
化学式のジェネレーターなどはCO2の純度が高くすぐに水に多く溶けていくため、水草へのCO2添加がしやすいというメリットがあります。
しかし水草がCO2を光合成で処理しきれないと水中のCO2濃度が増して、人間と同じように二酸化炭素中毒を起こしてしまいます。
化学式は専用の機材を使っているならともかく、手製だったり簡易的なジェネレーターだとCO2の生成・供給のバランスがとりにくく、気が付いたら大量のCO2が添加されていた、なんてケースも多いです。
そのため化学式やガスボンベ式を使うなら、最初は少量のCO2添加から始めて、水草が問題無く光合成を行えているCO2の量を把握していきましょう。
ジェネレーターにコストをかけたくない・安全にCO2添加をしたいなら、「イースト菌+砂糖」の発酵式のCO2ジェネレーターを使ってみましょう。
発酵式はCO2の生成量が少ないというデメリットがある反面、CO2が過剰になるようなことは少ないです。
コストも少ないため、水槽が小さかったり水草が少ない時にはこちらの方法でCO2を添加してみましょう。
水温
魚にも生息に適した水温があるため、その温度から急激に変化すると死んでしまうことも多いです。
熱帯魚なら前もってヒーターなどで調整するでしょうが、メダカや金魚といった常温で飼育する魚は注意が必要になります。
メダカや金魚・ヌマエビやシュリンプといった常温で飼育する成体の場合、20~28℃くらいが適温といわれています。
昨今の日本の気候だと夏場には水温が30℃を超えることも珍しくないため、夏場に茹って死んでしまうケースが多いです。
夏場の暑い時期に飼い始めたらすぐに死んでしまった場合、これが原因の可能性もあります。
ペットショップの水槽では水温が適温に保たれているため、時期によっては自宅の水槽との温度差がかなりあります。
夏場は日陰になるような工夫をして、風通しのよい場所に水槽を置きましょう。
水温を下げるための送風ファンも販売しているため、どうしても水温が高くなりやすいなら使ってみましょう。
室内飼育なら、経験談として室内温度10~35℃の間ならなんとか生存していました。
ただこれは適温に近い状態から1か月以上飼育していおり、徐々に水温が上がった・下がった結果ですので、魚側が徐々に適応していったというのが正しいかと。
できれば気温が20℃前後くらいの時期から飼育し始めて、温度に対する耐性を付けさせるようにしましょう。
魚同士のケンカ
違う種類だけでなく同じ種類の魚同士でもケンカは起きるため、そのストレスで死んでしまうことも多いです。
特にオス同士のケンカが多く、メスの取り合いになりやすい繁殖期以外でも起きやすいです。
小さい水槽だとリアルタイムで確認しやすいですが、大きい水槽だとなかなか目に付かないこともあります。
そんな時はエサやりのタイミングで追いかけられたり攻撃されているかの確認をしてみましょう。
あるいは、水槽の隅っこや安全そうな場所で1匹でおとなしくたたずんでいるような魚がいたら要注意。
ヒレが欠けていたりヨタっていたりするとかなり弱っている証拠なので、死んでしまう前に別の水槽に隔離しましょう。
エサの過剰・糞の堆積
エサが多すぎると水質の汚染につながりやすいため、毎回適量を与えるようにしましょう。
水底に食べなかったエサが堆積してしまうと腐って水質の悪化につながりやすいです。
エビや貝などに食べてもらうのが一番の解決方法ですが、そうすると今度はフンによる悪化の原因になることも。
エビや貝は食べてからすぐにフンを出すため、エサが多すぎるとその分フンの量も多くなります。
そのフンの処理をするには微生物による分解が一番です。
それと同時に水草を受けておけば水中に増えた栄養素で成長してくれるので、自然環境の循環サークルに近い状態にできます。
微生物はソイルといった多孔性(表面に小さい穴が多く空いた物質)に多く生息できるため、専用ソイルか赤玉土といった土を底に敷き詰めましょう。
最低2~3cmも高さがあれば充分です。
環境の安定が必須
魚といった水棲生物の飼育の一番の難所は、購入してすぐの環境の変化です。
ここを乗り切ってしまえば、ある程度整った環境ならそれなりに適応して生存してくれます。
しかし水槽の環境が急に変化すると、それだけで大量死するリスクも発生しやすいです。
それこそ、例えカルキ抜きした水であっても、大量に入れて水槽内の水が入れ替わるようなことでも、魚には大きな負担になります。
特にメダカやエビとった小さい成体ほど影響を強く受けるため、そういった魚を飼育している人は気を付けましょう。










