サイトの滞在時間が「0:00」は読まれてないから? 滞在時間の仕組みと計測方法
サイトのPV数などを調べるのによく利用されるGoogle Analyticsですが、PVを調べるページで平均ページ滞在時間が「0:00」になっていることがあります。
「誰にも読まれていない?」と勘違いされそうですが、必ずしもそういうわけではありません。
滞在時間の計測方法は単純なものですが、その計測の「始まり」と「終わり」の基準となる部分が皆さんが思っているのと少々違います。
滞在時間が0秒だと思って悩んでいる人は、この記事を読んでそこまで気を揉むものではないと覚えておきましょう。
滞在時間の計測方法
滞在時間が「0:00」なんてなっている記事ですが、別にページをクリックした直後に離脱されているとは限りません。
普通に考える滞在時間の計測方法では「ページをクリックしてから離脱するまで」と思うでしょうが、実際はかなりの違いがあります。
というのも、この滞在時間の調べ方というのが読んでいる記事から別の記事に移動した際に計測されるようになっているそうです。
Google Analyticsを利用し始めると、header.phpにPV数などを計測するために「トラッキングコード」を貼り付けると思います。
このトラッキングコードが同じ読者によって再度読み込まれたときにカウントが計測されています。
そのため、別ページに移動せずにそのまま離脱されてしまうと計測されません。
例を挙げると以下のパターンがあります。
滞在時間が計測されるパターン
滞在時間が計測されるのは以下のパターンです。
↓
②現ページ内で同サイト内の別ページBに移る(ページBのトラッキングコードの読み込み開始)
↓
③ページAの読み込み開始時間とページBの読み込み開始時間の比較
↓
④差分の時間が滞在時間
ページBのトラッキングコードの読み込み開始時間がそのままページAの終了時間となり、ページAの滞在時間がわかるようになります。
またページBからページCに移った場合も、同じような手順で滞在時間が計測されます。
つまり同じ読者が同時に2ページ以上を読んでいる場合に限って滞在時間がわかる仕組みになっています。
滞在時間が計測されないパターン
こちらが滞在時間が「0:00」となるパターンです。
↓
②「戻る」などでページAから離脱(別ページのトラッキングコードが読み込まれない)
↓
③終了時間が分からない(滞在時間が不明に)
このように同サイト内で別記事が参照されないと、現ページの終了時間となる部分がわからないため滞在時間が計測できなくなります。
これは例えページAを10分読んでもらっていても同じで滞在時間が「0:00」となってしまいます。
他にも複数のページを見ていた場合でも離脱した最後のページは滞在時間は同様に計測されません。
滞在時間はあまり気にしない
上記の滞在時間の計測方法から、すべてのページの滞在時間がわかるわけではありません。
例え1日に1000PVあったとしても、それぞれの読者が1ページだけで読むのをやめてしまえば滞在時間は「0:00」と表示されてしまいます。
こうしたことから、例え滞在時間が0秒だったとしても必ずしも読まれていないという根拠にはなりません。
「自分の記事は読まれていない」と落ち込むのは早計です。
…まあ滞在時間が表示されていれば最低限滞在はされている証拠にもなるため、まったく気にしなくていいわけでもありませんが。
例え滞在時間が「0:00」となっていても、まったく読まれていない根拠にはならないと覚えておきましょう。