自作ヨーグルトでうまく固まるヨーグルトの種類や方法。ドロドロにならないヨーグルトのつくりかた
うまく自作ヨーグルトをつくれたとしても、数日経つとドロドロになってしまうことがあります。
特に1Lほどヨーグルトをつくったあとにスプーンを入れると、そこにヨーグルトの上澄み液が溜まることによって混ざってしまうことも。
しかしすべてのヨーグルトでこうなる訳ではなく、固まりやすい・固まりにくいヨーグルトに分かれています。
あるいはつくり方次第でしっかり固形化したヨーグルトもつくることができるので、ヨーグルトがうまく固まらない人は参考にしてください。
ドロドロになる原因は「ホエイ」
つくったヨーグルトがドロドロになってしまう原因は「ホエイ」になります。
ホエイはヨーグルトの上澄み液のことで、ヨーグルトが固まる際に余分となった水分が集まってできています。
しかし水分だけではなく液体化したたんぱく質(アミノ酸)やビタミンといった栄養素も含まれているため、「液体となった透明ヨーグルト」ともいえる代物です。
このホエイはドレッシングなどとしても使うことができるので、捨てるにはかなりもったいないです。
しかしヨーグルトを固めるには少々邪魔になるのも事実で、このホエイをどう処理するかも固めのヨーグルトをつくる上で重要な部分となってきます。
固まりやすいヨーグルト
まずは固まりやすいヨーグルトでランキングをつくってみました。
最低限のラインとしてスプーンで掬ってもあまり崩れないくらいの固さのものに限定しています。
完全分離型
ヨーグルトを1Lと大きい容器でつくったあと、スプーンで掬ったあと数日経ってもヨーグルトとヨーグルト液(ホエイ)が完全に分離していたヨーグルトです。
これらのヨーグルトはかなり固まりやすい種類になります。
ダノン ビオ | ![]() |
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Bifixヨーグルト | ![]() |
ナチュレ恵 | ![]() |
R-1 | ![]() |
最初は固まっているヨーグルト
こちらはできたてならよく固まっているのですが、あとあとホエイなどと混ざってしまうことがあったヨーグルトです。
ですがスプーンで掬った1~2日後くらいならまだ塊になっているため、早めに食べればそこまで混ざりはしません。
ブルガリアヨーグルト | ![]() |
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ビヒダス | ![]() |
ヨーグルトがよく固まる牛乳
ヨーグルトに使う牛乳は乳脂肪3%以上と表記されたものを使いましょう。
ヨーグルトをつくるには牛乳に含まれるたんぱく質が重要で、このたんぱく質が多いほど固まりやすくなります。
乳脂肪3%以上の牛乳ならしっかり固まるほどのたんぱく質が含まれているため、固形化したヨーグルトをつくりやすいです。
目安としたはたんぱく質が6g以上含まれている牛乳がヨーグルトづくりに適した牛乳になります。
ただ注意したいのが乳脂肪が4%を超えると少々固まりにくくなってきます。
乳脂肪はヨーグルトの味の濃さや味わいを深くする効果がありますが、多すぎると固まるのを妨げてしまいます。
逆に乳脂肪が少ない牛乳だとたんぱく質の量も少なくなっているので、ヨーグルトが固まらす「飲むヨーグルト」になってしまいます。
経験上固まりやすかったのが乳脂肪3%以上・4%以下の牛乳だったので、うまく固まらない人は試してみてください。
ホエイを取り除く方法
ここからはヨーグルトの上澄み液となるホエイそのものを取り除く方法になります。
ホエイを「こす」
茶こしのように細かい網などでホエイをこして取り除きます。
一部のヨーグルトメーカーには専用のヨーグルトこしが付属しているので、そういったヨーグルトメーカーを選んでもいいです。
市販の茶こしのようなものを使うならできるだけ網目が細かいものを使いましょう。
使い方は簡単で食べる直前にヨーグルトをこすことでホエイを取り除いてしまいます。
そうすればドロドロだったヨーグルトでも水っぽさのないヨーグルトに変えて食べることができます。
ただ取り除いたホエイが残ってしまうので、なんらかの形で飲んでしまいたいところです。
先ほど書いたようにホエイには「透明なヨーグルト」ともいえるもので、栄養価は固形ヨーグルト同様にかなり高いです。
さながら豆乳をつくったあとのおからのごとく。
ドレッシングとして使う方法などもありますが、私の場合は牛乳と混ぜてその場で飲んでます。
さすがにドレッシングとして数日保管するのは不安なので即日で処理するようにしています。
再度いいますが栄養価はかなり高いので捨てるなんてもったいないことはしないように。
分離機型ヨーグルトメーカーを使う
洗濯機みたいに回転による遠心力で水分を飛ばせるヨーグルトメーカーもあります。
こちらはいちいち掬って水分を抜く必要がないので、調理上の手間をかなり減らせます。
水分を飛ばすことによってできるギリシャヨーグルトでもつくることができるので、つくれるヨーグルトのバリエーションも増えます。
なによりメーカーの中でホエイを抽出するため手作業でするよりも衛生的に優れているのはポイントです。
そのため取り出したホエイをそのまま冷蔵庫に保管すれば衛生上安全ですし、まとめて取り出せるので量も多いです。
ホエイを日を置いて再利用したい人にはオススメのヨーグルトメーカーになります。
スキムミルクを使う
スキムミルク(粉ミルク)を使えばヨーグルトの水分量を少なくできます。
スキムミルクを水で溶かせば牛乳の代わりとして使えるので、同じようにヨーグルトをつくることが可能です。
そのためスキムミルクを溶かす水の量を少なくすればヨーグルトができたときに出てくるホエイ(水分量)を減らせます。
ただ注意点としてスキムミルクでつくったヨーグルトを種菌として使うのはオススメしません。
牛乳は殺菌保存されているため衛生的ですが、何回も封を開けて使われるスキムミルクでは雑菌の混入の可能性が増えます。
1回限りでヨーグルトをつくるならさほど問題ありませんが、種菌として使うと雑菌も引き継がれやすいです。
スキムミルクでつくった牛乳を使うならその都度新しいヨーグルトを種菌として使うようにしましょう。
小分け容器を使う
水分を取り除く方法ではありませんが、小さな容器でヨーグルトをつくればドロドロにはなりません。
小分け容器とは一部のヨーグルトメーカーで採用されている、一度に食べきれる量のヨーグルト容器になります。
大体150~200ml以内の量でつくれるので市販されているヨーグルトと同じくらいの量になります。
ヨーグルトがドロドロになる原因はスプーンで一部分を掬ったことによってホエイが染み出してしまうことです。
ヨーグルトが固まり切っていない・柔らかいとホエイと混ざりやすいのですぐにドロドロになってしまいます。
逆にいうとスプーンで掬うなどの手を加えないままなら数日経っても塊になったままです。
つまり小分け容器でつくれば数日経ってもヨーグルトは食べる直前まで塊のままの状態を維持しています。
大きい容器も付属しているため1Lといった量のヨーグルトもつくれるので安心してください。
最後に
固めのヨーグルトをつくる上で重要な部分ややりかたは以上のようになります。
大抵のヨーグルトメーカーでは1Lほどの量でヨーグルトをつくるものも多く、その分ヨーグルトが型崩れしやすくなります。
その分固まりやすいヨーグルト選びやホエイを取り除く方法は大切なファクターです。
いろいろ試してみてしっかり固まったヨーグルトをつくってみましょう。