カスピ海ヨーグルトの上手なつくりかた。ヨーグルトメーカー無し・常温で放置で簡単自作

ヨーグルトの一種であるカスピ海ヨーグルトですが、他のヨーグルトと違ってかなり特殊なヨーグルトです。

特に違うのがつくり方で、カスピ海ヨーグルトを自作しようとしている人は要注意です。

カスピ海ヨーグルトを自作する上で注意すべき点や、おいしいカスピ海ヨーグルトのつくりかたを紹介します。

カスピ海ヨーグルトをつくる上での重要な点

常温でつくれる

カスピ海ヨーグルトは25~28℃前後の常温でつくることができます。

そのため夏場など暑い・暖かい時期ならヨーグルトメーカー無しで、室内に放置するだけでも十分つくれます

ここが他のヨーグルトと違う点であり、自作する上で一番注意したい部分になります。

普通のヨーグルトをつくる乳酸菌では38~40℃といった高めの温度でしか繁殖しないため、温度管理ができるヨーグルトメーカーが必須になります。

しかしカスピ海ヨーグルトに使われている乳酸菌「クレモリス菌」は20~30℃といった低めの温度で繁殖するため、常温の中に放置するだけでもつくることが可能です。

そのためカスピ海ヨーグルトは(時期にもよりますが)ヨーグルトメーカー無しでもつくれるため、ヨーグルトづくりために必要なものはグッと少なくなります。

夏場なら室内に放置するだけで勝手にヨーグルトが出来上がるくらいです。

ただ繁殖する温度の最低値が20℃ですが、理想としては28℃前後くらいがちょうどいいです。

温度が高すぎたり低すぎたりと繁殖するギリギリの温度ではうまく繁殖しないことがあるので、ある程度余裕を持った温度にしましょう。

時間がかかる

常温で放置するだけでつくれるカスピ海ヨーグルトですが、完成するまでにかなりの時間がかかります。

ヨーグルトが固まるまでに最短でも12時間、長いと2~3日かかるケースもあるのだとか。

私もカスピ海ヨーグルトをたまにつくりますが、短くても1日くらいは経たないとしっかりヨーグルトが固まらないです。

他の乳酸菌同様に温度が低すぎると繁殖力も弱まるため、先ほど理想の温度が28℃というのはこれが理由です。

出来上がるのに必要な時間の幅が広いため、つくり慣れていない人ではしっかりヨーグルトが出来ているかの確認が必要になります。

カスピ海ヨーグルトの種菌

カスピ海ヨーグルトをつくるためには他のヨーグルト同様に種菌が必要になります。

その種菌にも2種類あるため、それぞれ紹介していきます・

ヨーグルトを種菌にする

他のヨーグルトをつくるのと同様に、販売されているカスピ海ヨーグルトを種菌にする方法です。

やり方は他のヨーグルトと同じ要領で構わないので、ヨーグルトをつくり慣れている人ならいつもの調子で大丈夫です。

ただ前述の通りカスピ海ヨーグルトは28℃前後の低温でつくるため、そこだけは注意しましょう。

ただ自作したカスピ海ヨーグルトを種菌にするのはおすすめしません。

カスピ海ヨーグルトは世代を重ねるごとに乳酸菌の繁殖力がかなり落ちていきます

製品のカスピ海ヨーグルトを種菌にしたときは1日ほどでできたのに対し、2世代目では完成に2日ほどかかりました。

おまけにカスピ海ヨーグルト特有の粘りや弾力などもかなり落ちていたため、本来の風味を味わうのは難しくなります。

できるまでの時間が長くなるほど失敗かどうかの判別が難しくなるため、世代を重ねて自作し続けるのはおすすめしません。

一度に大量につくる・毎回新しい製品を種菌を使うなどして新鮮なヨーグルトになるようにしましょう。

カスピ海ヨーグルトの素を使う

カスピ海ヨーグルトをつくる専用の種菌が販売されています。

カスピ海ヨーグルトの販売元のフジッコですが、「カスピ海ヨーグルトの種菌」という種菌も販売しています。

スティックシュガーのように粉末になった乳酸菌を牛乳に入れることでカスピ海ヨーグルトをつくることになります。

市販のヨーグルトを種菌にするよりも確実性があり、味なども保証されています

また自作ヨーグルトで陥りがちなヨーグルトの劣化というものも少ないので、市販されている新鮮なカスピ海ヨーグルと同じものをつくることができます。

これでできたヨーグルトを種菌にすることもできるので、ある程度は使いまわすことも可能です。

ただ種菌そのものが市販のヨーグルトよりも割高になるのがネックです。

おまけに1パックに2袋(2回分)しか入っていないので、何回もつくる予定があるならまとめ買いしておきましょう。

1袋でカスピ海ヨーグルト500mlまでつくれるので、できるだけ一度に多くつくって元を取りましょう。

カスピ海ヨーグルトのつくり方

では実際にカスピ海ヨーグルトをつくる際の手順を解説します。

用意するもの

・種菌
・牛乳
・透明な容器(耐熱仕様)
・(ヨーグルトメーカー)

用意するものはこれだけです。

気温が25~30℃ほどあれば常温でつくれるため、ヨーグルトメーカーが必要ないのは大きいです。

容器は適時ヨーグルトができているかの確認のため、中身が見やすい透明なものがいいです。

原則必要ありませんが冬場などの寒い時期ではヨーグルトができにくくなるため、気温が適していない時期はヨーグルトメーカーを使いましょう。

①容器・器具の殺菌

ここはヨーグルトづくりの定番で、使う容器やスプーンなどを殺菌します。

沸騰した熱湯を容器の半分以上入れてフタをして数分放置します。

スプーンはコップなどに入れて持ち手の半分くらいまでは熱湯に浸しましょう。

カスピ海ヨーグルトは完成までの時間が長いため、雑菌が混入すると乳酸菌と揃って繁殖しやすいです。

しっかりと熱湯消毒しておきましょう。

②牛乳を入れる

消毒が済んだ容器に牛乳を入れます。

本当は牛乳と一緒に種菌も入れてしまえば済みますが、一工夫するだけで出来上がる時間を短縮できます。

それは牛乳だけを入れた容器をレンジで加熱するだけ。

あらかじめ牛乳の温度を28℃前後に近くしておけば、乳酸菌の初期の繁殖スピードが早まります。

200mlなら30秒ほど、500mlなら1分ほど加熱すればほどよい温度になります。

別に加熱しなくてもいいですが、少しでも時間短縮したいならやってみましょう。

③種菌を入れる

牛乳に種菌を入れればひとしきりの作業は終わりですが、新鮮な種菌ほど出来上がる時間が短縮されます。

ヨーグルトを種菌にするなら牛乳200mlあたりに小さじ1.5杯ほど入れればOKです。

袋に入った粉末の種菌を使う場合は1袋あたり500mくらいlまでの牛乳量で使い切ります。

④12時間以上放置

あとは邪魔にならないところに放置しておけば勝手に出来上がってくれます。

ただ出来上がる時間に幅があり最短でも12時間、長いと2日以上かかるためかなり気長に待つ必要があります。

12時間以上経ったら数時間ごとに一度ヨーグルトが出来上がっているか確認しましょう。

※気温や室温が20数度と低めなら、タオルなどを巻いて保温する方法もあります。

⑤固まったら冷蔵庫へ

ヨーグルトが固まってきたら冷蔵庫に入れて終了です。

少し容器を振っても型崩れしない程度に固まっていれば十分です。

もっと粘り気を出したい場合

カスピ海ヨーグルト特有の粘り気を出したいなら、専用のパウダーが販売されています。

種菌だけでカスピ海ヨーグルトをつくっても、通常のヨーグルトよりは少し粘りや弾力がある程度にしか感じない人もいます。

そんな人はカスピ海ヨーグルト専用の粘り気パウダーを混ぜてつくれば、製品のようなカスピ海ヨーグルトをつくることができます。

20回分が1セットで販売されているため、自作したヨーグルトが多くなってもカバーできます。

いつものように自作したカスピ海ヨーグルトでは満足できなくなってきたら、この粘り気パウダーを使ってみましょう。

自作した感想

カスピ海ヨーグルトはヨーグルトメーカー無しでつくれるため、電気代や手間が減るのはいいです。

いかんせん時間がかかるのがネックですが、逆につくる時間のタイミングを考えなくて済むメリットもあります。

普通のヨーグルトでは8時間ほどの調理時間なため日中につくるのが基本ですが、カスピ海ヨーグルトでは夜を通してつくります。

予定より数時間遅れたくらいでも誤差といえるので、日中につくり始めて翌日の夜に回収する、といったつくり方もできます。

出来ているかの確認は必要ですが、あまり気にせず10時間くらいに一度の頻度でも構わないと思います。