株・投資で「お金」以外に必要なモノ…社会人ほど難しい?

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株といった投資のハードルとして最初に「お金」が挙がると思いますが、それ以外にも必要になってくる要素がいくつもあります。

特に普通の会社員だったりすると、株をするのに微妙に大変になる条件も。

これから株取引を始めようと思っている人は、これらの条件があることを覚えておきましょう。

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予算は最低10万円~

株取引するのに最低限必要な資金は、意外にも10万円もあれば足りることが多いです。

まずは株の購入数について。

ネットなんかで「○○社 株価」と検索すると「1829円」なんて出ると思いますが、これは「1株分」の値段。

そして株取引では基本100株単位で買うため、100株分の値段が一度の購入金額になります。

で、株の単価というのは高ければ1万円を超えるものもありますが、低いと1000円以下の株も数多くあります。

そして1株1万円越えの株というのはAppleといった海外の大企業の株で、国内株だとトヨタや三菱電機の株でも3000円いくかどうか、といった値段。

そのため中小企業の株だと普通に1000円行かない株も多く、そういった株なら100株でも10万円くらいで購入できます。

…まあ海外株なら1株から購入できるので、一概にどちらが良いとはいえませんが。

ただ当然ながら、しっかりとした収益を得たいなら10万円じゃ全然足りません。

1日の株の増減はどんな株でも精々数十円。

そのため1日に1万円ほど稼ぎたいなら、最低でも500~1000株ほどの売買が必要になります。

ただし、これはうまく株価が上がった場合の話で、翌日の株価が数十円下がることもザラ。

そのため「1日にプラス収益を上げる」ことを目標にするには、複数の会社の株を保有して、株価が上がった株を売っていくのが基本です。

こうした事情から「株には大金が必要」というのは正しいです。

まあ趣味やおこづかい稼ぎなら10万円あれば始められるので、金額面でのハードルは思っているよりもかなり低いです。

ただ株の売買で利益を上げる、所謂「デイトレーダー」をしようと思うと「株を買う」「株価を1日毎にチェックする」「株を売る」という作業が必要になり、それなりに1日の時間が削られます。

そこで問題になるのが次の「株取引できる時間」になります。

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株取引できるのは平日・日中のみ

日本国内の企業の株は平日の9:00~11:30・12:30~15:30の間にしかできません。

そのため社会人が使える土・日・祝日・年末年始といった会社が休みの日だと、株の売買ができなくなっています。

この取引可能時間が株をしようとしている人にとって、意外にも高いハードルになっています。

投資をしようと思えばそれなりの大金が必要なため、生活費も考慮すればなにかしらの仕事に就いて予算を作るのが普通です。

しかしお金を溜めても「株取引している暇が無い」というのが現状。

特にデイトレーダーのように頻繁に株の売買をしたい場合、会社員の人だと厳しいといわざるを得ません。

大抵の会社は8~9時出社・17~18時退社なので、完全に取引の時間帯と被っています。

仮に12:00~13:00が昼休みだとしても、使える時間は12:30からの30分のみ。

自営業の人ならともかく、会社員だと仕事中なので株の動きに目を向けている暇がありません。

配当金・株主優待といった、株を所有し続けることが目的の人ならともかく、株の売買による収益目当てな人だと難しいです。

このように時間に余裕がある人でしか株取引ができない状態が、投資が進まない要因のひとつとなっています。

確定申告が面倒

株の売買にまでこぎつけたとしても、それで収益が発生したら税金問題が出てきます。

株といった副業による収益が年間20万円以下であれば、「所得税」としての税金は免除されます。

しかし本格的に稼ごうとすると(成功するかはさておき)年間20万円なんてすぐに超過します。

そのためNISAといった稼ぎが一定額になるまで免除される制度を利用するのも手です。

しかし例え年間20万円未満でも「住民税」は免除されないため、結局納税関連の書類を用意・提出する手間が発生します。

会社員の人だとこうした納税関連の書類は会社側がやってくれているため、あまり馴染みが無い人の方が大半だと思います。

税金免除されたいならNISA口座開設といった作業。

おこづかい程度の稼ぎでも住民税の納税作業。

こうした税金関係に対応する作業が必ず必要になるため、「株を買った後」の面倒事を嫌う人もいるでしょう。

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「無職」じゃないとできない

・平日の日中でも時間が取れる
・書類等を用意する時間がある

最低でも以上の2つができる人じゃないと、安定した株取引を継続するのは不可能と言えます。

よく「投資家」「デイトレーダー」が紹介されると、本業を持っていない人がけっこう出てきます。

が、むしろ本業に時間を取られると取引が全くできなくなるため、仕事を「できない」といった方が正しいかと。

よく「株価が表示された複数のモニターを見続ける投資家」という表現が使われることがありますが、まさしくそんな状態になることも珍しくありません。

取引できる時間は「午前」「午後」で分かれていますが、数秒単位で株価は変動し続けています。

そのため「いかに安く買うか」「いかに高く売るか」を重視するなら、株価の増減にはかなり敏感になっていきます。

こうした事情から、常に株価を確認できる状態にするのは普通なこと。

むしろ株価の変動を確認し続けるのが投資家の業務内容といっても過言ではありません。

よほど時間がある人・作れる人でしか、株に手を出すこと自体が難しいのが現実でしょう。

 

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