誰でも利用できるアドセンスASP「忍者Admax」で出来ること・出来ないこと。審査でのユルい規約と高い自由度
報酬額が低いといわれている「忍者Admax」ですが、その分他のASPよりできることが多いです。
規約も(比較的)厳格ではなく、審査・提携の簡単さや他のASPと比べていくつかの行為が許可されていたりします。
そんな「忍者Admax」で出来ること・出来ないことを紹介していこうと思います。
忍者Admaxに登録するには
忍者Admaxに登録するのは広告が貼れるサイトを持っていれば誰でも・即日登録でき、すぐに広告を使えるようになります。
そのためWordPressなどでブログをつくっている人なら、すぐに広告をブログに貼れるようになります。
ただどこのASPでもそうですが、無料ブログサイトでブログを開設した人の場合は「無料版」の状態では広告を貼れなかったりする場合が多いです。
広告を貼れるようにするには「無料版」から「有料版」に切り替え、専用ドメインなどでレンタル料金を支払う必要があります。
まずは規約を読んで広告を貼れるかどうか確かめましょう。
規約違反した際の罰則・ペナルティ
では先に規約違反の罰則について紹介します。
サービスの停止
サービスが停止され、忍者Admaxを利用できなくなります。
ここは大抵のASPと同じです。
特に複数のブログを所持し、同様に忍者Admaxに登録している場合は規約違反を犯さなかったブログも対象になる場合があります。
報酬の取り消し
規約違反が発覚すると今まで得てきた報酬がパーになります。
これも他のASP同様です。
これは違法に得た報酬のみだったり、今までの報酬全てだったりと一定しません。
最悪を想定して「全ての報酬の取り消し」と思っておきましょう。
別の広告会社の広告が表示される
忍者Admaxとは別のASP(広告会社)の広告が代わりに表示されることがあります。
この場合広告がクリックされても報酬は発生しません。
一見すると正常に広告が表示されているように見えるので、中々判断が付かないのが難点です。
「サービスの利用停止ほどではないが、忍者Admaxの広告を貼るのにふさわしくない」と見なされるとこういう処置が下されるようです。
個人的に結構厄介なペナルティだと思います。
広告が貼れるサイト
では気になる広告を貼れるサイトの種類を紹介します。
他のASPではこれらの特徴を持ったサイトだと広告を扱えない場合が多いですが、忍者Admaxなら問題なく広告を貼れます。
一般的なアダルト
本屋やコンビニなどで扱っているアダルトならOKです。
ただし内容が「未成年の女性」など、法律に抵触したりする場合はその限りではないので気をつけてください。
出会い系
アダルトと少々被りますが出会い系のサイトでも広告を貼れます。
しかし不倫・浮気目的の出会い系では規約違反になるので気をつけましょう。
タバコ・アルコール関係
タバコや葉巻、酒やワインといったアルコールなどの嗜好品の内容の記事でも広告を貼れます。
ただ念のため「一度に多く吸う」「一気飲み」といった健康に害があるような嗜み方の紹介などは載せないようにしておきましょう。
武器
銃や刃物といった武器を扱ったページでもOKです。
しかし武器を使って人や動物を害する内容はNGです。
実銃など一般的に販売・所持が禁止されているものの販売もNGになります。
「BB弾のモデルガンで空き缶を撃つ」「サバイバルゲーム」みたいな内容ならOKなので、誰かに害を与えない・法律に反しない範囲で記事を書きましょう。
薬関係
サプリメントといったものや風邪薬・便秘薬など、ドラックストアで扱っている薬関係のものも扱えます。
ただし麻薬といった違法な薬物はもちろん扱えないので注意してください。
コメントだけのページ
掲示板のようなコメントだけの内容が薄いページでも、何らかの内容があれば広告を貼れます。
例えばあるニュースを扱ったページで、それに対して読者のコメントのみで構成されているページでも広告を貼れます。
広告が貼れないサイト
いくらサイトを持っていれば即登録できても、これらの特徴を持ったサイトで広告を貼ると罰則がかかります。
虚偽の内容
明らかに嘘の内容が書かれているサイトでは広告を貼れません。
記事を掲載するときはその内容が嘘ではないか確認してからにしましょう。
他者に損害を与える行為
著作権侵害や名誉棄損などで他の人に害を与えないようにしましょう。
・ネガキャンなどの業務妨害
・個人情報の受け渡し
・成り済まし
・差別、誹謗中傷を含む名誉棄損
こういった内容を載せているサイトでは広告を貼れません。
公序良俗に反する
倫理上や人権などを侵害する内容があるサイトでは広告を貼れません。
公序良俗といっても具体的にわかりづらいと思うので一例を。
・浮気、不倫行為の推奨
・未成年がする風俗関係
こうしたことが挙げられます。
ただアダルトに関しては「未成年」の部分に重きが置かれるため、成人によるアダルトならOKになります。
例えばコンビニなどで一般的に目にできるアダルト雑誌のような内容などです。
ハッキングなどの不正行為
ハッキングやコンピュータウィルスの作成などの不正行為を掲載したページに広告を貼ってはいけません。
これらのやり方の指南だけでもアウトになるので、そういった内容の記事に広告を貼るのはやめましょう。
暴力などの過激な内容
暴力や殺害といった、教育によくない・過激な内容は載せられません。
グロテスクなものでも同様です。
・自傷、自殺の推奨
これは画像や写真といったものだけでなく文章上の表現なども含まれるので、文章といえどもあまりに過激な内容にならないよう気をつけましょう。
ネズミ講といった詐欺行為
詐欺の一種でもあるネズミ講などを推奨してはいけません。
ネズミ講とは「会員になって勧誘すれば儲けが出る」などと謳い、その実利益は上位の会員達に搾取されてしまう形態の詐欺の一種です。
こういった詐欺に類する内容を推奨したりする行為はダメです。
賭博・ギャンブル
ギャンブルなどの内容を掲載したページに広告は貼れません。
規約上は「射幸心を煽る行為」と大雑把に明記されてます。
射幸心とは「他者よりも幸福になる」という心理のことで、これにつけこんで煽るような内容はNGです。
・パチンコ
・「幸運のアイテム」を売る行為
・株などの為替
「幸運のアイテム」を売る行為とは、「あなたは生まれつき運が悪いです。この水晶を買えば幸福になれます」なんて詐欺の常套句のようなことです。
含まれるか微妙なのが株などの金融取引で、不安なら扱わないほうがいいでしょう。
法律に反する
法律に触れるあらゆる内容はNGです。
これも大抵のASPでは禁止なので覚えておきましょう。
サイトの転売・譲渡
忍者Admaxに登録したサイトを他者に転売したり、無償で譲渡したりしてはいけません。
あくまで忍者Admaxの広告を扱えるのは、登録した本人とサイトのみです。
やっていい広告の使い方
ここでは罰則がかからない広告の使い方を紹介します。
オーバーレイで広告を貼れる
広告を画面に固定(追従)させる「オーバーレイ」方式で広告を貼れます。
オーバーレイ方式で広告を貼ると、スクロールで広告が過ぎ去ってしまうことが無くなります。
これは忍者Admaxで専用の広告を発行してもらうか、プラグインなどを使いウィジェットに貼った広告をオーバーレイにする方法があります。
広告が常時読者の目に止まるため、かなり目立つ広告の貼り方になります。
しかしスマホで表示する際にいくつか制限がかかります。
・スクロール中以外では広告の位置を固定
基本パソコンではサイドバーといった場所でもオーバーレイで広告を貼れます。
ただ読者によっては「うっとおしい」と感じる人も多いので、あまり記事を読むのに邪魔になる配置でオーバーレイにするのは控えましょう。
ポップアップでも広告を貼れる
画面手前や奥に別ウィンドウで広告を表示する「ポップアップ」方式でも広告を貼れます。
しかしポップアップでもPC・スマホ問わず以下の制限がかかります。
・「×」ボタンの大きさが「30px×30px」以上
・「×」ボタンを誤クリックしやすい場所に置かない
・広告を2つ以上重ねない
ポップアップの場合は「キチンと広告を消せる」ことに重点を置いています。
誤クリックしやすいというのは「広告に重なるような配置」「別のボタンの近くにある」など、間違って広告をクリックしてしまうような配置のことです。
ただこれらのことを守っても、例えば「Google Adsence」では別会社のオーバーレイ・ポップアップ広告の個数によっては規約違反になります。
別会社の広告を同時に扱う場合は注意しましょう。
画面サイズに対した広告サイズの制限無し
小さい画面でも表示する広告のサイズに制限はありません。
スマホなどの小さい画面だと広告のサイズによっては画面いっぱいに表示されてしまい、記事内容が押し出されてしまうこともあると思います。
「Google AdSense」などではこうした状態が規約に触れるASPもあります。(現在では撤廃されています。)
しかし忍者Admaxの広告ではそういった場合でもペナルティを受けません。
そのため「300×250」といったサイズでも、表示される媒体ごとに表示する広告を切り替える必要がありません。
ただし「広告が見切れる」といった広告が正常に表示されない場合はその限りではないので注意しましょう。
「スポンサーリンク」などを表記しなくてもいい
特に有意義なものではありませんが、広告の上などに「広告」「スポンサーリンク」と表記しなくてもいいです。
「スポンサーリンク」といったものは「これは広告ですよ」と示すものです。
忍者Admaxではこうした表記をしなくても広告を貼れます。
別に表記しても問題ないので表記するかしないかは好きな方を選びましょう。
ダメな広告の使い方
自分で広告をクリック
自分自身で広告をクリックしてはいけません。
これは忍者Admaxに限ったことではなく、どこのASPでも同じです。
罰則としても提携解除などの重いのものが科せられる場合が多いです。
クリックの依頼
他者に広告をクリックするよう頼んではいけません。
例えば「ブログつくったから貼ってある広告クリックして」なんて友人に頼んだりするのは厳禁です。
報酬を積んで依頼するのも同様です。
誤クリックしてしまう可能性のある自己クリックよりも悪質と見なされ、同様に重い罰則が下ります。
クリックの誘導
広告をクリックするよう読者を誘導してはいけません。
例えば↓といった記号や「ここをクリック!」なんて文章で広告をクリックするよう促す行為はダメです。
他にも「Download」や「別ページに移動」なんて広告の上下に表示して、あたかも広告がリンク先のように表示するのもNGです。
この場合は別の規約にも引っ掛かります。
広告の近くには「スポンサーリンク」といった広告だと示す文章以外は載せないようにしましょう。
広告コードの改変
勝手に広告コードを弄らないようにしましょう。
発行された広告コードを弄ってサイズを変更したりするのはNGです。
ただしスマホなどでは広告を消したいなどといった場合は、こういった方法を取りましょう。
<div style="display:none;">
広告コード
</div>
こうして広告コードを弄らずにまわりを囲んで設定するのはOKです。
正常に広告が表示されない
広告がキチンと表示されるようにしないといけません。
・広告の上に別のものが重なる
こういったことになると規約違反になります。
スマホなどの画面が小さい場合は広告が画面外にはみ出やすくなるので、画面の大きさによって小さい広告が表示されるようにしないといけません。
特に「728×90」といった横長の広告だと見切れてしまいやすいです。
別の何かが広告に重なると広告の全体が見えなくなるので、正常に表示されていないと判断されてしまいます。(ただしオーバーレイの広告などは除きます)
正規の使い方がされない
正規の使い方以外で広告を使ってはいけません。
・登録したサイトとは別のサイトに広告を貼る
こういった行為は規約違反になります。
広告のみを掲載する
何の内容も無いページに広告のみを貼ってはいけません。
例えば「ページがありません」などのエラーページに広告だけが貼ってあると規約違反になります。
なんらかのコンテンツがあるページのみに広告を貼りましょう。
「アダルト」と設定せずにアダルト系のページに貼る
広告を発行する際に「アダルトOK」にできますが、サイト区分の「アダルト」の項目にチェックを入れてからアダルトOKの広告を貼りましょう。
サイトの区分を「アダルト」にせずにアダルトOKの広告を貼ると規約違反になります。
アダルト系のページを扱うときはしっかり確認してから広告を貼りましょう。
Google AdSenseと比べて
ひとしきり忍者Admaxの規約を書きましたが、大手の「Google AdSense」と比べてどんなことが可能なのか?
特に大きい違いを書いてみます。
・酒、タバコOK
・薬OK
・武器OK
・何らかのコンテンツがあればいい
・オーバーレイ、ポップアップOK
・オーバーレイの広告が広告に重なってもいい
・画面サイズに対した広告のサイズ制限無し
Google AdSenseと比べると大きく違うのは以上になります。
サイト区分の規約がゆるかったり広告の使い方で可能なことが増えています。
Google AdSenseといった報酬が高めのASPではその分規約も厳しい傾向にあります。
そのため自分でも気がつかない間に規約違反を犯して警告メールが届く場合もあるでしょう。
しかし忍者Admaxでは規約がゆるい(少ない)分、細かい部分をあまり気にしなくて済みます。
メインで利用するには報酬が少々低めですが自由度は忍者Admaxのほうが高いので、他社ASPの規約に引っ掛かりやすいサイトならこちらを使ってみましょう。