土づくりに適している有機質肥料はどんなものがあるのか?

園芸や家庭菜園でうまく育てるのに一番重要なものは土づくりです。
特にに野菜を育てている場合この土づくりがうまくできていないと、枯れてしまう・実を多く収穫できないなどで育てた労力に見合わない結果になってしまいます。

肥料には「化学肥料」と「有機質肥料」がありますが、土づくりで役に立つのは「有機質肥料」です。

この有機性肥料にはどんな効果があり、どんな種類があるのか?
そこのところを解説したいと思います。




有機質肥料とは?

原材料

有機質肥料は動植物に由来するものを原料にした肥料です。
市販されているものとしては、油かす・魚かす・家畜ふん・草木灰・骨粉・米ぬかがあります。

同じ動植物由来の肥料といっても成分には違いがあります。
肥料としてはそれぞれ別で販売しているので、使用用途によって単一、あるいは混ぜ合わせて使います。

効果・役割

有機質肥料は化学肥料と違い、土を植物が育つのに適した状態にするのに長けています。

これは栄養面といった一部分で見ているのではなく、根が張りやすい・余分な水を排水する・土に空気が入りやすくなるなど植物が育ちやすい土にしてくれるからです。
化学肥料と違い即効性はありませんが、長期間に渡ってこれらの効果が持続します。

有機質肥料を土に混ぜ来むと微生物による分解が始まります。
この微生物の活動の過程で栄養分ができたり、団粒を形成して土にすき間をつくり根を貼りやすくしたり、排水性を高くしてくれます。

俗にいう「土をフカフカにする」効果があるので、土づくりに最適といわれています。

使うタイミング

植えつけの2週間くらいは前に土に混ぜ込んでおくようにしましょう。

有機質肥料は「微生物による肥料の分解」によってその役割が充分に発揮されます。
そのため肥料の分解が進んでいないと土に栄養が供給されません。
植えつけてすぐに効果を出したいなら少し間を置かなければなりません。

ただ「発酵○○」「完熟○○」と書かれた有機質肥料は1週間ほどで植え付けができます。
これは既にある程度分解が進んでいるため、土に混ぜれば早くに栄養が染み込んでくれるからです。

他にも「○○の土」と書かれているものは分解が進んでいる状態のものが多く、すぐに植えつけることができます。(これは「肥料が混ざった土」であって「純粋な肥料」というわけではありませんが・・・)

使う際の注意点

有機質肥料を使う際は腐敗と臭いに注意してください。

有機質肥料は動物性由来の原材料が多く使われています。
魚かすや米ぬか・家畜ふんを使う時には、臭い・腐敗・虫の繁殖に注意しなければなりません。
住宅街に住んでいる人は特に気をつけて下さい

・少ない量を徐々に土に混ぜ込んでいく
・混ぜた土の上に土をかぶせて肥料が露出しないようにする
・余分な水分を染み込ませない

などの対策を取り、まわりの迷惑にならないよう注意しましょう。
(ブルーシートなどで覆ってしまうのも手です)

「発酵○○」と書かれている肥料はすでに分解が済んでいるので臭いも少なめです。
臭いなどがどうしても気になるならこちらを使ってみましょう。

有機質肥料の種類と効果

では代表的な有機質肥料の種類と効果です。

種類性質成分効き方備考
油かす有機栽培のベースになるチッソ肥料チッソ:5~7%
リン酸:1~2%
カリウム:1~2%
緩効性植え付けの2週間前に使用
骨粉緩行性のリン酸チッソ:4%
リン酸:17~24%
緩効性骨なので他の肥料と混ぜ、微生物が繁殖しやすくする
草木灰速効性のリン酸・カリウム・石灰肥料リン酸:3~4%
カリウム:7~8%
石灰分:11%
速効性土の酸性度の中和。多用に注意
魚かす味をよくする動物質の有機質肥料チッソ:7~8%
リン酸:5~6%
カリウム:1%
速効性植え付けの2週間前に使用
米ぬか堆肥・ボカシ肥「の発酵材として優秀チッソ:2%
リン酸:4~6%
カリウム:1%
緩効性植え付けの3週間前に使用。よく混ぜる
鶏ふん化学肥料なみにリン酸が多いチッソ:3%
リン酸:5~6%
カリウム:3%
石灰分:9~14%
速効性植え付けの3週間前に使用
牛ふん肥料分は少ないが土壌改良材として優秀チッソ:2%
リン酸:3%
カリウム:2~3%
石灰分:17~22%
速効性植え付けの3週間前に使用

有機質肥料は成分が突出しているものが多く、一つの種類を与えていると成分過剰となり生育障害を起こすことがあります。
例:骨粉ならリン酸過剰など。

肥料分が偏ることのないようにしたいなら、複数の有機質肥料を組み合わせて使うのが一般的です。
土に足りないであろう栄養分を考慮して使う種類を選びましょう。

最後に

有機質肥料は園芸・家庭菜園で大きく役立ってくれます。
そのかわり臭いといったリスクもありますが、キチンと対処すれば防げるものです。
しっかり計画立てて最上の土をつくりましょう!