植木鉢(ポット)やプランターの「○号」や「×型」の意味。サイズや入る土の量などを紹介
植木鉢やプランターを見てみると、「8号ポット」や「650型プランター」なんて表記がされていたりすると思います。
野菜や果物の苗の栽培方法でも「○号以上のポット推奨」なんて書かれていることもあります。
これを見て「結局どれを使えばいいの?」と思った人もいると思います。
そこで「号」や「型」によるサイズの示し方の解説をしていきます。
「号」と「型」の違い
植木鉢やプランターのサイズを示す単位として、「号」や「型」という単位が使われています。
明確な違いがあるのでそれぞれ紹介します。
号
「号」は主に植木鉢で使われる単位で、丸い植木鉢なら直径、四角い植木鉢なら一辺の長さを指します。
「1号」は「1寸(3cm)」となり、直径あるいは一辺の長さが3cmとなります。
図のように8号ポットの場合、円柱型のポットなら直径24cmの、四角いポットなら一辺24cmの大きさになります。
型
一方「型」はポット・プランターで使われており、この場合は「ポット・プランターの一辺の長さ」を指します。
図のように「65型」、あるいは「650型」となっているプランターなら、長い部分の一辺が65cm(650mm)となります。
「号」と違って直接長さを表示しているのでわかりやすいと思います。
各「号」「型」のポットやプランターに入る土の量
では各サイズのポットやプランターで、どれくらいの量の土が入るのか?
購入した土には「○L」と書かれているので、簡単にですが使う予定のポットやプランターにはどれくらい土が必要になるのか参考にしてください。
※ただポットの「高さ」、プランターの「幅」によっては多少量が上下します。大体これくらいだと思ってください。
ポット
サイズ | 入る土の量(リットル) |
---|---|
3号 | 0.5L |
5号 | 2L |
8号 | 6L |
10号 | 13L |
13号 | 21L |
ポットでは号数が増えるたびに、入る土の量が大幅に増えていくのが特徴です。
1号(3cm)違うだけで、数リットル上下するのなんてザラです。
ただポットは5号以下の小さめのサイズだと形状の違いが多く、入る土の量も変わることが多くなります。
しかしサイズが大きくなると、見た目ではそこまで形状に違いが見られなくなり、大量の土を入れることが可能になります。
プランター
サイズ | 入る土の量(リットル) |
---|---|
30(300)型 | 3L |
50(500)型 | 10L |
65(650)型 | 14L |
90(900)型 | 40L |
ここに書いた以外にもプランターのサイズはありますが、大体このあたりのサイズがよく店頭に並んでいます。
ただ注意したいのが、プランターは型が同じでも「高さ」や「幅」の違いが大きく、入る土の量の変動が激しい点です。
例えば500型(50cm)のプランターでも、ホームセンターと百円ショップで販売しているものとでは、「高さ」や「幅」がかなり違います。
そのため同じ型であっても入る土は数リットルも違いが出てきます。
ポットにもいえることですが、同じ型=同じサイズとは限らないのでしっかり確認するようにしましょう。
野菜や果樹で使えるサイズの目安
ここからどのサイズの「号」や「型」で、どんな野菜や果樹を育てられるかの紹介をします。
ただサイズが大きければ大きいほど育ちがいいので、「最低限使いたいサイズ」の目安と思ってください。
実のなる野菜・果樹なら
例えば「トマト」といった大きめの実が生る野菜を育てたいなら、ポットなら10号、プランターなら500型以上で高さがあるものを使いましょう。
実のなる野菜や果樹だと実を大きくするために栄養が多く必要になり、また栄養を吸収する根を広く張る必要があります。
そのため小さいポットやプランターでは充分な栄養を供給できず、根の張りも悪くなるため、なかなか実がつきません。
サイズが大きければ大きいほど入る土(栄養)の量も増えるので、安定して収穫をしたいならサイズの大きいポットやプランターを使うようにしましょう。
実が小さければ8号くらいでも大丈夫
ミニトマトやブルーベリーといった野菜や果樹なら、ギリギリ8号くらいのポットでも栽培できます。
実が小さいのでつくるのに必要な栄養がそこまで必要じゃないのが理由になります。
しかし「ギリギリ」と書いたとおり、このくらいのサイズじゃないと少しの実もつけてくれないので、これより小さいサイズで栽培するのは控えましょう。
3号くらいは植え変え前提でつかう
3号ポットといった極小のポットだと、ハーブ系の野菜か、苗を別のポットなどに植え変える前提でしか使えません。
しかし実をつけない小さめの観葉植物ならこういった小さいサイズでも育てることができます。
植え変え前提で使うなら、ポットの下の排水口から根が多く出てくるようになったら一回り(1号)以上大きいポットに植え変えるようにしましょう。
オマケ:百円ショップで買えるポッドなどのサイズ
プランターの解説の中で少し触れもしましたが、百円ショップだとどのくらいのサイズのポットやプランターを取り扱っているのか?
結論としてはポットなら7号くらいまでのサイズを、プランターなら500型くらいまでのサイズを購入できます。
それ以上のサイズのものは販売しておらず、もしあっても8~9号くらいのサイズで「200円」や「400円」といった値段になります。(ただ、モノによってはホームセンターよりは安い場合も)
10号や650型といったサイズ以上になると百円ショップでの取り扱いは無くなるので、素直にホームセンターなどで購入しましょう。
最後に
これでポットやプランターのサイズ指標の「号」と「型」の説明は終わりです。
野菜を育てるときにポットやプランターで栽培しようとしている人は、こういったことをよく理解して最適なポットやプランターのサイズで栽培しましょう!