ミミズコンポストでミミズが食べやすい・食べにくい生ゴミや、食べやすくする方法を紹介

ミミズコンポストで生ゴミを堆肥にしている人・しようとしている人、ミミズにも食べやすい生ゴミと食べにくい生ゴミがあるのを知っていますか?

ミミズコンポストは早くに堆肥をつくれますが、投入する生ゴミによっては堆肥に変わるのに時間がかかるものもあります。

今回はミミズが食べやすい・堆肥に変わりやすい生ゴミや、食べやすくする工夫の仕方などを紹介をします。

堆肥に変わりやすい・変わりにくい生ゴミとは

一概に生ゴミといってもミミズが食べてくれないと堆肥には変わりません。

そのため堆肥をつくるにはミミズがいかに早く生ゴミを食べるかが大切なため、ミミズがよく食べてくれる生ゴミの解説をします。

前提:ミミズは腐っているものを食べる

ミミズコンポストで堆肥をつくる前提として知っておきたいのが、ミミズは腐ったものしか食べないということです。

ミミズには歯が無いため、固いものを細かくして食べることができません。

そのためかなり柔らかい果肉部分や、腐って柔らかくなった部分しか食べようとしません。

枝といった数か月経っても土に還らないようなものでは、ミミズコンポストに投入するものとしては不適合です。

ビニールやプラスチックといったものも当然食べてくれません。

あくまで自然に還るもので、腐りやすいものに限定してコンポストに入れていきましょう。

水分が多い生ゴミは早く堆肥に変わる

ミミズコンポストだけでなく通常のコンポストでも、水分を含んでいる生ゴミほど堆肥に変わりやすいです。

これは生ゴミに含まれている水分によって生ゴミが腐りやすくなるためです。

ミミズは腐ったものを優先して食べるので、腐りやすい水分を含んだ生ゴミを入れていれば、早くに堆肥に変えてくれます。

特に果物のように内側に多く水分がある生ゴミは早く腐るため、ミミズが好んで食べてくれます。

スイカやメロンといった水分を多く含んだ生ゴミを与えたところ、翌日にはミミズが群がって食べてました。

1週間もすればほどんどなくなってしまい、皮の固い部分の外側だけが残っていました。(それも数日で食べてしまいましたが)

固い皮のようなものは食べてくれない

水分を含んでいない生ゴミは腐るのが遅く、ミミズがなかなか食べてくれません。

特にジャガイモなどの皮は1ヶ月経ってもなかなか腐らず、そのためミミズも食べないので放置されていました。

似たようなもので、キャベツの芯のように水分はあれど固い部分も同様です。

こうしたものは食べやすくするために、いくつか工夫する必要があります。

新鮮すぎる野菜

あと意外なのがキャベツの葉も腐るのに時間がかかりました。

コンポストに投入してから1週間くらいは投入する前と変わらず青々としていたことから、葉の細胞自体はまだ生きていたんじゃかと。

キャベツやレタスの外側の葉は捨ててしまうことが多いですが、そのまま入れてもなかなか腐りません。

土を被せても同様なので、こちらもミミズが食べやすくする工夫が必要です。

大根のヘタやタマネギの根

ニンジンや大根・ホウレンソウといった野菜のヘタ部分や、タマネギの根がついた部分などは腐りにくいです。

それどころかコンポスト内の水分を吸って成長してしまいます

そのため成長しないくらい細かく切る・乾燥される・冷凍する・加熱するなどして下処理する必要があります。

まあ大根やニンジンといった固いものでなければ、1日放置すれば大丈夫なので時間を置いてからコンポストに入れましょう。

肉類といった油っこいものは控える

肉類も腐ってくれればミミズは食べてくれますが、食べきるまでの間に異臭が発生しやすいです。

油分が多いと腐る = 微生物が分解してくれるのが遅くなるので、ミミズが食べきるまでに時間がかかり異臭が出やすくなります。

異臭が出てくるとハエなどの虫が沸く原因にもなるので、あまり与えない方がいいです。

極少量なら何とかなるでしょうが、失敗の可能性を考えるとオススメしません。

農薬がついていそうなものも控える

ミカンやバナナの皮のようにワックスや農薬がついていそうなものを与えるのは控えましょう。

生ゴミに農薬がついていると、それからつくられた堆肥にも当然農薬が含まれるようになります。

その堆肥を使って野菜を育てたりするようなら、最終的に自分が食べることになるのでオススメしません。

花などを育てている人ならあまり心配いりませんが、ミミズの健康も考えると与えるのは考えたほうがいいです。

生ゴミをミミズが食べやすいようにする方法

ミミズが中々食べない生ゴミを食べやすくする方法があります。

この方法を使うと生ゴミが腐りやすくなり、ミミズが食べやすくなります。

結果的に堆肥に変わる時間も早くなるので、生ゴミを食べなくて困っている人や早く堆肥が欲しい人は試してみてください。

ミミズが1日に食べる生ゴミの量は体重の半分です。環境で多少上下しますが、1週間くらいで食べきれる量を投入するようにしましょう。

細かく切る

生ゴミを細かくすれば効率よく腐るようになります。

スイカの皮のように大きかったりキャベツの芯のように固い生ゴミだと、生ゴミの内部に微生物が入りにくいため腐るのに時間がかかるようになります。

生ゴミを細かくカットしてしまえば微生物が内部に入りやすくなり、腐る時間を早くできます。

どんな野菜くずなどでも1cm~3cmくらいの大きさに切ってしまえば、かさばらずにコンポストに投入できるようにもなります。

野菜をカットしているついでに生ゴミになるものもカットしてしまいましょう。

土に埋める

コンポスト内で土に埋めてしまえば、当然腐るのも早くなります。

生ゴミに土が接触していればミミズが食べやすくもなるため、生ゴミの処理スピードも上がります。

ただ注意したいのが一か所にまとめて埋めると内側の生ゴミの腐るスピードが遅くなります

ある程度小分けにして埋めるか、少し土を混ぜ込むようにして埋めると腐るスピードが上がります。

土を被せるだでも効果はあるので、少々手間ですが早く生ゴミを処理してほしいならやってみましょう。

電子レンジで加熱する

電子レンジで加熱することにより生ゴミの細胞が壊れ、腐りやすくなります。

食品を加熱すると細胞に含まれている水分が振動・膨張するため細胞が破裂して壊れます。

この「壊れる」というのは「柔らかくなる」のと同義です。

人参などの固い野菜がフライパンなどで炒めると柔らかくなるのはこのためです。

電磁レンジで加熱するとダイレクトに細胞内の水分が振動・膨張するので、短時間で生ゴミを柔らかくできます。

電磁レンジで加熱したあとの生ゴミは半分以下の時間で腐るものも多く、その分早くにミミズが食べてくれるようになります。

生ゴミが出てから早くに堆肥に変えたいときに使える方法です。

冷凍する

電子レンジと同じく生ゴミを冷凍すると細胞が壊れ腐りやすくなります。

これは生ゴミの細胞の水分が凍って膨張して破裂するためです。

水の入ったペットボトルを凍らせるとパンパンに膨らんでますよね?

細胞もそれと同じ状態になっていますが、ペットボトルほど固くないのでそのまま破裂してしまいます。

ちなみに肉を解凍した後に出る汁は、肉の細胞が壊れて漏れ出たものです。

低温で徐々に凍っていくと効果も高いため、できれば「急速冷凍」以外の冷凍庫で凍らせましょう。

生ゴミの保存にも使えるので、ミミズが一度に食べきれないほど生ゴミが出たら後日与えるために取っておきましょう。

乾燥させる

キャベツの葉のような新鮮なままの野菜や、あまりにも水分が多すぎるならある程度乾燥させましょう。

生ゴミが新鮮でまだ細胞が生きている状態だとなかなか腐らないため、少し乾燥させて弱らせると腐りやすくなります。

また水分が多すぎる生ゴミばかり投入していると、コンポスト内がビシャビシャになることがあります。

水分が多すぎるとミミズが住みにくい環境になってしまうため、乾燥させて水分を少なくしましょう。

1~2日ほど乾燥させれば大丈夫になるため、そういった生ゴミが多いならすぐに投入するのは控えましょう。

季節で堆肥に変わるスピードも変わる

気温が高いほど微生物の活動も活発になり、生ゴミも早くに腐ってくれます。

気温が20℃前後を基準とすると、夏場などで30℃近くなるとスピードは1/2ほどに早くなり、冬場などで10℃を切ると1/3くらいに遅くなります。

微生物の活動は温度に左右され、15℃以下あたりから急激に活動が鈍くなります。

そのため冬場では生ゴミをカットしてもなかなか腐らないことが多くなります。

同時にミミズの活動も鈍くなるので、冬場などの寒い時期はコンポストを暖かい場所に移して、少しでも微生物やミミズの活動を活発にしてみましょう。

ただし30℃を越える高温になるとミミズが死んでしまいます。

夏場はコンポストを日陰に移して、温度が上がらないようにしましょう。

生ゴミ(野菜くず)の食べやすさ一覧表

ミミズが食べやすい・食べにくい生ゴミの種類の一覧表です。

基本時間がかかっても最終的には食べてくれるものが多いです。

いくつかジャンル分けして、そのまま入れる・切って入れる・加熱など加工してから入れるで分けました。

とりあえず生ゴミが出やすいものを中心として書いていきます。

◎…良く食べる。2~3日で食べきる。
○…標準。4~5日ほどで食べきる。
△…少々食べにくい。一週間以上残っていたりする。
×…中々食べない。長いと1ヶ月近く食べないことも。

根野菜

根野菜は軒並み固いものが多く、細かく切ったり加熱・冷凍加工しないとなかなか食べてくれません。

特に皮の部分は水分も少なく固いため、加工しても残ることが多いです。

そのままカット加工
人参
人参の皮
ジャガイモ
ジャガイモの皮 × ×
大根
大根の皮
タマネギ
タマネギの表皮 × ×

葉物野菜

葉物野菜は柔らかく水分も多いため、細かくすると早くに腐るものが多いです。

ただキャベツの芯など固い部分もあるので、そういった部分は切るなり加工するなりしてから与えましょう。

そのままカット加工
キャベツ
キャベツの芯 ×
レタス
レタスの芯
白菜
白菜の芯
チンゲン菜
チンゲン菜の芯
ほうれん草
ほうれん草の茎

実になる野菜

実になる野菜はおそらくヘタの辺りのように食べれない部分が生ゴミになるため、少々固いものが多いです。

ピーマンのように柔らかいものもあるので、種類に応じて加工するかどうか決めましょう。

そのままカット加工
ナス ×
キュウリ
ピーマン
トウモロコシの芯 × ×

果物

果物は柔らかく水分が多いため早くに腐りやすいです。

ミミズも好んで食べるものが多いので生ゴミが出たら優先して与えたいです。

ただ前述した通り、ミカンの皮のようにワックスや農薬がついている可能性のあるものは控えましょう。

そのままカット加工
リンゴ
リンゴの皮
スイカの皮
メロンの皮

番外1:卵の殻

卵の殻も生ゴミとして出ますが、堆肥にしたいなら細かく砕いてから少量だけ与えましょう

卵の殻はかなり固く、中途半端に砕くと鋭利な部分ができるため、ミミズを傷つけやすくなります。

与えるときはすり鉢などで細かくしてから、少量をふりかける程度に与えましょう。

ただ卵の殻は土に直接混ぜ込めるので、あえてミミズコンポストに入れる必要性はあまりありません。

番外2:野菜や果物の種

野菜や果物から出る種も生ゴミになりますが、コンポスト内で発芽する場合があります

リンゴやミカン・カボチャの種といった、種に殻がついているものほど腐りにくいため、コンポスト内の水分をきっかけに発芽してしまいます。
(カボチャの種を入れてから1週間くらいしたら、コンポスト内がカボチャの芽でいっぱいになってました)

逆にピーマンの種のように種に殻がついていないものならコンポストに入れても発芽せず、そのまま腐ってくれることもあります。

しかし新鮮すぎる種だと発芽率も高いため、できれば入れない方がいいのは確かです。

せっかく出来た堆肥の栄養を発芽した種に取られるのは業腹なので、生ゴミに混じった種は選別してからコンポストに投入しましょう。

番外3:魚や肉類

魚の皮や肉・油粕といった脂分や臭いが強いものはあまり入れないほうがいいです。

腐る時間こそ早いですが、これらの生ゴミは強い臭いが出ます。

そのためハエといった害虫を呼び寄せてしまうため、大量に投入するのは控えましょう。

入れるとするならば少量かつ土の奥深くに埋めるようにしましょう。

最後に

以上でミミズコンポストで堆肥に出来る生ゴミの紹介を終わります。

書かれていない野菜も多いですが、固さや水分量などの性質が似ているなら同じような結果になりやすいです。

ミミズコンポストで早くに生ゴミを堆肥に変えることは、失敗の可能性を少なくすることにもつながります。

出てきた生ゴミごとに対応を変えて、効率よく堆肥にしていきましょう!