堆肥づくりの「コンポスト」と「ミミズコンポスト」の違い・特徴

自宅で堆肥する際に役に立つ生ゴミを積み重ねる通常の「コンポスト」とミミズを使った「ミミズコンポスト」。
それぞれどういった特徴があり、どんな長所や欠点があるのか?
一度に処理できる生ゴミの量など、そこのところを解説します。

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自然発酵に任せた通常のコンポスト

まずはコンポストといえば最初にイメージするであろう、生ゴミを積み重ねて行う通常のコンポストの紹介をします。

通常コンポストの長所

一度の処理量が多い

通常のコンポストの一番の長所は一度に詰め込める生ゴミの量が多いというのが挙げられます。

生ゴミの処理方法が「生ゴミを積み上げる」だけなので、どんどん生ゴミを投入できます。
その日の生ゴミが出たら、まるごとコンポストに入れることができるため処理速度は高いといえます。

大家族などで一日の生ゴミの量が多い家庭なら、生ゴミを一度に処理できます。

どんな生ゴミでも満遍なく処理できる

基本コンポストで生ゴミを処理する場合、微生物の働きによって分解され堆肥になります。
そのため生ゴミの種類(固い・柔らかいなど)によっては多少分解時間に違いが出ますが、どんな生ゴミでもコンポストに投入できます。

後述するミミズコンポストと違いあまり生ゴミの分別をせずに済むので、生ゴミが出たらジャンジャン投入できます。

専用の容器が多数ある

多種多様のコンポスト容器があるため、簡単にコンポストで生ゴミ処理を始められます。

容器の大きさや、屋内でも使えるものと幅広い種類があるためどんな環境でも生ゴミ処理ができます。
生ゴミ処理専用としてつくられているため、臭い防止・排水機能などが付いているものが殆どです。

生ゴミ堆肥つくりの初心者でも前準備や使用方法が容易に出来ます。

通常コンポストの欠点

すぐに堆肥にならない

通常コンポストでは投入できる生ゴミの量は多くても、すぐに堆肥に変わるわけではありません

季節にもよりますが、夏場など温かい季節なら2か月ほど、冬場など寒い時期なら6か月ほどとかなり時間がかかります。
微生物は温度が25~30℃くらいで活発に活動し、それより寒かったり暑かったりすると活動が鈍る・死滅してしまうため、四季のある日本では時間にバラつきがあるのが欠点です。

そのため堆肥が欲しい場合、堆肥を使う時期に合わせて前もってコンポストへ生ゴミを投入しておかないといけません。

生ゴミが腐敗しやすい

生ゴミの処理に時間がかかるため、投入した生ゴミが腐敗しやすいです。

完全に微生物の働きで生ゴミを分解して堆肥をつくるので、微生物の活動が鈍る・水分が多すぎるなどの理由で生ゴミが腐敗しやすいです。

生ゴミの水をきるなどで水分量を調整するなどである程度防げますが、それでも完全じゃありません。
腐敗にともない異臭が発生する可能性もあります。

こういったことから通常のコンポストでは「腐敗による失敗」が起きやすいです。

虫が沸く

上記の腐敗によって臭いが漏れたりすると小バエなどの虫が出ることがあります。

ちなみにコンポストは完全に密閉してしまうと、中で発生したガスによって膨張しフタが取れてしまうため、その都度ガスを出すための穴が空いています。
※虫が入らないよう弁が付いているため、対策はできています

腐敗に次ぐ失敗の原因になっています。

ミミズを使ったミミズコンポスト

ミミズ、特にシマミミズを使って生ゴミを処理してもらいます。

ミミズコンポストの長所

すぐに堆肥に変わる

一番の長所は通常のコンポストに比べ、遥かに早く堆肥に変わります。

ほうれん草の茎などの柔らかい生ゴミなら、通常のコンポストなら3週間以上かかるのに対し、ミミズコンポストなら1~2週間ほど、早ければ数日で堆肥に変えてくれます。

すぐに堆肥をつくってくれるため、野菜や花を育てる土として堆肥を使い切ってしまっても、育てている最中に再度堆肥を補充することも可能です。

腐敗が起きても処理してくれる

コンポストの失敗原因の腐敗が起こっても、ミミズはむしろ腐敗した生ゴミをよく食べてくれます。

ミミズは歯が無いため、腐っって柔らくなったものを優先的に食べていきます。
それに付随して虫も湧きづらくなるので、そういった失敗の原因を減らせます。

失敗の原因を減らすのにミミズコンポストは優れています。

ミミズコンポストの欠点

生ゴミをえり好みする

生ゴミを早く処理してくれるミミズですが、ミミズには「歯」が無いので固い生ゴミはなかなか食べてくれません。
そのため固い生ゴミだらけだと、短期間で堆肥に変わりません。
人参やジャガイモの皮ばかり残ってた」みたいなのもザラにあります。

固い生ゴミはある程度腐敗して柔らかくならないと処理できないため、通常のコンポストとあまり変わらない状態になります。

もし固い生ゴミを早く処理できるようにするなら「凍らせる」「電子レンジで加熱する」などで、柔らかく・腐敗しやすいよう生ゴミを加工する手間がかかったりします。

処理量に限界がある

ミミズが処理できる量を投入してもミミズが食べてくれず、溜まり続ける一方になります。

あまりにも生ゴミが積みあがってしまうと、処理できなくなった表面部分が腐敗して虫が沸く可能性も出てきます。(それでも腐敗した部分から食べてくれますが)

ミミズは体調・環境がベストコンディションなら、一日に自分の体重の半分の生ゴミを食べてくれます。
大量の生ゴミがでるなら、その生ゴミの倍の量(重さ)のミミズを確保する必要があります。(ミミズは場所が狭いと増えない・数を調整するため、広いコンポストが必要になります)

専用のコンポストが少ない

かなりニッチなジャンルなためか、ミミズ専用のコンポスト容器というのが殆どありません。

国内・外含めて数種類しかないと思われます。(国内メーカーは1社しかないかと・・・)
おまけに値段も通常のコンポスト容器に比べると高いです。

そのためミミズコンポストをするには

数少ない専用コンポストを使う
通常コンポストで代用する
自作する

の3択から選ぶことになります。
通常のコンポストや自作コンポストでは機能性に不安な部分が出てくることが多いです。

ミミズの管理

まずミミズが逃げたす可能性があります。

餌(生ゴミ)が少ない・水でビチャビチャなどで環境が悪くなるとその傾向も高くなります。
そのためミミズが逃げ出さないようある程度配慮する必要があります。

あと堆肥を取り出した後、またミミズを使いたい場合堆肥からミミズを分離・取り出す作業が必要になります。
量にもよりますが、1~2時間は軽くかかります。

特徴一覧表

それぞれの特徴を簡単に表でまとめてみました。

種類処理量処理速度腐敗虫湧き手間
コンポスト
ミミズコンポスト

とにかく大量の生ゴミを一度に投入したいなら通常のコンポスト。
生ゴミを早く・確実に堆肥に変えたいならミミズコンポスト。

私の主観や環境も関係しますが、大体こんな感じになるんじゃないかと。

最後に

通常のコンポストとミミズコンポストを比較したらこんな感じの結果になりました。

私の場合ミミズが早く処理してくれそうな生ゴミはミミズコンポストへ、それ以外の生ゴミは通常のコンポストにまとめて放り込んでます。
特にこだわりがないのなら、両方やってみるのも手かと。

それぞれ一長一短あるので、皆さんの好きな方法で生ゴミ堆肥をつくりましょう!