コンポストなどで堆肥を上手につくるコツと時期

生ゴミを使って堆肥をつくるとき、普通の堆肥づくりでも、ミミズを使った堆肥づくりでも、つくる季節によってできる時間や注意することは違います。
そこで、堆肥をつくるのに適した季節やコツを紹介したいと思います。




早く堆肥をつくりたいなら

気温が25℃以上の時期だと早くできる

気温が高いと堆肥が早くできるようになります。

堆肥は微生物の働きによってつくられます。
この微生物が活動してくれるのが、25℃~40℃くらいの温度です。

ただ生ゴミを入れるだけのコンポストでは微生物の分解をメインにして堆肥をつくるので、微生物が活動できる温度設定は大切になってきます。

ミミズコンポストでも微生物に頼っている部分は多く、微生物がある程度分解して柔らかくなった生ゴミをミミズが食べるようになります。
さらにミミズの体内で微生物が活発に活動し、分解を早めてくれます。

つまり微生物が活発になれば早く堆肥がつくられ、活動が鈍ると遅くなります
最適な環境なら1~2か月くらいで堆肥が出来上がります。

住んでいる地域にもよりますが、大体7月~10月くらいがつくる時期の目安でしょう。

欠点:虫が湧きやすい

暑い季節ならハエなどの虫が湧く可能性が高くなります
よほど徹底した防虫対策をしていないと、これのせいで堆肥づくりを失敗してしまうことが多いです。

防虫ネット(不織布)を使う・臭いを抑えるなどの対策をして、可能な限り虫がよって来ないようにしましょう。

虫が嫌なら涼しい時期

虫が嫌なら虫が出ない時期につくればいい」という簡単かつ確実な方法です。

雪が降るような地域でもなければ、虫が出なくなる11月や12月といった時期でも堆肥はつくれるので、虫が湧くのを警戒するならこの時期を狙って堆肥づくりをしましょう。

欠点:時間がかかる・水分多量になる

虫が出ない寒い時期では堆肥がつくられるのに時間がかかり、堆肥内の水分量が多くなりやすいです。

微生物の活動が鈍る

前述した通り、堆肥は微生物の働きによってつくられます。

しかし虫が出なくなる時期だと、大抵20℃以下の季節に限定されます。
温度が下がれば下がるほど微生物の活動は鈍くなり、その分堆肥がつくられるのが遅くなります。
最短でも6か月くらいはかかると思ってください。

氷点下近くなると微生物の活動はかなり鈍りますが完全に死滅するわけではないので、氷の張る1月や2月といった時期でも一応生ゴミの分解は続いてます。
ただ生ゴミが凍りつくような状態になるとさすがに分解できませんが、日中に温かくなればまた活動を再開します。

生ゴミの腐敗が不安なら、投入する生ゴミの量を調節して対処しましょう。

水が蒸発しなくなる

他に気をつけないといけないのが「水分多量による失敗」です。

暑い時期なら水が乾いたりして水分が少なくなりますが、寒くなると水が溜まりやすくなり堆肥がグチャグチャになる危険性があります。
そのため「こまめに排水する」「生ゴミの水をかなり切ってから投入する」といった対策を立てましょう。

ちなみに生ゴミの水を切るなら「生ゴミの表面が乾くぐらい」したほうがいいです。
そんな状態でも生ゴミの内部にはかなりの量の水分が残ってます。
できるなら1日乾燥させるくらいしてからコンポストなどに投入すると、ちょうどいいくらいの水分量になります。

堆肥を早くつくるコツ

発酵促進材を入れる

発酵促進材を生ゴミと一緒にいれると、生ゴミの分解を早めてくれます。

発酵促進材とは微生物の活動を活発にして、堆肥を早くつくれるよう促せるものです。
促進剤自体も堆肥の材料になるので安心して使えます。

氷点下クラスの寒さでなければ発酵の際温度が上がるので、投入して微生物の活動をよくできます。

代表的なのがトウモロコシの粉末・米ぬかなどがあります。

注意点が「大量に入れすぎる」こと
発酵促進材を大量に生ゴミに混ぜてしまうとアンモニアが大量に発生します。
そのせいで異臭の原因になったり、それにハエが引き寄せられたりと逆に失敗してしまう恐れがあります。

大量に使うなら臭いが完全に漏れないよう密閉する・中の空気を抜く必要があります。
空気を抜くのは中で発生したガスで容器が破裂・空気漏れを起こさないようにするためです。

効果は高いですが、取り扱いには注意して下さい。

凍らせる・電子レンジで加熱

生ゴミを冷凍したり電子レンジで加熱すると、柔らかくなって分解が進むようになります。

これのキモは「生ゴミの細胞の破壊」です。
厳密にいえば細胞膜の破壊ですが、冷凍・電子レンジで加熱すると細胞内の水分の膨張で細胞が破裂し、生ゴミが柔らかくなります。

こうなると微生物が分解しやすくなるので、その分堆肥に変わるのも早くなります。

ミミズコンポストだとミミズが生ゴミを食べやすくなるので、一層の効果が見込めます。

生ゴミを細かく切る

生ゴミを細かく切ることによって容器にたくさん入れることができます。

また生ゴミ間の隙間が無くなるので、微生物が活動しやすくなり堆肥になりやすくなります。
特にキャベツの芯や大根・人参といった固いものほど分解が遅いので、できれば1cmくらいの大きさに切ると微生物が分解しやすくなります。

ちょくちょく生ゴミを押し込む

生ゴミを定期的に容器の奥に押し込むことによって隙間をなくしましょう。
理由は上記で説明した通り「入れられる量を増やす」「微生物が活動しやすくする」ためです。

手で押し込むのはさすがに嫌でしょうから、20~30cmくらいの長さの押し込める棒や器具を用意しておきましょう。

排水は頻繁に

きっちり排水することによって、容器内の水が抜けて微生物に適した湿度になります。
そうすれば分解もすすみ、腐敗も起こりにくくなります。

自作のコンポストなら常時排水されるつくりが多いと思いますが、市販されてるコンポストだと蛇口をひねって排水するタイプがほとんどだと思います。
その場合は頻繁に排水するようにしましょう。

投入してる生ゴミの量にもよりますが、排水せず放置してると容器の下のほうにあっという間に水が溜まり徐々に腐敗していきます
その腐敗した生ゴミが排水口に詰まり排水できなくなったりと悪循環が続くようになります。

そうならないようこまめに排水して、容器の中の水を抜きましょう。

まとめ

いろいろ書きましたが堆肥づくりを経験して最も重要なのが、いかに「虫が湧かない」「水を抜く」かだと思います。
これさえできれば、時間がかかっても確実に堆肥は作れます。
堆肥をつくる方法は個人で多少違いが出るでしょうが、これだけは守って堆肥づくりをしましょう!